88 吸血鬼の城 殲滅篇
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きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が2人、占い師が1人、半狼が7人、呪狼が1人いるようだ。
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足音が部屋の前で止まった。そして、ドアノブがゆっくりと回る音が聞こえる。振り向いてはいけない、振り向けば
日記はそこで途切れ、発見されるまで打ち捨てられていた。
(0) 2012/04/29(Sun) 00時頃
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[ページを繰って最初に戻れば、覚え書きはこう書き始められていた。]
何故、レポートの題材に、この城を選んだか、まずはそこから説明したいと思う。
幼い頃に、祖母から聞かされた話なのだけれど──…
(1) 2012/04/29(Sun) 00時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 00時頃
捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 00時頃
病人 エリアスは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 00時頃
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2012/04/29(Sun) 00時頃
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―二階・大広間―
魔女であると答えずとも。 その疑いを晴らす努力はするべきでは?
[笑みを引かれれば、こちらも剣の柄に手をかけ、身構える。 ジェフの言葉>>0:233にゆっくりと頷きながら、じっと眼前の女性に目を向けるのだった。]
それもせず、そしてそのように穏やかで居られるとは。 とても、並大抵の女性とは見えませんが……はて。
(2) 2012/04/29(Sun) 00時頃
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[見覚えのある片目に何かが思い出される。 遠き日に偶然であった男の子の面影が 今ある隻眼の男と重なり、消える]
ド ナ、… ……
[途切れた名は修道士然とした彼が紡ぐと同じ名。 けれど隻眼の男の噛み付くような声に掻き消された]
(3) 2012/04/29(Sun) 00時頃
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[黙れと冷たい声が響き>>0:233 城主は驚いたようにピクと肩を震わせる]
王城に行き無実を訴えれば聞き届けてくれる?
[そうならぬと知りながら問い掛けて]
――…私は此処を離れたくない
[向けられた剣先を見詰めながら 召還に応じる気はないと静かに告げた]
(4) 2012/04/29(Sun) 00時頃
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[騎士のくちびるが綴る言の葉>>0:234に 女の表情がふっと緩む。 正体を知らぬ彼が其れを知れば 裏切られたと思うだろうか。 時折過ぎる疑問を彼に向ける事はないまま 問い掛ける者>>0:236へと視線を移した]
誰しも殺されたくはないもの、ね ――…余裕があるように見えるのなら それは護ってくれる騎士が傍に在るから
(5) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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>>0:232 ……知らないね。 アヴァロン伯、なんて女聞いた事もない。
[それは事実だったから、きっぱりと答える]
傭兵崩れと領主様、どこに接点があるってんだよ?
[そう唇をゆがめる。 >>0:235 彼女の瞳がこちらに向けられれば、 意地の様にぎゅっと引き締めてその顔を睨み上げた]
(6) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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さてな。 あなたが王城でどのような扱いを受けるかなど、全く興味はない。
[クラリッサ>>4の問いに、冷たい言葉を投げかける]
仮に、あなたが本当に人間だとしても。 だからといって、私情で見逃すわけにはいかない。 それが私の任務だからだ。
[半分は、彼女に向けて。 もう半分は、任務だということを仲間に念を押すように]
……喉元ではないといえ、剣を向けられて 平気でいる女性は滅多にいないのだが。 [剣先を向けたのは斬るつもりではなく、脅しだった。 だが、それにも屈しない精神力は素晴らしいものだ。 だからこそ疑惑は膨らむ。
彼女を捕らえようと、一歩を踏み出した]
(7) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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……大体、クレアは、
(ねえ――クレア姉ちゃんは?)
