25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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[人の業、とは何であろう。 己が思い出すのは川辺の宿の堕ちた花。
基と模倣は教え、自ら生むは教えなかった人。 戯れに句を詠み、体系立てては詠わなかった人。 気高き月は慕う者も多かったのだと笑い。 けれど月も白いばかりとは限らぬと哂った。
学院に来て、花より高みに昇り詰めた人の名を聞く。 霞の月の夜の君。千切れた花が昔語りに告げた名を。 光失った蛍が真実を知っていたか否かは知らぬ。 夜光となるを目指した芽は、深くその名を刻んだ。
花になろうと。 蛍が在るを見せ付けようと。そう思って。
けれど世界の水は甘いばかりでなく。 苦水の中、未だ夜に光放つには至らず。 焦りと悩みは影を射す]
(260) 2010/08/05(Thu) 20時半頃
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―稽古場―
…ぅ……ん。
[大人しく眠っていた躯を捩る 夜に近付く程に夢は薄れていく 夜の記憶に起こされる いつもなら魘され起きる頃か]
……っ …、 や だ
[大男の服 弱い皺が寄るほどに 掴んだ指先]
(261) 2010/08/05(Thu) 20時半頃
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門下生 一平太は、ランタン職人 ヴェスパタインに話の続きを促した。
2010/08/05(Thu) 20時半頃
門下生 一平太は、懐刀 朧に話の続きを促した。
2010/08/05(Thu) 20時半頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 20時半頃
さすらい人 ヤニクは、小僧 カルヴィンに話の続きを促した。
2010/08/05(Thu) 20時半頃
さすらい人 ヤニクは、記者 イアンに話の続きを促した。
2010/08/05(Thu) 20時半頃
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[端に、けれど確かに触れ合う唇と唇。 そのまま深く貪りつくしたい衝動を抑えたのは、互いの身体の間で鳴る茶器の音。]
……あかんっ
[蹈鞴を踏むように後退する身体。 どこか怯えたように、紫苑色を苔色が見詰める。]
鵠さんは、自分で選ばな、いけんのや。 わてに、流されたら、あかん。
[まるで己は選べなかったのだと、告白するに等しい言葉が戦慄く唇から落ちた。]
(262) 2010/08/05(Thu) 20時半頃
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― B棟/廊下 ―
高嶺さま
[此処で良いのかと問うた直後 かかる声 振り返るは、帰り人を迎える微笑み 強張る事も無く、睨み上げる事も無く]
……遅くなりましたが 昨夜のお礼に。
[慎み混ざる硬質の声 着慣れぬ薄灰の着物の 左袖を持ち上げ、右頬に当てる 小首を傾ぎ、ちらと流し見るのは冬色の瞳]
手当と、この眼鏡を頂いたでしょう?
(263) 2010/08/05(Thu) 20時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 20時半頃
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―庭・椿の間前―
[誘われるまま室を抜けて庭に降りる。 虚ろな黒に笑みを浮かべる友へと首を振る。 心の内には今しがた、露と消えた白椿。 潰れた姿を目にしたと思った次にはそこに無く]
舞うことも禁じられず?
[黒檀が瞬き首を傾げる。 一年と少し前、そうしたことは知らなかった]
新しい主を得たのだと。 外つ国まで望まれるほどだと聞いたのに。
[顔を覆う友の姿に感じたのは孤独か闇か。 気が触れたというよりは今にも消えてしまいそうで。 黒髪の、乱れについと指が伸びた]
(264) 2010/08/05(Thu) 20時半頃
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― 稽古場 ― >>261 [そんなセシルと稽古場にいたところを霞月夜に見られてることは知らず、 自分もうっかり眠りかけてると、魘される様子に目を開けた。]
おい、大丈夫か?
[服を掴み、苦しそうに呻くので、その肩を揺らした。]
おい?
