73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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―廊下―
[音楽室から出て、窓の外を見下ろす。薄闇であってもなお主張する赤薔薇。
元凶が手の届く場所にあるというのに。歯痒い。 アルバムに残されているぐらいの話だ。解放されたもの、もしくは解決方法があったということではないか? 満足すれば、終いになるのか?
分からないと首を振った]
直接伺った方が良いのでしょうか。薔薇に……。 それとも、囚われたかも知れない人の方が良い…でしょうか。 思い当たるのはヴェスパタインくんですが、さて、何処に居ることやら。
……モリスくんも、無事だと良いのですけど。
[全ては己の為に。人探しを再開した]
(170) 2011/12/28(Wed) 12時半頃
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―音楽室―
[か細い声>>172。最後までは聞き取れなかった。ずっと1人で『居たい』のだろうか。]
『一人なのも、痛い』>>36 と…
[胸を抑え]
あなたは、目覚めたくないと願うのですか? 2人のように。
セシルくん。
[気配が分かるらしい奏者の名を聞き。改めて名を名乗った]
[彼がゆっくりと話すのは、下手な事を言わない為か、それともこちらを警戒しているのか…。慎重な様に見えた]
では、感想は改めて言わせて貰いましょうか。 あなたの音を、聞かせて下さいね。
(179) 2011/12/28(Wed) 18時半頃
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[ピアノの蓋を開け。椅子に腰掛けて引いた。手を解し、両手を鍵盤に]
痛くない…? それはどういう痛みでしょう…?
[問い。ヴァイオリンを構える姿に頷く。出だしを弾き、『主よ』の方を選んだ。 右手と、左の親指と人差し指で。音を紡ぐ。不安定な音には、大丈夫ですよと笑みを向け。 伴奏を止めず。 暫しの演奏会は、どこまで音を運ぶだろうか。 穏やかになっていく心に、目を伏せて音に酔う**]
(180) 2011/12/28(Wed) 18時半頃
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[音の足りぬ伴奏。本当に添えるだけの音しか出せなかった。セシルの顔を見て、拍手を送った。
昔奏でていた音は、派手で、パフォーマンスの多く、他人の為のものだった。 自分とは違う、内に向かう音がとても珍しかったから。]
華やかさに欠けますが…これこそが、セシルくんの音なのでしょうね。 聞かせて頂き、ありがとうございました。
[彼がそれで良いというのなら、これ以上演奏について言う必要はないと思った]
他に迷惑をかけることがないというならば、セシルくん、あなたならばこの不可思議な現象をどうにか出来るやもしれませんよ。
(195) 2011/12/28(Wed) 21時頃
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…お恥ずかしい話ですが、薔薇の香りが強い場所だと気分が優れず、妙に落ち着かなくなると言いますか…苦手で。
ですが、もしどうにかしたいと望むなら… 協力することは惜しみませんから。
どうぞおっしゃって下さいね。
[ピアノの蓋を閉じ、立ち上がる]
それでは、また…。 有意義な時間を、ありがとうございました。
[にこり、人当たりの良い笑顔を向け、音楽室を出た*]
(199) 2011/12/28(Wed) 21時半頃
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―現在・廊下―
[接続の切れている左指を右手で包み。 楽器に触れ、音を望んだ気紛れに失笑した]
何を、言っているんでしょうかね。私は…
ああ…いい加減……
[服に染み込んだ香りに鼻を背け。自室から着替えを持ち出し、シャワールームに向かった]
(204) 2011/12/28(Wed) 21時半頃
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―シャワールーム―
[水音が響いていたとしても。 一番端のシャワーを使い、体の隅々まで洗い、薔薇の匂いを消すようにミント臭のボディソープを使った。 少し伸びた髭が時間の経過を物語っているようで。 備え付けの小さな鏡を覗きこんで、剃った。
両手で頭皮を刺激しながら洗髪すれば、思考もクリアになっていくような気がして。
気持ちが良かった]
(215) 2011/12/28(Wed) 22時半頃
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…… は い ?
[名を呼ばれた。 細かな水を顔に受け。閉じていた目を開け、振り返った。 舌打ち。]
どうかしたんですか、サイラスくん。
(221) 2011/12/28(Wed) 23時頃
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[眼鏡がないとはいえ、髪と眸の色で容易に相手を特定できた。 扉越し、湯で隠れて居るとはいえ、どこまで見えてしまったか。
赤いミミズ腫れは内出血し、 青紫色に変わり、 少しずつ消えていく前の、
身体を這う、縄の痕――――…]
新年を迎える頃には消えていることでしょう。大丈夫ですよ。
ああ…ジェフくんの看病、お疲れさまです。
[泣いた後のような声に。思い当たることは唯1つ。彼の兄の名前を出した]
(226) 2011/12/28(Wed) 23時頃
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[首を僅かに傾げる]
…知らなかったんですか…?
[では何の為の?]
……医務室に居ますよ。 もしかしたら、もう目覚めているかも知れませんが。
[だから。今見た事を忘れてくれ。早く立ち去ってくれ…]
(234) 2011/12/28(Wed) 23時半頃
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は…?
ちょっと、サイラスくんっ!?
[しょんぼりと俯くサイラスに声をかけても、彼は背を向けたままシャワールームを出て行ってしまった]
……行かないんですか? それはそれは………
ジェフくんが、悲しみますでしょうに。
(244) 2011/12/29(Thu) 00時頃
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[身体を温め直し。着替えに袖を通す。
自室に戻り、髪を乾かす。 眠気は飛ばしたのに。横になれば眠ってしまうかもしれない。
どう動こうか…考えが纏まらなかった]
(263) 2011/12/29(Thu) 00時半頃
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