25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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― 本邸・廊下 ―
[邦夜の獣の一部を飲み込むと発作が起きるという話>>5:144 それはイアンからも既にきいてはいたが、 いま、発作状態なのだろうか。
その身体、辛そうならば支えようとし。]
やりたくない…ああ、 その発作もつらいし、
そうか、夜光を……か。 それはわからぬ。だが、邦夜さんの傍だろうが、そうでなかろうが、 危険でない場所など、この屋敷にはない。
狼がいる限り。
[そう話していたとき、明が現れた。]
(51) 2010/08/09(Mon) 06時半頃
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[それからは、己よりも明に邦夜との話も任せる。 夜光を知り、夜光を大事に思う者同士、黒い笛の音はどこかで聞いただろうか。]
夜光も幸せだろう。 死して、こんなに大事に思われる。何よりだ。
死したことは、悔やまれど……。
[その時、悲鳴とともに騒がしくなる館内に、何事かと顔を向ける。]
(52) 2010/08/09(Mon) 06時半頃
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>>@0
[だが、まだ、その火の手はこちらに流れてきているわけではなく、己に寄り添ってくる明に視線は移した。]
ああ、邦夜さんの能力も、センターが知れば、管理対象となる。 実際、もうイアンには話したろう?
[ちらと邦夜を見、明には>>@5]
とにかくは、彼の命も護らねばならない。
[そう告げた。と同時にその姿が微か揺らぐのを感じ、また手を伸ばす。 明はこちらを見上げて、>>@7ふと、牟田の話を零した。]
良き主か。 どうだろうな。ただ、一緒に暮らした。花としては扱っていない。 でも楽しかった。いや、でも、牟田はどうだったかは知らん。
[それは、夜の伽などはしていないという意味。もしかすると、そのこと、不満に思ってたかもしれない。いや、結局は牟田には事情は話した記憶はある。 すると、もう二度と、そのことは言わなかった気もする。]
(53) 2010/08/09(Mon) 06時半頃
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始末屋 ズリエルは、焦げた匂いがするような・・・。
2010/08/09(Mon) 06時半頃
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何か、焦げ臭い?
[眉を寄せ、様子を見てくる、と二人の傍から一旦離れた。 そして、匂いのほうに駆け、火の手があがっていること、感じれば、踵を返して、]
火事だ、逃げろッ。
[二人にまず告げてから…。使用人を呼び]
火災により、封鎖解除する。 とにかく逃げろと伝えんか!!
[そう叫んだ。]
(54) 2010/08/09(Mon) 07時頃
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始末屋 ズリエルは、通信機も手にとり・・・
2010/08/09(Mon) 07時頃
火災発生のため、封鎖解除する。
結構火の回りが速い。
逃げろ。
[そう一方的に告げる。]
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あと、高嶺が狼に食われていた。
[それは通信機に向かっていった言葉だが、 明や邦夜にも聴こえたかもしれない。]
狼はまだ、いる。 俺はそいつを探す。
[そして、明と邦夜を見…]
とにかく逃げろ。 あと、明………セシルは別棟にいると思うが、一応、確かめてくれ。
[そう頼み、足は、高嶺の遺体が発見されたという奥座敷の方面へと…。**]
(55) 2010/08/09(Mon) 07時頃
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火……事……?
わ、わかった……逃げる
[花に詰まった声で答えて]
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― 奥座敷 ―
[そこにあったのは血染めの遺体。 人であった容にただ、黙祷し、
わが子同様の刀「織姫」を掴み、元道を帰る。
火の手はすぐにその部屋も包む。]
――…これは、いかん
[狼を探すにも、火の回りが早い。 仕方なく、火のない方面に駆けるが、気になるのは、他の者たちの安否…。]
(100) 2010/08/09(Mon) 20時頃
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とりあえず、みんな逃げてくれればよいが…。
[狼の子であるためなのか、元々の体質なのか、強靭な身体を持つ男は、そのまま、煙や火の中も多少のものであれば掻い潜っていく。
火に囲まれたものがいないか、確認しながら屋外を目指す。]
(102) 2010/08/09(Mon) 20時半頃
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くそー!!幻聴!!
虎鉄とアケノシンと刷衛を
探してこい!!
