人狼議事


212 Dark Six

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馬鹿 イワンは、メモを貼った。

2015/01/21(Wed) 07時半頃


馬鹿 イワンは、メモを貼った。

2015/01/21(Wed) 18時半頃


馬鹿 イワンは、メモを貼った。

2015/01/21(Wed) 18時半頃


イワンは、ケイイチの居る教会に辿りつく。*

2015/01/21(Wed) 20時頃


【人】 馬鹿 イワン

― 挿話 10年前・事件後 ―

[目覚めたのは白い天井。
拘束衣の格好だなんて分からずに。
眩い光は何処か祝福のように見えた。]

………。

[何も思い出せない。ここが何かすら分からない。ぼんやりとした白。幼子が初めて自意識を獲得する、それよりも世界認識の乏しい意識。
分からないのだ。ここが何なのか。全て、分からない。]

 「目覚めたのか。」

[掛けられた。その、意味すらも。]

(5) 2015/01/21(Wed) 20時頃

【人】 馬鹿 イワン

― 10年前・事件後 ―

 「この男は全ての記憶を失っています。」

[意味が分からない単語が続く。組織 Dark Six 吸血鬼 眷属 魔眼 虜 殺害 教会 殲滅 異能。
厳しい目、冷たい目、憎悪の目、軽蔑、憐憫、ああどうして、この人達は怒っているのだろう。
よく、分からないから、笑顔を浮かべた。だって、どうしたら良かったんだろう。]

 「異能もか?」
 「恐らくは。強制的に発現させることは出来ましょうが。」

[偉そうな人が頷く。きっと、この人がここの群れのトップなのだろう。…群れ…?]

 「流石にこれだけではな。」
 「爪痕の一致は?振るわせてみれば」

[単語はざわめきの中に消える。
言ってる意味は、よく、分からない。でも、言われたままのことをしよう。]

(6) 2015/01/21(Wed) 20時頃

【人】 馬鹿 イワン

[沢山の“テスト”というものを受けた。
“尋問”という名のものはよく、分からなくて。
向けられる眼差しも、こちらへ向けられず別の何かへ向けられる感情も。
…この人達は、こわがっているのだろうか…?
何にこわがっているのか、分からないから、笑顔を浮かべた。]

(7) 2015/01/21(Wed) 20時半頃

【人】 馬鹿 イワン

……しさいさま、ぼくのなまえはイワンっていうんですね。
ぼくは、 おおかみ というものなのですか?

[他者術師による強制的な異能発現。体長2m強の微かに灰がかる白い狼。異能、の意味はよく分からない。司祭の答えは、何だったのだろう。]

(8) 2015/01/21(Wed) 20時半頃

【人】 馬鹿 イワン

[教会に住むことになった。
司祭は、とても優しくて面倒見の良い人だ。]

[教会で、花壇の水やりを任されることになった。
最初は、どれくらいの水をあげるのか、教えて貰わないといけなかった。
毎日、水をやっていると、漸く、花達が気持ち良さそうな水の量が分かってきた。

花壇が荒らされた。
元の形に整えた。
また、荒らされた。元の形に整えた。
また、荒らされた。元の形に整えた。
また、荒らされた。次は立て看板も作った。
また、荒らされた。元の形に整えた。
次は、荒らされなかった。

季節が代わり、新しい種を蒔いた。花は、教会に飾った。]

(9) 2015/01/21(Wed) 20時半頃

【人】 馬鹿 イワン

[朝の清掃を任された。どうやるのだろう?途方に暮れた。
司祭に尋ねて教えてもらう。最初は、拭き掃除だけすることになった。
時々清掃用具が無くなったけれど、探し出したり、何時の間にか戻っていたりと見つかり方はバラバラだった。
足も無いのにどうやって動くのだろうと尋ねると、その日から無くなることは少なくなった。
掃き掃除の仕方を教えて貰った。高いところの埃の払い方も教えて貰った。トイレ掃除の仕方も覚えたし、お風呂や洗濯の仕方だって、何とか覚えることが出来た。]

[少し、嬉しい。]

