233 逢魔時の喫茶店
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[決して厚くない扉と床。 知られることを俺の魔術師である君が嫌がるなら、 響く愛らしい声ごと喰らってしまおう。
漂う気配と花蜜の香りだけは、一部の長寿には隠しきれなくても]
(316) tayu 2015/08/17(Mon) 00時半頃
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[>>294怯えた瞳に浮かぶのは、恐怖だけでは無さそうと理解 それ以上に魅せられた艶に、心が突き動かされる。
もっと、――そう、もっと。]
確かに、私は云った。 何でも教えるよ。 だけど、お前は 苦しい…かもしれない
[想いに応じるよう、自重を移動させ 寝所に押し倒す、尊い身体。>>300
瞼を震わせても美貌は、翳りを知らず 純粋な無垢が滲んで見え、意識せずに息を呑んだ。
本能に燃えるままに、 和装の合わせより不埒な掌が侵攻を開始。]
(317) flickeringly 2015/08/17(Mon) 00時半頃
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――ん、 上手い…な…。
[>>303懐く動作の腕に、引き寄せられ 眼前に広がる愛し人へ、やられたとばかりに緊張を解す笑み
そうして求められる侭、重ねた唇は 心地よい束縛に、薄く開口 奥の奥まで貪るのは、彼が堕ちるよう願う心情 舌を抱きしめ合えば、無味の唾液は蜜の味。
なにより、当然満たしたいのは、喉の渇きだけでなく、心も]
(318) flickeringly 2015/08/17(Mon) 00時半頃
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色のある顔をする。 ―――…接吻だけで、精一杯なくせして。
……もっと、……見せて…。 綺麗な、お前を――――…
[色欲を纏う彼は、初心ながらも、自分を明確に煽る。 襦袢の襟元へと手を伸ばし布を引き。柔らかい声音で、そっと囁いた。
暴いたのはこれで前のみならず、 背も腰も全てを月光の下へ晒し、 そして――触れる
そう、もっと。 期待に応えたくて。 聲を――聴かせて欲しくて。
名前を―――……呼んでもらいたくて。]
(319) flickeringly 2015/08/17(Mon) 00時半頃
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[他の誰でも無い、彼を。>>295 他の誰でも代わりにならない、愛しい人を
快楽に従順な蕩けた身体に、拒絶の気配は無い ――知らない場所など、何ひとつ無い様に。 頬を染める桜色が愛しく、境界を見失う交わり。
肌を重ね、心を重ね、根源までも重ね。]
―― …本当に身体が熱くなる。 恐ろしい子だ、 お前はいつも私に、消えぬ火を灯して…。
[ 自身の孤独を拭い、寂しさを喜びに変える ――凍夜に一寸と差す、眩しい光の存在 ]
そんな、……お前が
(320) flickeringly 2015/08/17(Mon) 00時半頃
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誰よりも、 愛しいん…だ
―――…トレイル。
[囁く声音に溶かし込む温度は 太陽よりも熱い、消えぬ情熱
慾が醒めるまで、彼が眠るまで、抱きしめて 唇を合わせて――、
冬の孤独に彷徨って、辿り着いたのは光は。 四季を忘れるほど眩い、―――翼の中の一人の愛し人**]
(321) flickeringly 2015/08/17(Mon) 00時半頃
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ー 翌朝:太陽さえ知らぬ 秘め事 ー
……ん、
[最後の一滴すら、全て、すべて。 彼のなかに、遺した、翌日 眼を覚ました時に、視界に入る時計 お決まりの10時から30分前と、普段と同じ起床と自覚
翼を仕舞うのを忘れた代わり、 暖房は、消しただろうか。記憶さえ曖昧な、朝
腕の中の恋人の寝顔は 幸福と充実で、千年の孤独を埋めた]
……可愛い……な。
(322) flickeringly 2015/08/17(Mon) 00時半頃
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…トレイル。 ――おはよう。
[眼覚めの口付けさえ、熱の無い冷たい其れ
ほんの少し豊かになった翼は、彼の頬を優しく掠める**]
(323) flickeringly 2015/08/17(Mon) 00時半頃
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―さらにその後―
