26 Fairy Tales Ep.4
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妹の名前を気安く呼ばないで!
〔女の声を掻き消すように、大声で言い返す。〕
返して!ポーチュを返して!
(227) 2010/08/08(Sun) 23時半頃
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[振り払われれても手は虚空に残ったまま下さずで]
興味のねェ奴に説教なんてしねェンだけどな。
[小脇に抱えていた本を落とさないようにしながら]
ああ、生きてるよ。 歩いているさ。
でもそれは、テッドだって同じだ。 形が違っても、同じだろうが。
――― …? テッドは何を知ってンだ?
(228) 2010/08/08(Sun) 23時半頃
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―回想・診療所までの道程―
……逃げることが…大切…?
[このお兄さんが何を言いたいのかよく分からなかったです。 逃げるのがいいことなんて、変な人。]
うん、診療所の場所覚えたよ。 大丈夫、覚えたから。
[嘘です、覚えてなんていません。]
……こどもあつかい…。やだ…。
[ふてくされたように診療所の扉を開きました。]
―回想了―
(229) 2010/08/08(Sun) 23時半頃
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うむ。 ――昨日、アイリスと名乗った少女がの、 今日来て「グロリア」だと名乗りおった。
もっと色々会話をしていれば判った事も多かったかもしれんが…――何ぞ、違和感があったのう。
[オスカーの言葉に、うむ、と今日見たものを端的に告げてから、 ソフィアの言葉に ふむ と頷いて]
人間の姿 と 人狼のすがた、か。
ああ――なるほど…そうか…
[ルーカスの言った言葉の色が 少し 見えた気がして目を眇める。]
(230) 2010/08/08(Sun) 23時半頃
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>>227 何をいっているの。 返してほしいのは私の方だわ!
奪っていったくせに! 全部全部、奪っていったくせに!
〔自分の身体、自分の大事なもの。 全て奪っていったくせに〕
〔――〕
(231) 2010/08/08(Sun) 23時半頃
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〔一瞬口ごもる。 思うのは『彼』のこと〕
返して!
〔手を伸ばす。おそらく身体には触れないだろう。目測を過っているのだから〕
(232) 2010/08/08(Sun) 23時半頃
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―診療所― [扉を聞こえるようにどんどんと叩きます。]
ごめんくださーい。
[中にいる人には聞こえたでしょうか。 話し声は聞こえるので何人かいるのかもしれません。]
(233) 2010/08/08(Sun) 23時半頃
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〔近付いてくるが、手負いの身体でも避けられるくらい緩慢な動きだった。ひらりとかわす。 ぎりぎりまで、瓶を振り下ろす心算はない。正当防衛を成立させるにはまだ早い。〕
それで、要求は何? 何を返せと言うの? 見ての通り、私は何も持っていないわ。
〔そ知らぬふりをしながら、聞き返す。〕
(234) 2010/08/09(Mon) 00時頃
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同じ……?
[杖に縋って起き上がりながら。 振り返った目にはアイリスに先程向けたのと同じ憎悪がある。]
同じであって堪るか。 ずっと、未来まで生きて歩いて行くくせに。
………………。
[何を知っている。 その問いに、視線は横に泳ぎ、口を閉ざす。]
(235) 2010/08/09(Mon) 00時頃
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―――カストル……。
[そして、ただ小さく名を呟いた。]
(236) 2010/08/09(Mon) 00時頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 00時頃
最悪、瓶を振り下ろす瞬間に入れ替わる…?
