224 Cнег дьявол〜凍ったケツ村〜
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[足早にヨアヒム >>167 のテーブルに近づき、低い声で謝罪する 側には、仲の良かったイヴァンの母 >>168 ドロテアがいた]
ヨアヒム様、場を離れており申し訳ありませんでした。 只今お食事の手配を致します。
[アランはそう声をかけたが、ヨアヒムは既に酒を頼んでいたかもしれない]
(173) 2015/05/26(Tue) 23時半頃
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[ドロテアに大きな声で話しかけられて >>172]
ド…ドロテアさん、ご無沙汰しております。
[仕事中だとアピールするように、他人行儀な挨拶をしたが この女性には、その意図はおそらく伝わらないだろう…]
(177) 2015/05/26(Tue) 23時半頃
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アランは、ずぶ濡れの雇主を見て青ざめていた。
2015/05/27(Wed) 00時頃
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[とんでもないことになった わかっていた。この村で問題を起こさないでほしい、という願い自体が無茶だったのだ]
ヨ…ヨアヒム様ッ! どうか、お気を沈めてくださいッ!
[ヨアヒムとヴェスパタインを交互に見ながら、どうやって場を収めるか考えていた]
(187) 2015/05/27(Wed) 00時頃
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[ドロテア >>188 の声で我に帰り ヴェスパタインの前に立ち、両腕を抑える]
ヴェスパタインさんっ!落ち着いてくださいっ!
[そう声をかけるが、ヴェスパタインのこの目にアランは映っているのだろうか]
[これは…最悪、職を失いかねない…っ!]
(195) 2015/05/27(Wed) 00時半頃
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─???─
『 料理は得意? 』
(ああ、そうだ、ごはんを作らなきゃ。……どうして、だっけ)
『 「キミ」の作った料理が食べたいな。 』
(そうだ。そう。あのひとが望んだから。私の作った、料理…私の…わたし、の。)
[知っている誰かの知らない声が、麻薬のように脳の芯を犯している。
甘ったるい倒錯感が少女の意識を曖昧にする。頭の中の誰かと自分が、じわり、と、混じり合う感覚。
彼の問いに、答えなくちゃ、ならない。]
『 「あなた」は誰がいい?
大切な先生かしら。久しぶりに会ったお友達?──ああ、それとも 』
『 あの、雪の妖精みたいな、幼馴染? 』
[赤い紅い微睡みの中、唐突に少女の意識が浮上する。
ここは?
一体なにをしてるの、私。
今の声は、だれ。
溢れるように割り込んだ思考に、脳は勝手に混乱する。足がガクガクと震え、制御の利かない少女の身体はその場に膝をついた。
咄嗟に視線を巡らす。
知っているはずの叔父の家なのに、そこが何処なのか認識出来ない。
ただ、一つだけはっきりしている事実がある。目の前に、その叔父が居て。────伸びたその両手が、指が、自分の頸を締め上げている、という事だ。]
────っ、お、じ、…さ…
[ひゅう、と喉が鳴る。息が出来ない。
力の抜けた手から、からん、と何かが落ちた。つられるように視線が床に落ちると、転がっているのは肉切り包丁だ。どうして。どうして、こんなもの。]
『すまない…ケイト、兄さん、すまない…!』
[泣きながら叔父が両手に力を込める。
ぐ、と喉笛が押し潰される。声なんて出る筈無い。次第に細くなる意識に、パルックの泣き声だけがいやにはっきりと届く。
殺さなきゃいけないんだ。
雪鬼《スニェク・ディアボル》は、殺さなきゃ、いけないんだ。そう。]
(ちがう。わたし、雪鬼なんかじゃ。)
[じゃあ、何故?
肉切り包丁で何をする気だった?ぐるぐると回る視界に、歯車の音。
どんどん遠くなる意識の中、ふいに脳裏を過ぎった何か。陽光を跳ね返す、金の、柔らかな──]
────……す、けて、
…シ………オン……
[ぶつん。]**
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豚は豚でも喋れる豚なんです! 手厚く!お願いしますっっ!!
[必死になって、アラン自身もよくわからないことを叫んでいたが 二人がかりで押さえつけていたためか、ヴェスパタインの抵抗は弱まってきた]
(201) 2015/05/27(Wed) 00時半頃
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アランは、窓のひとつが、吹雪のためかひどく音を鳴らしていることに気づいた。
2015/05/27(Wed) 00時半頃
[ いつだって、何にだって。
自分は、一番には、なれない。
足を突き動かす衝動の名前は分からない。
ただ、何かに誘われるようにしたつま先を差し出していた。
唇は閉ざしている。
運が良かったのか、周囲に人影は無い。
けれど、鼓膜を揺らす囁きは聞こえる。]
たいせつな、せんせい。
ひさしぶりにあった、おともだち。
[ 幼い子供のように囁きに倣って繰り返す。
誰だ。それは。何だ。それは。
俺は、「 あの、雪の妖精みたいな、幼馴染? 」]
──────ぁ。
[ ぐらり。
逆流する世界に落ちていく。
背筋を這うのは爛れた掌。
氷のように冷えた指先が思考を凍てつかせていく。
まるで硝子のように。
破片のような鋭さを持った眼差しは思考を停止させる。]
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───あ!
[ ───ガシャン
窓が割れる大きな音 宿の人皆が、その外界との穴に目を向ける びゅうびゅうと氷混じりの風が店内に吹き込む 建物の温度は急激に下がった気がする
──────なにか、異界の存在が
この建物の中に入り込んだ気がした──────
]
…大変だ! [アランは、ヨアヒムのことをドロテアに頼み 店内にあった大きなメニューボードで、その"穴"を塞ぐことにした。]
(207) 2015/05/27(Wed) 01時頃
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パルックさん…何して…ッ!
[絞り出したような声を放つと同時に地を蹴る。
捨て身の攻撃で身体ごとぶつかれば二人で縺れ合うように倒れ込んだ。
肉切り包丁は自分の後ろ手にある。
動揺したパルックを宥めるように声色は穏やかだ。]
ケイトが雪鬼《スニェク・ディアボル》な訳ないじゃないか…!
落ち着いてよ、パルックさん!
[何かの間違いだ。
そう訴える。
男の表情はきっと見えない。
ただ、温度の無い双眸が、見下ろす先にあるのは二つの双丘。
パルックが何か喚いている。
だから貴方を落ち着かせてあげる為に、囁く。]
『 「よく見て。誰が────雪鬼《スニェク・ディアボル》か。 」』
[ 臀部へと腕を勢いづけて腕を伸ばす。
同時に口元に目一杯突っ込んだ。
そして何の躊躇も無く、肛門まで忍ばせればささくれだった片手から無数の氷が刃となり突き刺すだろう。
それは入り口にとどまらず奥まで。
まるで喰らい尽くさんとばかりに伸びていって。 ]
『 ───残念だったね。雪男には火かき棒だよ。 』
[ パキン。
こちらを見つめる瞳を一身に受けながら、左胸を焦がすような「料理」に確かに舌なめずりをして、獣は嗤った。]*
アランは、雪鬼《スニェク・ディアボル》……の言い伝えを、思い出していた。
2015/05/27(Wed) 01時頃
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