285 【突発誰歓RP】逢魔ヶ時に会いましょう
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── 犬のもんばんさんU ──
[ 依頼の依頼であったことに>>1:370 男は当然気付かぬまま。 頼むよ、と返されれば頷いたことだろう。
天使を探すより宙に浮く。 そんな眉唾な話だとしてもね!
けれど今、 そんな余裕はないようで。 なにせ手持ちは忠誠心という無形物。 抜き身の刀のようなもの。 納まる先は君主が掲げる鞘のみで。
それなのに、 その鞘も、心を捧げる主さえ さっぱり消え失せ影もなく。 ならば、立っていられぬも 道理と言うもの。 ]
(27) 2018/10/10(Wed) 13時半頃
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[ 憔悴している、それもそうか。>>1:370 支柱を失った胸の内 酷くバランスが崩れており。
はは、と力なく嗤うだけ。 ]
そう、かな……、
…………代わりになれないから いいのか……そうか、
[ 同意の形をとってみた>>1:371 けれど────
ちらり、と過った思考。 ]
(28) 2018/10/10(Wed) 13時半頃
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[ 散らされる花としていられたならば 踏みつぶされる花としてあったならば
それは 幸せなのではないだろうか、 と。
私は最後の最期まで、 主人に忠誠を誓えるのだ。
彼の足先へ忠誠の口づけを。 その身全てでもって、主への敬畏を。
分かっている。 それが酷く歪で不安定な、 妄想の類であることは。 ]
(29) 2018/10/10(Wed) 13時半頃
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[ だから、沈黙を貫いた。 分かっている、分かっているのだ。
(主人はその散った花弁に 何の感慨も浮かべない!)
天を仰ぐも、地を見つめるも やっているのは同じこと。 間違ったって、祈っている訳じゃない。 祈ったって、 天使は落っこちてこないのだから。 、、、、 そう望まれた彼が隣に居たとて、 彼は天使ではないのだから。 ]
(30) 2018/10/10(Wed) 13時半頃
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[ 彼は何も言わなかった。>>1:372 感情のままに、思いつくがままに 零れるがままに言葉を降らせるその様を ただただ黙って聞いていた。
そうして一言。>>1:373 強い口調で切り捨てた。
けれどざわめく胸の裡に ころりと堕ちた。 すとんと嵌った。 言い得て妙だと思ったのだ。
私は私にしかなれないくせに、 期待や希望や願いや愛を 捻じ込まれ詰め込まれ、
“からっぽでない”と見せかけられた! ]
(31) 2018/10/10(Wed) 13時半頃
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[ 贋作ならば、どう足掻いたって 本物になれはしないのに
私は私でしか、いられないのに──── ]
(32) 2018/10/10(Wed) 13時半頃
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[ 腕を取られ、 彼の胸へと宛がわれ、
生きている音を聞いたのだ。
ぽろり、と頬に雨粒が伝う。 あつい、あつい雨粒が伝う。 ]
ははっ、ははは……っ…… いきてるんだな…………
たくましい音がする…… 君も、僕も、ここにいるんだ────
[ 石色の瞳が酷くきれいだと思った。 強く気高い瞳だと思った。 その瞳に映る自分が、どうしてかとても…… “本物”であるような気がしたのだ。 ]
(33) 2018/10/10(Wed) 13時半頃
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[ “代わりになれないから いいんじゃないか”
ああほんとうに……
君が天使でなくてよかった! ]
(34) 2018/10/10(Wed) 13時半頃
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[ How bitter a thing it is to look into happiness through another man's eyes!
他人の目を借りて 幸せをのぞき込むなんて、 あまりに辛い! ]
(35) 2018/10/10(Wed) 13時半頃
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[ とある詩人は宣った。 その言葉の意味が全く持って 分からなかったのだが。
今なら少し 分かるような気がする。
彼の視線に釣られるように天を仰いだ。 そこは未だに逢魔が時。>>1:375 けれど不思議と、 不安には襲われなかった。
………………、
ああ、こればかりは 大きな借りができたものだな。 ]
(36) 2018/10/10(Wed) 13時半頃
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……ありがとう、エルゴット、
君が“生きていてくれて”よかったよ
[ たまには素直にそう言ったとて 天使の罰はくだるまい。
ソフィーの言葉も受け取れば 本当にあの兎さんはいつだって 人のことばかりだと呆れ嬉しで苦笑した。 それが回り回って彼女の願いとは 気付かぬもので。 ]
(37) 2018/10/10(Wed) 13時半頃
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[ その直後。けたたましい音が鳴りひびく。>>#2 私は連絡手段を持っていなかったが 電話であろうという彼の言葉には 同意を返して。>>1:377 ]
全部が一斉に鳴ってるのか……?