[自宅の机の前にて、個人的な仕事中。 作業しながら考えるのは、大事な人…鬼?のこと。
彼と自分は、違う時間を生きる種族だ。 年下だとばかり思っていた彼が、実はそうではないと知って面食らった。流れる時間は同じでも、影響が違う。
もしも、彼ともっと長く過ごせる方法があるならば、試すのは厭わないけれど。もしも、そんな方法はないのなら、その時はその時で。
祖父だって、祖母を失って十数年が経っていたのを梧郎は知っている。愛した人のいない年月を、一人で生きていた。同じ種族でさえ、最期まで共に居られるとは限らないのだ。それならば、どうなるかわからない未来に怯えるより、共にいられる時間を大切にしたかった。]
(324) mikanseijin 2015/08/17(Mon) 01時頃
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―夜の夢の後・ベッド―
――……は、はぁ、 は
[叫んで起きた後。 一緒のベッドに 眠る、獏のほう。
こわごわと、 見――られない。
あんな夢のあと。 あんな情けない叫びの後。 腕の中で背を向ける。
許してもらえたかどうか。]
……ごめ、……エフ、……
[頼むから、気づいてくれるな。体にたまった熱のこと。――ふと耳元でなにか、囁かれた気がする。真夏の夜の、秘密のはじまり**]
(325) azuma 2015/08/17(Mon) 01時頃
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……うん、ちゃんと動くな。
[二つの小さな金色の時計。 一つは虎徹に、一つは自分に。
銀もいいけれど、彼により似合いそうなのは金かな、と思って選んだ色。紅と金の相性は良い。
懐中用の鎖をつけるか。少し重いけど、ペンダントやキーホルダーにも出来そうな。どれを選ぶかは虎徹に任せよう。
もしも。自分が虎徹を置いていってしまったとしても、この時計は動き続けてくれるだろうか。祖父の遺した銀時計と同じように。時計の音を聞いて、自分の声を思い出してくれるだろうか。]
……ああ、いけない。何だか暗い考えになるなあ。 爺さん、あの喫茶店と……虎徹くんと、引きあわせてくれてありがとうね。
[祖父のことを思い出していた流れで、机の上に飾っておいた銀時計に拝む。]
(326) mikanseijin 2015/08/17(Mon) 01時頃
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−めくるめく夜の蜜事−
[どこまでも気遣う声に、は、と浅い息を吐く。]
いまより、苦しいことなんて、ない
[ただ欲を吐き出したいんじゃない。 より深く繋がって、消えぬ絆を刻んで欲しいと。 枷を失った獣は、愛を求めてもがき苦しむ。
救いの手を差し伸べられるのは、唯一人。
温度のない掌が触れる箇所すべてが性感帯、 悦の泉は溢れ、互いの隙間に潤いを満たしていく。
暴かれ、初めて眼前に晒された肌に手を伸ばす。 冬の終わりに届く、春の報せの代わりに。
繰り返し、繰り返し名を呼び、甘い声を響かせ。]
(327) mumriken 2015/08/17(Mon) 01時頃
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あとは、ラッピングしてと……
[喜んでくれるといいなあと思いながら、時計を包みにかかる。今夜はまた、夜の喫茶店へ行って、日本デーに行く計画について話し合う予定。
揃いの時計と、緑と赤の甚平で、色々巡れたらきっと楽しい。おさるのブロくんの着物も探してみようか。
考えるだけで楽しみで、やがて喫茶店へと向かう足は速く行きたいが為に小走りで。**]
(328) mikanseijin 2015/08/17(Mon) 01時頃
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[背後から耳に響く声と、頭に直接響く心の声。>
囁くようなそれらを大切に拾い集め、一つも逃さないよう、心に縫い止めて。
彼は、どんな顔をしているのだろう。
枕の白と瞬きの黒しか写さぬ視界は始終揺れていて、もしこの白が背にあって君と向かい合えていたというのなら、今すぐ抱きしめているのにと、代わりにシーツを握りしめた。
…だめだ。こんな薄っぺらい布じゃ、到底彼の代わりにはなれやしない。
自分の身体に起こる変化なんて知りはしない。彼がもたらす物ならば、例え幾千の痛みであろうとも耐えて見せよう。
…まあ腰の痛みには耐えられなかったのだが、ある日突然揃いの角が生えたって、きっと自分は気にしない。
一度は望んだ道でもあるし、心の準備なんてとっくに出来ている。
君と永久を歩む準備も、同じ様に。]
――んぁ、プ、リム、
…プリ、ムラっ…!
