185 恋愛ラボ―橘の咲く頃に―
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――103号室(自室)――
……
[小さな駆動音を立て、パソコンがサイトを映し出す。 かちゃ、かちゃ、と時折タイプ音を響かせ 真面目な表情でモニタを食い入るように見つめる。]
ん
[かたり、とエンターキーを押下した。 やや満足気な表情に変わる。]
(30) 2014/07/12(Sat) 17時頃
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ひとひらの奇蹟
波間を揺蕩い それはゆっくりと夢を紡ぐ
地と地を渡り 時間を駆けて
人の息吹を傍に聞き 丸い奇蹟は夢を紡ぐ
それはきっと化学反応 ――ケミストリ――
何処かで触れる 終わりと愛を待つ
泡沫の 創世歌
(32) 2014/07/12(Sat) 17時頃
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……
[詩を眺めて悦に入っていると、突然の来訪者。 声とノック音を聞き、気配を抑える。 頭を低くして、視線を扉へ。
木佐さんだ、と心の中で呟いた。]
(34) 2014/07/12(Sat) 17時頃
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……っ
[怖い。 こうなるともう、怒り出す寸前だ。 いくらかの年月を木佐さんと過ごしてきたが あの人の怒り出すポイントはまだつかめないでいる。]
いま、あけます。 少し待ってください。
[諦めたように立ち上がり扉へ歩み寄ると ぎ、とゆっくり扉を開けた。]
(36) 2014/07/12(Sat) 17時頃
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ぴこぴこって……
[木佐さんの物言いに少し呆れてしまう。 この人は母の古くからの友人だ。 母は既に40も半ばを過ぎている。 しかし木佐さんはどうみても20代にしか見えない。 パソコンを、ぴこぴこ、などと呼ぶところに 年代を感じるが、触れるのは正直怖い。]
何か御用でしょうか
[ややぶっきらぼうに言葉を投げた。]
(38) 2014/07/12(Sat) 17時頃
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ちょっと、
[入ろうとする身体を、身体で阻止しようとする。 困る。多分またお説教が始まるから。 石ばっかり触ってないで、 少しは人と会話をしなさいだとかなんとか。]
話ならここでも、
(42) 2014/07/12(Sat) 17時半頃
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……
[う、と小さく漏らして身体を引いた。 触らぬ神に祟りなし。 扉は開け放ったまま、 ちら、と楓へ視線を向けると]
どうぞ
[諦めたように室内へ。]
(45) 2014/07/12(Sat) 17時半頃
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マユミは、パソコンの前にそそくさと戻ると、サイトを閉じた。
2014/07/12(Sat) 17時半頃
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お客さんに出すものなんて 何もないけど
[楓のほうを見て、木佐さんを見て]
とりあえず、あの 座って、下さい
[自分の分しかないクッション。 そ、と両手で木佐さんと楓の間に寄せた。 その真正面にちょこんと座る。]
(51) 2014/07/12(Sat) 17時半頃
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[>>53 楓の取り出した石をつい視線で追ってしまう。 しっかりと確認出来ていないけれど 良さそうに見えた気がする。]
……
[意識が石に行っていた為、]
えっ?
[木佐さんの声には遅れて反応する。 心底驚いたように木佐さんを凝視した。]
(55) 2014/07/12(Sat) 18時頃
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どうって
[困ったように視線を彷徨わせ 木佐さんを伺い、 楓を恐る恐る伺って、]
突然友達と言われても 私そう言う人、全然居ないし 何をしていいかわからないし
[きっとこういうのを、一杯一杯になる、と言うんだろう。]
(60) 2014/07/12(Sat) 18時頃
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嫌い、……じゃないです
[あまり住人の事は知らない。 それだけ人との接点が少ない。 けれど、彼には悪い印象は一切ない。 むしろ、雰囲気は近しいものを勝手に感じていた。 意を決したように、深呼吸をして]
あの ……楠本先輩は。 何が好きですか。
[その問いかけが、今は精一杯だった。]
(62) 2014/07/12(Sat) 18時頃
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……
[返答を受けて暫し黙り込む。 ええと、と言葉を選ぶようにして 指先を遊ばせてから、]