(10) 2015/01/21(Wed) 20時半頃

【人】 馬鹿 イワン

[事件から、5年頃だったか。
狼としての戦い方を覚えることになった。
現状危険が無いと知れ、被害を受けた組織の再編なり雑事も収まり、漸く落ち着いた頃だったかもしれない。物事も理解出来始めて来た。
獣としての戦い方を教わるにあたり、似た力や獣を使役する異能者に司祭を通し声が掛けられた。]

僕の異能は獣化なんだけど、
使い方がよく分からないんだ。

[其れは勿論、狩りの仕方だって。
どうしても、爪が鈍った。殺せない。襲いかかられて、振り払うのは、出来るのに。]

(11) 2015/01/21(Wed) 20時半頃

【人】 馬鹿 イワン

[ご飯をつくることになった。
掃除や洗濯だって、もう出来る。
綺麗にして、皆に美味しいご飯を作ってあげれるのは、嬉しい。
ぽかぽかの布団やお日様の匂いのするシーツで喜んでくれるのは、嬉しい。]

皆、幸せでありますように。

[教会で手を組んで祈るように呟くと、チャールズに睨まれた。にこっと笑顔を浮かべた。
厳しいけれど何時も正しくて子供達にも好かれている。強い人とは、きっとこんな人のことをいうのだろう。
いい匂いがするし仲良くなりたい。
困った顔をしていたら、それが悩み顔だと知っている子供達から声をかけられた。贈り物…でも、何が良いんだろう?分からないから、奨められるままに従おう。]

[そうしてまた、季節は廻る。]

― 挿話・了 ―

(12) 2015/01/21(Wed) 20時半頃

【人】 馬鹿 イワン

― 教会 ―

(あ、いけそうだ。)

[教会の門の辺りで。
チャールズが歩んで自分から離れるが侭にし、距離が空いた頃に、ぷるぷるぷると全身を振るわせた。
突き刺さっていた槍の破片は、再生による肉の盛り上がりに押し出されたのか、辺りに散らばる。
…吸血姫が造り出した槍の破片が血に戻るかどうかまでは、イワンの知るところではない。
急いでチャールズの後を追いかけて教会に入る。]

 クゥ
 《ケイイチくん、良かった。無事だったんだね!
  あんな通信があったから、僕……》

[軽く駆け、ケイイチに近寄ったり距離を取ったりを繰り返し、喜びを露にしかけるが]

(13) 2015/01/21(Wed) 20時半頃

馬鹿 イワンは、メモを貼った。

2015/01/21(Wed) 20時半頃


【人】 馬鹿 イワン

― 教会 ―

 ・・・
 《ケイイチくん、左目も赤いよ?》

[黙って、見上げる。]

(16) 2015/01/21(Wed) 20時半頃

イワンは、ケイイチの左目に気付いたのは、狼としての目線ゆえだろう。

2015/01/21(Wed) 21時半頃


【人】 馬鹿 イワン

[辺りを見回す。
襲撃の爪痕、血臭。無数の屍。
何となく、ケイイチの言葉にも違和感を感じる。
チャールズはケイイチに違和感を感じて無さそうだから、恐らく自分の気のせいなのだろう。
ケイイチが語る言葉>>18>>19は衝撃的で俄には信じられない。]

 ル、ルルルルウ・・・
 《司祭様が裏切者だなんて……
  ガーディくん。》

[尻尾がゆらりと、一往復揺れる。
イワンに返事をするケイイチ>>20に、あの何処か消えそうだった声>>2:126は何だったのだろう、と気に掛かってしまったが、間延びした返事でも、ケイイチは今ここに居ると疑問が消えかけていた。
ただ。
完全獣化を解こうとしたものの、露になった赤い両眼から目が離せなくなる。]

 クルル・・・?

[冬芽色の双眸が固定されたように逸らせない。]

(21) 2015/01/21(Wed) 22時頃

【人】 馬鹿 イワン


 ・・・
 《金?》

[無意識に訝しげな色が含まれた囁きが落とされた。微かに鼻面に皺がよる。
上手く言葉にならない。この赤い両眼は、]

………。

[後退し、完全獣化を解く。
無理矢理、意識的に後退した形だ。
視線はどうしてもケイイチの眼の辺りを見てしまう。]

(29) 2015/01/21(Wed) 23時頃

【人】 馬鹿 イワン

(ケイイチくん。君、ケイイチくんだよね?)

