人狼議事


167 あの、春の日

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【人】 白銀∴秘星 マユミ

―― 寮・自室 ――

 「春の兆しが感じられるこの頃、いかがお過ごしでしょうか。
  この寮生活を始めて1年が経ちます。
  初めは慣れないことばかりでしたが――……」

[寮の一室、窓の近くに据え付けられた机の上に、静かな筆音が満ちて。

貴女はそうして、私への手紙を書くことが日課だったのでしょう。
肩口で切りそろえた黒髪は瑞々しく、高校1年生という若さを存分に振りまいています。
けれどどこか力が入らないようですね、お腹が空いているのでしょう。]

 ……ノーリーンさんのハンバーグが食べたいですね。

[眉根を寄せて、黒眼は少し沈みがちに。
ほら、そんな弱音は吐かないで。寮で出されるハンバーグも同じくらい美味しいと、手紙で教えてくれたでしょう?]

(1) 2014/03/03(Mon) 00時頃

白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。

2014/03/03(Mon) 00時頃


【人】 白銀∴秘星 マユミ

[けれど貴女のそんな表情もすぐに、別のものに変わります。
思い出したのですね、寮に残る卒業生の皆さんに贈る歌を選ぶ事を。
古典文学が好きな貴女は、去り行く先輩方へ歌を使って送り出そうと考えていましたね。
机の上の古今和歌集を開き、その一文を指でなぞります。]

 人やりの道ならなくにおほかたは
 いきうしといひていざ帰りなむ

 ……これも、いいですけれど……。

[けれどいまいち、ピンとくるものがないようです。
特に今寮に残っている諸先輩にはとてもお世話になっていたようですから、選ぶのも慎重になっているのでしょう。
人知れず、ため息をつきました。]

(6) 2014/03/03(Mon) 00時頃

 
 ……それは、旅立つ人目線の歌だもの。

[小さく、誰かが呟く。]


[ぺたり。
無意識に、数学書を支える手とは逆の手が、木肌に触れる]

……ああ、そうだったな。

[ぺらりとページをめくりながら、低い声で呟いた]

僕には、やりたいことがあったのだった。


【人】 白銀∴秘星 マユミ

 
 マドカさん、起きていらっしゃいますか?
 今日はとても気持ちの良い天気ですよ、
 快晴というのは本日のような日のために設けられた言葉かもしれません。

[ルームメイトであり、大切なお友達のマドカさんは、部屋の中にでしょうか。
たとえ居なくとも、貴女は楽しげに言葉を紡ぎました。


黒眼は窓の外、抜けるような青い空と裏庭に注がれます。
その一角に一学年上の先輩の姿>>10が見えれば、窓を開け顔を出します。
……ああ、窓枠からそんなに身を乗り出してはいけません。]

 ハルカ先輩、おはようございます!
 本日も大変良い天気で、ようございますね!

[大きな声を出すことにも、慣れてきたのでしょう。
手を振ることを添えるのも、忘れずに。]

(16) 2014/03/03(Mon) 00時半頃

[木肌に触れていた手は、一度するりと撫でて。
ごく自然な仕草で、その手を持ち上げてひらりとマユミに向かって振った]


【人】 白銀∴秘星 マユミ

 
 ええ、本当に良い朝です。
 ですがお寒くありませんか?
 まだ冷えますから、お風邪を召されませんようお気をつけくださいね。

[距離があっても視線が合ったのでしょう>>19、黒眼は細められて振る手の速度も早くなりました。
最上級に先輩を気遣う言葉はどうしても冗長になってしまいます。けれど今の貴女には、まだこの言葉遣いを改善する余裕はなかったのでしょう。

暫く手を振っていましたが、何かに取り組んでいるように見えたハルカ先輩の邪魔にならぬよう、身を引いて窓を閉めます。

それでも暫くは外の涼やかな空気が辺りを漂っていたのでしょう、貴女の表情はすがすがしい色をしていますから**]

(25) 2014/03/03(Mon) 01時頃

 
 ――……風邪引かないように気をつけてくださいね。

 それだけ、言えばいいのに。
 申し訳ありません、ハルカ先輩。

[木肌に触れた手をこちらに向けてくれたハルカへ、申し訳なさそうに紡いだ。
この声はきっと、届かない。そう思ったから。

どうして?]


 
 世の中は 夢かうつつか うつつとも
 夢とも知らず ありてなければ

[26歳の自分と、16歳の自分。
唇から零れたそれは、詠み人知らずの和歌**]


白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。

2014/03/03(Mon) 01時頃


別に謝ることはない。
言いたいことを、言いたい口調で。
そこに謝る理由など存在しない。

[かくいうハルカも、上級生にすら口調はぶれず、一人称は「僕」である。
偉そうだとか敬意が足りないとか言われるハルカより、よほどいいんじゃないだろうか]


[届かないはずの声が届いたことに、最初違和感は覚えなかった。
それくらい、自然で、当たり前のことのように感じたのだ。
おかしい、という理解は遅れてやってきた]

む?

