人狼議事


88 吸血鬼の城 殲滅篇

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[「目を覚ませ」と、軽佻な口調の命令にも血は沸き立つ。
 
 血の盟約、永遠の君主の「声」。

 世界は裏返り、逆しまになったことを知る。]


 おまえが望むのは、なんだ?

["声"を通じて為された問いは、
もっと魂の深い場所を突くもの。]


 
我が望みは、クラリッサ姫を現世に甦らせ、平穏で幸せな日々に戻っていただくことに他ならず。
 


[目の前に立つヘクターが口にした言葉とは同時に別の「声」が響く。

 それが空気ではなく闇を介して伝わるものであり、それに呼応した自らの「声」もまた、意識そのものの伝播だったと気づいてわずかに動揺した。]


 (意識に直接、語りかけてくるのなら、心を読むのも容易いか…)


[逃れられぬ定めがもうひとつ増えたことを知る。

 まだ闇の領域が「兄弟」ともつながっていることは把握していない。
 そもそも、ドナルドが闇に堕ちたことも知らなかった。
 向うから声をかけられるか、そうと教えられるまで、このまま意識を読まれ続けることになるだろう。]


【人】 学者 レオナルド

[騎士の目覚めを目の当たりにし、驚きに軽く目を見開いたが、当たり前のように吸血鬼に臣下の礼を取るのを見て、胸に暗い感情が湧き上がる。
ひび割れたレンズの奥、細められた眸が嫉妬に似たいろを湛えて強く輝く。]

(59) 2012/05/02(Wed) 11時半頃

【人】 学者 レオナルド

[と同時に、今の動きから冷徹に身体能力を測ることもしていた。
元々手練れの戦士ではあったが、先ほど大広間で戦った時よりも遥かに速く、そして力強い。

ヘクターに比べればまだ、人の目で追えるだけましなのだろうが……階上で待つ“子”も、同程度の能力を持っていると考えたほうが良い、と苦い事実を噛み締める。]

(60) 2012/05/02(Wed) 11時半頃

[騎士が口にした望みには薄い笑みを浮かべたが
内心を露わにすることはせず]

 ならば、連中を殺し尽くせ。
 奴らの血を捧げてやれ。

 ―――おまえとあれは、いまや"血の兄弟"だからな。
 これからもしっかり姉につくせよ。

[方法を示唆して、けしかけるに留め置いた。]


ですが、

姫を姉などは畏れ多い…
おれは一介の騎士のままで充分に──


 そうか?

 ああ、そうだな。
 姉弟では添い遂げられんからなぁ。

[尊重する気もない人間の習俗を口にして、
騎士の忠道を笑い飛ばす。]


 まあ好きにするがいいさ。

 あれが何を望むかは、聞いてみないことにはな。


 ……ぁ、


[小さく意識が洩れたのは、ヘクターのからかうような言葉そのものにではなく。
 とっさに「並び立つのは畏れ多い」という考えが先にたってしまったが、ヘクターの言葉を反芻すれば、わずかに不安が根ざす。]

 (姫が「娘」だというのは──)

[妾腹にせよ実際の、と思っていた。
 だが、「血の兄弟」という言葉には──]


[ヒューにはまだ自分が「吸血鬼」だという自覚はない。
 ただ、ヘクターと「契約」したことにより、人ならざる力を得たことは承知していた。]


 ( 姫…は、 )

[何かが胸にひっかかる。

 去ってゆくヘクターに問うこともできたろう。
 だが、逡巡した。]


【人】 学者 レオナルド

[吸血鬼の王の言葉に答えることも口を挟むこともなく、階段まで一歩ずつ床を踏みしめて歩く。
今や吸血鬼の眷属となった騎士の傍らを、燠の如く静かに燃え立つ一瞥をくれて通り過ぎる。
ムパムピスとジェフリーの顔を見ることは敢えてしなかった。]

(67) 2012/05/02(Wed) 13時頃

【人】 学者 レオナルド

 ――その男は。
 竜牙兵を呼び出すことができます。
 ……気をつけて。

[そうふたりに告げると、ゆっくりと階段を上り始めた。*]

(68) 2012/05/02(Wed) 13時半頃



……心配なんざしてねえよ。
するような状態だったら、俺が何しても無駄だ。

[いつもよりぶっきらぼうになったその口調に
 ふ、と息を吐く。
 
 恐らくは彼のプライドを傷つけたのだろう。
 余計な事をした、という後悔に唇を噛んだ。
 
 気まずさを誤魔化すように、口早に囁く]

……アンタが斃って、俺が困るとでも思うのか?


──。
[右腕の怪我を言い当てられ、眉を顰めた。
 男の能力では『我が子』の全てが筒抜けなのだろう。
 だが己には、この距離では男の怪我はわからない。

 …それが寂しいような気がして黙り込み、
 次の言葉に、息を呑む]


──ふざけんじゃねえっ!
余計な世話だ…っ!