プリムラぁっ、
[呼んだのは彼の、自分だけが知るホントの名前。
揺さぶられる身体ではどうにも上手に名前を言えなくて、掠れた声で何度も、何度も名前を唱え直す。
縋る手の先はシーツか彼か。どちらにせよ爪を立て、今は必死に縋りつくしかない。
啼き声を塞ぐ口付けの合間、また、何度も名前を呼んだ。
彼を忘れないように。彼が消えないように。
存在を、強く求めて。]
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――…千冬、……ふ、……ッ
[自身すら知らない処に踏み込まれ、 まっさらな地を踏みしめ穢す、痛みすら甘美。
いつまでも消えぬ灯を、熱を分け与えたい。 果てのない、海を。共に揺さぶられて。 その先にあるのはきっと、永遠でなく刹那の歓び。]
おれも、あい、してる――…
[でもそれで、構わない。 これからずっと、何度も、重ね繰り返すのだから。 この身が尽きるまで。その羽がすべて、空に散るまで。]
(329) mumriken 2015/08/17(Mon) 01時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
mmsk 2015/08/17(Mon) 01時半頃
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−太陽さえ知らぬ 秘め事−
[覚醒を呼ぶくちづけに、甘く掠れた声を洩らす。 眠りの延長を求めうつ寝返りが、下腹部の違和を招いて。]
――…ぅ、ん……
[鈍い痛みと、奥に残る雫が現の証。 情欲に火照った肌も、今は常温で。
夜中の記憶を反芻すると、再び全身は桜色に染まり。 ほんのり艶を増した羽で、顔を隠した。
接吻が精一杯だった己が晒した痴態も、 欲に溺れ、焔を宿す恋人の顔も、 その身がなにを齎したか――硬さまでもすべて鮮明で。]
いま、はずかしさでしにそうだから あんま、みないで……
(330) mumriken 2015/08/17(Mon) 01時半頃
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[朝日の眩しさに目を細めながら、背を向ける。 羽を手繰り裸体を覆うのは、拒絶でないと報せるため。
ただひたすら、羞恥と。 それ以上の充足に浸りたいだけだと。]
――…あ、そうだ
[暫くもぞもぞと、反芻を繰り返し。 背を向けながら、足先を絡め抱く腕を弄び。 漸く落ち着くと、くるりと反転して。]
身体――…ちゃんと、保ったよ だから……
[冷温に耐えるという、性交の条件を満たしたと。 得意気な笑みを見せ、耳元で囁く。]
(331) mumriken 2015/08/17(Mon) 01時半頃
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[あまく響く声、真名を呼ばう声を喰らう。
ズン、と内腑を揺らして突き上げる熱塊、 熱源を幾度も抉り、抱いた腰へ打ち付け、烈しく、揺さぶる。 今ならば暴虐にも堪えると知っていて、求め合うままに。
注ぎ続ける灼熱は煉獄の快楽、 共に堕ちて、 剥き出しの魂が融け交じる――永劫の契り。
劣情も執着も罪であり愛であり、 真実。 合間、名を呼び返す声に交じり、 感謝を零すのも魂の声だった。
ありがとう。 足元に咲く小さな花を、求めてくれて**]
(332) tayu 2015/08/17(Mon) 01時半頃
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――…だから、これからもいっぱい おれのこと愛して、な
[いつか。彼が好いと言ってくれた角度で。
孤独な日々の終わりを。 幸福な日々の始まりを告げるキスを、貴方へ。]**
(333) mumriken 2015/08/17(Mon) 01時半頃
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― ある日の喫茶店 ―
[今年も、夏の陽射しが強かった。 教会の鐘楼の前を歩く男はそっと顔の前に掌を翳す。 光の加減によっては金色に光って見える薄茶の虹彩が、眩しさに収縮する]
…あちぃなもー
[日陰を求めて路地へ交じる足取りは確か。 腕に抱えるのは数冊の本で、その肩に、最近、ほとんど猿はいない。 豊かな感情を切り離すことで守っていた心は、意に沿わない契約を結ばなくなって随分、安定しているらしい。
カラン、と真鍮のドアベルを鳴かせた。 カウンターへ陣取る警備員兼雑用係は、暑い暑いと言いながらホットドリンクを注文する]
コーヒー、砂糖二つ。 …コーヒーたっぷりで
[昼は美味しいコーヒーと雑談と。 夜になれば逢魔時の喫茶店はバーとして、艶やかな花を咲かせている**]
