25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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効率、の、いいほうですか……んんんん…
怪しいところ、ですかね。
それか怪しいのは殺すってことにしてしまって
まったく判断つかないところか…??
あ、けれど先程の話だと
騙されていることも考えると
騙されそうなところのが良いのだろうか…
[眉を寄せているとも知らず
夕飯を迷うような気楽さでそんな言葉を零して悩む]
……息詰まりそうだ
宴を切り上げるは、駄目か
[次々に増える人に、うんざりと呟く]
なかなか、可愛らしい花?だな
なるほど、遅くなるといった理由も理解した
[くすくすっと笑いを零して]
大丈夫、まだ始まってもない
[狩の高揚からか、だいぶはしゃいだ様子で]
仕方ないだろう。
そういう場所だ。
今のうちに誰を喰うかぐらい考えて気を紛らわせたらいい。
[小さな嘆息。
面倒だと思っているのは自分もだった]
乾か。
何だ、二人とも随分執心だな。
[霞も自分好みだと推していた気がする]
そうか、ならばよかった。
[セシルと明とロビンに囲まれているので、なお、何もそれ以上はいえないらしかった。]
ええ、はじめますね。
[短い返しに、此方も短く台上で]
いや、少し薄味なれど
美味かった。
[思わず笑み零す]
貴方は?
喰らうなら誰を
[その様子をじっと見ている。]
――…やりすぎだ。
煽ってどうする。
薄味?
[何をどうして薄味になるのか、と思わず首を傾げたが]
…今のところはまだ、決めかねている。
…肉饅頭め、しくじりおって……。
[袖下、気取られぬようにきつく爪を立てる。
彼と…己の囲い主の傘の下。
今までは気づかれること無く血の宴を続けてきたというのに。
イアンが無き主の仇を討とうと、そちらの手先になることくらいは想定しておくべきであったか。]
……やりすぎなものか…手緩い。
仲間をはくまで痛めつけて当然
その仲間が、尚、暴れるかもだ。
しかし、やってしまったものは仕方がない。
[そして、この状況に対する各自の変化をみている。]
…だから、逃げろ、なのか。
[は、と。
短い言葉と共に零れた感情は何であったのか。
己にすらわからない]
暴れてくれれば痕跡が残る
暴れてくれればより見つけやすい
何が問題がある。
それに巻き込まれて、死ぬ奴が出るかもしれぬ。
[お前の元主のようにとはいわなかった。]
……そうですね。
けれど、そうでもして捕まえなければ
羅患者は増え、よりいっそうの犠牲者が出ます。
違いますか?
[しばし沈黙するが、目を一度伏せてから。]
もう事態は転がりだした。
見極めるのみだ。
ええ、そうですね……
私も観察はしますが
話すので観察しきれません。
ですので、観察本当によろしくお願いいたします
私とて、無実の人間は殺したいわけじゃない
[先程散った赤い血か、それとも赤い月のせいか。
体の芯に沸き立つ獣を、抱く手に力込めて押しとどめる。]
…堪え切れねば……全て喰い尽くすしかなかろう。
[苦しげに小さく漏らす言葉は届いてしまうか。]
全員抹殺など
涼しい顔で謂うて
非人道的でないと?
ようやる。
[怯えは半分が演技、半分は底から生じるもの。
けれど
嗚呼、ひとのにおいが、血のにおいが強い]
……ああ。そうだな。
[堪えきれなければ。
総てを喰らって生き延びるまでの事。
従来と何一つ変わらないはずだ]
総て
[喰らうは狼憑きが故の定め]
総て…………ならば
順序も考え直す必要あるか
如何しよう。
如何したものかな。
…イビセラ。
お前、乾についたのだったか。
[付き従っている様子は、視線で見てとれる。
数拍開けてから]
このまま転がせそうであれば、あれはしばらく見送ってもよいかも知れん。
代わりに、誰か。…食指が動きそうなところがあれば。
それか……推測だが、もう一人ぐらいセンターの人間はいそうだな。
そこをあえて食ってやるのも好いかも知れん。
あの花独りで根回ししたにしては、状況が綺麗にまとまり過ぎている。
そう、いまは坊主の手に。
……センターの、イアンでは駄目なのか?
[小さく笑うは
幾らか平常が戻ってきた故に。
二人の仕草を視界隅捕らえ、からかい混じりにひとつ]
根回しした相手
検討もつかずして
さて……如何したものか
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