56 いつか、どこかで――狼と弓のワルツ――
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[魂は廻る。廻る――]
(#0) 2011/07/02(Sat) 00時半頃
― XXX年後 赤国・某所 ―
買い物籠を提げた女:
『ねえ聞いた?
いよいよ隣国との戦が始まるって』
赤ん坊を抱いた女:
『聞いた、聞いたわよ。いやあね、怖い。
ウチの国が勝てますように。そう、お祈りしておきましょう』
買い物籠を提げた女:
『そうねぇ。
負けたら何をされるか分かったものじゃぁないもの。
…と、隣国の話をしたせいか、何だか信じられないような話を思い出したわ。
ほら、ずっと昔、ウチと隣の緑国は一体だったとか…』
赤ん坊を抱いた女:
『ああ、赤も緑も一つの国から生まれたってねぇ。
たしか、そのもとの国の名前は、の…のる、ど……あら、何だったかしら??』
(#1) 2011/07/02(Sat) 00時半頃
― XXX年後 緑国・某所 ―
半ズボンの子供:
『せんそーだぁ!
赤の国のやつらなんて、みんな退治されちゃえ!!』
ソバカスの子供:
『へー、どうしてそう思うの?』
半ズボンの子供:
『え? えーっと、
そうだ、悪い奴らだからに決まってるだろ!
良い子にしてないと、オレを喰いに、悪い赤のヤツラがやってくるって、
とーちゃんがいっつも言う!!』
ソバカスの子供:
『…ぷっ、なにそれ、あはは――**』
(#2) 2011/07/02(Sat) 00時半頃
/*
ベネットさん、ムパムピスさん、フィリップさん、お疲れさまです。
墓下(XXX年後の世界)スタート時点では
・現代的すぎない文明
・赤の国と緑の国がバトる気配
設定あるのは漠然としたこんなんだけなので、
ここから、舞台も話展開も思いのままに作っていって下さいね。
(#3) 2011/07/02(Sat) 00時半頃
/*
ところで。
新しい君たちのコト、…教えてほしいな[上目遣い]
↓墓下メモ用↓
■名前
■自己紹介
□現在地
後から墓入りする方ほどログ把握が厳しくなると思われますので
要点をメモにまとめてあると、親切かと
(#4) 2011/07/02(Sat) 00時半頃
/*
さあ、さいころころーん!
▼ペラジー[[who]]
▲ヴェスパタイン[[who]] 予備バーナバス[[who]]オスカー[[who]]バーナバス[[who]]
(#5) 2011/07/02(Sat) 01時頃
おい、どうした。
何があったんだ!
答えろ!おい!!
[いくら話しかけても、もう、何も聞こえない。]
――…ッ馬鹿!んなよわっちい声で鳴くんじゃねえよ!
[彼の瞳を視ることは、叶わなかった。
雪崩れ落ちた自分へ、敵兵は容赦無く剣を、槍を繰り出した。
無情にも、彼のか細い声だけが響き渡る。]
[自分の所為で、彼が死ぬなんて冗談でも笑えなかった。]
…ッんで、
俺を、
[涙を流すわけにはいかない。
視界が歪めば、その場で息絶える。]
[俺は、夢の続きなんて信じない。
死ねば、何もかも朽ち果てて終わり。
だから、二度と会うことなんて、出来なくなる。]
分かってんの、かよ… !!
[神様の存在も、
夢の続きがあることも、
ベネットの声が、段々小さくなることも]
[俺だって、『ありがとう』って言いたかったんだ。]
―――…ベネット。
[彼の言葉を、信じてみたくなった。]
[搾り出すような狼の囁きは、意識を手放す彼に 届いたか**]
おい、どこに居る。
治療を手伝っているのか?
[己とは違う戦場で、忙しさのあまり返事が出来ないのだろうと思いたかった。
苦手だったあの格好をした神父の姿を探す。]
[バーナードと話している間、表には出さずにムパムピスへ必死に声を掛け続けていた。]
なんで、だよ……。嘘だろ。
死んだとか許さねぇ。
何で此処に居るお前が先に殺されるんだよ。
先に逝くのは俺の方だろ?
なぁ、おい。
返事しろよぉぉぉ!!!
[しかし――いくら叫んでも、返事が聞こえることはなかった。]
還るぞ。
[血で染まる大地に横たわる狼に小さく鳴いて。
血に汚れた手袋を外し、その狼の頬と額を撫でてやる。]
[目の前が赤に染まる。
頬と額を撫でられ、どこか穏やかな気分になる が]
俺は、…
ッ ――――――… !!!!!
[続きの言葉を紡ぐ代わりに、
出てきたのは、怒りとも、悲しさとも、形容しがたい咆哮。]
落ち着け。
[ベネットの死を前にして、自身を乱している様に見えるイアンにも、ベネットと同じように安心させるように頬に触れて。
続く彼の咆哮は、ひどく胸に響いた。]
…ああ。
[咆哮は収まり、息を大きく吐き出す。
赤みを帯びた瞳が、ブラウンに戻っていく。
それは静かに、静かに怒りを胸の内に溜め込むように。]
[ふと、聞こえた彼女らしくない囁きに、顔を顰める。]
…誰のせいでも、ねーよ。
[その囁きは、自分で少し、吐き気がした。
“ベネットが死んだのは、誰のせいだ”
―――、考えるのが怖かった。
それは、オスカーへの囁きではなく、
自分自身への慰めかもしれないと。]
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