………もう、とっくに死んでんだよ。
(どうして、いないの?) (オレ、もどってきたのに)
(8) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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── 2階 小ホール付近 ──
[隻眼の男がクラリッサの可憐な姿に何を思ったか躊躇い、クラリッサも彼の名とおぼしき音を紡いで唇を動かす。
逆に金髪の剣士はためらいなく彼女に切っ先を向けた。 自然、ヒューの標的は金髪の青年へと絞られる。
「私は此処を離れたくない」とのクラリッサの言葉に、御意、と小さく呟き、踏み出した。]
(9) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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アヴァロン伯…異端審問は、無実の者を陥れる為に行われるものではありません。 もし、魔物としての嫌疑をかけられたなら、審問を受けることによりそれを晴らすこともできるのです。 私利私欲の為に審問を利用する者がいるとしたら…
神は見ています。 偽りを申し立てる者には、それだけの報いがあります。 神の信徒たる異端審問官は、正しく厳正な対応をしてくれるでしょう。 [ヒューに告げられた傷だらけになった理由を思い出す。 確かに、異端審問を悪用し、私利私欲を満たそうとする輩が存在することも否定はできない。 それでも、自分自身の信じる神とその信徒たる教団の教えは裏切らないとの、確固たる信念に基づき、言い切った。]
(10) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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[何かを振り払うように首を振るドナルドに、ちらりと見遣る。 が、それは暫時、すぐにまた視線はアヴァロン伯へと戻った。 視界の隅に、傷だらけの騎士が立ち上がったのを認め、]
…………
[彼の気配が変化したのを察知し、錬金術師の顔に警戒の色が浮かぶ。 この後の事態に備え、ポーチの口に手を突っ込み、望みのものがすぐ出せるように中を探った。]
(11) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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― 2F宴会場へと続く階段 ―
[階段に佇んだまま、赤の芯宿す黒い瞳は そこに集う者どもをじっと見据えている。 向けられた視線(0:234)に頓着する様子もなく、 ただ長い尾だけが揺れた。
耳をぴんと立て、様子を窺うとみえる黒犬の口元で 萎れゆく薔薇がひときわ甘い香気を漂わせていた。]
(12) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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>>4 ――アンタが無実なら、な。 ほかの不名誉は賜るかも知れねえが、 ……生きてこその話だ。
運が悪かったと思って、捕縛されてくれ。
[冷静になろうと、細く息をつく。 ジェフの動きを横目で確認しながら、 説得できるならと言葉を継いだ。]
(13) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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[騎士が踏み出す>>9のを目にすれば、自らもエストックを抜き放ち、それを構える。 ジェフとは反対側を担うようゆっくり動きながら、その視線は真紅のドレス姿とそれを護る騎士とを捉えていた。]
……ドナルド。 何を気にしているかはわからないが、気を抜くなよ?
[何やら呟く男>>8に、そう低く声をかけながら。]
(14) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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騎士がいるから、そう。
[羨ましく思う。 自分には護ってくれる存在などいなかったから。
念を押すようなジェフリーの言葉(>>7)に頷いて。 アヴァロン伯を捕らえるのならきっと刃向かってくるであろう、ヒューへと視線を固定する。 その横で聞こえるムパムピスの言葉(>>10)にははっきりと不快感を示すように眉を顰めた。]
…綺麗事ですね。 異端審問――あれは酷く惨いものです。 その場に連れ出そうというのですから、私も同罪なんでしょうけどね。
[ヒューが動いた。 警戒を強め、何時でも魔法を発動出来るように注意を彼に向けている。]
(15) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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ああ――――――
やっぱし、ますますいい女になってやがる。
― 地下墓地 ―
[深い闇の中で、闇の髄が揺れる。
意志持つ闇。形ある影。
それが、今の彼の本体だった。]
―――にしても、無粋な野郎どもだ。
淑女への礼儀というやつを教えてやれよ、クレア。
[届かぬ言葉を紡いで、闇が嗤う。]
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[同じく一歩を踏み出す気配>>9に気づいて]
……なるほど。 彼女を捕らえようとするなら、 まず君のお相手を、というわけだな。
だが……そんなボロボロの姿で、何が出来るのかな?
