25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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あぁ、そうだな。 そなたの歌も、合わせてみたい。 [願いには是と頷いて、雛を伴い部屋を出る。]
(7) 2010/08/05(Thu) 01時頃
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[雛をそばにつけたまま出た廊下には、昨夜の相手の法師と、怪我をして醜態を晒していた花か。 朝の弦楽の見事な調べは、彼だったように見えたけど。]
おや、法泉さま。 その子を、召されましたか? [多いに誤解があるとは気づかぬ。]
(18) 2010/08/05(Thu) 01時半頃
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良い機会だ。
お前が毒の花ならば、そのまま彼を誑かしてみては?
…………………彼を?
[苦笑混じる]
貴方の後では翳みかねる
が
……戯れる程度なら。
日は未だ高い
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あぁ。 庭にて池を眺めていたら、枝で啼いていた雛鳥がこの手へ降りてきたのでね。
[にこりと笑みを浮かべつつ言うは、問いを肯定する言葉か。]
高嶺殿…か。あぁ、似ているとはよく言われる。
[血縁だとまでは、ここで語る必要はなかろう。]
(29) 2010/08/05(Thu) 01時半頃
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[祝福の言葉には、やや恥ずかしげに頷いて。]
それはいけない。見分けがつかなくなるのはまずい。
あの方は代々続いた立派な花主。 わたしのような花上がりのあばずれに間違われては迷惑でしょう。 [やや戯れめいた調子で、肩を竦めて苦笑い。]
あぁ、この後…ちょうどこの祭りで久々に逢えた古い仲の舞手と、一席交えるところなのですが。
[よろしければ起こし下さいと告げ、辞すべくゆるりと頭を下げた。]
(46) 2010/08/05(Thu) 02時頃
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[困ったように見上げる雛鳥に、少々かしこまった顔で身を屈め。]
本来ならば、花はおとなしく主の傍に控え、気ままに余所見をして囀るような行儀の悪い真似はしてはならないが…
今は祭りの席でもあるし、そのくらいなら大目に見ます。
作法はこれからしっかり覚えていけばいい。 きちんと覚えてくれるまでは、外へ連れてはいけないけれど。
(48) 2010/08/05(Thu) 02時頃
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しかし……
死して満たされるとは
坊主の言葉だけなのか、それとも
[納得がいかぬ風に呟き洩らす]
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では、行こうか。
[小柄な雛鳥を伴って廊下を行く姿は、すぐに下男達の噂の種となるだろう。 舞台へと姿を現したところ、用意ができているというのに舞手がまだ来ていないと。 不思議そうに首を傾げている。]
(65) 2010/08/05(Thu) 02時半頃
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おや、おぼろ。 [先程噂されていた同じ顔の相手に、柔らかく笑いながら軽く会釈をする。]
イアンに久しぶりに逢えたのでね。共に舞楽を一席と。 …何処かで取り込んでいるのか、まだこちらには来ていないのだけど。
(70) 2010/08/05(Thu) 03時頃
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どうした? 夜の戯れが過ぎた日以外は、遅れるような奴ではなかっただろうに。
[お戯れが過ぎたのは、当然こちらの方なのではあるが、そんな風に昔のように軽口を叩きつつ迎え入れる。]
曲目は…何を演ろうか?
(73) 2010/08/05(Thu) 03時頃
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刷衛殿、面白い人物にあった。
天満月 邦夜と言う花主
人狼病を持つものと口付けると発作を起こすそうだ
先程発作を起こしてるところにあってな
……豚狼に悪戯されて口付けられたのだと。
獣がその者の力に気付き
誑かされる前に、何とか協力させたいものだ
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えぇ、傍に置くことにしようかと。
[雛鳥のことを問われれば、わずかにはにかみながら頷く。]
良い子でね。 才覚もあるけれど、なにより話していて心地が良い。
(79) 2010/08/05(Thu) 03時頃
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[二人の会話の間から、やはりイアンは摘まれる気はないのだと知る。 かつての主を知る身には、やはり二人の絆の深さを感じられて。
切なくは思うけれども、そのように思われるチャールズ殿を少し羨む。]
(88) 2010/08/05(Thu) 03時半頃
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して、体調不良の看病?
[何方だろうと小首をかしげつつ。]
そうだな、調と拍子がある程度わかればあとは即興で…
[雛鳥へと片手を差し出し、琵琶を受け取る。 幾度か爪弾き、調を整えた。]
(89) 2010/08/05(Thu) 03時半頃
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…おや、天満月のご子息ですか。 あとで見舞いにでも…
[やや気がかりに思いつつも、言われた調にあわせて少し音色を紡ぐ。
包帯を解いて舞台へ立つ姿をゆるり眺めて]
随分見ないうちに、男っぷりが上がったのではないか? [ふふ、とからかう様に一声。]
(93) 2010/08/05(Thu) 04時頃
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[やがてイアンが太刀抜き舞えば、音色はそれと切り結ぶがごとく。 時に鋭く、時に緩やかに、息の合うのはかつてと同じ。
音色と舞とのやりとりは、褥の上でもあるまいに、 深く強く絡みあい、ひとつになりともに昇り詰めるが如く…**]
(98) 2010/08/05(Thu) 04時頃
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[知っている
知っていた
筈だった
行為の数々を、直接其の身に受けて
花は乱れ咲く]
……坊主、と謂うは
皆、こうなのか……
[父親もと謂っていたな
そうぼやき
種を植え付ける事の出来なかった
彼の胸に顔を埋めた。
ぴちゃり、舐め遣る]
これは、確かに
喰いでがありそうだ**
[そして、ヨアヒムを確保し、大広間の控え室に放り込んだあと、イアンからの報告を聴く。]
ほお……
稀にそういう人物がいるとは聴いたが。
[そして、しばらく考え…。]
邦夜さんには事情を話して協力してもらうのもいいかもしれんな。
いや、でも、話すと、それはそれで危険か?