[不安だろうか、よく、分からない。
困惑とも違う。うまく感じていることを掴めない。]

あ、僕が持ってくるよ、チャールズさん。
ケイイチくんは、チャールズさんを見てて。

[鞄の中にも幾つか医療品は持っているが教会にあるものの方が備えも良い。チャールズの声>>31に、そう言って、その場を後にしようとしかけるが]

(32) 2015/01/21(Wed) 23時頃

馬鹿 イワンは、メモを貼った。

2015/01/21(Wed) 23時頃


【人】 馬鹿 イワン

え、えぇー…、僕の方が何処に何があるかは。

[チャールズ>>33に言いかけたが眼光なり黙殺なり更なる言葉で圧されれば、ケイイチが分かっているなら言わないが、分からないようなら物がある場所を伝えてケイイチに任せるだろう。]

(34) 2015/01/21(Wed) 23時頃

イワンは、チャールズに、大人しく従った。

2015/01/21(Wed) 23時頃


【人】 馬鹿 イワン

うん。
ケイイチくんにお願いするね。

[静かに笑いかけられると、にこっと笑ってケイイチ>>36を見送り、イワンも椅子に座る。]

(やっぱりケイイチくんなのかな。
 普通通りに見えるし。)

[イワンは小さく声を洩らし、背中にまだ少し刺さっている槍の破片を取ろうと、手を伸ばす。伸ばして、…届かない。イワンには珍しく溜息をつく。
どうしようか思案し、腕だけ獣化して爪の長さを伸ばし破片を引き抜こうとする。異能の有効利用だ。破片は、床に落ちる。]

(チャールズさん、お腹空かないのかなあ。)

[…そんな事を考えている。
先程のチャールズの言葉>>14から、体が持たない気がして内心心配しているのだが、恐らくは余計な心配だろう。]

(37) 2015/01/21(Wed) 23時半頃

馬鹿 イワンは、メモを貼った。

2015/01/22(Thu) 00時頃


馬鹿 イワンは、メモを貼った。

2015/01/22(Thu) 00時頃


馬鹿 イワンは、メモを貼った。

2015/01/22(Thu) 00時頃


【人】 馬鹿 イワン

[そういえば、と思う。カリュクスは大丈夫だろうか。商業施設で遠吠えで呼んだ>>1:134>>1:135以後の足取りは分かっていない。街の各地に仕掛けられてゆく爆弾をケイイチから連絡されていた>>1:123筈だが。]

………。

[チャールズを窺う。怪我は酷そうだ。戻ってきたケイイチがチャールズの治療の手伝いをしようとするのを見ながら、もし、カリュクスと連絡が取れない場合は彼女を探しに行くことも考える。尤も、チャールズからすれば、また馬鹿者の考えだろうが。]

(41) 2015/01/22(Thu) 01時頃

【人】 馬鹿 イワン

え?

[――――――其の少女は何時から居たのか。
無惨に崩れた場所もある教会。その祭壇に漆黒が現れた。
余す所なく漆黒の衣裳を身に纏い、白き肌に紅き瞳を持つ傍観者《ウォッチャー》
微かな曙光の光>>4は少女をより幻想的に見せたか。]

……ええと。
ごきげんよう。

[同じように挨拶を繰り返す。]

(47) 2015/01/22(Thu) 01時頃

【人】 馬鹿 イワン

[少女の手の振り>>@3とチャールズ>>48を見比べ、至極当然の質問をする。]

君は誰?

(50) 2015/01/22(Thu) 01時頃

【人】 馬鹿 イワン

……雲の上のような、ひと?