[数学書を抱えなおし、わずかに首を傾ぐ]

君も、なにか後悔しているのか?
……僕のように。


 えっ、……――――?

[食堂へ行くと、ハルカは確かに口にした。それを聞き届けて窓を閉めたというのに、また彼女の声がする
振り返れど、眼前にあるのは外界と隔たるガラス窓。

続けて、彼女は問うた
「僕のように。」
そうだ、ハルカは女性であるけれど、一人称は「僕」であった。
けれどどうだ、自らの中には、「私」と言葉にする彼女の姿も存在している。

数度、黒眼を瞬く。大きく、息を吐く。]

 ……はい。
 とても、……とても大きな、後悔を。

[言葉に滲んだ苦味を、溶かしていくかのようにゆっくりと紡いだ。]


【人】 白銀∴秘星 マユミ

[部屋の中にマドカさんの姿はありませんでした>>52
気がつかないほど手紙を書くことに集中していたのでしょう。それでもルームメイトの彼女の行き先に予想はついているのか、貴女は彼女を食事に誘おうとゆっくりと立ち上がります。

ついでに、机の上に置いていた空色の封筒をカーディガンのポケットに入れました。誰かの落し物を拾ったようですね。]

 別れの歌でなくとも……他に……

[部屋を出ながらも頭では和歌の選定が行われています。
ぼんやりしすぎて、廊下で誰かとぶつからないと良いのですが**]

(56) 2014/03/03(Mon) 18時半頃

白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。

2014/03/03(Mon) 18時半頃


―裏庭―

そうか。

[マユミとの会話が成立する。
冷静に考えれば、どう考えてもおかしいのに、やはりそれは、ごく自然な、当たり前のことのような気がした。
そうだ、今のこの状況に比べれば、これくらいの不思議はどうということはない。
当たり前のように、10年前の春にいる、この状況そのものの方がよほど不思議だ]

そうか。僕と同じなのだな。
後悔を抱えて、なぜか10年前のここにいる。
これは、夢なのだろうか。


[夢だとしたら、誰の?
己の見ている夢か。それともマユミの?
それとも……皆の見ている夢なのだろうか?
考えても、答えは出ない]

後悔を抱えているなら、やり直してみてはどうだろう。
人生に「もしも」はないというが、今僕たちは「もしも」の世界にいる。
後悔しなかったバージョンを体験してみるというのも、悪くないかもしれない。

[10年前の自分には、踏み出す勇気が足りなかった。けれどその結果を知っている。嫌というほど味わった、苦い苦い後悔の味を知っている]

うまくいっても、いかなくても。
どうせ、夢なのだから。


【人】 白銀∴秘星 マユミ

―― 寮・廊下 ――

[自然と目指していたのは、外へと続く玄関口でした。
男女共用のスペースですから当然、行き交う人もそれなりにいるでしょうが
ああほら、廊下の向こう側。きちんと前を向かないと――]

 ……あ、っ!

[交わるように向こうから歩いてきた同級生の彼>>64にぶつかり、不意の衝撃でよろめいてしまいます。それでもどうにか踏ん張ったので、転びませんでしたね。]

(71) 2014/03/03(Mon) 22時半頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

 
 は、はい、申し訳ございません!
 私が前を向いていませんでしたから――

[珍しく早口になるのは、ぼんやりとしていたことへの反省からでしょう。
すぐさま深々と頭を下げたせいで、相手が誰だかわからないのでしょう。気遣ってくれる言葉を聴いて、ようやくそれがクラスメイトのルーカスさんだと気がついたようです。]

 ……すみません、ルーカスくん。
 考え事は立ち止まって行うべきでした。
 私は大丈夫です、あなたはどこか痛んだりなさいませんか?

[顔を上げれば、黒眼は真っ直ぐ彼を見上げます。
浮かんだ表情は、申し訳なさからほんの少しの苦さを含んだ笑みでした。]

(72) 2014/03/03(Mon) 22時半頃

白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。

2014/03/03(Mon) 22時半頃


【人】 白銀∴秘星 マユミ

 
 そうですか、それは安心いたしました。
 丈夫にお育ちになられていてよかったです。

 ……ですが、本当にすみません。以後気をつけます。

[平気だと>>76その言葉に安心したのでしょう、貴女はようやくいつもの笑みを浮かべましたね。不安と共に所在無く胸元あたりで彷徨っていた片手は、ルーカスさんが手を振るアクションに促されるようにして元のスカートの位置に戻ります。
最後に黒髪を揺らしもう一度小さく頭を下げると、その唇は次の話題を紡ぎだしました。]

 ルーカスくんは、これからどちらへ?
 マユミさんをお見かけになられませんでしたか?