知るって愉しい、ですよね 視界がぱあって開けるというか
明るくなるんです、世界が
[わかります、と小さく頷いて微笑した。 けれど自分の言ったセリフを自覚して]
……ええと、あの そういうの、素敵だと、
[おずおずと、恥ずかしそうに、誤魔化すように 声はだんだんと小さくなった。]
(65) 2014/07/12(Sat) 18時半頃
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笑わないでくださいね
[好きなのかと問われれば前置きをして]
小さい頃から集めていて 凄く、好きで
でも何でもいいっていうわけじゃなくて 形とか触った時の感触とか 石が何か伝えたそうな雰囲気だしているのが 好きだったりして、その
[やはり説明は難しい。 理解されるだろうか、と恐る恐る楓を伺う。]
(67) 2014/07/12(Sat) 18時半頃
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マユミは、オスカーの笑顔をちら、ちらと何度か伺う。
2014/07/12(Sat) 18時半頃
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……
[今までにあまり触れる事の無かった返答だった。 反芻するように唇をぱくりぱくりと小さく動かして]
私、楠本先輩ってもっと クールで無口な人かなって思ってたんです
[淡々と]
でも私を理解しようとしてくれてるのが 少しだけれど分かった気がして それってなんかちょっと石に触った時に似ていて
きっと解らない事も含めて 愉しいんだって
[楓をじっと見つめると]
(73) 2014/07/12(Sat) 19時頃
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楠本先輩って素敵な人だって 触れてみて解るのと同じですね
[少しだけ、過去を悔いるように寂しそうに笑った。 おなじように、少しずつ。 不器用な言葉に変えていく。]
(74) 2014/07/12(Sat) 19時頃
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マユミは、少しの間、にこにこと笑っていた。
2014/07/12(Sat) 19時頃
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ちょっ、
[木佐さんの指摘に我に返り]
違います、 別に変な意味なんて無いです…… 楠本先輩、石の話ですよね?
[しどろもどろに、涙目で*問いかけたりして*]
(76) 2014/07/12(Sat) 19時頃
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―― 回想 ――
私も。 仲良くして頂けたら。
[>>81 自分の顔が紅潮して行くのが解る。 うまく相手の顔を見れず俯いたまま それでもなんとか必死に気持ちを伝えようと]
仲良くして頂けたら、嬉しいです。
[俯いたまま、ついにやけてしまう。 その後は上手く言葉を紡げなくなった。 急に喋りだした木佐さんが楠本先輩を連れて 部屋の外へと出て行くのを手を振って見送った。]
(279) 2014/07/14(Mon) 00時半頃
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マユミは、オスカーの言葉を思い返す。
2014/07/14(Mon) 00時半頃
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価値があったって、気付く事が出来たから。
[>>80 自室に一人、残されて。 ぽつりと呟いて、ベッドの上のほうに置かれた 小さな丸石を見遣った。 楠本先輩の言葉が頭の中をくるくると巡る。]
周りを見てみる、かぁ 難しいなぁ
……ううぅん。
[恐らくは積極的に話しかけられれば或いは。 そうなれば性格そのものを変えていかなければならない。 どうしよう、とベッドの上に移動して ごろごろとゆっくり左右に転がり始めた。]
(282) 2014/07/14(Mon) 00時半頃
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――昼前(現在)・自室――
……?
[とある事情により今日は学校へ行かなかった。 自室でパソコンを弄っていると 何やら壁がこつこつと鳴った気がする。]
ん
[壁に近づいていき、首を傾ぎ こつ こつ 二度、鳴らし返した。 流石に声は上手くこちらまで届いていない。]
(283) 2014/07/14(Mon) 00時半頃
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はっ
[壁の音が暫し経って扉の音に変わる。 思わずびくりと震えて その扉を凝視してしまった。]
ええと
[サイトのページを閉じて、立ち上がり]
……猫村、さん? その、うるさかったですか?
[扉を開けた先の人物を見て、首を傾ぐ。 パソコンから音楽は鳴らしていなかったが キーボードの音なり、煩かっただろうか、と。]
(287) 2014/07/14(Mon) 00時半頃
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サイト?