[名前の方を知りたかったが、神様のような存在なら仕方無い。そんな考えがよぎる。チャールズを揶揄するような言葉>>@4には、少し、む、としたが。]

悠長って、何がだい。

[神様のようなひとに対してなのに、敬語は使わず。]

(55) 2015/01/22(Thu) 01時半頃

【人】 馬鹿 イワン

(むー……。)

[この神様のようなひと>>@7は、きっと良い神様みたいなひとではなさそうだ、と感じる。何か、意地が悪そうに感じる。悪いこととか人の不幸とか、楽しみそうだ。]

(足りてないのは分かるけど。)

[馬鹿の自覚があるので反論はしない。尤も、この傍観者が言うよう、イワンに足りないのはそこだけでは無さすぎるのだが。しかし、これだけは言わねばなるまい。]

僕は狼だよ。

[決して犬ではない。]

(59) 2015/01/22(Thu) 01時半頃

イワンは、ホリーからもし無視を受けたら悶々しているだろう。

2015/01/22(Thu) 01時半頃


【人】 馬鹿 イワン

[悶々。イワンには珍しく、このひと>>@9好きじゃないと感じている。犬ではないし。狼だし。]

(なんだってこんなに、もやもやするんだろう。)

[真面目な話が始まれば耳は傾けるだろうけれど。]

(62) 2015/01/22(Thu) 02時頃

イワンは、ケイイチを見た。耳聡く聞きつけた。

2015/01/22(Thu) 02時頃


【人】 馬鹿 イワン

僕は犬じゃない。狼だよ!

[ケイイチ>>61に思わず叫んでしまった。後の祭りだ。]

(64) 2015/01/22(Thu) 02時頃

【人】 馬鹿 イワン

(やっぱり)

君、ケイイチくんじゃないだろ。

[真直ぐにケイイチを見る。
ケイイチなら、さっき>>53も「"ケイイチ"は」とか「"ケイイチ"には」なんて言わない。最早、チャールズの話>>63を聞いているのかという態度だったが。]

え、え…、ち、…さくら?

[「千砂桜」がどうしたというのか。…が、「地上最悪の吸血鬼」という単語は拾えた。災厄ほど>>65の凶悪な吸血鬼が封印されているらしきことも分かった。]

(67) 2015/01/22(Thu) 02時頃

【人】 馬鹿 イワン

………もう。
カリュクスちゃんが始祖だとか、頭が一杯だよ。
大体、司祭様だってどうするんだよ。

もう朝だから少しは吸血鬼の活動も減るかもしれないけど、
教会をそのままにしておいていいのかとか、もう……。

僕は動けるけど、チャールズさんの方が大変だろ!!!

[今措置したばかりなのに。
視線を祭壇>>@11に戻せば、少女は消えゆくところだったか。]

(70) 2015/01/22(Thu) 02時頃

【人】 馬鹿 イワン

……その始祖を消せば、封印は解けないとかはないの?

[少女が消える間際、口にした言葉は、咄嗟のことで言葉が足りなさ過ぎたか。無意識の産物に近かったかもしれないが、イワンの中では、殺すとまでは行かなかったろう。]

(71) 2015/01/22(Thu) 02時半頃

馬鹿 イワンは、メモを貼った。

2015/01/22(Thu) 02時半頃


イワンは、>>67 ×千砂桜 → ○千砂倉

2015/01/22(Thu) 02時半頃


【人】 馬鹿 イワン

― 教会 ―

[再度少女>>@12が現れるとは思わず更に掛けられた言葉にむーという顔だが。当たり前だが、言い返せない。これがチャールズからの言葉であれば、こんな気持ちにもならなかったのだが。]

〜〜〜〜〜〜
あとで全部一から説明してね。

[ケイイチの促し>>69に頷き立ち上がる。
暫し、赤い両眼>>73を見る。冬芽色の双眸と視線は合わさり。]

………、そうかもしれないね。

[くすくす笑う姿には、何処か真面目に返事をした。
10年が何かは分からないが区別が無いならそれはきっと。
…10年前以前の自分と今の自分は、同じだけど恐らく違っている筈なのと、似たようなものかもしれないと感じていたから。**]

(75) 2015/01/22(Thu) 02時半頃

馬鹿 イワンは、メモを貼った。

2015/01/22(Thu) 03時頃


馬鹿 イワンは、メモを貼った。

2015/01/22(Thu) 09時半頃


馬鹿 イワンは、メモを貼った。

2015/01/22(Thu) 13時頃


【人】 馬鹿 イワン

― 挿話 昔の話 ―

[雪国だった。
長い冬は吐いた息を直ぐに凍りつかせる程の極寒。
雪深い村が生まれだった。]