[自分の反対側、ラルフ>>14と動きを合わせるように ゆっくりとヒューとの間合いを詰める]
(16) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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>>6 …アヴァロン伯である彼女と、討伐隊の一員としてのドナルド様との接点は、なさそうに見えます。 [討伐隊に派遣される前、まだ未熟者のムパムピスの手本になるような教理省直属の魔物狩りが一緒に参加する、という情報を得てはいた。しかし垣間見たドナルドの仕草からは、自分と同じ聖職者系列から派遣されているとは想像もできなかった為、討伐隊の一員という表現になった。]
…「それ以外」では、どうなのでしょう。 もし年齢のあわないアヴァロン伯そっくりの存在が在ったのなら…彼女が年を経らない証拠にもなり得る可能性が…あります。
(17) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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[動き出した状況に、ようやく、と心のうちで呟くがそれは声に出ることはなく。
実験の開始を見守るが如く。 不安と期待の入り混じった真摯な眼差しがアヴァロン伯に注がれる。]
(18) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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[向けられる左目>>6は以前とは違う。 ドナルドの紡ぐ名>>8に心当たりはあれど 死んだという言葉を肯定も否定も出来ない。 認めてしまえば、それが破綻に繋がるだろうと知れたから。
剣の使い手であろう金髪の男に 騎士であるヒューが踏み出すを認め 城主は彼の応えに緩く頷く。 苦手とする近接戦を騎士が担ってくれるなら 不安要素が一つ消えるを意味する]
(19) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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そこの修道士を城に残すがいい。 その者が傍らにあることが姫の潔白の証になるだろう。
──他の者は立ち去れ!
[声をかけたのは、背後からの攻撃は騎士の信念に背くゆえ。 言葉より早く気配に気づいた金の髪が振り向けば、即座に切っ先をクラリッサから外すべくヒノキの棒で突きかかる。 殺意はなくも、脅しではない。
荷を探るレオナルドやエリアスの動きにはまだ気づいていなかったが、助勢が巻き沿いをためらう距離までジェフとの間合いを詰めるべく、負傷した身体の動くかぎり素早く移動する。]
(20) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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>>15 ……エリアス様は、異端審問に居合わせたことが? [動きがあるかもしれないことを予測し、聖別付与の術を唱えようとした時、エリアスの呟き…鈍い自分にもはっきりと認識できる否定的な響きを含んだそれが聞こえてきた。]
……奇麗事に聞こえるかもしれません。 それでも、主は確かに存在し、我々を導いてくれることも事実。 アヴァロン伯クラリッサ様を、異端審問の場に… その為に、皆で力を合わせて彼女をこの城から連れ出しましょう。
(21) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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>>14 ――うっせ。 抜いてねえよ。
[ラルフに拗ねた様に言うと、 ゆるりと動き出したヒューに隻眼を細める]
…っ! ジェフリー、気をつけろ!
[咄嗟にボウガンを構える。>>20 威嚇として放った杭は、ヒューの武器に向けてのもの]
(22) 2012/04/29(Sun) 00時半頃
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……あなたがただの女性なら。
彼らも無碍には扱いますまい。 どうか、賢明なご判断を。
[ジェフリーとラルフが動くのを確認し、城主へ低い声で話しかけた。 穏やかに笑むような表情、瞳だけが真剣だ。]
(23) 2012/04/29(Sun) 01時頃
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異端審問で嫌疑を晴らせる例は極僅かでなくて?
[神を信じているのであろう彼の言葉>>10に 微か眩しげに目を細めた]
分が悪い賭けにのる心算はないの
[事実吸血鬼である女は彼の説得に応じられず 確たる信念のもと紡がれたそれに ゆるゆる、と左右に首を振った]
(24) 2012/04/29(Sun) 01時頃
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[騎士>>20がジェフへと襲い来れば、僅かに距離を取ってアヴァロン伯の前へ。 ジェフが遅れを取るとは思わない。 それよりも、どのような技を使うかわからない彼女をこそ押さえるべきと、そう判断しての事だった。]
やれやれ。 女性に剣を向けるのは何とも気が向きませんが……。
――――――失礼。
[そう言って身構え、白銀の刃をギラリと燦めかせるのだった。]
(25) 2012/04/29(Sun) 01時頃
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