[邦夜とは少し、話をした。花祭ははじめてのはず…。もちろん、花と戯れるなども、そう経験はしていないだろう。]
ともかく、彼はこちらの手中にしておきたい。
そして、彼は花主だ。
[少し押し黙るが、その先意味はわかるだろう。自分とイアン、花主と花、傍にいやすいのはどちらかと。]
仕事、として、彼を操れるか?
何処まで話すかは…
私も難しいところかと。
[刷衛の言葉には同意するように。
……続いた言葉、
それは自身も現在考えていたこと]
媚を売った経験はないが
なんとか、する。私も花だ。
[相手が花主としての経験が浅いのが救いか。
先ほどの、振り返れば赤面ものの
拙い媚を思い出すが……なんとかせねばならない]
ああ、じゃあ、頼むぞ?
というか自信がないのか?
じゃあ、練習台になってやってもいいぞ?
ほら、媚売ってみろ。
[そしてすぐにそんな冗談を飛ばす。]
……しょうがないだろ!
今まで私には必要なかった……
けれど、今必要なのだ……頑張るさ……
[自信がないのかと突かれれば
声が大きくなって……少しずつ声量が下がる。]
…………
[声音が冗談を飛ばすものに変わっていることにも気づかず
真剣にこう言う場合はどう媚を売るべきなのか
眉を寄せて考えて]
……刷衛殿…お主に会いたいと、思うている……
[小さく呟いた]
[正確には息を吐いたというより、噴出した。]
そ、そうそう、う、うまいじゃねぇか。
背中につめたいのが走ったぜ。
[イアンの頑張った媚の言葉にそう感想を述べた。]
不慣れな感じが実にそそる。
さすが、花だな。
[世辞ではなく、本当だった。]
よし、まだ何か言ってみろ。
[再度、けしかけてみる。]
……笑うなっ!滑稽なのは…己でもわかってはいるのだ…
さすが花などと……
[聴こえた息遣い。どう考えても噴出された。
やはり、拙いのだ。媚も一つの芸
そして、青年はその芸を鍛えてこなかった。
告げられた評価は、不慣れゆえのなんとやら]
――……本気で逢いたいのだ。刷衛殿以外に
私に、頼る相手もない……だから……
[再度の声に、羞恥心を押さえ込む少しの間の後
薄く、口を開いて。かすかな声が零した]
おお
いい。
[ちょっとかなりよかったらしい。
うっかり鼻を抑えた。]
大丈夫だ。うん、今傍にいたら押し倒してた。
問題ない。
[むしろ一人で部屋で拝んでいる。]
よし、頑張れ。見守ってるぞ、というか、
聴き守ってやるからな。
[よしよし、という声。]
で、封鎖のための人員はもう呼んだか?
……本当か……っ
[今度は噴出すような息も、
それによって不自然にどもる感もなく]
床まで持ち込めるかはわからんが練習は生かす
……報告はするから、聴かんでいい
[聞き守ると言われて苦笑する。
よしよしという声も相俟って
どうにも子供扱いされている気配に戸惑いつつ
仕事のことになれば深呼吸一つ]
封鎖人員は昨晩の宴直後に
次の宴目処によこすよう連絡してある
そこは抜かりはないよ。
[先ほどのよどみは嘘のように
凛とした声でこたえた]
おう、頑張れ。
まぁ、でも相手は新人だ。
割り切る部分も大事にな?
[そして、手はずが整っていることを聴けば、うむ、と深く頷いた。]
――…いや、任せきりですまんな?
頼りにしてるぞ。相棒。
じゃ、俺もちらちら各自の様子を見る。
そうそう、あえぎ声だけじゃ助けてほしいのか、房事に夢中なのかわからんので、助けて欲しいときはちゃんと名前を呼べよ。
[余計なことも言っておいた。**]
……そうだな。相手も力の為に利用されて
溺れてしまうのでは…哀れか
[忠告に邦夜自身のことを考えるのが抜けていたのに気づく
いかんな、と、ゆるく頭をかいて]
……私の仕事であり、私の復讐だ。
気にするな……お互いうまくいくことを
……間違って情事の最中、
刷衛殿の名を呼ばぬよう気をつけるよ
駆けつけて、あれ?なんぞ?では、な
[仕事の話で落ち着いたのか、余計なことにも
からりと笑って言い返した]
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