215 【誰歓】エンドローグ
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[ 一息で言い終えると、半眼に膜が張った。 どうやら眠気が男の肩を撫でているようだった。 欠伸をかみ殺せば目の淵にごく少量の水が溜まり、 目元を軽く擦って何とかかんとか押さえる。
好き勝手放題に起床と就寝を繰り返す男を誘惑する眠気。 それはもう男の彼女と呼んでも過言ではないほどに、 男に甘やかに囁きかけるのだ。寝てしまえと。]
そうかい? ――カジ…あぁ、矢張り坊ちゃんの方が呼びやすい。 俺は、五十嵐――五十嵐、臨也さ、坊ちゃん。 よろしくお見知りおきを。
[ もう一度だけ欠伸をして、名乗り>>252に返事を返し。 それから、…件の出来事が起きたんだっけ。>>241*]
(265) 2015/02/02(Mon) 23時半頃
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>>259 [怒鳴る声にビクッと驚いて 一歩後ずさってみんなが苛立っていることを雰囲気で察する。
数々の疑問はあるものの
今いる現状を考えて現実と認めるしかなかった。]
(266) 2015/02/02(Mon) 23時半頃
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[仲良くしたい>>254。普通ならば、善意からくる言葉であろうが。 梶の口から発せられるそれは。 反吐が出るほどの嫌悪感を催した]
……っち。
[大きく舌打ちして。仄暗い表情で梶を睨んだ。 あいつは。梶の目は。弱みを握って人をいたぶる、人間のクズの目だ。俺には分かるんだ。 ロッカールームで俺に追い打ちをかけたあいつらと同じだ。 おまえのせい。よくも野球部にいられるよな。いざって時に使えねえ男。 うるさいうるさいうるさい]
……。
[口を開けば、汚い言葉を吐いてしまいそうで。 真一文字に口を閉じて、ぎりりと奥歯を噛みしめたところで]
(267) 2015/02/02(Mon) 23時半頃
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……ふへっ?
[大袈裟に声を上げて>>259、瑞希が割って入ってきた。 そのままずるずると引っ張られて、梶と強制的に離される。 なんだか小学生同士の喧嘩を止める学級委員長みたいだな、なんて他人事みたいに考えていて。 瑞希の謝罪の言葉>>260に、改めて我に返った]
その。瑞希ちゃんが謝る事じゃないし。 ハラハラさせてごめん。
[バツが悪そうに瑞希に謝る。 頭が冷静になってくると。瑞希と身体を密着させているこの状況が、途端に恥ずかしくなり。今度は怒りとは別の理由で赤面した。 瑞希の手が離れると、ほっと息を吐いて]
……ありがと。
[小さく呟くだろう]
(268) 2015/02/02(Mon) 23時半頃
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[仲裁に入った後、傍と。我慢できずに出してしまった大きな声に>>259、やってしまったかと感じたが、それは後の祭り。
まだ名も知らぬ彼女の問い掛けに、話の途中だったことを思い出して>>257、ああ。とまた髪を弄りながら]
……それが分かれば、こんな所でダベってたりしてないんだってば……。
[ついと漏らした言葉は諦めと僅かな苛立ちが混じり、最後は溜息と重なって]
……ひとまず。 外に出られるまでは、この面子で暫く一緒に居るしかないわよ。 早速揉めてるし、ピエロと、……おじさんも居るけど。
[揉めると言う頃には慶一と太一を、ピエロは言わずもがな、最後におじさんと言う頃には、どこ吹く風という体の臨也へと順に見て>>251 最後にまた、マユミへと視線を戻す。]
私は、神田瑞希。 ……しばらくの間、よろしくね。
[そこでようやく、そこに居る人々へと自ら名前を名乗っただろう。*]
(269) 2015/02/02(Mon) 23時半頃
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マユミは、ずしりと来る痛みを堪えて一瞬だけ座った。
2015/02/02(Mon) 23時半頃
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[ それでも、少女に話す相手が居るようだったなら、 多人数に話しかけられても困るだろうと傍観を決め込んだ。
砕いた飴の欠片は口の中できらきらと溶けて、消えていく。 まさか飴を口にしたところを見られていたとは知らず。>>263 かけられた声に一度咽せかけて、喉を鳴らすに留めた。]
――そうさね。…近くに、甘党が居たもんで。 すっかり、移っちまった。
[ 質問にはそんな風にして答える。 ……あながち間違ってはいない。 買い置きしていた甘味を渡す相手がいなくなったから、 捨てるのも勿体無いと食べるようになって、 何時しか、自分の為に買うようになっていた、だけの、話。]
(270) 2015/02/02(Mon) 23時半頃
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…お。いいのか。 じゃあ、有り難く戴くとしようかね。 ありがとな、――チアキチ。
[ 差し出されたハッカ味だという飴を受け取る。 口寂しさを紛らわすのは何でも構わない。…味も。 最後に考えていたあだ名(>>156)で呼んでみて、 何となく収まりがいいと、一人納得したのだった。]
(271) 2015/02/02(Mon) 23時半頃
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[千秋の提案は、やんわりと否定された。これがプロ、というものだろうか。夢の国のキャストは、決して自分がそうだとは名乗らないという話を思い出す。だとすれば、彼が名前を名乗ったことは、その時点できっとかなりの譲歩だったのだろう。]
