42 廃棄人形ーeverlasting love marionetteー
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[先客に気づいてふんふんと鼻を鳴らしそうになるのを自重しつつ、内心うきうきとパンをいくつか選んでトレーに乗せてゆく。
女性店員に話しかけられれば頷きを返して素直にフランスパンもトレーへ。山盛りになった]
とても良い匂いだったのでつい立ち寄ってしまいました、買いすぎても怒られるのでこのぐらいにしておきます。
(1) 2011/01/14(Fri) 00時頃
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役者 鏡花は、メモを貼った。
2011/01/14(Fri) 00時頃
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[てんこ盛りのパンも、流石に一人で食べるわけではなく1+10人分のものなのだがそれを吹聴して回る事も無いだろう]
そうですね、美味しいものに国の壁は関係ないようですし。
[聞き覚えのある「華月斎」という単語が出れば、おやと表情を変え]
そうですね、華月斎さんとは別の一座の公演になりますがそちらの者です。こちらの人形は、人間と区別付きませんよ。明日は公演がありますし、よければいらして下しませ。
[ふわりと笑みを浮かべてここでも宣伝、パンの代金を示されれば支払いを済ませ]
(10) 2011/01/14(Fri) 00時半頃
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[ライバルなのだろうか?同じようなまったく別のような物を扱う二つの芸術は、街の住人にはどう受け止められているのだろう]
しばらくはこの街に居ますし、また是非買いに来ようと思いますよ。 またお会いしたいですね。
[東の国ではあまりみられないもの――にょっきり飛び出したフランスパンの袋――を抱えて店を出てまたふらふらと歩き出す]
(22) 2011/01/14(Fri) 00時半頃
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[青年は笑う。裏表など微塵も感じさせない、緊張感のない笑顔で。]
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[客だろうか?金髪の男性に話かけられ>>20頷く]
ええ、人形と人間の共演する舞台をしているんですよ。 良ければ明日は昼からあるので是非。
[人形の話と言われれば目を細め、直ぐ営業用の笑みを浮かべてから礼をして店を出ただろう]
(27) 2011/01/14(Fri) 01時頃
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お嬢様・・・・・・
[現れた人形が主人に甘える姿に、目を逸らしそうになるのを理性で抑え込み、平常を装う。]
・・・それでは、夕食の準備が整い次第お呼びにまいります。
[手短に告げて部屋を出る。扉を閉めると、そのまま寄りかかり小さく言葉を漏らす]
・・・・・・おとうさま・・・
[呼ぶ事を許されない呼び名]
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[大きなパン屋の袋を抱えて若干よろよろと広場を目的も無く歩いていると、立ち上る煙>>0:159が見える。
火事か?
驚いて足を速めながら火元の方へ]
(47) 2011/01/14(Fri) 01時半頃
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[枯れ葉が燃える匂いと、芋の焼ける匂いだろうか……芋?
到着してみるとそれはただの焚き火で焼き芋をしているだけな事に気づいた。肩を竦めホテルへ戻ろうと元来た道へ向かおうとするが、煙ばかり目指して来たためここが何処か良くわからなかった]
…………。 まさか道に迷ったというのか。
(52) 2011/01/14(Fri) 01時半頃
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…………。…………は!
[道に迷う自分に驚いて思考停止していた所で、ホテルで出会った男性に声をかけられて我に返る]
いえ、少し気晴らしに散歩をしていたら。
その……ホテルへの道がよくわからなくなったようで。
[パンの匂いと芋の匂いで歩いたとは言いにくかった]
(61) 2011/01/14(Fri) 01時半頃
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[先ほどの男性と、並ぶ女性……夫婦だろうか?と思いつつ促されるままに>>63焚き火の側まで歩み寄り]
では遠慮なく火を頂きます。実はこの煙が火事に見えて何事かと思いましたよ。 そちらの女性は奥方で?
