17 吸血鬼の城
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−ベネットの部屋−
宴に呼ばれた割にはお楽しみでもないご様子ですし、旦那様に特に取り入るでもない。
かといって、敵討ちやらそういうものにやっきになるでもなく。
失礼ながら……貴方は何をなさりに来たのですか?
(0) 2010/06/23(Wed) 23時頃
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>>5 [ベッドの上に座っている様子を観察する。]
ふうむ……さようですか。
それでは、これからどうなさるのです? 逃げることは不可能。 かといって、旦那様に何度も会いに行く訳でもない。
ああ、申し上げておきますが、私は旦那様の弱点は存じ上げておりませんよ。
[勿論、そんなものは口から出まかせだが。]
(9) 2010/06/23(Wed) 23時半頃
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−ベネットの部屋>>13−
[残念だと言うベネットの言葉を聞き、奇妙な心地がした。]
成る程。生きて此処から帰ることが、今の貴方の目標……ですか。
当初の目標も果たさぬまま。
[首輪をシャラリと鳴らして、首を少しだけ横に傾ける。]
ああ、そうそう。 ところでベッドの下に隠したものは何です? さっきからずっと気になっていたのですが。
(17) 2010/06/23(Wed) 23時半頃
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執事見習い ロビンは、もちろん、部屋に入る前の様子が見えていたわけではない。
2010/06/23(Wed) 23時半頃
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>>21 [ベネットの咄嗟の表情に目を配る。 どうやら何かを隠しているらしいということは容易に推測された。そして、それが自分に知られてはならぬものだということも、なんとなく濃厚に想像がつく。]
ドナルド様は、こちらにいらした時は、ワインをお持ちではありませんでしたけれど。
ああ……それは城にあったコレクションじゃないですか。 [呆れたように溜息をつく。]
まあいいです。 私に権限があるかどうかとはともかくとしても、返せとは言いませんよ。そこまでケチではありませんから。
それとも、グラスでもお持ちいたしましょうか?「景気づけ」がてらに。
[部屋をぐるりと一周見渡し、緩やかな笑みを浮かべる。だがその脳裏には、]
(さしずめ、ワインは「贄」、か。 何か見られたらまずいものを隠している可能性が濃厚、といったところか。)
[疑惑が確信めいたものに変わる。]
(26) 2010/06/24(Thu) 00時頃
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>>36 ええ。お返し戴けるならば、それはそれで持って帰っておきますけれども。
その……良いのですかね。かえって私が旦那様に怒られてしまいそうな気がするのですが。けちなことはするな、と。
[ワインボトルを右手で持つ。自らつけた手首の傷痕がじくりと痛み、無意識のうちに笑みが零れた。]
(41) 2010/06/24(Thu) 00時半頃
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>>46 畏まりました。 では、こちらはワインセラーに戻しましょう……
[と言ってその場を辞そうとした瞬間、背後に黒い霧が現れる。その気配を感じ、後ろを振り返らずに、微かな熱を帯びた声でぽつりと呟く。]
………旦那様。
(50) 2010/06/24(Thu) 00時半頃
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/* なんかベネットのヘタレっ子キャラが可愛くて、ついつい虐めてしまう。
しかも旦那様のタイミングが良すぎると思うんだ。その場に居るくせに、他人ごとのようにワクテカしてきた。
ちなみに、そろそろ吊り襲撃無しでエピを迎えてもいいような気がしてきたのでした。渇望したままエンドというのも面白いかなと。それに、いわゆる狂人ポジションに立っていられるのはロビンだけなので、人間でなくなるのはPL的にはちょっと勿体ない気がするのです。 */
(-13) 2010/06/24(Thu) 01時頃
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>>53 私のような者が、旦那様にそのようにお願いするなど、畏れ多い。そう願うだけでも罪でございましょう。
[銀の首輪に城主の手が触れ、黒薔薇は目を細める。それはまるで、正面に立つベネットをなめ回すような視線で見るようにも映るかもしれない。]
[血の臭いを嗅ぎ付け、微かに鼻を鳴らす。 主はまた血を吸ってきたようだ……自分以外の人間の。]
(60) 2010/06/24(Thu) 01時頃
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>>64 確かにその通りでございましょう。 仕置きは、悪さをした者が受けるものというのが通例。自ら請うては仕置きではなく嗜虐になりましょう。
[首輪の下で、吸血鬼の鋭く冷たい爪が首筋を這う。背中に粟立つ感触が走り、首輪の奥で喉仏が緩やかに上下した。]
(ああ、このような快楽は生殺しというものでございましょうに。)
[黒薔薇の心臓がどくりと大きく脈打った。]
(70) 2010/06/24(Thu) 01時半頃
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>>72 [首輪の下、爪を立てられた場所がゆっくりと血を流す。 今この場で熱い吐息を遠慮無く吐き出すことも、短く声を上げることも許されぬことに、どうしようもないもどかしさを感じて溜息をつく。
