153 unblest blood
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[見えざる太陽の元からの淡い薄明。今日もまたその光は消え、長い闇が訪れる。
けれどもその長い夜は、決して穏やかなるものとはならなかった。
薄明の光が消えたその時、緩やかな海風はぴたりと止まる。
程無くして再び、風が小島と水面を撫ではじめる。
初めは、ほんの微かな大気の流れ。
それは次第に速さを増し、険しさを増し――。]
(#0) 2013/12/03(Tue) 00時半頃
―― 1F/リビング ――
[屋敷の主たるグロリアは、穏やかな態でリビングに姿を見せていた。
髪の毛の指摘をされた時こそ、はっと慌てる素振りも見せかけていたが
それでも心穏やかに――悪く言えば、まさに不用心でいた。
招待状を送った筈なのに、ここに来ていない者がいる。
手紙も電話も寄越した覚えのない者たちが、ここにいる。
それでも「人間は紛れ込んでいない」という感覚、それに――、
懇意の者、そして知己の者が居るという安堵が、怪訝や不安を薄れさせていた。
尤も真に不安に思うべきは、その「安堵できる」者の方かもしれないが――。
果たして真相はどうなのか、暢気なこの時のグロリアには断じて覚れまい。]
(#1) 2013/12/03(Tue) 00時半頃
[夜の闇の中吹き荒ぶのは、港町の方角からの陸風。
唸りをあげる強風と高波は、海を渡る船を覆す程の勢い。
窓へと目を遣らずとも、壁越しに伝う轟音から風の強さは窺い知れるだろう。]
あら、やだ。
こんな嵐、予報では言ってなかったのに……。
[ラジオのパーソナリティーは今頃、どんな口調でこの天候を報じているだろう?
それをここで確かめる術は無い。
電話機を邸内で見つけた処で、それが外部に繋がることは無く、
無線機の類を用いたとしても、この嵐の中、やはり通じなくなっているのだから。]
(#2) 2013/12/03(Tue) 00時半頃
……あんな噂が。
ダンピールが町にいるって噂が本当だったら。
本当に、町にダンピールなんかが来ていたら。
こんな時に、もしダンピールが此処にまで来ていたら。
ううん。まさかね。
この中になんて、まさか――…
[まるであたかも、孤島の者を呪うかのように荒れる波風の音。
それが齎す不安が、グロリアにその口から「不穏なる」噂を零させた。]
(#3) 2013/12/03(Tue) 00時半頃
[己が口にしたことにはっとグロリアは気づくも、
それを咄嗟に取り消すことも、できないままでいた。
グロリアは暫く押し黙り、それから、碧い目を伏せて告げた。]
ごめんなさい、皆様。わたくし、些か気分が優れなくて……。
部屋で少しだけ、休ませて頂きます。
それでは、失礼致しますわ。
[グロリアはふらりと、ふわりとワンピースの裾をはためかせ。
香水の匂いを微かだけ残して、リビングから出て行った。]
(#4) 2013/12/03(Tue) 00時半頃
―― 1F/グロリアの私室 ――
[私室に戻ったグロリアはベッドに腰を下ろし、首許の赤薔薇にそっと触れた。
その姿勢は、まるであたかも、人間が祈りを捧げる時にも似たそれ。
けれどもそうしても尚、彼女の顔から不安の色が抜けることは無かった。
土産物の類を喜んで受ける心算でいたグロリアは、
私室に鍵を掛けて閉じ籠ることまではしなかったものの。
自ずから部屋を出る心算が無いことにもまた、変わりは無い。**]
(#5) 2013/12/03(Tue) 00時半頃
(屍人のクセに……、 賑やかなこった。)
[茶器を傾けながら、
リビングの面々の「人」ではない気配との照合をするかのように、
目だけを動かしてそれぞれの顔を確認した。
これほど気配が密である場に在ったことはかつて無く、
噎せ返りそうな感覚に襲われる。
けれど男の口元は緩んだまま、だ。]
[身なりのいい淑女を見送り、改めて周囲を見回した。
吸血鬼。吸血鬼。吸血鬼。おまけに、外には嵐もやって来ている。
――いい狩場だ。
低く喉を鳴らすと、視界に入る、それは吸血鬼に似ているが違う、明らかに自分と同じ――]
……へェ
[一言零した後、また何事もなかったかのように、歓談の輪に戻った]
[屍人の気配に紛れてはいるが、
感じる「人」とも「吸血鬼」とも「異なる」者の気配。
向こうにも男の「それ」は知れたであろう。
恐らく目的は同じ。
物心ついた頃から男を駆り立ててやまない、―――。]
(初めてだな、「オナカマ」に遭遇するのぁ……。)
[マドカの言葉を借りて、そんな感想を抱く。]
(ああ、みんな良い奴そうで良かった)
(俺が好きになれそうな奴らばっかりで良かった)
(アンタはこの茶会のホストがいきなり灰になったらどんな顔をする?)