(265) 2010/08/05(Thu) 20時半頃
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―B棟・自室― ……ん。
[大分体は楽になったと思うぐぐっとのびをして、ぴたり、数秒手をとめるも赤錆色の着物へ着替え]
……。いや。考えるよりも行ってみれば分かる、か。
[そっと立ち上がり、広間へと向かう]
(266) 2010/08/05(Thu) 20時半頃
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―庭・本邸椿の間前―
[宥めるように、柔らかく梳くように撫でる。 俯いた友の唇は見えず。彼の如何な記憶を掘り起こしたのか]
僕は、前の主という方も。 明之進を手放したくはなかったのだと聞いたんだよ。 でも花にはそういうこともありうるのだと。
明は、それほどの花だ、と。
[口外無用と教えた人はどんなつもりだったのだろう。話す気になった本人ならば良いだろうと、昔の呼び名と共に口を滑らせる。 胸の奥に感じた痛みを押し殺し、友が消えるを恐れて更に手を伸ばした。 叶うならその頭、引き寄せようと身を寄せる]
(267) 2010/08/05(Thu) 20時半頃
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― B棟・廊下 ― [名を呼ぶ声には疑問符が混じる。 乾の名の花主を一瞥してから傍らの花へ。 其処には先日までの子供の姿はなく、 あるのは硬質の中にも確かに薄い色付きを宿す花。]
―――……、
[薄く開いた唇は、直ぐに言葉は為さなかった。 寒空と同じ薄灰を纏い変わった花の色を見て]
……咲くことを選んだか。
[眼鏡、そう言われると瞳を細めて肯定を返し]
(268) 2010/08/05(Thu) 21時頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 21時頃
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こもち月の夜に
言葉を賢く選べと、仰ったのは貴方 前を向いて、今一度花になれと、仰ったのも貴方
荒れた雪野に花など咲きません どれ程望んでも ですから
[相手に頷き、詠うように言葉を紡ぐ]
心を入れ替えました 望みはひとつ 願いはひとつ
ひとつ叶えてくれたお礼がしたかった。 もし許されるなら。
(269) 2010/08/05(Thu) 21時頃
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[本郷の背を撫でる手はしなやかとは言い難かったが優しかった。 ……かけられた言葉も優しかった。] ――…… [けれど、その言葉に頷くことはできなかった。 ……その類の言葉にすぐに頷ける程 人に甘えられる性質ならば 散る花を選ばなかっただろう。 ……本郷は返事を強請る様子はなかったから その様子には甘えることにして無言を貫いて。 水につけた足は冷え切っていたが 蓮の香りと温度に昏々と眠り続けた。] [眼が覚めたときも本郷が居て眼を丸くし 先程のことを思えばばつが悪そうに、頬を少しかいた]
(270) 2010/08/05(Thu) 21時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 21時頃
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―廊下―
[――ちり、と 熱が 燈るようだった。]
…っ
[茶器が高く、音を鳴らす。 息が止まっていたことに漸く気づく。 離れて、怯えたような苔色が見えた。]
かげつ、――
[駄目だ、と拒否のような、抑えるような声。 紫苑色がごく珍しく、微かに揺れた。]
否、――己は、…
[何故ずっと迷って、戸惑っていたのかと、届きそうになっている、気が。手を、伸ばしかけた]
(271) 2010/08/05(Thu) 21時頃
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――望みはひとつ
願いはひとつ――
種植え付けて
腐らせる
この世の理
幾年もいくねんも
血を継いで
肉を喰らい
種を植える
二つ心は要らぬ
惑うては
いのちとり
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[ロビンが紡ぐ言葉は、確かに高嶺が言った言葉。 ゆっくりと、黒檀が伏せられる。 詠うような言葉を聴き、伏せた瞳が花を見つめ]
……許されるなら、…?
[不思議なことに素直に花の成長を喜べぬ己が居る。 変わってしまったから、そう思うのか。 変えてしまったと、そう思うからなのか。
この手が、目の前の花に伸ばされることはやはりなく]
(272) 2010/08/05(Thu) 21時頃
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っ、あ ……
……ご …め、ん なさい
[揺り動かされて戻る意識 ヘーゼルには涙 髪は額に張り付いて 上がる息 口にするのは謝罪の言葉 一度零し]
……… …、 ……
[音もなく、唇が繰り返す ごめんなさい と。]
(273) 2010/08/05(Thu) 21時頃
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―B棟・自室― [ロビンの湯浴みを待つ間、自身も軽く身体を拭く。 戻ってきての頼みには少しだけ考えるそぶりを]
では、共に行きましょうか。途中で倒れられても困りますから。
[咲かせた花の身体への負担を考えれば、一人で行かせるのはまずいと。 羽織を肩にかけて部屋を出る。
ついてくる花の様子を気にしてかそれとも常であるのか、足取りはゆっくりと]
味見などとは思ってはおりませんが、そうですね、では満月までに。 貴方の、芸もまだ見ておりませんから。 楽しみにしていますよ。
[たどり着いた部屋、ロビンの視線には頷いて、扉を開けようとしたところに、部屋の主]
高嶺様、でしたか。この子が、礼をしたいと申しまして。
[二人の交わす言葉に口を挟むことはせず、一歩引いてただ聞き入る]
(274) 2010/08/05(Thu) 21時頃
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奏者 セシルは、繰り返し音のない謝罪を紡ぐ
2010/08/05(Thu) 21時頃
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[高嶺を見る。霞の主と同じ姿。 大広間にて間違えたのは昨晩のこと。
近くで見ても似ているものだと、思う。
交わされる言葉にただ一度、ロビンのほうを見た。
僧は何を思うのか、ただ数珠をしゃらりと*鳴らす*]
(275) 2010/08/05(Thu) 21時頃
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[許されるなら。 逸らす事も逃げる事もなく黒檀を見上げ 視線を絡め 一歩引いていた法泉へ流し、薄い唇を開く]
――…主(あるじ)さま
高嶺さまに 歌をひとつだけ 差し上げても構いませんか
[ねだるように、媚混じる貌 秋色の髪も冬色の髪も、何ひとつ昨日と同じまま]
(276) 2010/08/05(Thu) 21時頃
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[また名を呼ばれる。 糸で縫いつけられたように動けなくなる脚。]
くぐ い さ……
[微かに揺れる紫苑色を見詰める。 言葉の先を知りたいとも、知りたくないとも、思う。
けれど
結局、伸ばされる手を、はねのけることが出来ないのは、過去と同じだった。]
己は……なんやろか?