[猫村さんの印象は明るい人。 決して嫌な感じはしないのだけれど、 暗がりから明るい所を見れば、 時折眩しくみえてしまう。]
どんなサイトですか。 一緒にって、怖いサイトじゃないですよね。 私、そういうの苦手なんです。
[けれど、昨日の楠本先輩の言葉が脳裏を過ぎり]
そういうのじゃなければ、 ……別にいいですけど
[少しだけ、勇気をだして、どうぞ、と室内を手で示す。]
(290) 2014/07/14(Mon) 01時頃
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小さい頃から貯めていたお年玉の 半分を使ってます
[ぽつりと呟いて、扉を締めれば 歩み寄り、猫村さんの横にちょこんと座る。 クッションを引き寄せ、]
これ 良かったら
[す、と猫村さんへ差し出す。促されればパソコン前へ。]
石。 コレクション。 運命。
[言われるまま淡々と文字を打ち込む。 検索ボタンをおそうとして、あれ、と停止。 ぎ、と首を回し、猫村さんを凝視した。]
(295) 2014/07/14(Mon) 01時頃
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あの。 聞いてもいいですか。
[声は少し上擦っていた。]
どんな サイト
なん、ですか
[猫村を見ているが、見ていない。 必死で落ち着き、ごまかそうとする目の動きが きょろ、きょろ、と見て取れるだろうか。]
(296) 2014/07/14(Mon) 01時頃
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……
[言葉を聞き、真意を伺おうとする。 けれど視線はよく見えない。わからない、気持ち。 パソコンに向き直ると、]
書き込み、してみましょうか
[おずおずと検索ボタンを押下した。 検索結果の5番目。 関係の無い広告に紛れる形で表示されている 「運命の子供たち」。]
なんだか、パワーストーンとか そんなのばっかりですけど どれですか?
[わざとらしく首を傾ぐ。 落ち着け、まだ、ばれていない、と。]
(300) 2014/07/14(Mon) 01時半頃
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これですか
[言われるまま「運命の子供だち」をクリックする。 ややメルヘンなサイトのTOPページが表示され、 色々とメニューのある中で]
……
[書き込む、と言えば掲示板しか無い。 少し悩んで止まる指。 諦めたように掲示板をクリックする。]
(303) 2014/07/14(Mon) 01時半頃
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あの。
[表示された掲示板。 少しでも知識があるのならすぐにわかるだろう。 誤魔化しも、ここまでこれば意味がない。]
私。
[掲示板を開いた時。 書き込みフォームは管理者権限が付与されたマーク。 全ての書き込みに対し、削除権限を有するのが ぱっとみて、すぐに解る。]
この、サイト。
[それ以上、うまく言葉にならない。 そ、と猫村さんをみた。]
(305) 2014/07/14(Mon) 01時半頃
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マユミは、ログアウトを面倒くさがっていた自分をこっそり後悔した。
2014/07/14(Mon) 01時半頃
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別に。 あまり興味も無いし。
[記事をみなくていいのかと問われ ぶっきらぼうに返答する。 荒らされた掲示板。パソコンの駆動音。 猫村さんの声。過ぎていく時間。]
……
[管理者権限で、自身の掲示板に書き込む。 自作自演もいい所だ。 けれど、言われるまま、フォームをクリックして。]
ともだちに、なってください。 書き込み、してみたら返信つきますか、ね。
[何処か寂しそうに、呟いた。]
(311) 2014/07/14(Mon) 01時半頃
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いえ、あの。
[謝罪され、パソコンをじっと見る。 真横に来た猫村さんのほうを見るのが怖かった。 微かに震える指先がマウスのうえで、 もつれた足で踊る踊り子のようになる。]
サイトを紹介してくれようとしてくれたこと 私の好きなものだろうって
そういう気持ちは
[震える唇。 猫村さんへ、何とか視線を移し、]
嬉しいから
[へら、と笑った。]
(315) 2014/07/14(Mon) 01時半頃
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……
[突き出されたクッションを抱き締め 猫村さんが次々と削除していくのを見守る。 不思議な光景だった。 自分の掲示板が誰かに編集されるというのは。]
返事。
[猫村さんの言葉と笑顔。 それをぼうやり見つめて、数秒後。]
付きますね、きっと。 ありがとうございます。
[微笑した。]
(320) 2014/07/14(Mon) 02時頃
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へ?
[猫村さんの書いた文章と続いた言葉に 思わず目が点になってしまった。 ちらり此方を伺う視線。 ぶつかる視線の数秒後、]
ぷっ
[くすりと笑う。]
(324) 2014/07/14(Mon) 02時頃
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可笑しいですよ、すごく。
[問われれば余計に笑いが漏れてしまう。 くすりくすり、笑いながら そ、と手を伸ばし]
でもこれ
[書き込みを全選択。 投稿される前のソレを全て削除して]
掲示板で返信するのは違うなって。 目の前に、居るん、ですから
[自分の言葉にむず痒さを感じながらも 折角、自分の部屋まできてくれたのだから、と。 精一杯の気持ちを伝え、手を戻す。]
(332) 2014/07/14(Mon) 02時半頃
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私も猫村さんみたいに。 まっすぐな人って素敵だと思います。
[正直いえば、ついさっきまで。 >>315 泣き出しそうになるのを堪えるので 精一杯だったのだけれど。]
お寿司は私、あまり。 赤身のマグロぐらいしか好きになれなくて。
[正直な気持ちを伝えた。 それはきっと、]
言いたい事は、言います。 友達だから、ですよね。 猫村さん。
[不器用な猫村さんと、自分との在り方だろうから。]
(335) 2014/07/14(Mon) 02時半頃
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マユミは、ノックの音に身を震わせた。
2014/07/14(Mon) 02時半頃
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しょうがないじゃないですか ウニとか特にダメです
[わざとらしくふてくされた声。 猫村さんの視線に小さく頷いて 立ち上がると]
はい……
[扉を開き、其処に居た人物を見て]
楠本先輩?
