204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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[つぶやきに滲む それが暖かい]
…………俺も こうしてると
先祖返りも 悪くないなって
少し 恥ずかしい けどね…………
ラルフも……恥ずかしい?
うん……先祖がえりも、悪くない、ね。
[問われたことに、少し、間が開く。
気恥ずかしさは、にじんで]
……そりゃ、ね。
恥ずかしくないわけ、ないし。
――でも、フィリップだから、
恥ずかしくても伝わるし、気にしてたら、やってけないかな、って……
[しょうがないもの が 良いことに
その感覚も 心暖かく
温泉より 暖かい気さえする]
あ…………そっか 伝わる……
[気恥ずかしさは実際感じる
感じるからこそ また連鎖して]
あ ほら でも こう 良いとこも
探しやすい…………かな
|
[そんなに驚くようなことかと、フロスティブルーがフィリップを見下ろす。
忘れ物は鳥。今は何処に在るのかと、視線を室内に遣る。 トレイルは居ない。 ニコラはソファ近くに居る。
ディーンの白い指が伸ばされるのは――…
「きっと、あれがそうだわ」 器からインクの匂いが漂う気がして。
歯の奥を、噛みしめた。]
(109) 2014/11/17(Mon) 22時頃
|
[ほわりと、心が温かくなる。
それが安堵をもたらして]
うん、伝わる……
[なにもかも、全部、ではないけれど。
それでも伝わるからこそ]
そうだね。
いまのところ……伝わっても、問題ない、し。
それに――言葉にならなくても、わかる、から。
…………うん 問題ない
それどころか……心地いい
[わかる の言葉に 言語化出来ない
嬉しさが滲む 心だけは
暖かな春を思わせて]
…………こう言うの はじめて
うん。
そう、だね。
――なんか、安心する。
[保護者といるのとも違う。
そんな安心感。
嬉しさが、嬉しさを呼ぶ気がした]
俺も。
フィリップがいてくれて、よかった……
……春の森 木々の隙間 木漏れ日がさ
ちょうど ラルフみたいで
[少し前 一瞬だけ 冬を思い出す
冷たい風が吹き込んだ そんな気もしたけれど
いまは そんなことがあったことを
忘れるように 重なる思考が暖かい]
ーー俺もだよ
いなかったらーーーを 考えたくない
|
[緋色のルーツは羽を休ませ。 まるで‘狼’達をその大きな瞳で眺めているよう。
ノックスはソファの方へと1歩、踏み出す。 何を話しているのかなんて、聴こえない。 聴こえないのは耳鳴りのせいか。]
……にこ、ら。
[そんな風に、誰かを見るだなんて。]
(126) 2014/11/17(Mon) 22時半頃
|
……俺、そんな、綺麗じゃないよ。
てれる。
[照れる。
そんな、褒められ方したことがないから、そわそわ落ち着かない]
うん。
――、おなじ、だね……
そうかな? でも そんな風に 暖かい
[照れてるらしき気配に
自然と微笑んだ気配が滲んで]
同じ 嬉しいなぁ…………
…………雪 止んで欲しくなくなっちゃう
暖かいのは、フィリップもだと思うけど……
……フィリップのは、小春日和みたい、だと思う。
[普段は冷たくても、きちんと暖かいところがある。
冬の、小春日和のあたたかさ。
微笑む気配に、ほわり、とまたひとつ、温かさを感じた]
うん……雪がやめば、また別々、だし。
――――それは、悲しい、ね
|
[初めて触れた手には、鞭の跡が残っていた。 うそつきと言われても、抱き締めて、繰り返した。
嘘ではなくなったと、笑って。]
………
[ラルフの視線に気付かないのは酷なことだろうか。 けれど。一緒に住もうと見上げたあの月は、とてもとても、まぁるくて――…]
ニコラ、おいで。こっちに おいで。
[テーブルの上に器を置くだけの意識は働いていた。 足早に、ディーンとニコラの側に寄り、 大きくなったニコラの手を掴む。>>137]
(141) 2014/11/17(Mon) 23時半頃
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ーーー…………言われたことない
[きょと と驚く気配
側にラルフがいたらまじまじと 見てしまうだろう
暖かく くすぐったい 寝わらに寝返り打って]
ーーせっかく 会えたのに……ね
悲しい し きっと 寂しい だと思う
[邪魔をする男。
‘保護者’ではなくなった男。
ノックスの声にも顔をあげない。
シメオンが立ち去っても、見ようとしない。
こうして果実の樹にしがみ付き、乞うている。
誰に? ―――ニコラに。]
――俺は、そう思うよ。
[驚く気配に、微笑む気配がかえる。
胸の中、暖かいから。
視界のなか、みえたことに、まだ、耐えられる]
うん。
さびしい。
フィリップの、声、聞こえなくなったら。
寂しいし、悲しいね……
ーーーありがとう…………
[ラルフが何を見たのか 耐えているのか
寝藁でうとうとと 心の温かさに包まれ
ゆっくりしていたから知らなくて]
…………一人が 当たり前だったのにね
何も聞こえないのも…………
きっと とても辛い……耐えられる かな?
