人狼議事


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漂白工 ピッパは、メモを貼った。

2010/07/03(Sat) 08時頃


【人】 漂白工 ピッパ

[村長と女の二人きり。
 自警団は全て出払った後なのだろう。
 テーブルを挟み、向かい合うように座る。
 間には、蝋燭の火が二つ、ゆらゆらと揺れている。]

 ……あ、あの
 り、りん――

[どもりながら、胸の内の怯えを、
 誤魔化すように、繕うように、薄桃を手で弄る。
 "独り"であれば既に逃げ出している程。

 けれど、眸には強い力を残し
 す、と村長を見つめ

 リンダに起こった事実、
 隠されてきた秘密を全て、隠す事無く、告げた。]

(98) 2010/07/03(Sat) 08時頃

【人】 漂白工 ピッパ

[村長は緩やかに首を振り、深い溜息を吐いた。
 そして、返されたのは嘘の様な現実 >>#2]

 え、
 そ、   ぅ

[言葉が続かない。
 頭の中はリンダの事で、既に手一杯だったのに。
 はちきれてしまいそうで、手の力が抜ける。

 村長の言葉は続く。
 恐らく沢山の死者が出るだろう、と。
 村に残るものは、誰も助からないだろう、と。

 だから。
 要約すれば、リンダの葬儀も、
 埋葬すらも行っている暇は、無い、と。]

(99) 2010/07/03(Sat) 08時頃

【人】 漂白工 ピッパ


 そんな――!

[がたりと木製の椅子を弾いて、前のめりに村長へ詰め寄った。

 御願いだから。 何でもします、だから。
 リンダの葬儀を。せめて埋葬を出来るだけの助力を、と。

 独りでは何も出来ない非力な自分を呪いながらも
 ただ、ただ、縋るしか無かった。

 重い沈黙の後、村長は溜息と共に。
 翌朝までにギリアンへ話をつけてくれると言う。

 とにかく今日は休みなさい、と。
 二人の会話は、其処で終わる。

 安心した女が、すとんと、眠りにおちてしまった*から*]

―― 昨夜の出来事・了 ――

(100) 2010/07/03(Sat) 08時頃

【人】 漂白工 ピッパ

―― 翌朝・墓地(ギリアンの住処)前 ――

 …

[翌朝。
 墓地へと訪れたのは、女、ただ独り。
 村長は話をつけるので手一杯という事。
 しかしそれだけでも女にとっては十分有り難かった。]

 ぎ、
  ……ギリアン、さん

[何かの作業中、だろうか。
 動いている背後から、そっと声を掛ける。
 呼ぶ声は、低く、微かに震えていた。]

(101) 2010/07/03(Sat) 08時頃

【人】 漂白工 ピッパ


 し、
 ……仕事?

[もう既にそんなに抱えてしまう程。
 死者は出始めているのだろうか、と心臓が大きく跳ねる。
 すぅ、すぅ、と呼吸を繰り返し心音を落ち着かせながら]

 あの―――。
 村長さんからお話は、い
 いって  る、と思います、けど

 ……リンダが。
 リンダが、……病気でしん、じゃって
 未だ森の中に居るんです

 ささやかでも  ……運んで頂けるだけでも構いません
 助力を、願え、ません……か
 

(104) 2010/07/03(Sat) 08時半頃

【人】 漂白工 ピッパ


 あ、ありが

[んく、と言葉が詰る。
 礼すら上手く紡ぎ切れない、纏わり着く"どもり"。
 けれど女は何度も、小さく頭を下げて嬉しそうに笑う。

 立ち上がる大男を先導するように、森へ。
 途中教会へ寄り、棺を抱えるのを見守り、
 二人、森に辿り着く。]


 あそこ、です

[やがて、その場所へ。
 指差した先には、幾本かのガーベラと。
 椅子に力なく座る、リンダの姿。
 優しい木漏れ日に照らされて薄ら、微笑んでいるように見えた。]

(106) 2010/07/03(Sat) 08時半頃

漂白工 ピッパは、リンダの姿を見ると再び滲む雫。ぐ、と手の甲で乱暴に拭った。

2010/07/03(Sat) 08時半頃


【人】 漂白工 ピッパ

―森の中・朝もやに微笑む少女の前で―

 そ、

[ギリアンの率直な感想を聞く。
 恐らく彼が紡いだ意味の全てを理解は、出来ないが。
 綺麗、という点で深く理解を得て、
 嬉しくて、嬉しくて、言葉を紡ぎ切れず
 ぽろぽろ、と涙を零して、頷いた。]

 ……よかったの、かな
 少しでも、辛く……なく、なれば
 私はそれ、だけで……

[身勝手かもしれない。
 けれどそう望まずには居れなくて。
 置かれた棺の真横で、華、と零すギリアンに頷く。]