(69) 2011/01/14(Fri) 02時頃
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[なんでこんなに。
その言葉が示すのは、今日の資料がどうこうというような狭いものではなく。
この数年ずっと抱いてきた閉塞感]
何で頑張ってんだっけ、俺。
[空しい言葉は雑踏に紛れ、どこにもとどかない]
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迷子、そうですね。それです。
[>>67素直に頷いて焚き火で暖を取る、寒さに強い所為かあまり気にしていなかったが体は冷えていたようだ。 じんわり温まってくると気持ちよくなってきた]
人間にしか見えない人形と人形のような人間の一座が巡業している途中なのです。
[人形が破壊される事件の話はまだ知らない]
>>74 これは、申し訳ない。お茶で……
なんだこんなに美しいのに勿体無い。
[最後の一言は小声で付け足し、縁側に座ると改めて火に当たり]
(80) 2011/01/14(Fri) 02時頃
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>>83 そうですね、驚いてもらいたいので名乗ってしまうと「佐村鏡花」と云う者です。 何をするかは、当日のお楽しみ。といってもそこらじゅうでポスターが貼られているかもしれませんが。
[湯飲みを受け取りつつ、嬉しそうな様子でチケットを見せてくれる相手に中庭でのやり取りを思い出しながら笑顔になると瞬く間にそれは姿を消し>>81]
…………。
[笑ってはいけないと思い、そこは流石の役者魂で見なかったことに]
(87) 2011/01/14(Fri) 02時半頃
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鏡花は、慶三郎の様子にやっぱり我慢できずに噴出した。
2011/01/14(Fri) 02時半頃
―自室―
[重い資料を床に投げ出し、上着もそのあたりに脱ぎ散らかして部屋を行く。
白い封筒を丁寧に開けるようなことはせず、びりびりと上辺を破って中身を取り出した。
中身は便箋が二枚と、一枚の写真。
写っているのは青年とよく似た中年の男性と、それと比較して随分と若い女性]
―――。
[文面にざっと目を通すと、写真ごとぐしゃりと握りつぶす。
何度も、何度も―――中身が見えないよう、ぎゅっと握り固めて。
それも部屋の隅へと投げ捨てた。]
………
[ぼふ、とやわらかい音と埃を立ててベッドに倒れこむ]
……母親面、しやがって。
[呟いた声音は、普段の軽い口調とは打って変わった――暗く、低い唸りのような音だった**]
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[想像以上のリアクション>>89>>90ににやりと笑みを浮かべ]
ありがとうございます、ですので申し訳ないがホテルまでの道案内していただけると幸いです。
……私が迷子になったのは三人だけの秘密ですよ?
(91) 2011/01/14(Fri) 02時半頃
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中身がこんな男で申し訳ない気もしますが、夢を見せるのも仕事でして。
[無事ホテルへ帰れたら明日の公演チケットをお礼にしようかなんて考えつつ舞台では見せないような素に近い笑みを浮かべている**]
(96) 2011/01/14(Fri) 03時頃
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役者 鏡花は、メモを貼った。
2011/01/14(Fri) 03時頃
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―昨夜・道場→ホテル― [ホテルまでの道、慶三郎のテンションに押されながらも色々話をしただろう。喜ばれると過剰に応えてしまうのは、役者としてはあまり良くない癖だった。
御礼にとチケットを二枚差し出すとどんな反応を返すだろうか]
[部屋に帰ると、買いすぎたパンに驚かれつつも役者たちと軽く打ち合わせをしてから就寝]
(104) 2011/01/14(Fri) 11時半頃
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―芝居小屋― [昼の公演の準備をしている、チケットは有り難い事に完売したようだ。 衣装に着替え化粧を施すと意識はもう世界に入りきってすっかり別人の様]
(105) 2011/01/14(Fri) 11時半頃
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―昨夜・ホテル― [予想以上に喜んでくれる慶三郎に表情を和らげ]
お誘いしたい方がいらっしゃるのではありませんか?
