26 Fairy Tales Ep.4
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友人でなければどうなっても気にしないなんて。
―――本当、人間は怖い。
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―回想・診療所―
・・・ロミオ先生・・・・・・
[フランシスカはロミオの言葉(>>176)を聞くと悲しげな表情を浮かべ。]
・・・こんなことをしている場合ではないのに。
[思ってもいないことをしらじらしく呟く。 ―事実、死者と話せる能力なんてあったのならひとたまりもないのは承知の上ではあるが。]
(180) 2010/08/10(Tue) 14時頃
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・・・人間なんて、そんなものよ。
[わずかに聞こえる囁きに、思わず呟く。]
自分の為だったら、『友人と思い込んだ人』さえ、裏切る動物ですもの。
[弱弱しいその声は、まるで複数の子どもに囲まれて虐げられている子犬のような鳴き声で]
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・・・とりあえず、弔いましょう。 このままの姿でも、報われないと思いますので。
[フランシスカは無残な姿となった骸を弔う準備をする。 腐敗が進まないように、香辛料の混じった塗料で化粧を施すと、]
あ、ロミオ先生は患者さんに専念してくださいね。 こっちはあたしだけでどうにかなりそうですから。
[ロミオを気遣いながら、増え行く骸を*弔っていった*]
(181) 2010/08/10(Tue) 14時半頃
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違うわよ、『弔い』の話。 でも、今のような状態だったら、『ヤツら』に殺されちゃうかもね。
[フランシスカは去り際に微笑みながら呟く。]
もしかしたら、村の中に『ヤツら』の仲間が混じりこんでいるかもしれないし。
[少し皮肉るように、ロミオにごちり、死者を*弔っていく*]
(185) 2010/08/10(Tue) 18時頃
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たまには、裏切らないで欲しいですけどね。
信用はしませんが。
[痛みを無くせると言ったオスカーの言葉を思い。
悲鳴のような鼓動を続ける心臓の上に手を当てた。]
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あら、ルーカス。いらっしゃい。
[フランシスカは診療所にやってきたルーカスを出迎えると]
随分と派手にやられたみたいね・・・まるで、
(195) 2010/08/10(Tue) 22時半頃
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―あたしたちの無力を、嘲笑っているかのよう。
[フランシスカは天に向かって呟く。]
ねぇ、ルーカス。ちょっとだけ聞いていい?
(197) 2010/08/10(Tue) 22時半頃
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神様がもしもいるのなら、どうしてこんなことを仕向けたのかしらね。 ・・・こんなこと、止められなかったのかしら。
[呟いてから、ルーカスの言葉に気づくと]
・・・そうね。あたしらしくも無かったわ。 この子にちょっと助けてもらったこともあったから、少しセンチメンタルになってたみたい。
[外傷の少ないアイリスの骸を見つめると、ルーカスに微笑みかける。]
(201) 2010/08/10(Tue) 22時半頃
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・・・そうよね。 人生は筋書き通りの物語じゃないもの。変えていきましょう、あたしたちで。 ありがとう、ルーカス。
[フランシスカは呟くと、何か吹っ切れたかのように。]
さて、「ヤツら」についてなんだけれども。 何か情報でもないのかしらね?
[少しわざとらしいくらいに大きな声でフランシスカは口を開いた。]
(204) 2010/08/10(Tue) 23時頃
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そう、筋書き通りの物語じゃないもの。
[フランシスカはこっそりと牙をチラつかせる]
人間たちの思い浮かべた、「ステキな御伽話」で終わると思ったら、大間違いよ。
[フランシスカの口元から覗いた牙は、銀色の輝きを放つ。]
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首輪・・・ねぇ・・・?
[フランシスカは不可思議そうに首を傾げる]
たいてい、野生の何かかと思ってたけれど。 「ヤツら」の中には人間に飼われていたのもいるのかしらね?
[少し、間をおいて]
ま、「ヤツら」をペット扱いしようだなんて随分と趣味が悪いように思えるけど。
[フランシスカは無残な傷跡が残る自警団の者の姿を見て、眉間にしわを寄せながら、言の葉をつないだ。]
(211) 2010/08/10(Tue) 23時頃
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・・・本当に、趣味が、悪いわ。
[自分で呟いた『ペット』という言葉にあからさまな嫌悪感を示す。]
自分の思い通りにかわいがろうだなんて、気味が悪いったらありゃしないわ。
[自分の姿と投影して吐き気がするような気味の悪さを覚える。]
踊り手 フランシスカは、不意に意識が遠のきそうになり、体勢を崩す。
2010/08/10(Tue) 23時頃
「めでたしめでたし」で終わるのが。
人間だけじゃ、不公平ですよね。
[にたりと笑った瞳は赤く染まる。]
何でも思い通りになると思っている奴らに、思い知らせてやればいい。
[聞こえてくる『声』に囁きを返す。]
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オスカー・・・?
[体勢を崩した先に見えたのはどう考えても女性の姿。]
ルーカス、何を言っているの・・・?
[フランシスカは不可思議そうにルーカスを見つめる。]
(220) 2010/08/11(Wed) 00時頃
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な、なんですって?
[事の顛末が理解できないフランシスカが混乱したようにロミオを見ると]
何がいったいどうなってるというの?
[フランシスカは困惑するようにその場に*へたり込む*]
(228) 2010/08/11(Wed) 00時半頃
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あなたの望むように一緒に生きる、ね。
考えるまでもない。
真っ平御免だ。
[冷たい答えは人の声にはならない。]
本当に面倒だ。
あー…お姉ちゃんと入れ替わると証関係でまたごたごたするのか。
めんどうくさいなあ…。
もう少し。
もう少し多く血が流れてくれないと、力が枯れる。
それは困る。
血と悲劇と怨嗟の声を糧に、ぼくとぼくの主は力を得るんだから。
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