(110) 2010/07/03(Sat) 09時頃

【人】 漂白工 ピッパ


 ええ。

[微笑で、ガーベラの傍へ。
 納棺する横で、一つ、二つ、三つ。
 摘んでは、棺の傍へ寄り、ギリアンへ微笑んだ。]

 ほん、とは。
 全部いれてあげたい、けど
 ………同じ華を、見ていたい、から。

[添える"希望"と、残す"希望"。
 どちらも、傍に在ればいいという、ささやかな願い。
 リンダの髪に一つ、挿してやり
 一つは、リンダの手に握らせて、

 もう一つは、願うように、胸元へ添えた。]

(111) 2010/07/03(Sat) 09時頃

漂白工 ピッパは、墓堀 ギリアンに『御願い、します…』と涙交じりの声を向けた。

2010/07/03(Sat) 09時頃


【人】 漂白工 ピッパ


 ぴ、
 ピッパです……ピッパ・レッシグ。

[問われれば、小さく掠れた声で応答した。
 一旦閉める、と言われ名残惜しげな視線を落としつつも]

 ……

[リンダの表情と。
 偉かった、と。それだけの言葉が何よりも嬉しくて。
 く、と奥歯を噛み、言葉を紡げぬまま
 歩き出す背について、共に歩き出す。]

 ……はい。 その、   あり、
      ありがとう、ございます――。

[大男には見えない、だろう。
 けれど、顔をくしゃくしゃにしてなき続けた。
 今はただ、この男の言葉が優しく、心を支えてくれたから。]

(115) 2010/07/03(Sat) 09時頃

【人】 漂白工 ピッパ

[女の世界は
 大男と、棺と、自身だけで手一杯だった。
 だから大男が呼びかけた声ではた、と我に返る。]

 ――…。

[声を向けたほうに視線を遣れば、
 >>116 その姿を見つける、だろうか。]

(118) 2010/07/03(Sat) 09時半頃

漂白工 ピッパは、墓堀 ギリアンの背とキセルを手にする青年を交互に見遣る。

2010/07/03(Sat) 09時半頃


【人】 漂白工 ピッパ


 お、
 ……御願い、します

 きっと、リンダも喜ぶ、から

[ギリアンの声に小さく頷いて、
 願う言葉と眸が、キセルの青年へ。]

(121) 2010/07/03(Sat) 10時頃

【人】 漂白工 ピッパ


 ありがと。

[柔らかな笑みを青年へと向ける。
 道中、名を問うたりもして、
 此方からも青年へと名乗り返したかもしれず。]

 一緒に。

[土を掘り始めたギリアンに声を掛けて、
 手伝える事であれば、了承を得て、
 彼の指示を仰ぎながら、手伝ったかもしれない。

 低く響く歌を、聴きながら。]

(125) 2010/07/03(Sat) 10時頃

【人】 漂白工 ピッパ


 …

[ラルフの声を聴く。
 ちらと見遣る眸には言葉の内容に、
 聊か冷たい色が灯っていた。
 けれど、その表情を見て、]

 良かったって言うなら
 ……なんでそんな
 か、  悲しそうな顔、してるの

[見えたままを、問い掛けた]

(127) 2010/07/03(Sat) 10時半頃

【人】 漂白工 ピッパ


 …

[言葉を受けて、手が止まる。
 なんて莫迦な事を聴いたんだろう。
 どうかしてる、と自分を戒める、溜息。]

 ごめん。
 ……でも、
     ―――そう。

         そうだよ、ね。

[何故だろう。
 気付けば、口許に、緩い笑みが浮かんでいた。]

(130) 2010/07/03(Sat) 10時半頃

【人】 漂白工 ピッパ

[ちらと窺った表情と、掌。
 泥だらけの其れが、綺麗だと、零す。
 自身の掌も出来る事を手伝ったせいか、汚れている。]

 うん。

[ラルフの横に並んで、ぽつり、零す頷き。]

 あっちでもきっと、
 この子なら、引っ張り凧だよ

[あえてそんな軽口を向けて、微笑]

(134) 2010/07/03(Sat) 11時頃

【人】 漂白工 ピッパ


 ん。

[ギリアンの声には緩い頷き。
 他にも参列者が居れば、小さな礼を告げたかもしれず。
 被さる土で棺が隠れてしまう前に、
 女は小さく、別れの言葉を呟いた。]

 また、ね。

[魂なんていうものが、在るのなら。
 その願いは何時か叶うのだろうか。]

 ――、ありがとう。

[墓標に対しては、そんな言葉をギリアンへと向けた。]

(137) 2010/07/03(Sat) 11時半頃

【人】 漂白工 ピッパ






[暫く墓標の前で無言に佇んでいたが。
 去っていったギリアンの後を追い、
 静かに、彼の小屋の方へと。]

 ギリアンさん

[小屋の入り口。
 確かな声で、彼へと呼び掛ける。]