それならぎりぎり出来るかしらね。
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 00時頃
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おじいちゃん一人で納得してる 他にもサイモンに聴けばいろいろ―――…
[サイモンはもういないのだと気づき口を噤み、 口唇を噛んで視線は足元へ落ちる]
本にも記してるっていってたから
[遺品の中にはあるのではないかと暗に滲ませる。 今はルーカスの手元ともしらぬまま]
(237) 2010/08/09(Mon) 00時頃
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[赤茶の瞳に込められた意味の全てを知る事もないままで]
お前も、未来に向かって歩いてンだっつーの。 死に急ぐ必要なんてねェだろうが。
少しでも多く生きてみろ。 それが…、先に死んじまった奴のためにもならァ。
[泳ぐ視線を追わず見詰めるだけ。 もとより、あの問いに返答が来るとは思ってはなく]
教えてはくれねェか。 残念、っと
――― あれ、さっきまで言い争ってた女は?
(238) 2010/08/09(Mon) 00時頃
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〔ひらりとかわされ、歯を食いしばった。慣れない身体、頭痛に目眩。あまりにも不利で弱い自分。〕
……全部よ。 私から奪ったもの全部、返して!
……私の顔で、全部もっていかないで!
〔 他人を見る目で自分を見、他人と接するように接した兄や、老医師。〕 〔自分の顔をして、妹を引き寄せ、抱きしめたこの女……〕
〔大切な人を、大切な居場所を 奪われた気がして。〕
(239) 2010/08/09(Mon) 00時頃
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[―――― カストル。 ]
それ、診療所でも…
(240) 2010/08/09(Mon) 00時頃
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[ソフィアの手を取ろうかとまた悩み深みにはまりそうになる。]
……アイリスさんがグロリアを…?? それってどう…。
…ん?あれ、この声ポーチュラカ??
[ますます困惑が深くなり再度ロミオに尋ねようとした時扉を叩く音と聞き覚えのある声に扉の方に振り返る。]
(241) 2010/08/09(Mon) 00時頃
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あ、はーい
[老体のロミオを動かすよりは勝手知ったる様子で、 オスカーに取られぬ手で扉を開けばポーチュラカの姿]
あれ? ポーチュ おじいちゃんにあいにきたのかな? 何処か具合悪くなっちゃった?
[問い掛けて脇へ避けるも扉の前からは離れず、 室内に振り返りオスカーへと顔を向ける]
オスカー、僕は先に戻るね 遅くなる前にかえってくるんだよ
ポーチュもまたね
[ポーチュラカの首飾りを見れば瞳を細めるも、 周囲へも再び挨拶を残して診療所を出た]
(242) 2010/08/09(Mon) 00時頃
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言いたいことは、それだけ?
〔さてどうしようか。放っておいてもなんだか野垂れ死にそうには見えるが。〕
身代金目的なら、最初からそう言ってください。 払える額は、残念ながらさほどでもないけれど。
(243) 2010/08/09(Mon) 00時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 00時頃
ベテラン医師 ロミオは、良家の末娘 ポーチュラカの声に、はーいあいてるよー、と声をあげて
2010/08/09(Mon) 00時頃
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……俺には、明るい未来なんて絶対に来ない。
[ふと、思い出したのは手に掛けたサイモンの事。]
生きられるものなら生きたいに決まってる。
[隠した『証』が熱い。 服の上からぎゅっと握った。]
さっきの女なら。
[去っていった、酒場のある方向に顔を向ける。 新たな騒ぎに、人が集まりつつあるだろうか。]
(244) 2010/08/09(Mon) 00時頃
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………カストル。 ルーカスは、知らないんですね。 知りもしないんですね。
[僅かに責めるような響き。]
(245) 2010/08/09(Mon) 00時頃
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涼しい顔をして、何をいうの。
お金なんていらないわ! いらないから……。
――返して。
〔一歩前に出る。 手を伸ばし、思いをこめようと。〕
〔大きな目眩がするだけで、祈りの魔法は届かない。〕
――っ
〔かろうじて、堪えた。〕
(246) 2010/08/09(Mon) 00時半頃
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[あいてるよ、って声が聞こえて扉をゆっくり開きました。]
こんにちはー。 あ…!
