25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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きみは自らの正体を知った。さあ、村人なら敵である人狼を退治しよう。人狼なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていくのだ。
どうやらこの中には、村人が1人、共鳴者が2人、占い師が1人、守護者が1人、霊能者が1人、賞金稼が1人、人犬が1人、生贄が1人、首無騎士が3人、片想いが1人、鱗魚人が1人いるようだ。
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人殺しと一緒にいるなんてごめんだヨ!へ…へっ、部屋に戻らせてもらうヨ!
(0) 2010/08/03(Tue) 01時頃
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―――……そして、宴の幕は上がる。
(#0) 2010/08/03(Tue) 01時頃
煌びやかに飾り立てられた大広間。
前方には花を愛でる為の舞台が在り
客席となる位置には十二分に馳走が並び
よい薫りを放っている。
望めば、大広間からも
満ちるまであと一歩の月が照らす庭にも出れよう。
(#1) 2010/08/03(Tue) 01時頃
「まぁ、存分に愉しんでくれたまえよ。ぐふふふ。」
油が詰まった大福のような腹を揺らしながら、
主催である男は花主に逢えばそのように声かけるだろう。
花が傍によれば、舐めまわすように身体を見、
隙あらばセクハラを働こうとするやもしれない。
それでもまだ、今宵は多く開かれる花祭の1つに過ぎない形をとる。
――……集まった花や花主は、
少々常より癖が強いように思われるが
それも主催者の趣味と謂われればそれまでか**
(#2) 2010/08/03(Tue) 01時頃
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― 表座敷 → 自室 ― [高嶺が去ってから、さて、次は刷衛殿のところへ そう思ったが屋敷のものに いい加減身支度なさいと叱られて。
……周囲の音から、初日に間に合わせるようには 取りにいけないと、予想はつけど 実際止められると溜息一つ尽きながら 朱を主体とした衣装を身にまとまわされ そのまま手を引かれていった] [ただ、引かれる前に一通手紙が届く。 ……封緘の形を指で辿れば 包帯を少しずらし中を確認し……狂くっと哂った]
(1) 2010/08/03(Tue) 01時頃
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―大広間―
[...は広間に在った 自ら望んで、この邸の主の傍に それは己自身を目立たせる為 花主に自分の存在を知らしめる為]
……っ。
[穢らしい手で触れられる嫌悪感 セクハラにも堪えながら]
(2) 2010/08/03(Tue) 01時頃
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― 大広間へ ― [表座敷を出て、零れそうになった吐息を飲み込むと、 常と変わりない表情で音無く広間へと歩む。
久方ぶりの花祭、それはこの身に馴染んだ催事で、 しかし一人で祭へと訪れるのは初めてのこと。 気を抜くと常の其れが憂い貌に変わりそうになるのは 先程の目隠しの花との話も一因にあり、 このところ夢見が悪く眠りも浅いというのが理由であった。 その所為で疲れが早く溜まるようにも感じて宜しくない。 欠伸も共に飲み込み気を引き締め直すと、 まんまるの笑い声の聴こえる場所へ。]
(3) 2010/08/03(Tue) 01時頃
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[届いたのは生殖管理センターからの密書
……知己からの手紙としか取れないそれには
暗号で、この祭りが繁殖の場であると
確定できたとの知らせ。
青年はそれを受け取れば……大儀名聞は揃ったと
……あの人を殺した獣を狩るための……
常の笑顔とは違う暗い笑顔を作る]
本屋 ベネットは、メモを貼った。
2010/08/03(Tue) 01時頃
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― 大広間 ―
[月光が降る舞台にて、 鳥が歌うは月を偲ぶ歌。
雲間の月への道は、朽ちて儚いけれど。 届かぬ月に恋をした、雛鳥の涙歌]
(4) 2010/08/03(Tue) 01時頃
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[B棟から本邸に移る手前あたりで、言伝を頼んだ使用人が戻ってくる。]
ああ、どうだ。 何?わからぬ?