[そして、先を促す言葉を惑いながらも選んだのは、まぎれもなく自分だった。]
(277) 2010/08/05(Thu) 21時頃
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奏者 セシルは、霞がまた見ていたのなら、はて何を念ったろうか
2010/08/05(Thu) 21時半頃
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>>273
[目覚めれば、繰り返される謝罪の言葉にさっきの踊りとのギャップを感じている。]
――……許す。
[本来ならば、何も謝ることじゃない、とか、構わない、など言うべきだろうが、 男は謝られればそう言うことが多かった。]
(278) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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[ただ……首元に手をやり 赤くなっているであろう箇所に触れながら考えて 身を起こし真剣に本郷に向き直る]
……本日の宴が始まる前に 何も聞かずに、ここから、お逃げください……
[封鎖は宴の刻には完了してしまう。 ……いまなら、まだ間に合うかもしれない 封鎖された後は…場合によっては人でも… それに、満月ゆえ獣が本郷を襲う可能性もある。] [……それは青年の職務上許されざることではあったが 殺そうとして殺せない本郷が獣であるわけないと そう思いたい気持ちもあって]
私は宴の支度がありますので お暇いただきます。
……どうか、お逃げくださいね……
(279) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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―裏庭―
…ああ、起きたか。 早く足を上げんと、ふやけるぞ。
[どれくらいそうしていたか。 目が醒めたことに気がついて、 軽く声をかけた。 ばつの悪そうな様子に首をかしげ それから小さく笑った]
何を情けない顔をしている。
(280) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 21時半頃
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[本郷はなんと答えただろうか? 暇乞いし青年はその場を立ち去る。 包帯を赤が目立つであろう首元に巻いて。 水に使っていた足は冷えて感覚も遠く けれど、最終チェックと宴の支度のため その場を離れていった]
(281) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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…逃げる? どういう意味だ。
[鉄色が丸くなる。 真っ正面に見据えてくる姿に面食らい、 ただ首をかしげることだけ出来た]
(282) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 21時半頃
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[ロビンより一歩退いたところに居る男。 乾、と宴席でその名を聞いた。 乾の父親の方は――…先代に伴われた時に会った。 一見はその父親と性質の違いそうな高潔さ。 しかし――…同じ顔とは情を交わしているのだろう。]
――――…、
[そして、目の前の花とも。 乾を見る黒檀の色に感情の色はなかった。 同じ顔、しかし高嶺には霞が持つような艶はなく
ロビンが主と呼ぶ乾に呼びかけるのなら、 そのまま彼の言うように歌を待つ。
唇が薄く開き――…呼吸が少し浅くなっていることは、 未だ自分では気付いていなかった。]
(283) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 21時半頃
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―廊下―
…、……
[困らせる。届くかどうか分からないのに 何を謂おうとしているか。 唇の端が 熱い。 手を、退きかける]
…己は、……蝶を、 ……追って、 おまえの、
[言いよどみ、口元を手で覆い 、眼を逸らす。 ――己は花だ。何を、と。]
(284) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 21時半頃
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―庭・本邸椿の間前―
[頭を引き寄せ撫でられる。 川辺の宿よりもっと前、覚えていない記憶の一片]
……あ。
[記憶の手が失われたのと同じように。 友の姿を見失って。黒檀が見開かれた]
(285) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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ゆるす? ゆるして、くれる、の?
舞も、笛も 出来ない。 異国の事しか、出来ない。 セシルは、異国の子じゃなきゃ いけない。
せんせの 謂うこと、きけないよ?
[弱く紡ぐ言葉は 夜に刻まれた記憶のもの 撲られ、置かれた 師への謝罪]
……っ ごめ、ん。 違う、悪い。 夢見悪くて…寝惚けた…。
[徐々に己を取り戻したが しかし、掴んだ服を離せない]
(286) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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門下生 一平太は、メモを貼った。
2010/08/05(Thu) 21時半頃
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― B棟/廊下 ― [憂いと艶を含む貌で法泉に懇願して 答え待つ間に ふと、視線を戻す]
高嶺さま? 何と謂うお顔。
(287) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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おい、どういう───!
[呼びかけたところで既に花の背は遠く。 男はただそこに残るのみ、あるのは水の音と木々の葉擦れの音]
何があると言うんだ。 …どうして。
[独り、男は茫然と呟いて、その解らない意味に首を横に振った]
(288) 2010/08/05(Thu) 21時半頃
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