そんなことが…… いや、ひとまずおいておこう。
電話は建物の中にもあるが、 恐らく一番近いのは 屋敷の中と門とをつなぐモノだと、思う。
[ 付き合ってくれという言葉には頷いて、 かしゃん、かしゃんと門の柵を乗り越える。 犬なら助走からの大ジャンプだろうって? 無茶言うな、私は凡そ人間だ! ]
(38) 2018/10/10(Wed) 13時半頃
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こっち……だったと……
[ 遠い昔の記憶ながら どうしてかやけに鮮明で。 忘れまいと 自らに言い聞かせてきたからか。
迷いなく道を取り、 最も近くの門番の待機所へ。
鳴り響く電話の受話器を取って。 エルゴットにも聞こえるよう、 耳を欹たせていたのだろう。 ]
(39) 2018/10/10(Wed) 13時半頃
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、、、、 …………もう一度 死ぬ?
[ それで戻れるという相手。 信じる根拠は?信じられる要素は? その話が本当だという確証は?
何もない、
けれど、その確固たる確証を 探す時間も手段もないとくる。
実質乗るか反るかしかない状況。 頭が痛くなってきて 眉間をもみほぐそうとした そのときだった。 ]
(40) 2018/10/10(Wed) 13時半頃
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え、ぁ、ちょっ……
はっ!わっ!うぇえ!?
[ 素っ頓狂な声を上げ、 やったことはないが 土波でサーフィンを繰り広げる。>>#0 バランスを取るのが精いっぱいで、
揺れが収まったそのときには、 受話器をもったまま 膝を付いてぷるぷるとしているほかなく。 ]
(41) 2018/10/10(Wed) 13時半頃
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……エルゴット、大丈夫かい? い、一体なにが…………
[ 美しい本邸への石畳はガタガタに崩れ。 庭すら土がひび割れ隆起して。
電話の本体はひっくり返り、 見るも無残に砕けてた。 問いただすことも出来なくなったと、 大本から壊れた電話を恨めしそうに見て。 大きくため息を吐いたのだ。
さて、ここからどうしようか、と 目の前の彼に視線を向けて。 ]**
(42) 2018/10/10(Wed) 13時半頃
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銀行屋 ザーゴは、メモを貼った。
2018/10/10(Wed) 13時半頃
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[ 妄信することは酷く強く、 そして酷く脆いのだ。 鞘が無ければ雨露に濡れ、 痛み、錆びて、斬れなくなって。
やはり、捨てられてしまうのだ。 、、 それならばどちらがマシかなど 答えを見るより明らかだろう。
いつだったか、 従者としてならば優秀と そう言った彼を思い出す。
それが本能に刻まれた忠道であれ 守りたいと願う親愛であれ
やることはきっと "同じ" なのだから。 ]
(129) 2018/10/10(Wed) 23時半頃
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[ その叱咤が、その激励が>>68 エゴであるとは知らぬものの。
萎れかけた花に芯を通し 叩いて生かし、 ふたたび咲かせる。
踏まれてしまったとしたならば こうして君と話せなくなるな。 ならば……ならば! エゴでもなんでもいいではないか。 ]
(130) 2018/10/10(Wed) 23時半頃
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[ これは暗示か?
いいや、ストローマンの戯言だ。 それの何が悪いんだ?
私達は捨てられた贋作。>>69 私が私であるために、 中身を詰められたのは裏街だった!
鼻白み、嫌悪され 醜悪で混沌とした裏街で 私は私になったのだから。
愛さなくてどうするか。 ]
(131) 2018/10/10(Wed) 23時半頃
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[ 私は私でいるためだけに 雨の降り続くあの日のままに 主人を待ち続けるのだろう。 それでいい、そうでなくてはならない。
あなたがあなたであるために 自らに燻る感情の泥を無視するのであれば それは私が飲み干そう。>>71
絶望が、不安が、恐怖が、苦痛が 叶えられなかった全てのことが 胸を焼き掻きむしる程に痛むのだとしても その痛みすら愛おしいと笑ってみせよう。
私は私以外にはなれないが>>70 私以外も私にはなれないのだから。 ]
(132) 2018/10/10(Wed) 23時半頃
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[ だから、……だから。
時折 その瞳に私を映してほしい。 その掌の熱を、分けて欲しい。
" 自分の目は覗けないんだから 他人のを借りる他ないだろう? "
相互扶助が大切なのだろう? 私を助けてはくれまいか?
