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―― 舞台袖の個室 ――
では、奴隷の……いえお客様の所有物の、鍵になります。
ご存知と思いますが、
枷をつけたままですと商品と間違われますので、
お気をつけください。
[幾度となく繰返してきた同じ説明。
道化は主人となる人物に、チャリと金属製の鍵を手渡すのだ。
この品評会と呼ばれる宴が終わるまで、後何度。]
― 回想軸/道化の部屋 ―
[女の問いかけにはうっすらと微笑んで見せるだけ。
太い針は3本用意されている。合わせた花弁をじっと見据える灰青は、この時ばかりは些細なバランスを気にかける芸術家そのものだ。]
『嗚呼、暴れてもし失敗してしまったら……。
【作品】と成りえないカンバスに私は興味はないからね。
どうなってもしらない、よ?』
[動いて失敗したなら、命の保証はないと脅す。
針の先を受ける花弁側に、消しゴムのようなゴムをあてる。
針を一本取ると、陰核の近くにまず先を宛てた。
ルーカスは、ふっと息を吐き、指先にくっと力を込める。
躊躇いがあれば、そこが濡れていることもあり、容易に位置がずれてしまう。]
―――ぷつ……ぶつり…ぶつっぷつっ
[まず針先を宛てた厚い花弁の表の皮が破れる音。
花肉を進みその裏の皮が、続いてゴムを宛てた側の裏の皮、表の皮。
宛てたゴムを引くと、ぐっと針を貫通させる。
まち針のように仮止めで、針はそのままに。]
『一つ目は成功、かな。後二つだよ。』
[彼女が暴れなければ、同じように花弁のまん中、終点近く。
残り2点も同じように、針で穴をあけられ、止められることになる。]
―― 舞台袖の個室 ――
[男は脇の部屋で鍵を受け取る。
たった、2ptで手に入れた其れ。
くすくすと鼻から抜ける笑みのまま、
身支度を整える女よりも先に、その部屋で待つ。
女が姿を現わせば、口端をあげて言う心算だ。]
あの男の1500分のいちで買われた気分は、
どう…――?**
【人】 子守り パティ[周囲に広がる異臭に、少しだけ眉をしかめる。それは本能的なものかもしれない。] (7) 2010/04/10(Sat) 01時頃 |
【人】 子守り パティ………………。 (10) 2010/04/10(Sat) 01時半頃 |
【人】 子守り パティ……そう。いい娘ね。 (18) 2010/04/10(Sat) 01時半頃 |
[呼ばれる名前はどこか荒々しく、そして切なく聞こえた。
「畜生」という声に笑みを浮かべるけれど、それはすぐ口付けに消える]
……――。
[埋めていくのは距離。一つ一つ順をおって。
埋められないのは隙間。それは、誰の言葉も、指も舌先も熱すらも埋めることは出来ない。
その身体はどんな男でも反応するように躾けられた。
その心はどんな男にも開かないよう躾けられた。
小さな反抗は夫の葬儀の時。
大きな反抗は、奴隷を初めて買って、自らの意志で抱いてもらった時。
結局どれも彼女の心を埋めることは出来なかったけれど]
[愛して、という言葉に返る反応は、少し足りない]
なあに? 言ったでしょう? 満足させて欲しいのよ。
ただ入れられるだけの情事なんて、つまらないもの。
それとも、私からの言葉を聞きたいのかしら?
[彼女は未だ微笑を浮かべている。
取る仮面などないのだというように。
胸元に滑り込んだ掌の温かさに、ふるりと震える。
割られた膝は絡むように膝を立てて。イアンの足に触れた。
形のいい胸はそれでも少し重力に比例して高さは常より低く、だからこその柔らかさが伝わるだろう。
頂は薄紅に色づいて、上を向く]
最後まで、言って頂戴な。
イアン。
[言葉は艶を持って。その目をじっと見つめた]
【人】 子守り パティ>>23 (26) 2010/04/10(Sat) 02時半頃 |
[表情は曇ったように見えた。
言葉を求めたのは、初めてで。
愛して欲しいといったのも初めてだったけれど]
違う?