息も声も上げることを許されぬ中、一筋の血だけが悦びとして出ることを*許された*]
(82) 2010/06/24(Thu) 02時頃
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―ベネットの部屋―
[首筋を流れる血に、城主の唇が触れる。 思うがままに吐息を漏らすことさえ「今この場」では許されないことを知っている彼は、首を左側に傾け、ゆっくりと伸ばすことくらいしかできなずにいた。
一歩だけ足を進める。無慈悲なダガーを留める金具が、無遠慮にカチャリと音を立てるのを聴き、黒薔薇は微かに眉を顰めた。]
>>92 護衛は必要ございませんか? ……私の役目のひとつと認識しているのですが。
[違う、それは本心ではない。そのことも、彼は知っている。己が城主の生死に拘るのは、ただの執着と渇き故のことでしかないということを。
ベネットがナイフを仕舞うことを見つめながらも咎めなかったのは、そんな思いが頭の中を過ぎっていたからかもしれない**]
(100) 2010/06/24(Thu) 07時半頃
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−ベネットの部屋→合わせ鏡の間>>101−
[城主の影のごとく、黒薔薇は主人の側にピタリとついて歩く。]
先程の件ですが。 あながち猫の躾というのも、間違いではございませんね。私は現に、こうして銀の首輪をつけております。
私が旦那様と同じ眷属にならぬ限り、旦那様の愛玩動物にしかなれますまい。
……いいえ。 それを厭だと申し上げたいのではございません。そういう「事実」もまた、私めにとっては堪らなく愉快なことなのですよ。
厭ならば、城からとっくに逃げ出しておりますし、今頃は森の何処かで死体となっているやもしれません。**
(102) 2010/06/24(Thu) 13時頃
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−廊下→合わせ鏡の間 >>103>>104−
「おいていく」…… ええ。私めはヒトの身にございます。いずれ朽ちて果てる定めにあるもの。墓も作られずに捨て置かれ、ただ風化してゆくのが、私の「死」には似合いでしょう。
私だけ「救われたい」とは、思いません。 旦那様の生命の永さからすれば、それは愚かしいものに見えるのやもしれません。ですが、私はそれで構いません。
[それは、己が他の人間に齎した「死」の形と同じもの。マフィアの世界で、破壊と暴力を担って生きてきた彼の。]
ええ。もし私が死ぬ時は、どうか旦那様の血肉にして戴きたく思います。それは、私にとって揺るがぬ真理です。
[鏡の世界で、従者はそればかりに思いを馳せる。 城主の孤独には漠然とした想像しか思い描けず……城主が己に「置いていく」と告げたことも、まして同僚が自身を「ガラスの囲いに咲く薔薇」と言ったことなど、ヒトの身故に気づかぬままだった**]
(153) 2010/06/24(Thu) 18時半頃
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執事見習い ロビンは、本屋 ベネットに話の続きを促した。
2010/06/24(Thu) 21時頃
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[素人のナイフというものは、一見あしらいやすいようでいて、実はそうでもない。彼らの火事場のクソ力もさることながら、視線と刃の位置が決して一致するとは限らない恐ろしさがあるのだ。]
[使えるのはおそらくダガー1本。 左手を己の背後に回し、ダガーの柄を握った。]
(184) 2010/06/24(Thu) 22時頃
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[ベネットが振るったナイフは、力が込められていたせいか、刃の上で不規則に弾けた。
2本目の剣を抜き、そのまま力で壁際に追い詰めた。]
(186) 2010/06/24(Thu) 22時半頃
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執事見習い ロビンは、ぎりぎりと力を込め、ベネットを2本の刃で壁際に拘束している。
2010/06/24(Thu) 22時半頃
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[構えているダガーを上げ、2つのエッジをベネットの首筋のほど近くに突き付ける。]
……お忘れにならぬように。
旦那様の決定が下りた以上、貴方様に選択の権利はございません。
(194) 2010/06/24(Thu) 22時半頃
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執事見習い ロビンは、蟹の鋏のように、ベネットの首の両側にダガーを突き付けている。
2010/06/24(Thu) 22時半頃
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……どうぞ、旦那様。
銀のダガーは私めがお受け取り致します。
[ベネットに突き付けている刃を離し、城主が近づく為の道を空ける。代わりに、ベネットが握っていたナイフを奪い取ろうと手を伸ばした。]
(198) 2010/06/24(Thu) 23時頃
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[抜き身の銀のナイフをハンカチーフで包み、左腰部分のベルトに挟んだ。]
……後程、これに合う鞘を探さないといけませんね。 抜き身で持ち歩くなんて、物騒なことです。
(207) 2010/06/24(Thu) 23時頃
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