(82) 2014/03/03(Mon) 23時頃

白銀∴秘星 マユミは、メモを貼った。

2014/03/03(Mon) 23時頃


 
 夢 ――――……なのでしょうね。

[ルーカスとぶつかる少し前。
考え事をしていたのは、帰ってきたハルカの言葉を考えていたからだ。
こんなことが、現実に起きるはずがない。
目の前には、ルーカスが居る。10年前のまだ、幼い面影を残したクラスメイト。
26歳の自分自身が、それを懐かしいと見つめている。]

 やり直し、そうですね。
 できることなら、……

[口にしかけたそれは、未だ飲み込むように沈黙に流し
けれどハルカもまた、同じように苦く思うところがあったのかと、ほっと綻んだ口元は彼女にはつたわらないけれど]

 ええ、やってみましょうか。
 素敵な夢にできるよう、頑張りましょう。


 
 私にできることがありましたら、仰ってください。
 今の私なら、昔の私より頑張れそうです。

[その声は、弾むような音色をしている。]


【人】 白銀∴秘星 マユミ

 
 今日は天気も良いですから、素敵な写真が撮れるでしょうね。

[クラスメイトである貴女は当然、ルーカスさんの所属する部を知っています。カメラ>>89に一度視線を落とし、納得するように頷きました。
そして続く言葉に、ふと動きを止めます。]

 そうでしたか。
 ……食堂という可能性もありますね、栄養を摂らなければ身体も動かないでしょう。

[マドカさんの居場所は、外だとばかり思っていたのでしょう。
しかし確かに、食堂に居る可能性も否定はできませんね。]

 ルーカスくん、もし外でマドカさんとお会いできたなら
 「マユミが鳴いている」とお伝えください。
 お会いできたら、で結構ですからね。

[正確には、「マユミの腹の虫が鳴いている」なのですが、マドカさんにそれは伝わるでしょうか。
では、と一つ会釈をしてルーカスさんと別れようと歩き出しますが]

(98) 2014/03/03(Mon) 23時半頃

【人】 白銀∴秘星 マユミ

 
 ……ああ、もしよろしければ。
 撮られた写真、また、見せてくださいね。

[思い出したように声掛けを一つ。隣の席で見せてもらった写真を、貴女は興味深く眺めていたのでしょうね。
願うように再び深々と頭を下げて、今度こそ食堂へ向かおうと歩き始めました。]

(99) 2014/03/03(Mon) 23時半頃

ああ、夢の中でまで後悔を繰り返すのも、詰まらないからな。

[弾むような声で、やってみようというマユミに、こくりと頷く。
その様子までは、見えなかっただろうが]

せっかくこうして会話もできるのだからな。
僕にできることがあれば、いつでも言ってくれたまえ。


【人】 白銀∴秘星 マユミ

[ひらひらと振られる手>>111に笑みを向け、今度こそルーカスさんに背を向けます。]

 それではまた隣の席にならなければいけませんね。
 ……なれるでしょうか。

[そして、一人になった廊下で呟く声は。


 ――……籤の神様、次第。かな。

[今は私しか、聞こえていません。]

(121) 2014/03/04(Tue) 00時頃

[後悔。
そう、己は、後悔している。
いろんな感情がない交ぜになって、
後悔しない道がどれなのかわからなくて、
結局、選ばなかった。ただ流されただけだ。
だから、ずっと後悔している]


[付き合いが長すぎた。
幼馴染で、腐れ縁で、クラスメイト。
抱く感情はひとつではない。

ある時は、母親のような、
ある時は、姉のような、
ある時は、友達のような、
そのどれもが本物で、だからどうすればいいのか、戸惑うのだ]


[男のような言葉遣い。一人称の「僕」それは自然に身についた。
彼は女性が苦手だから。
男のように振舞えば、女性を感じさせなければ、彼は脅えることはない。
深く意識したこともない、それは呼吸をするように、当たり前にハルカに根付いた]


[女性が苦手な様子は、気になっている。
爪を噛む癖の次ぐらいに、改めてもらいたい。
だから彼が恋を覚えたなら、それはハルカにとって喜ばしいことだ。
頬を染めてジリヤに相対する姿。苦手克服の一歩。
ハルカの中の、母親のような感情が、姉のような感情が、友達のような感情が、確かにそれを喜んだ]


だから10年前の僕は、胸の痛みに気づかない振りをした。


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