私が私であるために 君が君で、あるためだけに。 私と君がここにいるかぎり───>>72 ]
(133) 2018/10/10(Wed) 23時半頃
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[ そうして。 言いながら鳴り響く騒音と 災害れべるの揺れに苛まれ。 何処かに、という言葉に返事を返すより 土のビックウェーブに乗ることに 大変必死だったのだ。
騒ぎながらもおさまったときには 新たな命題を与えられており。
どきどきと心臓が煩い。 這いつくばる私に手を差し出されれば ありがたく受け取って起き上がり。>>79
同じく盛大なため息を。 ]
(134) 2018/10/10(Wed) 23時半頃
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[ それでも、憂う瞳の中に私が映った。>>80 それだけで、私は前を向ける気がするのだ。 ]
私は君の存在がありがたいよ、 でも、そうも言っていられないようだ それに……決めるのは君であり 私だしね。
私も行きたいところができた、 だからその提案は願ったりだよ、 エルゴット "また"、ね。
[ 含み飲み下した言葉は気付かずとも、 また、ととんでもない期待を押し付ける。
そうであってほしいと願うのだ─── ]**
(135) 2018/10/10(Wed) 23時半頃
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銀行屋 ザーゴは、メモを貼った。
2018/10/11(Thu) 00時頃
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[ エルゴットと別れ、 庭の白花をひとつ摘み。 私の足は、屋敷の方へと必然に向かう。
もし彼の裡を知れたとしたら>>170
“ 保証がないから約束するんだろう? ”
と、彼以上に夢見がちなことを 言っただろうに。
君の目に私が映るなら、>>171 私の目にだって君が映ってるだろうに!
それでも足りないなら手を取ろう。 心臓の鼓動を分け与えよう。 ]
(180) 2018/10/11(Thu) 12時半頃
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[ だから、……だから。
役者故の芝居がかった台詞回しに 嘘 その中に潜む本音の言葉に 私は気づかなかったのだ。 指きりだってしなかった!
それでも、>>173 傍にいるという言葉には頷いただろう。
その言葉の真意も探らず、 まるっと信じて頷いた! そうであって欲しいと 身勝手にも願ったのだ! ]
(181) 2018/10/11(Thu) 12時半頃
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[ 他人の行きたい場所へ連れて行く仕事。 自分の行きたい場所へは行けない仕事。
私は彼にはなれないし 彼だって私にはなれないけれど。 行きたい場所はどこにもないって そう決めたのは、やっぱり 自分自身なんじゃないかって思うのだ。
ならば、探そう。 君を、夢を、拾いに行こう。
その腕を掴み、鼓動を聞いて。 君の鏡にも目にも足にもなろう。
身軽になりたい彼に向かって 荷物を押し付けるはそういう理由。 それこそ身勝手なエゴなのだろう。 ]*
(182) 2018/10/11(Thu) 12時半頃
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[ その先に主人の匂いがないことを。 分かっていながら私は進む。
きぃ、と扉の軋む音 階段を上る。また、きぃと鳴った。 ]
もう、遠い昔のようだ…………
[ 本邸へと来たのはいつぶりか。 教育と称した躾を学んだのは 更に奥深くの別邸で。
行事があるとき、呼ばれたとき そういうときしか足を踏み入れなかった場所。 されど、私が生まれ落ちた場所。 ]
(183) 2018/10/11(Thu) 12時半頃
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[ それがからっぽの伽藍洞であれ 仮初の人形であれ、 おぎゃあと泣いたのはここなのだ。 生きてゆくための知恵を 与えられたのはここなのだ。
ルーツだなんて 洒落たことは言わないが 避けて通れるほどの 意気地もなく。
きぃ、きぃ、と鳴く階段を踏みつけて 足は迷いなくひとつの部屋へ。 ]
(184) 2018/10/11(Thu) 12時半頃
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ご主人様、 ザーゴにございます。
[ 大きな肖像画の掲げられた寝室。 その絵の前に跪き、胸に手を当て 頭を垂れる。 従者としての最敬礼の形を取った。 ]
………………、
[ 沈黙。たっぷりの空白。 主の不在の屋敷で、 酷く滑稽な様であろうが。 私はゆっくりと口を開いた。 ]
(185) 2018/10/11(Thu) 12時半頃
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……本邸に上がり込む無礼を どうかお許しくださいませ。
最期にどうしても、 貴方にお会いしたかった……
[ たとえ絵であったとて、その姿の前に傅く様を 幾度夢見たことだろう。 あなたに付き従い、白花のように散ってゆくのを 幾度望んだことだろう。
この人のために、生きるのだと 魂に刻まれて生まれてきたと思っていたから。
されどこれは、 贖罪でもなければ、赦しでもなく。 古い思い出の埃を払う。ただ、それだけの行為。 ]
(186) 2018/10/11(Thu) 12時半頃
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