3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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―南棟・西階段―
あ、お手数おかけしてすみません…
[>>1:839 駆けつけたバーナバスの姿に、ぺこり頭を下げて。 キャンディに微笑みながらの階段の途中。 ようやく落ち着きを取り戻したサイモンが、また何かに怯えだした。
ついで感じる。
足元のゆらぐ錯覚、何物かが心を侵してゆくような]
……あ、
[濃密な闇、サイモンが何かを呟き続けている。痛みはどこか心地いい。]
――用務員室へ、行けば、いいの…?
[傍らの人にそう、問いかけて、視界に映る世界を確かめる。]
(14) 2010/02/27(Sat) 00時半頃
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…大丈夫。
……一人じゃない。
[職員室に入る前に、ちらと見えた人たちを思い浮かべた。
この呟きがどこに繋がっているか、知らない。]
誰 、
――だ
[声、 が 聞こえる。
知っている、ような。 知らない、ような。]
[淡い水色のガラス球は何処かへ声を届けただろうか]
……みんな、職員室に向かったよ。
いま、どこに?
[同じクラスの人物の小さな声を。]
でも、ジェレミーの奴が一人で出歩いてる。
逃げ道を探す、とか言ってたけど。
[響く声]
[哂う少女の声だけではない。]
――……赤……だ。
いや、何か黒い……印が…。
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っ、どうかなさったんですか?
[突然くず折れかけたバーナバスに慌てて手を伸ばした。 不自然な沈黙、何かの気配。
>>29 促されるままに前を行く、やはり感じる気配。 結い上げた髪の無防備な首筋にその視線はあっただろうか。
気付かぬままに、一度振り返る。]
あの、大丈夫…ですか?
(35) 2010/02/27(Sat) 01時頃
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ミシェ?
[きょとり、と目を瞬かせながら声の主の名を呼んで。]
……今、職員室の給湯所。
ハーブティー入れてる。
[報告も兼ねて淡々と呟く。
相手に、コップに注ぐ水音が聞こえたかは分からないが。]
ジェレミーもいるのか。
[確か、補習してたっけ。
と、思い出しながらあきれたようなため息を。]
一人は危ないだろうに。
…誰かと鉢合わせてたらいいんだけど。
[今、ピッパと一緒にいるとは知る由もないだろうが。]
―……、
――、…
…
…… 夕暮れの
… むらさ き
[うすむらさき。
そう、答えた。]
『キレイ キレイ?』
『アカイロ、キレイ。』
『私ノ羽根モ赤――』
[そして。
瞳の色はビー玉と同じ。
夕暮の橙色。そこに黒の瞳孔が、ぽつんと一つ。]
『瞳ハ』
―― 瞳は、 橙色。
[鸚鵡ではない声が、色を、告げた。]
[夕陽を乱反射させたビー玉。
きらきらと、色様々に。
そして、今はその一つ。
深い橙色。
鸚鵡の目玉のように。]
っ、――
――……、
[橙。赤。白。――薄紫]
[誰かの、声。]
[しって、 いる こ え?]
どう、 して。
[今自分が置かれている状況と。]
[今此処で響いている言葉と。]
[錯綜して 揺れる。]
そ、そっちは貴公子さんで合ってるよね。
[自称した所は見たこと無い称号で呼ぶのは、
元カリスマ生徒会長]
もうじきそっちに一杯人がいくから、
かなり賑やかになると思う。
[かなり端的な説明は混乱した現状でも伝わって。]
あと、キャロにマーゴに、ヘクターに、
ドナルドとかシェリー君とかスティーブンス先生とか。
[思いつく限りの名前を挙げるが、
その中には職員室まで向かわない者が居るか。]
集まってる中に見えなかった人もいたから、
どっかで鉢合わせにはなってるかも。
……ごめん、いきなりで私もまだよく状況が分かってない。
[怒りを抑えるために最大限感情を拝した声で]
不愉快な代物がそこらじゅうに転がってるから、注意してね。
ちょっと、頭冷やしてくる。
[そういい残すと声はしばらく沈黙を保つ**]
『オ友達』
『オ友達ヲ』
『連レテ行ッテ アゲヨウ?』
『ソウシナイト』
『貴方タチガ』
『――サレチャウネ、キット』
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今、なにか仰っていませんでしたか?
[>>38 そのどこか不審な様子に首が捻られれば、青白い脈はぷくり、浮き上がる]
…渇く、そうですね。 お湯を借りられれば何かお淹れしますけ… あ、え? サイモン君、待って!一人になっちゃ駄目、危な…
[伸ばした手は届かない、足が遅れたのは一瞬、 目の前に浮き上がってきた、赤黒いなにかのせい]
……っ、 や…
[悲鳴は吸い込む息に呑まれた、竦んだ足をどうにか動かせば、 彼の行方はもう見えなかったけれど。
傍らの人に一度視線をやって、背を向けた]
(50) 2010/02/27(Sat) 01時半頃
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貴公子……なんか、そんな風に言われてるっぽいね。
[ほんの少しうんざりとした思いを滲ませながら肯定する。]
…そうか。
誰がいるのかまでは確認しなかったからその情報はありがたい。
[周りに気が動転してたんだな、と改めて思った。]
…他に誰を見かけたか教えてもらいたいんだけど。
[いいかな?と近くにいるなら、いつもの柔らかな微笑みが浮かんでる声だった。]
[脳裡に響く聲に、ゆっくりと、返す声。]
……だめだ、そんな事。
出来るわけ、ないだろ……。
[小さく、か細い声。
出してるのは無意識下なのか知れない。]
[厭だ]
[――厭だ]
[厭だ]
――…、 …送る の
… か?
[背が、 寒く なる。 ――は 熱いのに]
つれてゆくの は ど こ に なんて
しってる よ ね ?
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