きっと とても会いたくなる 会えないのに
[力が入っているせいで、肩の骨が服の上からでも見て取れた。
腰に下げたナイフに手が伸びそうになった。
背骨を抜いて、肉と肋骨を削ぎ落として。
ベッドの脚にするのはどうか。
3階にある安物のベッドも、少しはマシになるだろう。髪は束ねて飾りにして――…]
……
[黒く昏く、冷えていくのは瞳と……]
[気づかれなくて悲しいのも、見ていて辛いのも。
いまはまだ、暖かさのおかげで、それほどつらくはない]
……うん。
なにも聞こえなくて、……それが当たり前だった。
耐えられるかな、耐えられないかもしれない。
だって、こんなにあたたかいのに。
それがなくなる、とか、つらいよ……
凍えてしまうね……きっと凍えてしまう
身体が寒いのは……慣れてるつもり……なんだけど
…………ラルフと 一緒にいたい……ーー
許して もらえないかな ……5人で旅する とかさ?
[ラルフの同行者と自分の せんもないこと思う]
|
[離れないから、手を伸ばす。>>137 困ったように笑うから、手を伸ばす。
まだ、大丈夫だと、守れると思って。 生きているものはダメだと言ったのに。
離れないから、手を伸ばす。>>139 金の髪を掴んで、無理にでも引き剥がして――…。
ダメだと言ったのに。]
(150) 2014/11/17(Mon) 23時半頃
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(早く、その毒のような熱を遠ざけてくれ)
[プリシラから――、否、俺たちから。]
……今までは知らなかったから……
凍えてることにすら気づいてなかったのかもしれない……
――――俺も、フィリップと一緒にいたいよ。
5人で、旅をできたらいいね……
でも、ゆるして、くれるかな……
[心配性な、保護者。
それを思えば、難しいかもしれないと、思う]
旅をしたい理由をいったら……反対に、引き離されそうだ……
|
[この両目など、潰れてしまえば良かった。 そうすれば、首を振る彼を見ずに済んだかもしれない。>>152
――緩やかな、けれど確かな、拒絶。
甘えた色を含まぬ声。]
……僕は、 うそつきに、なってしまうのか な。
[強く、強く。掴んだ力が抜けていく。 頬に伝う熱いものを見せたくなくて。]
(159) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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あゝ…………
知ってしまったら 気づいてしまったら
ーーーー…………戻れない
駄目 かな…………
…………?
どうして…………?
ただ 一緒にいたい だけだよ??
うん……
知らなかったころに、戻れない。
フランシス、心配性だから……
俺が先祖がえりだって伝えたりしたら、きっと、……
フィリップと。
仲良くなったから一緒に旅したいって、そう、いって。
許してくれる、かな……
[守ると、言ったのに。
僕は、愛しい子を―――…]
|
[振り払われたくなくて。
ノックスはニコルの手を、指を、 ゆるりと離してしまった。]
………
[指先に温もりを残したまま、後ろに下がり。]
(166) 2014/11/18(Tue) 00時頃
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