22 共犯者
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[ヴァンルナール家の代々の家長は、古くから人狼を熱心に崇拝していたようだ。
(人狼と「契約」を交わしたのも、遡れば彼らの祖先に当たるのかもしれない。)
ヘクターは当然実子ではなく、「実子として」家に迎えられているに過ぎない。
対外的には、ヘクターの「祖父」が家長だが、実質的に実権を握っているのはヘクター自身であった。
――尤も、それについて知っているのは、ヴァンルナール家でもごく限られた者のみである。
ヘクターは彼らを「キツネ」と呼び、彼の命令は、対外的に「祖父が出したもの」として実行されていた。]
「約定」はやはり忘れ去られている、か。
[ 平静な声音。]
……それもそうか。
[ 小さく鼻を鳴らす。]
お前の言った通りだ。
彼らは忘れてしまった。
[ 遠巻きにソフィアの死体を眺めながら騒ぐ人間たちを凝視し、同胞に語りかけた。]
―或る男の遺品のノートより―
「かれは他のどの生物よりも『獣』らしい『獣』であるというのに、
かれは"creature"ではないのだ。
かといって、かれを天地を創造したような類の存在とも言い難い。
――では、かれのような者を何と呼べばいいのだろう。
私がかれに惹かれた衝動に理由をつけるとしたら、
おそらくこんな些細な疑問が発端だったのだろう。」
(#4) 2010/07/29(Thu) 23時頃
―或る男の遺品のノートより―
「そう――かれを形容する『言葉』が見あたらぬのだ。
立つ瀬を失い、海に浮かぶ小舟のように弱々しく生きる、
かつて『民族言語学者の卵だった』私は、
その形容しがたき『存在』を表す為の言葉を見いだせずにいたのだ。
そしてそれは、『かつて学者だった』私のたましいに、
確かに火を点けたのだ。
――…だがそれは程なくして、
私が私自身についた『嘘』であるということに気づかされることになったのだが。」
(#5) 2010/07/29(Thu) 23時頃
―或る男の遺品のノートより―
「振り解かねばならぬということは、
既に絡め取られたのと同じこと。
あの時の私は、それにさえ気づけなかった程、
かれという『存在』に、惹き付けられていたのだった。
『逃げ出す』ことと、『囚われる』ことは、
状態が違うというだけで、まるで同じことなのだ。」
(#6) 2010/07/29(Thu) 23時半頃
ああ、そうだな…。
[苦々しい思いで吐き捨てる。
――我らを思い出す者はおらぬか?思い出しても畏れから口に出さぬだけか?]
村の年寄り共もどれだけ使えるやら。
[ヘクターを補佐する立場にある「キツネ」も、人口が増え、近代化へと向かう村に対し絶対的な力までは持っておらず、祭の形骸化を食い止めるには限界があったようだ。]
[何故忘れる・・・何故・・・
こんなにも人の子は愚かだったのか?
我等が慈しみ護ってきた者らよ
幾度の潮の満ち引きと共に、汝のその英知はいずこかへ消えてしまったのか]
[ 同胞の憤りがじわりと伝わってくる。
「声」は殆どの場合において、音声による言語以上にその感情を能弁に伝える。
彼は伝わる怒りの感情を、舌の上で転がすようにじっくりと吟味した。]
―秘匿された或る村の「祭」に関する記事(草稿)―
「『前夜の祈り』は、きわめて厳かな空気の下で行われた。
村人は神像の前に座し、祈りの言葉を口にする。彼らが祈る神像は、本国のそれとは幾つか異なる点を示しているが、『聖ヨハネ像』とであると言われている。
神像の傍にある舞台は"Garden of Eden"。
そして本祭の当日には、『贖罪の巡礼者』達が現れるという。
興味深いことに、彼らは『巡礼者』でありながらも、自らが『生贄』であり、また『浄化』される対象でもある。つまり一人の『巡礼者』が、幾重もの役割を担っていることになるのだ。
そしてこの祭には、数々のキリスト教との類似点がありながらも、神像の風貌や祈りの言葉等は、独自の進化を遂げたと思われる箇所が幾つもあった。それでは、その一部をここに記載しよう……」
(#7) 2010/07/30(Fri) 18時頃
―秘匿された或る村の「祭」に関する記事(草稿)―
「しかし翌朝、村にはひとつの『事件』が起こった。ひとりの女性が『獣』に喰い殺され、遺体となって発見されたのだ。
それを知った筆者は、この祭がすぐさま中止になると考えたが、実際はそうはならなかった。
むしろ『それ』こそがこの『祭』の源流であり、秘匿された村で密やかに続けられた『伝統』の原動力であるという。
それでは、村の長老達と村長の間でのみ知られている、この『祭』の真の意味をここに記すことにしよう。…」
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(原稿の端には、鉛筆で「もう少し冷静な文体で描き直すこと」と記されている。どうやら没原稿らしい。)
(#8) 2010/07/30(Fri) 18時頃
[聖なる樹、聖なる泉に捧げられし供物は、
再び人へと巡るだろう。
その肉体は人として大地に還そう。]
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