[一枚しか買ってない事は知らず、空に舞い消えたあの反応は誰かとの約束でもあるのではと思っての事。 改めて名を名乗られると綺麗にお辞儀を返して見送った**]
(108) 2011/01/14(Fri) 12時頃
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役者 鏡花は、メモを貼った。
2011/01/14(Fri) 12時頃
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―芝居小屋・昼の部― [――人間よりも人間らしく。女性より女性らしく。
只逸れを極める為だけに舞い続ける人形の鏡花の本日の舞台はそれは素晴らしい出来だったという。
幸運にも居合わせた客席の興奮は幕が降りてからも醒めることなく、また本人や他の役者の興奮も落ち着く事無く芝居小屋全体がざわめいていた]
……鏡花が、降りてきた。俺はやっと鏡花になれた。
[楽屋で着替えもせずに魂が抜けるように呟いたこの人形、先代の女形役者鏡花が急死してから作られ動き始めてからまだ一年足らずにも関わらず元の鏡花と同じだけの―少なくとも観客に見分けられるものは居ない―演技力を身に付けた天才ではあるが「舞台を降りた鏡花」の演技はまだ不十分で素の部分を覗かせていた]
(206) 2011/01/14(Fri) 18時半頃
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時雨さんは見にきたかな。
[昨夜慶三郎に渡したチケットの一席は先代の鏡花の為。もう一席は鏡花になれなかった兄弟人形「飛鳥」のもの。 海外公演にまで全ての回で座席を確保するという暴挙を許した座長に感謝しつつ、夜の部までに体力を回復させようと立ったまま目を閉じた。
おそらく夜の部も光臨した鏡花を纏うこの舞台は大成功となるだろう**]
(207) 2011/01/14(Fri) 18時半頃
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[クレープ屋が面した通りを、ひゅうと一枚のチラシが飛んでいく。
派手な色彩と独特のデザイン。
内容は見なくてもわかる。先日隣町に行った際、これと同じものが沢山撒かれているのを見たから]
――これも人工生命排除運動の一環か。
全く、過激派はやることがえげつない。
[忘れもしない。徹底的に破壊された人形が横たわる姿。
その上に降り注ぐあのチラシ――モノに心は、魂はいらぬと。
そう主張する紙切れが、何百枚と風に吹かれていた]
[そのチラシを撒いたのが隣町の襲撃犯と同一なのか、便乗なのかまではわからない。
自分にとってそんな細かいことはどうでも良かった]
あの時の人形は……
[事件現場の凄惨な光景が、ずっと頭から離れない。
そして、あれを見た時の不思議な高揚感も、なかなか忘れられなかった]
あの女に似てた、な。
[狂気に満ちたチラシが舞い散る中で、己は静かに笑っていたのだ]
[頭ではわかっているのだ。
自分は父親が入れ込んでいる人形の女が気にくわないだけで、人形そのものに辛く当たるのは間違っていると。
それでも、心の中にはずっと…
人工生命など最初から存在しなければ良かったのにと、そう思う自分が居た。]
[好きになろうという努力はした。
元々の人形史という専攻を生かして、理解しようとした。
しかし、心の中に芽生えた暗い感情は完全には消えなかった。
研究に没頭して、昔よりずっと深い人形の知識を得ても]
…やっぱ、無理なもんは無理なんだよな…。
[あの光景が、自分が苦心してしまいこんだその感情を一瞬で呼び起こしてしまったのだ]
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―楽屋― [ぼんやりと余韻を噛み締めていると招待客が挨拶しに来た様だ、人が増えて賑やかになってくるのと同時に意識を鏡花に切り替えて応えてゆく。
入れ替わり囲まれて興奮している客たちの対応をする、このあたりはどこの国でも似たような感じで流石に慣れたものだ。 廊下から慶三郎の声が聞こえたら、スタッフに言付けて中に入って貰おうか**]
(215) 2011/01/14(Fri) 19時半頃
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…嫌なタイミングで嫌な奴に会っちまったなあ…
[クレープをほおばりながらぼやいた言葉は、
周囲からはもごもご行儀の悪い音にしか聞こえなかっただろう]
良くお似合いですよ。
[心にもない言葉。着物姿の人形を見ているとまるで鏡でも見ているようで、けれど自分とは全然違う人形の態度に酷く不快感を覚えた。]
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