68 Trick or Treat? ― Battle or Die ―
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― 回想・逃げる直前 ―
[割れた窓ガラスから巨大な蝙蝠が乱入して、老人のお化けに向かって行くのが見える。 あまり蝙蝠は好きではないけれど、この場合は仲間割れをしてくれるならありがたいとばかりに飛び出せば、後から倒したはずのシーツお化けが追ってきて掌をシーツお化けに向ける]
―――、―――……。 (ええと、ええと……。)
[さっき攻撃した時のイメージを頑張って思い出そうとする、慌てているからかなかなか上手くいかないけれど、とにかくどこかに行けと強く念じれば今度は複数の蝙蝠がシーツお化けに向かって飛んで行き、噛みついて引き裂き、今度こそ復活を遂げられない程にしてしまう事だろう。
血の色をした蝙蝠が掌から放たれるのを老人が見れば、巨大蝙蝠すらこちらが使役しているように思われてしまうかもしれない]
(132) 2011/10/20(Thu) 17時頃
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・赤coについて
割と早死にする予定なので、今日ではないですが、co するつもりでした。
方法は考えてなかったので適当に対応します。
行動面で赤と村側の違いが襲撃以降でないと見えにくいかな?と思いつつ。
・サイモン襲撃について
希望者にどうぞ。お譲り体勢。
・襲撃セット
各自でいいと思いますよ。逆に私は相談させていただくかもしれません。
赤相談が嫌いな方がいらしたら教えてくださいね。
処刑者に関しては村側の見せ所、とも思うので村側の動向を見てから考えたいですね。村側で積極的に希望者がいない、キャラが動けないなら引き受けてもいいと思います。
数日ですがよろしくお願いしますね。
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― 異世界・広場 ―
[自宅から逃げて飛び回ってみると、外にもお化けが湧いている。 脳裏を過る夢の内容、悪戯を解くためのお菓子をはお化けを倒さなければ手に入らない。
しかしお菓子を持っていないお化けもいるようだ、先ほどの柘榴老人はシーツのお化けを探っていたようだったが、お菓子は出てきたのだろうか。 自分の見ていた限りでは老人はお菓子を手に持ってはいなかった]
(でもなんであんな不味いお菓子欲しがるのかしら?)
[十字架のクッキーの味は最低だった。 なんであんなお菓子を集めなければならないのだろうかと首をひねりながらも、今はとにかくこの悪戯を終わらせる為に力を使いこなそうと地上に降りてお化けと戦う事を決意した**]
(143) 2011/10/20(Thu) 19時頃
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くそっ……
[本当ならば皮を剥いでやるつもりだったのに。
滴る血を、甘い菓子を、隠すようなら全て剥ごうと思ったのに。
思考に従わない体に向ける苛立。]
[あの、カボチャを、殺すために、武器を。
武器を、見つけなきゃ!
ナイフ一本でもどうにか倒し、お菓子を奪うのだ。
彼女の思考はそれのみに支配されていた。
ナイフを手に、恍惚の吐息]
ホウ……。
(ほう……。)
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― 異世界・広場 ―
[広場に降り立ってから暫く後、傍目には血の海が築かれていた。 小鬼が大量に湧いていて、それらを相手に力の使い分けを練習した結果である。
一度身体から放たれた血はそのままでは使う事が出来ず、一度身体に戻る事が必要になるらしい。 本人には目の前に転がっているダーツの矢や蝙蝠が消えるというラグを要するように見えているのだが、実際は掌から放たれた血が身体に戻る手順が必要だった。
人間は体内の血液の1/3程を失えば死に至る、血液を武器にするというのはつまり相応のリスクを伴う]
(おかしい……身体が重い……。)
[脚がガクガクと震え、頭が重い、大量の小鬼を相手にただ漠然と血の矢や血蝙蝠を使った代償、貧血症状だ。 倒しても倒してもまったく減る気配のない相手に上手く血液の循環が行われずにその場に跪く。 けれど、小鬼達はまだワラワラと集まってくる、まるでお菓子をねだる子供の群れのように、辺りを取り囲まれる]
(185) 2011/10/20(Thu) 22時頃
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(どうしよう、逃げなくちゃ……。)
[思う様に身体は動かない、傍から見れば全身血塗れだがその全てが自分の血である。 小鬼に取り囲まれ、彼らが手にした武器で身体を傷つけられれば腕を振るって反撃する。
鋭く尖った爪が赤い軌跡を残して小鬼を綺麗に輪切りにする様に驚いて自分の手を見る。 自分の目にはいつの間にか大型肉食獣を彷彿とさせるクロウナイフが握られている]
(こ、こんな事まで出来るの?)