(138) 2010/07/03(Sat) 12時頃

【人】 漂白工 ピッパ

[振り返る彼に向く眸は真っ直ぐ向いて。
 先程までの涙は既に、乾いている。

 あ、と言い掛けた口が一度閉じて
 再び、開くと]


 御願いが、あります。
 ……私は、この村を出る心算は、無いから。

 だから、貴方の仕事を。
 どんな小さな事でも、良いから、仕事を。

 手伝わせて、ください。

[きゅ、と自身の服の裾を掴んで、見据える]

(139) 2010/07/03(Sat) 12時頃

【人】 漂白工 ピッパ


 貴方を見ていて、思ったん、です。
 私が出来る事、してあげられる、事。

 此れは貴方にとって、失礼な事かもしれない。
 だけ、ど。

[去来するのは、去っていく笑顔。
 祖父の、リンダの。そして、見送る者達の、笑顔。
 自身が抱える物のせいで、役に立たないかもしれない。
 むしろ、邪魔、かもしれない。]

 あの話が本当、なら。
 私は最後まで、………見送る立場で在りたい。

 それだけじゃ、駄目ですか。

[けれど、相当に拒否をされぬ限りはもう
 下がる心算も無い、意志の双眸。]

(141) 2010/07/03(Sat) 12時半頃

【人】 漂白工 ピッパ

[其れでも構わない、と彼が漏らすなら。
 一度、俯いて]

 さよならと。
 涙を流す人は、傍に居て欲しい、から。
 私は、誰も、独りで死なせたくないから。

[ゆっくり顔を上げて]

 好きだったんだ。
 この、村が。

[虐げられた事も、上手く行かなかった日々も。
 こんな時に、漸く愛せるようになって、
 気付かされるなんて、と
 ―――、女は笑った。]

(143) 2010/07/03(Sat) 12時半頃

【人】 漂白工 ピッパ

[差し出されたバケツと、
 お世辞にも彼に似合うとは謂えない笑み。
 けれど初めて向けられた笑みは、嬉しかった。

 バケツを両手で受け取って]


 ありがとう。
 そ、  それじゃあ

[早速、と足を向けようとするが]

 其れくらい、貴方の眸を見ていれば、解るよ。

[部屋には入らない、という彼に
 くす、と零して、とりあえずはいわれた部屋を見に行った。]

(151) 2010/07/03(Sat) 12時半頃

【人】 漂白工 ピッパ

―― 墓地の小屋・少女の部屋 ――

 …

[バケツを抱え踏み入った部屋は。
 入ってすぐに、小さな後悔を生む事となる。
 それは、彼にとって恐らく"大事"だと思える、
 そんな、場所だとすぐに、思ったからだ。]

 っ、と

[一度、床にバケツを置いた。
 不躾かと思いながらも、気になったのだ。
 "墓守の子"というのがどういう子だったのか。

 そ、と言われた衣服を探ろうと手は伸びる。]

(160) 2010/07/03(Sat) 13時頃

【人】 漂白工 ピッパ

[結論から言えば。
 其処に在るのはきっと男性の残滓だと思っていた。
 けれど、大きさ的にもその線が直に消えた。]

 ……女の、子?

[幾つかの衣服のうち、
 一つを手に取って、広げながら首を傾いだ。
 他の衣服も、そう。
 少なくとも自身より幼い、子の衣服。]

 …

[それ以上の詮索は辞めた。
 衣服を元、在った場所に戻し、二度と。
 二度と、開く事は無い、と心に刻む。]

(161) 2010/07/03(Sat) 13時頃

【人】 漂白工 ピッパ


 ―――、そうだ、行かなきゃ

[言って、バケツへ手を伸ばそうとする。
 けれど突如、襲い来る強い、眠気。

 くら、と後方によろめいてそのままベッドへ
 お尻から倒れこみ、臥せる。]

 しご、と
 ……や、だよ
          これだけはさきに
    ―――、したい、のに…

[抗おうとするも、抗いきれぬのは、
 ナルコレプシーという名の、女が抱える、*罪*]

(162) 2010/07/03(Sat) 13時頃

漂白工 ピッパは、メモを貼った。

2010/07/03(Sat) 13時頃


 ねえ、あなたは何を望む?

 あなたの大切な人が――。
 死から逃れる事のできない、その日に遭遇したら。
 共に行く事を望む、かしら?

 それとも、その人を看取って――。
 短くとも、その死を悼んであげたい?

[共に生きる選択は、病の蔓延を告げられたこの村では、ほぼ難しいけれど。

自らに出来る、ことを。死の馨を纏わせた女は、そっとソフィアに告げて――**]




 これは私の進化の過程の一頁です。

 


 生まれてから、23年。
 私は初めて自分の足で立っている感覚に気づきました。


 ねぇパパ、ねぇママ。
 私は恋をしたんだよ。


 一人で息をするのがつらいから、
 あの人と一緒に呼吸をしたいと思う。


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