[──死に掛けの獲物。

 階下からの人声の詳細はわからない。
 ただ、恐らく己の知らぬ戦闘があり
 怪我人が出たのだ、という事を理解する。]
 


………
アンタが殺せってのなら、殺す。
それで充分だろう…!?


[悲痛を含んだ掠れた囁き。
 ──飲むつもりはない。
 誰かを自分と同じモノにするつもりもない。
 
 わかって欲しいと訴えるような。
 
 無駄だとは思いながら叩きつけ、
 苛立たしげに袖のカフスに手をかけた]


 オレがいなくなったら?

[どこか慌てたような口調の問いに、片眉を上げる]

 そりゃ、困るだろうさ。
 まだなンも知らないおまえが、ひとりで取り残されて、
 どうにかなるとでも思ってんのか?

[当たり前だとばかりに切って捨てる。]


[ゆっくりと息を吸い、戦いに向かう神経を研ぎ澄まさせた。

 刹那。
 闇が揺蕩う気配を、ふと感じる。]
 
(──誰だ…?)

[見覚えのない気配。
 獰猛な巨躯を横たえる獣に似た、あの男とは違う。

 火球の様な熱さと、鋼の硬さ。
 昏く燃える熾火に鍛えられた、鎧]

……。おい。

[声を掛けようか逡巡したあと、短く呼びかける*]


[獲物をくれてやると言ったのに、激しい口調で拒絶された。
そのこと自体に、喉の奥で笑う。

嘲笑うように。
可愛いものをみたとでもいうように。]

 そうは言うがな、おまえ。
  ――― そのままだと、死ぬぞ?

 飢えに狂ってのたうち回って
 自分の身体を引き裂けるだけ引き裂いたあげく
 野垂れ死ぬぞ?

[実際に吸血を拒み、静かに衰弱して死んだ眷属も知っている。
しかし、そこまで親切に教える気はなかった。]


 衝動を殺すな。
 身体の欲求に応えてやれ。

 ――― 喰らえ。奪え。飲み干せ。


  …わかったな?


[手放すつもりはない。
死なせるつもりもない。
それは命令であり、宣言でもあった。]



持ち主が死んで、玩具が困るのか?

[なにかを嘲る様に、喉をならし]

ただ壊れるだけだ。
わかってんだろ?

[玩具が壊れても持ち主は困らない。
 またつくれば良いだけだから。
 
 持ち主がいなくなっても、玩具は困らない。
 打ち捨てられて壊れるだけ。
 ──クレアのように]


…ッ、……。

[自分を抱くように腕を回し、歯噛みする。
 ──異端狩りとして、
 飢えた吸血鬼を見た事がないわけではない。

 男が口にしたような、青黒く干乾び
 灰にすらならずに消えた魔物の末路も。
 
 本能的な恐怖に喉が震え、
 引き攣る様に息を呑み込む音が響いた]

……俺はもう、死んでるようなモンだろうが…ッ

[其れでも震えを押し殺し、声を絞り出して]


…ぁ、……

[何かを反駁しようと口を開きかけ。
 男の声音に、それが千切られる。]
 
……。っ………。

[肯うこともしない。
 否むこともしない。

 じくじくとした痛みに耐え、
 ただ黙って唇を噛み締める。

 それだけが今の唯一の抵抗だった*]


 死んでるようなモン、か。

[平坦な声で呟き、思案の間を挟む。]


 ―――だが、生きているだろうに。


[嘲笑。]


 玩具なら玩具らしく、
 最後まであがいて、オレを楽しませろよ。
 オレは死んでも消えねぇ。
 見ていてやるから。

[仮定を口にして、
その仮定がナンセンスだとばかりに鼻を鳴らす。]

 おまえより先に死ぬなんてことはねぇか。
 当分、死ぬ予定もねぇしな。


 しかしまぁ。
 人間っつーのは、面倒な生き物だよな。

[誰に聞かせるでもなく、言葉を零す。

既に人間とは違う生き物になったというのに、
人間を殺すことを拒み、殺してしまったと嘆く。
全く、面倒な生き物だと思う。

その苦悩を眺める楽しみもまた、
眷属を増やす理由のひとつではあったが。]


 呪われた? 忌まわしき?

 ハッ。
 だれに呪われたっていうんだ。

[背中に聞こえてきた修道士の言葉を笑い飛ばす。]

 兎が狼を恐れるのと変わりゃしねぇ。
 妙な理屈こねまわさねぇで、素直に怖いって言えばいい。
 そっちのほうがまだ可愛げがあるってもんだ。


  ―――ま、人間共には理解できないんだから、
  しゃーねぇか。


[呟きに滲むのは、超越者の自負。]


 ――――……。

[あいつが生き残って帰ってきたら、
もう一度血をやってもいい。
まともな闇の狩人に仕立てるために。

そんなことを、ふと思った。]


【人】 学者 レオナルド

[修道士の糾弾>>69に答える言葉はなかった。
まるで耳に入っていないかのように、省みることなく階段を上っていく。]

(75) 2012/05/02(Wed) 18時半頃

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