[見知った顔も中にはあって。]
ううん、具合悪いのはわたしじゃなくてお姉ちゃんなの。 なんか朝、変な女の人が来てたし…。 いろいろ変。
[困って溜息がついつい出ちゃいました。]
あ、おねーさんまたー。ばいばーい。
[あれ?そういえばお姉さんなのかな? 名前だけ聞くとお姉さんなのかと思ってたけど。]
(247) 2010/08/09(Mon) 00時半頃
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うん、遅くならないよう注意する! …ソフィア!ぼくもうそんなに子供じゃないよ!
[昔両親によく言われていた言葉だったためとっさに同じように返してしまい慌てて口を押さえる。 手を外すと診療所を出たソフィアに聞こえるよう大声で反論した。]
……もう、子供じゃないよ。
[口の中で小さく呟く。]
(248) 2010/08/09(Mon) 00時半頃
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おじいちゃん、薬、ほしいのー。 元気になるやつくださいっ!
[奥にいるおじいさんに声をかけました。 あれ?でも何か取り込んでたのかな? 首を傾げました。]
(249) 2010/08/09(Mon) 00時半頃
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ふ ざけんな!
――― 絶対なんて、ねェよ。 そう信じ込んだら 終いだろうがッ!!
[思わず声が大きくなるが、続ける言葉はトーンを戻し]
テッドが生きたいと願うなら 俺は、そーゆー奴の手を引いてやるだけさ。
[服の上から首元を握るのが見えれば苦しいのかと勘違いする。 心配されるのは好かないかと思い表情は変えずのままで。]
…あっちか。 何か変な女だよな、あいつ。
よくわかんねー、っつーか。なんつーか。怪しいっつーか…
[手にしていたサイモンの本で肩をトントンと叩きながら頭を捻る。]
(250) 2010/08/09(Mon) 00時半頃
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ン…?
[言葉尻に、また 違和感を覚えた。]
カストルって奴が何かしたのか?
(251) 2010/08/09(Mon) 00時半頃
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うむ、グロリア=オルグイユと名乗ってね。 ボクは帰って来た彼女にあってないけど、 どうやら彼女も帰ってるらしい、と聞いたから、 何だろうどうしたんだろうと…
ああ、気をつけて帰るんだよ。 何やら物騒だからね。
[診療所を去るソフィアには、ひらり、 細い手を振ってから 扉の方へ視線を向ける。 少女の姿が見えれば 怖がらせぬよう 笑顔を見せて]
(252) 2010/08/09(Mon) 00時半頃
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受付 アイリスは、良家の娘 グロリアとの間合いを一歩詰めて 腕を掴もうとした
2010/08/09(Mon) 00時半頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2010/08/09(Mon) 00時半頃
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………いや、来ないでっ!
〔掴みかかられそうになって、恐怖のあまり手にしていた瓶を振り下ろした。…そういうことにしよう。 そこまで頭の中で計算した後、悲鳴を上げながら瓶を思い切り振り下ろした。〕
(253) 2010/08/09(Mon) 00時半頃
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― 広場へ続く通り ―
変な女の人… ン、ポーチュも気をつけてね
[ロミオの話とポーチュラカの言葉は重なっていく。 ちらとロミオを見遣るも処方箋を持つ人が来るかもと、 結局はポーチュラカの髪を梳き診療所を出た。
背に聴こえるオスカーの主張には眉を下げて否定せず。 ごめんねと口の中で囁いたけれど届いたか如何か]
…アイリスさん如何しちゃったんだろう
[思案は纏まらず処方箋を持つはずのアイリスに、 雑貨屋で待てば逢えるかと歩む足取りは普段より早め。 やがて見えて来るのは賑わいを見せる人だかり。
何やら女同士の言い争いらしいと通り過ぎる人の噂。 ちらと気を向けるも雑貨屋に戻らなければと、 歩みを止めずに人だかりにも近寄らぬまま店を目指す]
(254) 2010/08/09(Mon) 00時半頃
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