[瞳を瞬かせ、首を傾ぐ。]
(340) 2014/07/14(Mon) 02時半頃
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そう、ですか?
[晴れやかと言われて頬に手を遣った。 自分では案外わからないものだから。 ええと、と周囲を見回し]
猫村さんがサーモンとかマグロが好きだって 花橘のみんなにお寿司を奢るって言ってました
[などと適当な事をいってみたりして]
何かありました?
[じ、と楠本先輩を見る。]
(345) 2014/07/14(Mon) 02時半頃
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歓迎会。
[言葉を繰り返して、楠本先輩の視線を追う。 おそらくこの位置からでは 掲示板、という事は解ってもどういうものか という理解までは至らないだろう。]
楠本先輩も出席されるんですか?
[質問に質問で返す形になってしまうが。 先輩の返答を、じっと見つめて待つ。]
(347) 2014/07/14(Mon) 03時頃
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マユミは、オスカーの言葉に小さく頷いた。
2014/07/14(Mon) 03時頃
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楠本先輩が出席するなら。
[自分も、と小さく頷いた。 あまり大人数は得意ではないけれど、 少しずつ、そういう所へも出ていこうと思うから。]
何か用意するものってありますか
[手伝えるのなら、手伝おうと思い問い掛ける。]
(350) 2014/07/14(Mon) 03時頃
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え、あ、
[指摘されてあたふたした。 楠本先輩を見て、猫村さんを見て 俯いて、]
ごめんなさい、私。 気が利かなくて、ダメで。
[一人の時間が長すぎるから。 こういうとき、気を遣う、とか。 誰かを立てる、なんていうより ただただ、反射的に本音がぼろぼろでてしまう。]
それなら少し、中で。 三人でお話でも、しませんか。
[どうですか、と楠本先輩を誘う。]
(352) 2014/07/14(Mon) 03時頃
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どうぞ
[先輩を中へ入れると扉を閉めた。 二人に改めて向き直り]
と、言ってもこの部屋 特に何も無いんですけど
[ごめんなさい、と微笑する。 ああ、そういえば、と楠本先輩を見て]
ちょうどお寿司の話をしていて。 先輩は何か、好きなものありますか。
[首を傾いだ。]
(356) 2014/07/14(Mon) 03時半頃
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マユミは、何か音楽でもかけましょうかとパソコンの前へ。
2014/07/14(Mon) 03時半頃
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甘いもの?
[ぱちり瞬く。 あまりそういうイメージは無いから なんだかちょっと意外だった。]
例えばどういうものを?
