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[拍手に搔き消えた呟きは誰の耳にも届かない。
だけど、悪夢はまだ終わらない。
これは序章にしか過ぎないのだから―――]
皆様方にご満足いただけた様で、大変恐悦ですわ。
では長らくお待たせいたしました。
この美女と野獣をお好きなように、お愉しみ下さいませ。
[その言葉を皮切りに、一斉に二人へと群がる観客たち。
幾つもの手が、慾が、二人を襲う]
[息子の迸りを味わい嚥下すれば、
次はこちらだというように、後孔から今まで慣らしていた指を引き抜いた。
ゆさゆさと息子ほどではないとはいえ、剛直と呼んでしかるべきそれを、濡らしもせずに宛がって]
「どなるど……父さんと一つになろう。
昔の様に一緒に遊んで……、仲良かったころの様に……」
[慾に塗れた顔で嗤い、今まで穿たれた事のないその孔へとぐっと腰を沈めるのだった」
【人】 良家の娘 グロリア[塗りこめる唾液以上に、泉から溢れる蜜が花園を濡らす。 (39) 2011/03/17(Thu) 13時半頃 |
[幾つも伸びた手は、タバサの衣服を奪いあっという間に生まれたままの姿へと変えてしまう。
繋がった部分はそのままに、むしろ周りにもよく見える様に脚を開かせ、アダムの慾を咥えこむ其処を曝け出させるのだった。
たわわに実った胸も、その先端の飾りも。
勿論アダムを咥えこむ泉に隠された蕾や、その後ろの窄まり。
果ては髪や脇、臍、足の指まで、幾つもの手が集る。
二つの手には剛直が宛がわれて。唇にも咥えろと謂わんばかりに別の客のものが押し付けられる。
弟はそんな状況であっても、ただただ下から腰を揺すりつづけていた」
[ドナルドの中心を、父親の剛直が穿つ。
内壁の襞の一つ一つがきつく締めつけ、それだけで父親はあっという間にドナルドの中へと白濁を吐きだした。
嬌声ともつかぬ声を漏らすその唇を、父親の厚い唇が覆う。
一度射精しただけでは足りないのか、白濁でぬかるむ中をゆさゆさと揺さぶり、その締めつけを愉しむように、腰を使って。
一つになれた歓びに、何度も何度もドナルドの中へと。
枯れるまで白濁を吐きだし、下肢をべっとりと濡らしていく]
[幾つもの剛直が、かわるがわるその手や唇に宛がわれていく。
それは何度達しても終わることのない饗宴の宴。
吐き出される白濁はタバサの全身を白く染める。
穢れていない場所はその眸に浮かぶ涙以外、
最早何処にもないだろうというように]
[姉弟を主役と舌輪姦ショーが終わりを告げたのは、
どれほどの時が流れたあとか。
父親による処女貫通を衆目に曝したドナルドも、
ひとまずショーが終われば、二人一緒の控室へ]
二人とも、お疲れさまでした。
お客様達はとても満足されたご様子です。
これも二人のおかげだわ。
[二人の耳にその声が届くかどうかは判らないが、女は労いの言葉を掛けて微笑んだ。
今日のショーは終わりだと告げて、
自殺防止のためか、食器はすべてプラスチック製の物を使った食事を乗せたトレイを置いた。
そこには毒花の香りのボトルと、それからドナルドには見覚えのある錠剤を二錠添えて]
後はご自由に。
ゆっくりと身体を休めるもよし。快楽に逃げるもよし。
自由にして構わないわ。
明日はもっと素敵なショーがあるらしいから、
二人とも愉しみにしていて頂戴ね。
[女はそう謂い残し、部屋を後に。
彼女に課せられたイケニエの数にはまだまだ足りない。
次なる生贄を手に入れるべく、
その美貌は酷薄な笑みをう変えて、狂った計画を巡らせるのだった]
――ステージ――
なんで、あのふたりまで。
[メアリーに誘われてか、ようやく五階に足を踏み入れる。
ステージの上に見える、見知った患者と看護婦の姿に息を呑んだ。以前診た際、アダムが言葉少なくも姉をひどく慕っていたさまを思い出す。まぐわう二人を見せ物にすることに、異様な倒錯を覚えた。乾いた唇を舐める。
くるってる、とつぶやいた声が、やけに大きく響いた気がした。
途中、愉しげなメアリーに話しかけられると
やめ、ろ……っ、
[強く睨みつけて後ずさる。怒りというより、怯えの方が強い。
ほんの一瞬、その様子を想像してしまい、顔を青ざめさせて首を振った]
さあ、候補って所じゃない?