すんません。ネイさんはプロやのに。失礼なこと、言いましたわ。
[頭を下げる。下げて、それから、ふと気づく。ここから出られないとしたら、食事をとることもあるだろう。そのとき、彼はどうするのだろうか。 もちろん、千秋が心配したところで、どうにかなるものでも無いのだけれど。]
(272) 2015/02/02(Mon) 23時半頃
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[やがて立ち上がり]
すみません…… ちょっと体調悪くて…
は、はい… そんな同じ状態だったのに聞いてごめんなさい…
私もみんなでいたほうが良いと思います…
[自己紹介を受けて]
神田さん…ですね… 私は……
真弓って言います。
(273) 2015/02/02(Mon) 23時半頃
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[瑞希が自己紹介を始めたところ>>269で。 初めてこの場に新客の少女が増えていることを知った。 どれだけ我を忘れていたんだ。恥ずかしい]
……ええと。 早速揉めてる須藤太一です。よろしく。 お見苦しい所をお見せしました。
[瑞希の言葉を借りつつ。 真弓>>273に向かってバツが悪そうに自己紹介した。 怖い人、と思われるのは心外である。もっとも、さっきのを見られていては第一印象は最悪であろうが]
(274) 2015/02/02(Mon) 23時半頃
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[千秋の予想は、嫌な方向に当たってしまった。誰とも会っていないと答えた日向の声が、それまでとは異なる響きを含んでいたように感じたのは、千秋の気のせいだろうか。 これまで、どこか泰然とした雰囲気を纏っていた彼女だったからこそ、その変化に気づけたのかもしれない。]
そう、でっか。 そうやとしたら、僕らがみんなして使ってた「気づいたらここに居た」は、文字通りの意味やった、いう事もあるんかも、ですね。 僕らをここに連れてきた「誰か」なんて……おらんのと、違いますか。
(275) 2015/02/02(Mon) 23時半頃
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[不意に崩折れる真弓に目を丸くして]
えっ、ちょっ……だ、大丈夫?
[咄嗟に彼女の方へと向かうが、彼女へと手を差し伸べるよりも早く、自ら立ち上がる彼女に安堵の息を漏らす。>>273 彼女が大丈夫そうだと判断すれば、少し表情も柔らかく解けただろう*]
ん、よろしく。真弓ちゃん。
[彼女の名前を確かめるように、一度口にして。
彼女との会話が途切れれば、再びホールに居る面々へと言葉を投げる。*]
(276) 2015/02/03(Tue) 00時頃
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[千秋の質問に気を取られていたせいか。 梶と須藤の不穏な空気にまでは気を配れず、神田の張り上げた声>>259でようやくそちらへ意識を向ける。]
……。
[何か、あったのだろうか。 3人の間の空気がどこか刺々しいような気がする。 どうやら神田がうまく執り成したような雰囲気に、結局口を開くことはしなかったけれど。
須藤が近くに立ったようであれば、ちらり、見上げて一歩彼の方へと寄る。彼らの穏やかでない様子への心配もあったが、今は、千秋や北仲からのこれ以上の質問を避けたいようなそんな気持ちも何処かにあり。
自己紹介をする空気になれば、名前ぐらいは名乗っただろう。*]
(@38) 2015/02/03(Tue) 00時頃
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それで。 ――これから、どうする?
(277) 2015/02/03(Tue) 00時頃
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[ぎしり、と。心が強張る音を聞いた気がした。自分に向けられたものではないと分かっていても、五十嵐の言葉が耳に残る。>>264 メイドイン他人。それで、何が悪いだろうか。良きにつけ悪しきにつけ、千秋の中に人を動かす何がしかがあると、誰が保証できるだろう。それならば、五十嵐の見せた笑顔や、寧斗が見せた気遣いを真似た方が、良いに決まっているではないか。 そんなことを考えていたからだろう。チアキチ、と新しいあだ名で呼ばれたとき、いつもの千秋なら喜んで見せたはずだというのに]
チアキチ……って、そんな風に呼ばれたん、初めてですわ。
[本当に、意外そうな声で返事をしてしまったのだ。]
(278) 2015/02/03(Tue) 00時頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2015/02/03(Tue) 00時頃
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[ 飲み下した林檎の代わりに、 白く、清涼感を感じさせる飴を舌で一度転がした辺りのこと。 男の耳は茶髪の少女の「おじさん」という言葉を聡く拾った。 それから、聞いていれば幾つかの名前を拾う。 ミズキ(>>269)にマユミ(>>273)にタイチ(>>274)と。
ちらと目を向ければ一人ひとりを確認して、 ――自分も幾度目かの名乗りをしたのだった。]
…俺はあだ名を考えるのが、得意でね。 そういうワケだから、――チアキチ。さ。
[ 驚いたような相手の声は特に気にならず。 奇抜なあだ名は男の呼びやすい名前…つまり、自己満足、 にも近いものであるが故に。]
俺は、アンタのことをそう呼ぶことに決めた。
[ 誰にともなくそう宣言してみせたのだった。]
(279) 2015/02/03(Tue) 00時頃
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