(334) tayu 2015/08/17(Mon) 02時頃
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ー恋人もまだ知らぬ 秘め事ー
[ 何故、強い繋がりを求め続けたのか。
精霊は深い信仰心を源に、生命を宿す つまり、「自分を認めてくれる存在」が、 寿命を明瞭に表示する翼に、ひとつひとつ、 羽根を継ぎ足してくれると、熟知していた故
―――何てことの無い、 私の願いは 生にしがみ付く、其れゆえの醜い渇望だったのだ
嗚呼、 ―――それなのに……]
(335) flickeringly 2015/08/17(Mon) 02時頃
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[精霊世界に漂っていた、生への執念は 懸命に手を伸ばす、一人の青年に意識が削がれ やがて――深く、きつく、固着していく。
冬の精霊に、春の木漏れ日を教授させ この胸に覚える息苦しさも晴らした、不器用な男。
気付けば、己の心は繋ぎとめられ、 初めてらくに、息を吐き出した。そんな、きっかけ]
(336) flickeringly 2015/08/17(Mon) 02時頃
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[>>0:-84
そして初めて、嫉妬と云う感情を覚えた 彼が、過去の養父の存在に、捕らわれ続けたあの時期 何故、一途に君を見る自分に、気づかないのか
妬いて、振り向かせようと ちょっかいを試みるようになった、稚拙な確信犯
「レイコー」を女性の名と、誤解していたのは何時だっけ。 「サムライ」と間違えていたらしい気配に 初めて、心から笑ったのも、記憶に新しいよ]
(337) flickeringly 2015/08/17(Mon) 02時頃
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[>>1:-83―――そう。 其れは、いつからか、やがて毎年 君に逢う事を、心から、楽しみにしていたとも
>>2:-104君が自覚するより先に 精霊は想い人だけに、ずっと囚われて続けていた]
―――――…
[だけど、もう。 毎年夏を夢見て、眠る冬の精霊は、存在しない。 これからは君を、手放す四季は、永久に訪れない。
自分を求める君に、応える様、 翼の羽根の増加に成功した男は たった一つの光に依存して、朝顔の蔦より強く 絡みつく]
(338) flickeringly 2015/08/17(Mon) 02時頃
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[ 生に執着した精霊は、今は恋人の愛情に固執
>>4:-69 君の居ない世界に、私はきっと生きられない。 だから老いた君を追って、 ――置いて往かないように、ねぇ
何処に居ても、君が欲しいから 何度だって、死んでやろう]
(339) flickeringly 2015/08/17(Mon) 02時頃
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「 愛している 」
[ ほら、今だって
もっと 君を見て、 君だけを見て、 >>329湖水の瞳に溺れては、
――――――…溺死する**]
(340) flickeringly 2015/08/17(Mon) 02時頃
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−恋人さえも知らない、秘密−
[ロッカールームで着替えを終えて、
いつも通り前髪をかき上げる。
普段結わえられた髪は、垂らしたまま。
首筋に刻まれたしるしを秘匿して。
いつも、陰ながら支え、見守ってくれている同僚へ。
これだけは伝えておかねばと、そっと近寄り。]
ケイ――あの、ね
おれ、突っ込まれる方だった
[はたして蛇は、どんな反応を見せるだろう。
きっと呆れたような顔で、それでも祝福してくれると信じて。
今はまだ、甘い甘い蜜月の始まりだから、
蜂蜜やチョコレートを使った戯れは、未来へのお愉しみ。]**
― 夜の街 ―
[深く暗い街の中。
その地区の一角は何故か他よりひと際暗く、上を見上げれば街灯が一部壊れている事に気付くだろう。
おかしいな。
先週来た時は煌々と明かりがついていた筈なのに、どうして。
そう首をかしげても同行者はよそ見をするなと急かすだけ。
「にゃあ」
鳴く猫の後を付いて、君は歩く。
いつもは迷子になる道を今日はすんなり。立ち止まり周囲を見回しても、同行者はやっぱり急かすだけ。]
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