後で遊びに行きましょうか。
楽屋に、お花を持ってね。
[ステージになぞらえてそんな事を言い出した。無論、普通の役者の楽屋に行くような事をするわけではないのは明白であったが]
―グロリアの私室―
[ステージが終わり、落ち着いてから彼女の部屋を訪れた。遅遅として進まない事へ文句を言われたところでどこ吹く風と言った様子であった。そして、にっこりと微笑んで]
ねえ、グロリアさん。
明日のステージね、あたしが仕切ろうと思うのよ。
いい加減に、あたしもそれなりのモノを見せて差し上げたいしねえ。
[笑いながらそう告げると、言葉を続けていく]
それとね。
あたしの知り合いのお金持ちをもうちょっとだけ紹介してあげる、きっといい顧客になるでしょうね。
その代わり、明日の贄として。
ミッシェル・エース、彼女を連れてきてほしいんだわ。
[そんな勝手なことを言った。と言っても、ヨーランダとメアリーの知り合いの上客。それと繋がるチャンスをグロリアは逃さないだろうと言う計算もそこにはあった。]
いや、だ……、
[呻くように拒絶を重ねる。
昨日の陵辱を思い出して、腰が震えた。その怯えは、ヨアヒムの前で責められた時よりも強い。
脇腹にはまだ、紅の痕が残っている。その箇所に、無意識に服の上から触れて、掻くように爪を立てた]
―控室―
[ショーが終わり、グロリアの部屋に訪問を終えると。先程の言葉通りにピッパとドナルド、それにアランが放り込まれた控え室へと姿を見せた。右手には薔薇の花束を持っての訪問だったが、それをまともに渡す心算があるとは、買ってくるように命じられた病院スタッフやそれを横で見ていた人間は考えなかったのだろうけれど。]
ふふ、久しぶり。
それと、はじめまして。
[室内を見回す。ショーの後のせいか、疲れた様子の面々を見回し。そしてテッドだけでなく横には気弱そうな男、確か名前はムパムピスとか言う看護師が居た。メアリーが無茶をしないように見つつもドナルドやアダムが暴れたら押さえろとグロリアに命じられて来た男だった。]
さて、素晴らしい見世物を楽しんだお礼をとね。
思ったのだけど。
[そこまで言って、室内にはこれと言って丁度良い花瓶などが無い事を確認すると。タバサに笑いかけた]
それじゃ、楽しい事しよっか
――控え室――
[居心地悪く、メアリーの傍につく。
タバサの視線を受けると、唇を引き結んだ。ドナルドを見ると昨日の惨めな自身まで思い出されて、無意識に腰を引いて一歩下がる。距離を取ろうとした]
薔薇なんて、生けるとこないだろ。
[それをごまかすように、場違いの花束を見やって、ぼそりと告げる]
【人】 良家の娘 グロリア[あの頃に比べ随分と従順になったものだと、 (91) 2011/03/18(Fri) 03時半頃 |
【人】 良家の娘 グロリア[イリスが達するまで、舌と指での愛撫は続く。 (92) 2011/03/18(Fri) 03時半頃 |
【人】 良家の娘 グロリア お願い、聞いてくれるわよね? (93) 2011/03/18(Fri) 04時頃 |
そーね、生けるところなんてないわねえ。
それじゃあ、タバサさんに花瓶代わりになってもらいましょうか。
[薔薇を撫でながら、タバサにそんな事を言って見せた。
足を広げて、横たわれば良いと。そして横に居たムパムピスが彼女が嫌だと言ったらどうするのかと期待と恐怖が半々といった様子で問いかけてきたが、それに対しても笑いながら答えた。]
そこの彼、アダム君だっけ。
彼を花瓶にしてあげたって良いんだよ?
― 五階・私室 ―
[イリスの病室から戻り、次なる生贄を手に入れるための算段に興じていれば、メアリーが悪ぶれも無く訪れる。
なかなか成果の上がらない彼女に、ちくりと毒を一つ吐くも、飄々とした様は崩れる事も無く。
はあ…と溜息を一つ零した]
それで……?
用件は他にあるのでしょう。
でなければ、貴女が私の部屋に訪れる事など無いでしょうから。
[明日のショーは任せてほしいとの言葉に、一つ頷き]
そこまで仰るのなら、お任せしましょうか。
ああ、でも。詰まらないショーをして、
お客様達を退屈させないようにお願いします。
[新たな顧客については、さっそく招待状を認めるべきだろうか。
そんな事を考えながら]
ミッシェル・エース?
彼女の方へはジョンソンが対応していると思いますが……。
そうですね。きっと彼ならば上手く連れて来てくれるでしょう。
その後の処遇は貴女にお任せしましょうか。
では期待していますよ。
志半ばでお亡くなりになられたお兄様――ヨーランダのためにも、
是非、素敵なステージをお願いしますね。
[わざと兄の名前を出したのは、彼女を煽るため。
ああ、そうそうと出て行く背中を呼びとめて]
貴女の助手……ヨアヒムの甥でしたか。
彼に聞きたい事があります。
先日のドナルド・デッカーの部屋での事を、
詳しく教えて欲しいと伝えていただけますか?
どうやら素敵なパーティがあったようですから。
[にっこりと微笑み、退室する背中を見送った]
【人】 良家の娘 グロリア― 四階・ナースステーション前 ― (102) 2011/03/18(Fri) 14時半頃 |
【人】 良家の娘 グロリア[朝の申し送りを終えて、看護師たちが持ち場の病棟へ向かう中、 (103) 2011/03/18(Fri) 14時半頃 |
― 五階・控室 ―
[タバサが弟のために自ら身体を差しだし、花瓶になろうと脚を開こうとした時、
ガチャリ、とドアが開く音がする]
あら、みんなお揃いなのね。
素敵な薔薇。でも花瓶に見劣りするわ、それでは。
薔薇ならむしろ……。
[ちらりと視線を向けるのは、薬物により異常を来たした様に狂い笑うドナルドへと向けられて]
彼の方が似合うと思うけれど。
お父様と親子の仲を取り戻したお祝いに、
一輪戴けるかしら?
[メアリーの返事を待たず、す…と薔薇を一輪手に取り、
香りを愉しむように顔を寄せる]
ねえ、そこの貴方。
彼にお花を上げるのを、手伝ってちょうだい?
[メアリーの背後で唇を引き結ぶテッドへと微笑みかける]
彼には特別の思い入れも、あるでしょうし。
[ドナルドの部屋で何が行われていたか詳しくは判らなくとも、
チャールズによりイアンとテッドがその場に居た事は識っている。
そして、その後訪れたドナルドの部屋に残っていた濃密な雄の香りを思い出せば、
何が起きていたのかは明白で]
彼に、散々可愛がってもらったのでしょう?
今度は貴方が。彼を可愛がってあげて?
[手にした薔薇を差し出した]
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