[近接攻撃はこのナイフでやれと言う事なのだろう、傍目には鋭く伸びた爪で引き裂いているのだが、本人は気付く事はない。
とは言え、現状は多勢に無勢、いくら切れ味鋭い爪で倒せると言っても前後左右どこからでも小鬼達は襲ってくる]
(これは、強いけど……大勢を相手にするのは向かないわ)
[どうにかしてまた空を飛べたらと思う、がそのためには隙を作る必要があった。 逃げたいとさらに強く願うと全身の傷口から血の霧が噴き出して小鬼達の目を眩ませる事が出来た、本人の目にはテレビで見るような白いスモークが噴き出した様に見えているが、とにかくチャンスとばかりに再び空へ舞う]
(190) 2011/10/20(Thu) 22時頃
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[しかし、空を飛ぶと言っても地上に残っている自分の血液が足枷の様になり高く飛べない、小鬼達の攻撃は届かなくなった様に見えた、が。 彼らは石を投げつけたり、足元に落ちている仲間の死骸から武器を奪い取るとそれを投擲し始めた]
(えええ、ちょ、ちょっと。) (なんで高く飛べないのよ!?)
[地面から伸びる血液が掌に戻っていくために、傍目には血の鎖に繋がれているようにも見えるだろう。 本人には自分を吊るしてくれる見えないワイヤーがガクンと急に止まった感覚だ。
小鬼達の攻撃をその状態で避けるのもかなり難しい、時間が経てば血液は戻るのだが、時間が稼げない]
(ど、どうしたらいいの……。)
[彼らの狙いも良く分からない、元はと言えば地上に降りた時から回りを囲まれてしまったのだから当然だが。 ギリ、と歯を噛み鳴らすと再び手に武器を持った小鬼が襲いかかってくる]
(195) 2011/10/20(Thu) 22時頃
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[脚を掴まれ地に引き摺り降ろされると頭を強く殴られ、血が目に入り視界も悪くなる]
(もう駄目……かな……。)
[目が見えづらくなり痛みから目を閉じると、不意に頭の中に妙なイメージが湧いた。 小鬼達は全て皮だけのハリボテ、その奥にギッシリと中身の詰まった小鬼が居るのだ]
(あれをやっつければいいのかしら……。)
[最後の力を振り絞って、駄目元で血の矢を放ち中身の詰まったそれの頭を貫く。 すると、小鬼達の動きがピタリと止んで糸の切れたマリオネットの様にパタパタと倒れるイメージが頭に浮かび、それまで行われていた身体への暴力が収まった]
(え……? ほ、本当に今ので良かったの?)
[額を流れてくる血を拭い、辺りを見るとそこにはもう何もなかった、お菓子すらも。 小鬼達は外れだったのだ]
(あれだけ苦労したのに……)
[がっかりと肩を落としつつ、少しだけ力の使い方が理解出来たような気がして傷だらけの重い身体を引き摺り壁に寄りかかって座り込む]
(201) 2011/10/20(Thu) 22時半頃
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[壁に寄りかかって改めて辺りを見ると、小さなカボチャのお化けが手伝ってくれていたらしい事>>1:199に気が付く]
――――、―? (アナタは、誰?)