[どうやら、明の主の居場所はわからぬらしい。 それには眉を寄せずにはおられず…。 何かがおかしいことだけは明らかだった。]
(5) 2010/08/03(Tue) 01時頃
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…あぁ、そうか。
[思い出したのは血塗られた記憶。
あの椿の花は主の下へたどり着けるはずもないのだと。
何故ならば…
白い指はそっと、帯の上からするりと己の腹をさすった。]
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― 大広間/壁の花 ―
[宴の幕が上がるころ、左の足に包帯を巻いた少年もまた 大広間の隅に居た。 壁に背を持たれかけ、集るひとをただ眺めている]
……凄いな、見事に浮いてるよシュレーゲルさま……
(6) 2010/08/03(Tue) 01時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2010/08/03(Tue) 01時半頃
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―A棟→広間へ―
[花は、 花でしか、ない と 繰り返し繰り返してきたのは己の信条。 此処より先は絢爛豪華な見世物小屋。 花が花として立つ舞台。
鵠もまた、足音も少なく、 鈴の音伴い、広間に在った。 ――無論、館の主である豚の姿もあるわけだ。 澄ました顔で、形式通り挨拶を交わしもする。]
(7) 2010/08/03(Tue) 01時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/08/03(Tue) 01時半頃
[そして、使用人を装った密偵は、別に封書を差し出してくる。]
ごくろう……
[人気のないところで、それを開け、中を確かめる。
それは、この花祭がクロであることを告げたものと、今回の仕事の相棒の名があった。]
ふん…そういうことか。
化けたものだ。
[そして、見終わると、耳裏に貼り付けておいた管理センターから支給された通信装置を起動させる。]
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[声に振り向けば何処か見覚えのある容姿。長い長い髪]
これは、お久しぶりです。 たしか……
[記憶をたどるように言葉は一度途切れ]
そう、たしか……霞月夜、さん。
[屋敷から出られないだけに訪れる客人のことは良く覚えている。外からやってくるものは花であれ、主であれ皆珍しくて。と、「まんまる」の挨拶が聞こえてくる。父の知り合いではあるものの、余り気持ちのよくない人物ではあると思う。]
……ん……
[ヨアヒムの方を見ていれば不意に息苦しさが襲ってくる。もちろん、彼の容姿故というわけではない。嫌な予感がする。羽織を置いてきたのは拙かったかもしれない]
……気のせいなら良いんだけど……
(8) 2010/08/03(Tue) 01時半頃
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[広間の客席の末席へと陣取れば、舞台にて歌う雛鳥の声。 庭で戯れに歌っていたものよりも、僅かに艶めいた声に思わず目を見張る。]
のう、旦那。 幾人かは酷い雑草が混ざっているようだが、あの子は…よいね。
[寄ってきた肉風船の主催に酒を注がれつつ、言う声は他の花にも聞こえるか。]
(9) 2010/08/03(Tue) 01時半頃
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手妻師 華月斎は、メモを貼った。
2010/08/03(Tue) 01時半頃
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−本邸大広間−
[パチン。 音は響いて人の影と主催の贅肉に吸収されて消えてしまう。 昼間に覗いた時よりもずっと手が加えられている。 辺りを見回してももはや溜息しか出ない。 脂大福ことヨアヒムはといえば、期待を裏切らない小者ぶりであった。
不快な表情を隠すことはない。 だが、まずは必要な情報は手に入れなくてはならない。
高嶺の様子が丁度目に入れば呆れもしたが 自分もいいとこ勝負なのかもしれないと思えばこそ 足は主催のほうへと向かう]
(10) 2010/08/03(Tue) 01時半頃
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―本邸・大広間―
[友の姿にも少し似る白装束は舞を望まれた時の為に。 手には黒の笛。売れ残りの花が持つには立派すぎるだろう品。 そんな姿で一隅に佇み広間を見回していた。
花主の中に知った姿が無いかと。 …友を連れている姿は無いだろうかと。 気後れしそうな意識は逃避するかのようにそちらへ向いていた]
(11) 2010/08/03(Tue) 01時半頃
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雑草はどうせ、腹の足しにでもするつもりなのでしょう?
[勝手知ったる慣れたる事と、醜い主催に囁いて。]
あぁ、噂のみ聞く空蝉の君も、ただの空っぽであるのならあなたの脂肪に変えてしまいましょうかね。
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― →大広間 ― [遅刻すれすれで大広間にに手を引かれたどり着く 雑多な物音は音が多すぎて広いずらい。 ただ、悪趣味な香の匂いにだけは気をつけた。
可愛げのある花ではないとはいえ 嫌がらせな性的接触を図ろうとする祭主に 包帯越し冷えた視線をなげつつ 笑ってやんわり押し返す]
(12) 2010/08/03(Tue) 01時半頃
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[壁の花を決め込むロビンに目配せを 桜の微笑みをむけ やがて舞台の方へと眼を向ければ 聞こえる鳥の囀りに耳を傾けた]
すげー、きれいな声。
[学のない口調で呟く その言葉を耳にした花主が居たならば さて、それはどんな印象を与えるのやら]
(13) 2010/08/03(Tue) 01時半頃
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懐刀 朧は、メモを貼った。
2010/08/03(Tue) 01時半頃
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[歌い終われば、紅石榴が探すは月の佳人の姿。 館の主の傍にその姿を見つければ、 ふわりと花のかんばせを綻ばせる]
さあさ。 鳥の歌をご所望あらば、なんなりとお申しつけを。
――今宵は花祭。
鳥の歌も祭りを彩る花となれば、 これより嬉しき事はございませぬ。
(14) 2010/08/03(Tue) 01時半頃
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[広がるそのにおいは、密やかにけれど確実に
じわりじわりと白を朱に染めていく]
――…愚かなこと。
私を宴に呼んでおきながら、愉しめと。
[硬質な少年の声でなく
艶を帯びた、色香含むこえ。
パチリと
脳裏で響く音に僅か意識を向けた]
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―本邸・大広間―
[行けばちょうどそれははじまりを告げていた。 まんまるは挨拶周りをしていて、相変わらずまんまるだ。]
まぁ、愉しむとするかな。
[ふと窓を見る。 まんまると同様まんまるな月。]
いや、月のほうが少しだけスリムか?
[十四夜な月。 それはこの花祭に参加してる人数も表しているかのようだ。]
(15) 2010/08/03(Tue) 01時半頃
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― A棟・華月の部屋の前 ―
へへ、考えとく。 でもなんかこう、面と向かって興味あるって言われると照れるな。 俺も、華月の手妻楽しみにしてるぜ。
[けら、と笑って。]
え。 …意外とドジなんだな、あの人…。
[そうは見えないと目を丸くする。 やがて彼の部屋の前まで来れば立ち止まり。]
俺の部屋は、ええと…。
[部屋を尋ねられて言葉に詰まった。 はて、己の部屋は何処だったか。 すっぽりそこだけ穴が開いたように思い出せない。 あー、と唸った後、適当な部屋を指差した。]
(@0) 2010/08/03(Tue) 01時半頃
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