162 絶望と後悔と懺悔と
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……リッキィ、円には……
[空気を伝って、違和が流れてくる]
リッキィ?
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[零瑠が選んだのは鬼の横。 それでも安吾に語り掛ける様子は、戦いの最中だと言うのに。 何処か剥離するものを感じさせた。 それでも交わる刃が止まる事は無い]
………よくやった。
[言葉と刃を交わらせた2人の間に、2人にしか判らない 語らいがあったかもしれない。 それが零瑠に何かを齎すかもしれない。 それでも、目の前の事実だけ、零瑠を認めた]
(14) 2014/02/19(Wed) 01時頃
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それでこそ、私の傍に仕えるに相応しい。
[その心に痛みが走るのか、空虚が広がるのか。
それともそれ以外の想いが埋めるのか。
周を贄とし、安吾の命も奪った零瑠に。
向けるのは何処までも冷酷な笑み]
……はい。
あなたが示す道もまた、正しい…。
[一歩、また一歩、鬼に成る。
『冀望』の通り。]
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そう。よくある話だ。 同情する涙1つ出て来ない。
[ジャニス>>6:248に全く同意だと頷いて、 縮まった距離に丁度良いとジャニスの貌を観察する]
私と良く似ているではないか? 金の髪に、殺戮を愉しむ貌。 鬼を斃しながら、お前は何を感じていた? 殺す事への昂揚感に、満たされなかったか?
[数日の修行であれだけの迅さを身に付けられる筈は無い。 それとも先日は実力を見誤ったか。 ただ、同じ鬼の血を多かれ少なかれ宿しているだろうその身。 殺す対象が違うだけ、命奪う事に心躍らなかったかと 闇を覗き込もうと]
(20) 2014/02/19(Wed) 01時半頃
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貴様の心は知らぬ。 だが私の血は、喜んでいただろう? 殺戮を。
[一緒にするなと抵抗の様に腹を殴られる>>24 家畜ならば頬を撫でる風程度。 だが力を増したジャニスの拳が鈍い痛みを伝え、一瞬顔が歪む]
その腕力で人間と名乗るか。
[確かに腹に響いた打撃。 僅かに睨む視線を間近の貌に投げ付けて、 サーベルから手を離すと同時、片手となった斧の柄を 掴みジャニスの身体ごと揺らせとばかりに振り回す]
(25) 2014/02/19(Wed) 02時頃
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全く…家畜の分際で手に負えんな。
人であった事を捨てさせても、人のままでも。
[未だ鬼の血に抗い、鬼からも異端となった周の聲が響く。
あれを飼い慣らせれば面白いだろうが、
孤独のうちに完全に狂い鬼になってしまうのも面白いだろう。
零瑠がどんな想いで彼を連れ、彼を同じ鬼へと望んだのか。
零瑠の予想と周の姿が願った通りなのかは知らないが。
あれを見る零瑠の顔を覗き込むのも愉しいだろう。
その為に少々鬼が犠牲になっても構いはしない]
己が身位、己で護れ。
[幾らか助けを求める聲も聴こえるが、
そんなもので心揺さぶられる筈も無い。
むしろ、弱者の悲鳴を嘲笑する]
私にも感じるぞ。
抗い続ける力、実に惜しいな。
人の心手放せば楽になると言うのに。
[誘いの声を掛けてはみたが、
この強固な意志の鬼は決して見失わないだろう。
純粋な迄のその想いは、例え全ての記憶を失っても
手放さないだろう、そんな確信めいた想いがあった]
私に手が届いた時は、お前が死ぬ時かもしれんな。
[周と言う鬼が死ぬのか、人が死ぬのか。
どちらにせよ、会うのを楽しみにしていると]
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そうか、囁きだったか。 それはすまなかったな。
[喰えぬ会話も愉しみの1つだと大袈裟に謝ってみるが、 歪んだ顔を見せた事に紅の眼は細く眼前の戦士を睨んだ]
ではこの距離なら聴こえるか?
[斧を奪う事が目的では無かった。 柄を掴む腕に伸びる片手。 至近距離で塞がった両手にまさに血の彩に瞳は輝く。 掴まれた手と、斧の柄を力任せに引き寄せる。
吐息が触れる程顔が近付けば。 頸動脈を肉毎食い千切ろうと牙を光らせた**]
(29) 2014/02/19(Wed) 02時半頃
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愉しいだろう? 殺し合うのは?