[無茶苦茶だった。
けれど、火の手は強く、他の花よりは
武舞で鍛えた身体があるとはいえ
所詮ただの人、息も切れ切れで]
ん?呼んだか?
俺はいるが、明と虎鉄がいないのか?
セシルや小鳥や霞はどうした。
俺って誰だよ!!
セシルはいる、鳥は霞が迎えに行った!
アケノシンと虎鉄と刷衛ってやつ、何処だよ……
[相変わらず会話になる幻聴に
けれど幻聴はやはり幻聴か
己の知りたい人物の行方を知らない]
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明はどこだ?虎鉄という少年は? 明!
[ふと入った通信で明がいないことを知り、明を探しはじめる。
いや、でも、探しながら、どこか、 明はもう、この世のものではないこと、感じていることも確か。]
(104) 2010/08/09(Mon) 21時頃
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[あいかわらず、ヘンテコな会話である。
イアンは、わが存在を完全に消し去っているらしい。
まぁ、それはそれでもいいかとため息をつきつつ…。]
明と虎鉄は探そう。
始末屋 ズリエルは、焼け落ちる柱を刃でなぎ払う。
2010/08/09(Mon) 21時頃
お前はそれ以外を連れて外に出ろ。
このままでは全滅するぞ?
……幻聴が…探す……?
[どうやって?けれど、己も邦夜も
体力の限界は近い]
……さ、探せよ。絶対だからな……
ああわかった。
そいつらのことは頼むぞ。
[以後、何かが崩れる音]
うん…あと、刷衛って奴も
セシルが……
[崩れる音、届くだろうか?]
そいつは大丈夫だろ。放っておいても。
[やはりなぎ払うが、さすがに火傷は増えていく。]
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[段々とさすがにやばい感じになってきたか。 ただ、イアンからの通信で、セシルや邦夜は無事なことを知る。]
明!虎鉄! さすがに声も焦りが混じってきたか。
どこにいるか言え!
(107) 2010/08/09(Mon) 21時半頃
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んなの、幻聴にゃわかんねーだろ!!
そいつだって、人なんだから!!
[暢気な幻聴に言い返して
けれど、かと言って自分に何が出来るのか]
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[明はそれまでは呼べば必ず来てくれた。 なので、呼んでもこないことに焦りが入る。
そして、なんとかたどり着くは椿の間]
――…明、おらぬか?
[ガラリ、火に染まりかけた障子を開く。]
(110) 2010/08/09(Mon) 21時半頃
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知らない、知らない、知らない!!
どっちでもいいからひっぱってこい!!
じゃないと、多分セシルが泣く!!
[どんな人物かもわからないのに
そんなこと聞かれても困る。
幻聴に噛み付いて]
そうかそうか。
ならば引っ張ってこよう。
[と、一応言うものの]
だが、明をみつけるのが先だ。
そう、二人とも………あれ……?
あれは……
[幻聴に話しかける途中、
門の傍、葉桜の下、置いてあるもの
画材道具、それに……]
……赤い、椿……?
[それは黄泉銀花]
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[その部屋で、自由になれと明に言ったこと。 そして、明が打ち震え、
白き椿がぐしゃりと潰れたことを思い出す。
床の間の紅き椿は熱で捩れているが……。まだその首は落ちてはいなかった。]
(111) 2010/08/09(Mon) 21時半頃
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始末屋 ズリエルは、もう一度、明を大声で呼んだ。
2010/08/09(Mon) 21時半頃
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[火の手はどんどん増す。 さすがに、天井崩れれば、いくら丈夫でも持ちまいと思うが、 それよりも、探さねばならない気持ちがまだ勝り…。]
――……わかってるのにな。
[透けて見える感じ、 最初であってからの混乱、 明の主がいないこと、
そのほかも、ふと現れたり消えたり…。]
わかってるのにな。
[もうそれは現の存在ではないこと…。]
(112) 2010/08/09(Mon) 22時頃
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[だけど…]
>>@23 [やっと現れた姿にほっと息をつく。]
明、やっと来たか。 逃げるぞ。
[その言葉を聴こうとはしていない。]
(113) 2010/08/09(Mon) 22時頃
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