(隣の奴がいきなり灰になったら?)
(楽しみだな)
[思うだけ。まだ手は出さない。
それこそ、紅茶と一緒だ。カップに落とす時間を間違えれば――不味くなるだけ]
[「オナカマ」の血気盛んな様子に、]
(あの様子じゃ俺も殺されかねぇなー。)
[と、顔がニヤけそうになるのを堪える。
それが眉間の皺を深める為に作用しているとは、
気付いてはいない。]
[ちらりと視線を向ける。
時が来ればあまりこういう行動は褒められたものではない、と頭で分かってはいるのだが。
やはり数少ない同類。自然と視線が追ってしまう。
もしも目が合ったなら。
皺の寄った顔ににこりと笑いかけただろう。
無論、殺戮の邪魔をするのなら彼に刃を振るう事も厭わない。
彼もダンピールである以上、その可能性はほぼないだろうが]
[「こわや、こわや」と、
見てしまえば表情が崩れてしまいそうになるので、
「オナカマ」からクッキーへと視線を移して。
けれども、「オナカマ」に遭遇した事はこの時まで無かったもので、
意識は無意識にそちらに向いてしまうのも致し方ない。
チラ、と様子を覗うと目が合い、
にこりと笑いかけられてしまう。
こういった場合、どうするのが正解であるのか。
考えるだけ無駄な気がして、
口元が緩むままに笑みを返した。
「オナカマ」が吸血鬼を狩る邪魔などする気はさらさら無い。]
[これから「狩ろう」という存在と言葉を交わす。
無意味なことだ。
その衝動が暴れだせば、重ねた言葉も無関係―――。
けれど、男の中には確かに屍人の血が半分流れており、
屍人であった母の記憶も残っていて。
何故彼女が人と契ったのか。
子をもうけたのか。
納得のいかない事象に、
無意識に答えを求めているのかもしれない。]
[ジュースを手に取るために立ち上がり、すれ違った一瞬。
唯一の同族である彼だけに聞こえるように囁く]
……俺から始めてもいい?
[何を、とは言わない。ダンピールがいて、吸血鬼がいる。
ならばお互い目的はひとつの筈。
とはいえ、現状自分で手を下したい相手はいない。
彼が先陣を切ると言うなら、第一の獲物は彼に譲るだろう]
[すれ違いざま囁かれたのには、]
あぁ、……どーぞどーぞ。
[すっと身を翻して、
飲み物を取りに来た「オナカマ」に道を譲るようにしながら
言葉短かに返した。
血の気の多そうと印象は、
あながち間違っていなかったようだ。
今は口元が緩んでも不自然ではないだろうから、
ふっと笑みを向ける。
最初くらい秩序立てて事を運ぶのも悪くない。
――そのうち、
どうせ互いに理性など飛んでしまうだろうから。]
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