[聴こえる様に喜べと言ったジャニスの耳元に 流し込む聲はやはり鬼の生き様そのもの**]
(30) 2014/02/19(Wed) 02時半頃
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[その為には、安吾の死が必要。
何も迷うことはない。
安吾も『おまえを殺す』と、言うのだから。
それでも零れる涙は胸の内に。]
[鬼と人との残酷な現実。
それは実体験に基付くものか、それとも単に事例を見続けただけか。]
あ、りが たき、幸せ……
[分かっていたこと。この亀裂も、望んだこと。
拡がる空を新たに埋めるだけ。
それは、主の言葉。笑み。
満ちる幸せをそのままに、微笑む。
誓約。
願わくば言葉で。伝われば涙で。]
――あなたの一番の傍で共に歩み、
あなたを置いて死に逝く事もなく、
……『永久不変』で在りましょう。
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[血の匂いが増える。 さすがにジャニス相手に余所見をする程、 相手を侮ってはいない。 だが匂いが覚えのある香りと上がる聲で、 零瑠が傷を受けた>>48と知る]
まだ、戦えるな?
[部隊の刃で受けた傷なら容易には塞がるまい。 それならばまだ他の部隊員が駆け付ける前に この戦いを終わらせるべきかと、 斧の柄を振り回す手に力を込めた]
(59) 2014/02/19(Wed) 23時頃
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[零瑠の語る夢物語>>35を聞き逃す筈は無い。 ジャニスと鍔迫り合いを繰り広げる中、口角が僅かに上がる。
鬼と人間との共存。 それは人間が牛や豚と共存出来ると言っていると同じ。
生まれながらの鬼には有り得ないその案を、感覚を やはり面白いと思う程永く生き続けていたらしい。
もっとも面白いと思うだけで、それを現実のものに するつもりなど欠片も無かった]
(62) 2014/02/19(Wed) 23時頃
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[鬼に殺された人間が。 家畜に殺された鬼達の誇りが。
それを許す筈も無いだろうと。
人と鬼の間を沈みそうになりながらも泳ぐ中、 掴んだ藁なのか]
(64) 2014/02/19(Wed) 23時頃
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やはりお前達は面白い。
[ジャニスには聴こえぬだろう、闇の嗤いが漏れた]
……リッキィ、僕が解る?
[血を通じて呼び掛ける。
解るなら、おおよその方角さえ掴めれば、
いずれは相手の場所に行き着く事が出来る。]
[恨みも憎しみも誇りも悲しみも。
此処で終わりにしようと、語る。
城の中で、まともに会話が出来たのは自分達『お気に入り』と、主とホリーぐらい。他の吸血鬼は表面だけ。
話を聞けば、皆が一笑するだろう。]
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そうか? 私は愉しいぞ?
[身体を捻り、離れようとするジャニス>>71に嗤い掛けたまま、 咄嗟に首筋を守ろうと不自然な体勢を崩し、 あわよくば馬乗りになろうと、 踏ん張って力を込めているだろうジャニスの片足を払おうと]
(76) 2014/02/19(Wed) 23時半頃
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………、明にーさん、
[僕は霧みたいにかすれた声でにーさんの名前を呼ぶ。]
僕、……だめ、だった。やりたいように、できなかった。
[目蓋を閉じた緋の世界、
己の心は悲鳴を上げたわけではない。
ただ揺らがぬ水面は千々に乱れて、
焦がれるような切望と行き場の無い諦念と、
暖かな底なし沼に沈むよう。
絶望を覚えるほどの希望は初めから無かった、
後悔を覚えるには幸福を感じすぎた。]
[父の居場所を問われた、
その黄金を手探りで探るように、
緋い闇の中にある]
[恐怖で縛ることのない『管理』であればどうだろう。
思い思いに自由に過ごせば良い。
気紛れに戯れ死んだとしても、それは鬼だけのせいではない。
人と人とでも感情のまま、或は衝動的に、殺し合うではないか。
全ての人間ではなく、人から堕ちた身なら?
主の命ひとつで、呆気なく崩れるとしても。
夢物語。絵空事。
それでも。請わずには居られない。]
……え――
[呼吸の音ですら、掻き消してしまいそうな位の小ささで、
届いた声は泣いているのか、と思う]
どういう……こと?
[円の名前を言っていたから、彼女には会ったのだと。
円と何かあったのか。あるいは]
円に、何かあったの?
[ただ横に在るだけでは駄目だ。
ただ従い仕えるだけでは駄目だ――とも、思う。
時にはぐっと『負けない』で。
……居られたら。]
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愉しいさ。ジャニス、お前と殺し合えてな。
[見下ろすジャニス>>81に向ける表情は笑みのまま。 斧の柄から手は離さずに、見下ろす視線はそのままに]
零瑠、彼女も安吾の元へ送ってやると良い。
[怪我は未だ癒えてはいないだろうが、首位は 落せるだろう?と零瑠に命じた]
(84) 2014/02/20(Thu) 00時頃
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