言葉は、いえないのかしら。
貴方の身体は、とても求めているのに。
ねえ。
[腰へ回していた腕を前に、イアンの衣服へと手をかけた。
少し肌蹴させて、その胸板に触れる}
【人】 子守り パティ>>25 (28) 2010/04/10(Sat) 02時半頃 |
[腰へ回していた腕を前に、イアンの衣服へと手をかけた。
少し肌蹴させて、その胸板に触れる}
もっと、触れて。もっと、声を聞かせて。
――んっ。
[短く漏らした声は、先に触れた指の所為。
それだけで、女の身体は色を増す。
やがて聞こえた言葉に、笑みを作ろうとして]
ありがとう、嬉しいわイアン。
[笑みは、確かに笑んでいたけれど、泣き出しそうな顔をした。
呻きに、どこか心配げに見上げる]
【人】 子守り パティ>>29 (31) 2010/04/10(Sat) 03時頃 |
[近くなる距離。触れ合う肌。手指。
首筋に埋まる頭を撫でる。
吸われると小さく声を漏らす。
舐められると喘ぎとなった声は体の中で更に震えて]
あ、ぁあ、……イ、アン……ッ。
[噛み付かれると体が跳ねて。更なる刺激を求めて捩る。
小指を口に含んで、切なく噛む。イアンの一つ一つの動きが、皮膚の表面と奥の両方から快感を生まれさせていくようで、ぎゅっと目を閉じた]
――あ、。
ええ。……ええ。
[繰り返される愛の言葉に、目尻から雫が落ちた]
[乳房へとその先へと繰り返される愛撫に眉を寄せて、止まらない悦を逃すために頭をかき抱く。
その度に声はもれて、部屋の中に響いた。
露になった上半身を見て感心したように息を吐く。手に落とされる口付けに目元は笑んで是を返す。
ドレスが取り払われると、白い肌が空気に触れた。
まるで男を知らないように見える傷も曇りもない白絹。
触れると吸い付くように、しっとりとした触感を残す。
見詰められため息をつかれると、頬を染めて目をそらした]
ぁ、……そんなに見ないでもらえると、嬉しいわ。
[脱がされるヒール、這う舌の動き、触れる指の硬さ。
ぞくぞくとした衝動が足元から腰まで上がってくる。
身体中全て。まるで暴かれているようだと触れてくる舌の動きに余り動かない頭でぼう、と思い]
わ。たし?
[声が聞きたいといわれて、震え火照る身体を両腕で抱くようした。
掛けられた言葉、吐き出しても苦しくなる吐息。
開放しようとして、腕を伸ばす。下から奪うように口付けた。
苦しさと切なさを体内から押し出してしまいたかった。
空気に触れた熱源へと視線が移る。ひくりと震えたように見えて息を呑んだ。
今からそれが中に入るのだと思うと、既に潤っていた女の中心はさらに濡れる。
手を伸ばす仕草は、常とは違いどこかおずおずとして、――触れる]
本当に、見て思っていたよりも、もっと凛々しいのね。
イアン、我慢して、又後で私を抱いても、いいのよ?
[それは、気まぐれなのかなんなのかわからない。
満足できなければ、それまで。そう言った筈なのに、今は満足できないことを恐れている。
もっと触れていたいという思いが、裡を占める。
熱くなった目から零れる滴は跡を作った。
このまま狂わされる前に]
なんて、貴方にとっては拷問かしら。
――ねえ、頂戴な。貴方を、私の中に。
入れて、乱して。多少のことでは、この身体は壊れないわ。
貴方を、待ってるのよ。
[強請る言葉は耳許で囁く。熱に触れた指先に滴る滑りを絡めた]
[掛けられる言葉と施される愛撫で本当に愛されていると錯覚しそうになる。
溢れた涙は容易に仮面を崩させた。
――本当は愛してなどいない。
なのに言葉にするのは卑怯だと思うのに、彼には言葉を強要した。
本当はどう思っているかなど知らない。今、このときには関係ないのだと思うから。
それでも心の充足は躾けられた体に変化を齎す。
欲されているのだという事実が、身体の中心から熱と蜜を溢れさせた]
イアン、……ぃしているわ。
[言うはずのない言葉は、気づいたら口にしていた。
耳元に唇を寄せて、言葉を返し。けれども掠れて、音にならない。
耳朶を食んで首筋に痕の残る口付けを一つ]
もっと、触れて。触って。――満たして。
[今度は首根に、胸に指で触れてから唇を落とした]
【人】 子守り パティ……と。 (37) 2010/04/10(Sat) 11時半頃 |
【人】 子守り パティあァーら。 (39) 2010/04/10(Sat) 12時半頃 |
【人】 子守り パティ何様って……ただのメイドよ。 (41) 2010/04/10(Sat) 13時頃 |
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