[助けてくれるお化けには初めて出会った気がする、どこか可愛らしい容貌のカボチャのお化けは何者なのだろうかと、声を掛けてみた。 けれど、やっぱり自分にはまともに聞こえる声も、他者には風の音としか届く事はないだろう]
(203) 2011/10/20(Thu) 22時半頃
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コリーンは、ゾーイと言う名の少女が目の前のカボチャお化けだとは気付かない。
2011/10/20(Thu) 22時半頃
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[いまだ傍目には血塗れのまま、じっと真っ赤な目をカボチャお化けに向ける。 何か怯えられているような気がするが、何故なのかが理解できない]
―、―――……――――――――、―――? ―――――、――――――――――……。 (え、ええと……私の言っている事、分かる?) (ありがとう、って言いたいんだけど……。)
[ゆるゆると手を差しのべながら感謝の気持ちを言葉にしてみる、けれどどうにもカボチャお化けには伝わらなくて。 ならば、と自分の頭から流れてきた血で文字を描こうとするが、思った事が勝手に文字となって空中に浮かぶ。 傍目にはやはり傷口からしゅるしゅると血が伸びて空中に浮かんでいるのだが
文字は数秒空中で浮かんだ後に、地面に落ちてべしゃりと消える]
(214) 2011/10/20(Thu) 23時頃
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[寝室から玄関まで続く血痕。
先程まで叫んでいたカボチャのお化けも姿を見せない。
もうこの孤児院にはいない。
どこかに逃げたのだろう。
理由は分からないが、お化けも傷を負っている。
殺して、お菓子を、奪い取って……。
モニカを探し求める想いと、お菓子に喰らいつきたい思い。
それらが相克していた。
目的が定まらないまま、彼女は、広場へと、向かう]
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『ごめんなさい、アナタが何を言いたいのか、私には聴き取れないの。』
[文字を見たカボチャお化けは少し反応が良かったように思えて、もう一度文字でコミュニケーションを取ろうと同様の行為を試してみる。 そうこうしている内に大分広場に飛び散った血が体内に戻ってきて、貧血の症状が軽くなってくる。 しかし、切り傷はともかく打撲だけはどうしようもなく、殴られた頭はまだズキズキと痛む。
多少まだよろけるものの、立ち上がる事は出来るぐらいにはなり、全身に纏っていた血も大分引いて青白い肌を晒す程度には範囲は狭まった。 戦い方を覚えるという事に関してはほんの少しだけ前進出来た気がするが、肝心のお菓子が得られない]
『聞きたい事があるの。』 『アナタは、お菓子を持っているの?』
[カボチャお化けが何かのヒントになるかもしれないと、思った事を尋ねてみた]
(223) 2011/10/20(Thu) 23時頃
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コリーンは、ヤニクをお化けの居る家に置き去りにしたけれど大丈夫だったか心配になった。
2011/10/20(Thu) 23時半頃
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[カボチャのお化けがお菓子を差し出す様には驚いて]
―!? (え!?)
[つい文字のコミュニケーションを忘れて声を出す、残念ながらあまり街を歩く暇のなかった自分には初めて見る品になったが、お菓子を持っているお化けも居るらしい事は分かった、だがさっきまでの小鬼とこのカボチャお化けの違いが良く分からない]
(強いて言うなら、助けてくれたかどうか?)
[小鬼は即座に襲いかかってきたが、このカボチャお化けには愛嬌というか、助けるという人間味があるような気がした]
(だからってそれが違いにはならないけど。)
[人間味というのは傍目で見ただけでは良く分からないものだと首を左右に振った、カボチャお化けにはその様はそれは要らないというジェスチャーになってしまうだろうか]
(234) 2011/10/20(Thu) 23時半頃
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[カボチャのお化けがクッキーを仕舞う様子を見て、本当にこのお化けをやっつけなければいけないのだろうかと苦悶する。 少なくとも自分の事を助けようとしてくれた事は確かだし、このお化けのやる事は本当にイタズラレベルで済みそうな気がした。
お化け達が持っているのではないか、と夢の中の女は言っていた気がする。 複数形ならばこのカボチャ以外にもお菓子を持っているお化けはいるのではないかと思う]
『アナタは、夢の中の女にお菓子を集めろと言われなかったの?』
[腕組みをして首を傾げているカボチャは何を考えているのか分からないが、あっさりとお菓子を差し出した事が気になってそんな事を聞いてみる]
(246) 2011/10/21(Fri) 00時頃
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