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時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
サイモンが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、フランシスカ、マユミ、クシャミ、カリュクス、トルニトス、ワンダ、リンダ、チアキ、トニー、グレッグの10名。
【人】 猫の集会 クシャミあーいたいた。おーい二人ともー。 (0) 2014/06/03(Tue) 00時頃 |
【人】 靴磨き トニー―宿・サイモンの部屋― (1) 2014/06/03(Tue) 00時頃 |
―回想・夜の宿 サイモンの部屋―
[そのスキルが本物かどうか、少年は半信半疑でいた。
だが、異様な雰囲気に稚拙な精神が呑まれたのか、
時が経つ程、酷い喉の『渇き』を覚える。
水を飲んでも癒されない口渇感、
それは、他人の皮膚の下に流れる熱き血潮を想像すると、
不思議と和らげられるようだった]
……、サイモンにーちゃん、居る……?
[昼と同じく、扉越しに声を掛けるが、矢張り返事はない。
躊躇いがちに扉を押すと、何故か、あれ程固く閉ざされていた其処がすんなりと開いた。
これもゲームの力なのか。頸を傾げながらも、隙間から身を滑り込ませて中に入る。
――『ドクン』
心臓が高く鳴り、掌に汗が滲んだ。
窓から射し込む月光を頼りに室内を見回すと、ベッドの上ではシーツが蹲る人型に盛り上がり、ガタガタと震えている]
[窓を背に、足音を忍ばせて近づく。
――『ドクン』
もうすぐ時間だ。
きっと、スキルは勝手に発動するんだろう。
そう、少年は思う。
自らに言い聞かせるように]
( ただ、俺は、サイモンにーちゃんの無事を確かめるだけ )
[声を掛ければ良い、そう解っているのに、乾いた唇は何故か動かない。
まるで、獲物を狩る獣が息を潜めるように、静かに寝台の傍らに歩み寄り、
――『ドクン……』
そっと手を、シーツに伸ばした。
こんな時なのに、矢鱈と喉が渇いて、指先が震える。
――『ドク……』
逸る鼓動が耳を打つ。煩くて、眩暈がしそうだ]
( 確かめる、だけ )
――『ドクン……!』
( ……、嗚呼 どうして、こんなに )
[シーツを一気に剥がす。
ヒッ、というサイモンの短い悲鳴が聴こえた。
怯えた眼、震える唇、透き通る白い肌。
それを見た時、少年の中で、何かが切り替わる音が、した。
少年は、シーツから離した手を振り上げ、嗤う]
( 喉、が…… )
迎えに来たよ、……サイモンにーちゃん。
( 乾く ―――……! )
[異形の影が、月に照らされ、悲運なる犠牲者に覆い被さる]
【人】 徒弟 グレッグ ん?おークシャミかーわん (2) 2014/06/03(Tue) 00時頃 |
【人】 暗黒騎士 トルニトス[希望的観測はあっさりと壊れた>>0:290 (4) 2014/06/03(Tue) 00時頃 |
[悲しみと絶望の狭間で、狂気が花開く。
少年の眸が赤く染まり、剣呑たる光を放つ爪先が、男の躰を斬り割いた。
己の姿に驚いたか――瞠目した相手は断末魔の叫びを上げる事も叶わず、
皮を割かれた胸や腹部から血飛沫を上げ、白いシーツに、壁に紅い花弁を撒き散らす]
……ゥ、ウ、ガアアアアア……!
[獣と化した少年は我を失い、咆哮を上げ、鋭い牙を男の喉に突き刺す。
頸動脈が切れ、飛び出る血潮。
返り血を浴びながらも、少年は、喉を鳴らして美味そうにそれを啜る]
( 満たされる )
( 満たされる )
[絶命し切れず、震える男の手指。
少年は顧みず、割いた肉の奥に見える、白い骨と蠢く心臓に紅い眼差しを止める。
牙を振り上げ、骨を噛み砕き、未だ動いている心臓を咥え、咥内でグシャリと噛み潰した]
( 甘い )
( 甘い )
【人】 踊り手 フランシスカ― 宿の個室 ― (5) 2014/06/03(Tue) 00時頃 |
( 嗚呼、渇きが …… )
[臓物を喰らう。
血と死の香りが、この獣には食欲を誘う芳香の如く感じられる。
興奮が高まる。
飲んだ男の血が、獣の躰を駆け巡り、下腹部を熱く滾らせて。
堪らず下服の前を寛げ、取り出した性器を強く扱いた]
……―――ッ……!
[溢れ出す血流に、獣の――性の甘美を知らぬ少年の白濁が交じる。
絶頂の愉悦を味わう一瞬、何かの映像が脳裏を過った。
だが、それすら、止まらぬ男の血の波に押し流され、消え去って行き]
( 渇きが、満たされる…… )
[獣は一心不乱に、嘗ての友の死骸を屠る。
美しい月明りに照らされ、世界を紅く染め上げながら――]
[やがて覚束ない足取りで、呪縛の――スキルの解けた少年が、部屋から出て来た。
虚ろな眼、血に塗れた躰を暗がりに隠しながら、自分の部屋へと戻って行く]
……クシャ、グレッグ……、
スキル、確認……出来たよ。
[仲間は聴いているだろうか。
或いは、自分の狂行の総ては、この能力を通じて知れているのかもしれない。
だが、今は何もかもが気怠く、他人が自分をどう見るか等、考える余裕もなくて、
ただ気の抜けたような声音で、スキル発動の事だけ報告する]
……、血、落とさな、きゃ……。
[飢えが、渇きが満たされた筈なのに、
終わると酷く胸苦しく、息が出来ない。
目頭が熱くなって、少年は重い脚を引き摺り、部屋への道程を急いだ。
この躰の汚れを、覚醒した醜い欲望を、
そして、溢れて止まぬ涙を――誰にも見られぬ、ように]
【人】 暗黒騎士 トルニトス おう、クシャもきたか。そういえば占い師だといっていたな、存外乙女チックな趣味があるのだな。 (6) 2014/06/03(Tue) 00時頃 |
【人】 徒弟 グレッグ[何時もの調子で笑うトルトニスに (10) 2014/06/03(Tue) 00時半頃 |
【人】 猫の集会 クシャミ馴染んでるっぽいのに…。 (11) 2014/06/03(Tue) 00時半頃 |
【人】 白銀∴秘星 マユミはい、分かりました。 (13) 2014/06/03(Tue) 00時半頃 |
[眠たげな聲が]
さっきはびっくりさせちゃって御免ね。
俺、……俺は、大丈夫、だよ。
ちょっと休んで来る、ね。
[欠伸を噛み殺し、瞼を閉ざした**]
【人】 徒弟 グレッグ ……クリア報酬と失敗時のあれが (16) 2014/06/03(Tue) 00時半頃 |
【人】 暗黒騎士 トルニトス[放棄するという旨を口にするグレッグ>>2にしばし黙考するが] (18) 2014/06/03(Tue) 00時半頃 |
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