[近くの都市が堕ちた。吸血鬼の要塞とも言える魔都化。
誰が言ったか “千年魔城” 彼らの奇策>>0:55のひとつとも言えるだろう。或いは広範囲殲滅兵器の片鱗か。
空も地もなく紅に染まり、空は焦げ、魔都は、広がる。
紅の魔都を逃げ、足を怪我したジリヤを背に、駆ける。既に、父は堕ち母は恐らくは死んだ。
母は父を殺し、高位吸血鬼の首を噛み千切って、追撃を断つように深紅の海の中に消えてしまった。]

 ハッ、ハッ、ハッ、
 《ジリヤ、僕の背で休んでいて。
  君のことは決して、傷つかせたりしないから。》

[灰の面影のある雪色の狼は囁く。まだ、体長は1m50程だろうか。全身は赤く、返り血を浴びている。
妹の異能は、精神干渉。意識を途絶えさせる事なら出来ても、妹の視界外にある対象まで攻撃出来る訳では無い。]

(90) 2015/01/22(Thu) 15時半頃

【人】 馬鹿 イワン

[背中から嗚咽が聞こえる。父に、異能は発現していなかった>>1:169。眷属化した父に襲いかかられたのだ、無理も無い。
怒りに眸の色を変えながら、イワンは駆け続ける。魔都の境を抜ければ、きっと…この悪夢から解放されるからと…。]

 《おにいちゃん、怖い。》

[妹の囁きに唸り声をあげる。
怒りの声、哀しみの声、…慟哭。
吸血鬼や眷属といった存在は慎ましげに暮らす日常からは遠く、見知らぬ存在だったとしても。父が変貌し、人々が魔物と化し、殺戮の宴が催されたとなれば…。]

 ルルルル・・・
 《ジリヤ、大丈夫。おにいちゃんがついてるから。》

[命を賭した母の為にも、逃げきってみせる。妹は必ず、この悪夢から救い出す。]

 ギャン

[しかしどうした事だろう。魔都の境と思しき場を駆け抜けようとした時、まるで見えない力が働いているように、痛みが奔った。倒れてしまい、悲鳴をあげたジリヤも投げ出される。そのジリヤを気にかけながら、“それ”を見た。]

(91) 2015/01/22(Thu) 15時半頃

【人】 馬鹿 イワン

 グルルル・・・
 《何だよ、これ。》

[吸血鬼と対抗する人間の術者か、高位吸血鬼かそれともこの魔都と化した場の影響か。何者が張ったのか、組織にも属さず知識乏しければ分かる筈も無く。
ジリヤに解けるか尋ねると表情を強ばらせるばかりだ。ここまで、来たというのに…。恐怖で震えるジリヤ。暖めるように体でその身を包む。
雪が降る。どうしたら良いんだろう。この…向こう側へ行けない、見えない壁を伝っていけば、何処かで出られるだろうか?]

[はらり]

[雪空は紅く焦げ。血を包した雪片か花弁のようなものが空に舞う。それは幻か否か。*]

(92) 2015/01/22(Thu) 15時半頃

【人】 馬鹿 イワン

― 挿話 昔の話・断片 ―

 《ジリヤ、最後に笑顔を見せて。
  ジリヤが、逃げ延びれるように、僕に勇気を。》

[それでも、ジリヤは嫌々とするばかりで顔は涙で濡れ続ける。笑顔は、どうしても見れなかった。ぺろりと涙を舐めて、ジリヤを置いて隠れていた場から姿を現した。]

 《早く、行くんだ!!!》

[囁きは慟哭。孤立無援。
嵐の様に爪を振るい牙を使い、魔物達を殺し続ける。

それも、魔眼が現れるまでのことだった。

その眼差しは、全てを曇らせる。致命傷となる筈の爪の軌道は、吸血鬼の胸に深く突き刺さるだけに留まる。
ずるり、と爪が抜けた。冬芽色の双眸が呆とした眼差しになる。思考は、熔けて、くつくつと煮えている。混濁。]

[…逃げた少女が無事逃げられ誰かに助けられると良いと考えられたのが、最後だった…**]

― 挿話・了 ―

(93) 2015/01/22(Thu) 15時半頃

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