252 【飛び入り歓迎】学園の七不思議
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もし、1人で飛ぶんじゃ意味が無い、って言うなら。
アンタ一緒に飛んでくんねーか? あいつへの想いと俺の覚悟、見極めてくれ。
[そう言ってトシミに手を差し伸べた]
俺、ぜってー飛ぶから。
[裏切らない、と。 迷いの無い、屈託の無い笑みを浮かべる]
(95) 2016/08/25(Thu) 01時半頃
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バナナせんせー。
他に誰も来なかったんで幽霊と一緒にダイブしてきまーっす。
[挑戦受理してくれたよ!の報告は、どうしてそうなった、みたいな内容で伝えられた]
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[紡いだ言葉をトシミがどう思ったかは分からない。 ただ、一緒に飛び降りることは了承してくれたようだ]
[屋上の間際に立つと、眼下に広がるのは吸い込まれそうな暗闇。 地上は全く見えない]
……こりゃあなかなか。
[高さの感覚も狂わせる闇は恐怖心を強く煽る。 けれど、飛び降りれば帰れるというのは微塵も疑っておらず、大きく深呼吸することで恐怖心を押さえつけた。 傍らに立つトシミと視線を合わせる]
んじゃ行くか。
せーのっ、
[軽い調子の声で音頭をとり、縁にかけていた足を躊躇い無く踏み切った]
(96) 2016/08/25(Thu) 01時半頃
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[支えを失った身体は重力に従い下へと落下する。 下から強風が吹き上げるような感覚。 万一を考え着地を目論む体勢で飛び降りたが、上下感覚が狂いそうだった]
───── ッ
[ここまでに受けた感覚は時間にして1秒にも満たないものだったはずだ。 襲い来るであろう衝撃に耐えるため、強く奥歯を食い縛る]
(97) 2016/08/25(Thu) 01時半頃
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[けれど、地上に落ちたのは腕から零れた袋入りの手当てセットだけ。 屋上を飛び降りた直後、ケヴィンの身体は跡形も無く掻き消えていた**]
(98) 2016/08/25(Thu) 01時半頃
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[交わされる念話に所々返事をしつつ。
先生が焦ってダッシュしている間も、野郎と飛ぶ気がない俺はのんびりしてた。
話がまとまり、呑気な報告が聞こえれば、最後に伝えるべきは何だろう。
お前達のことで、レティーシャちゃんがあれだけ心を砕いているのだ。詳しい事情は知らないがまた心配をかけるような事が起きたら承知しない、とか、何とか。
───けど、まあ、必要ないかなあ。と思う自分が憎いよもう。]
…向こうでしっかりやりなよ。
[結局一言だけに留めて、送り出した。
元の世界に戻れることとケヴィンのダイブ成功は疑っていないのだから、やはり案外毒されているのかもしれない。]**
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