[つい、突っ込んでしまう。]
(359) 2014/07/14(Mon) 03時半頃
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マユミは、クシャミに猫の袋を被せたティッシュ箱を差し出した。
2014/07/14(Mon) 03時半頃
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おばぁちゃんが 時々送ってくるんです
[所謂仕送りというものであるが、 実の親よりも祖母のほうがこういうものの量は 半端じゃなくおおかった。 その中に猫袋とティッシュ箱も何故かあった。]
どうぞ
[す、と箱を寄せる。]
(363) 2014/07/14(Mon) 03時半頃
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正直意外、でした。
[ぽつ、と返答。 問われると、淡々と]
私は和菓子が好きです。 お饅頭も、最中も好きです。粒あんがいいけど。 宇治金時も好きです。落雁もいいし。 でも、御膳しるこはもっとすきです。
[ぱぁ、と花が咲くように笑った]
(365) 2014/07/14(Mon) 04時頃
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猫村さんはお菓子好きですか。
[じ、と猫村さんを見つめる。]
(366) 2014/07/14(Mon) 04時頃
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マユミは、かち、と操作してとても小さな音で音楽を鳴らし始めた。
2014/07/14(Mon) 04時頃
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りっちゃん先輩。
[ほう、と息を吐き遠い目をした。 まるでお菓子の申し子のようにデコレーションされた 彼女が脳裏に浮かぶ。言い換えればお菓子の妖精だ。]
今度、和菓子もお願いしてみたいな。
[自分で作るより誰かに作ってもらう。 そのほうが断然美味しく感じる不思議。]
おしるこ、美味しいです。 おしるこのお餅。 あれが本当に、好きなんです。
[丸い、白い、美味しいもの。大好きだ。 なんであれはあんなに美味しいんだろう。 室内に微か鳴るのは祖母が送ってきたCDで、演歌だった。]
(370) 2014/07/14(Mon) 04時頃
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何をするんでしょう。
[歓迎会と聞いてその様子が容易に浮かぶほど そういうものにあまり参加していない。 お菓子パーティなのか食事会なのか。 はたまた何か出し物をするのだろうか。]
まさかとはおもいますけど 何か芸をするとか
そういうのあるんですか
[猫村さんを見て、楠本先輩をみた。]
(376) 2014/07/14(Mon) 04時頃
|
|
うへへ
[猫村さんの話を聞いてつい変な笑いが漏れた。 缶と格闘する猫村さん。 想像するだけで面白い。 むしろドッキリでお餅を一個いれたい。]
大変そうですね
[レベル8くらいのそれをみて、眉尻を下げた。]
(381) 2014/07/14(Mon) 04時半頃
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|
ごめんなさい、つい
[笑ったな、と言われれば口元を手で隠し。 それでも笑みはなかなか消えなかった。]
私は特に花粉症はないですね この時期だと天候のせいで 髪の毛が大変な事になったり。
あとは時々、体調面が優れない事があったり。
[指を折って、小さくため息。]
(386) 2014/07/14(Mon) 04時半頃
|
|
身体が夏に……。
[ぽやぽやぁと妄想が膨らむ。 夏の風を受け、猫村さんが上半身裸になり 親指を立てながら爽やかに笑う絵だ。 おもむろに頭から水を被り ぷはぁ、と爽やかさを演出するも]
……
[くしゃみを、した。 なんだろう。風邪をひいちゃったような残念加減。]
……確かに。 幸せ、逃げちゃいますね。
[少しだけ、かわいそうな感じの視線を猫村さんに向けた。]
(389) 2014/07/14(Mon) 05時頃
|
マユミは、綺麗と言われて「そんなことないです」と照れくさそうに髪を弄った。
2014/07/14(Mon) 05時頃
|
ん
[想像力を褒められると少しだけ曖昧に笑う。 一人の時間が長いとそんな遊びばかりが 上手になっていく気がしている。 立ち上がった猫村さんに]
点鼻薬ですか やっぱり辛そう ……お大事にしてください
[声をかけ、猫村さんを扉まで見送ろうと立ち上がる。]
(392) 2014/07/14(Mon) 05時頃
|
|
あの
[扉を開き、猫村さんが外に出たなら とても小さな声で]
ありがとうございました その、これからも
[彼にだけ聞こえる声で]
よろしくお願いします
[照れくさそうに、囁いた。]
(393) 2014/07/14(Mon) 05時半頃
|
|
また。
[綺麗だと言われると少し顔を赤らめて、 けれども先ほどまでと違い しっかりと猫村さんを見て、]
後で。
[小さく手を*振った*]
(397) 2014/07/14(Mon) 05時半頃
|
|
―― 回想・自室 ――
……
[猫村さんを見送り、扉を閉めた。 振り返れば其処には未だ先輩が居る。 >>420 パソコンのほうに視線が行ってるのを見て しまった、とじ忘れてた、と後悔する。 けれど、先輩は何か指摘するでもなく 問い掛けてくることもなさそうだった。]
……
[声を掛けられずに数秒間。 サイトの名前、掲示板、その様子。 それが先輩にどんな印象を与えたのだろうと 短い時間に孤独な緊張感を生んだ。]
(493) 2014/07/14(Mon) 17時頃
|
|
先輩
[沈黙を破る言葉。 ただ一言、彼を停止させる言葉。 自分自身、言葉が随分冷たく聞こえて 驚いてしまうのは、錯覚なんだろうか。]
何か考え事ですか
[>>433>>435 何だか黙り込み難しい顔をしている そんな風にみえて、パソコンには触れず 淡々とした口調で問いかけた。]
(495) 2014/07/14(Mon) 17時半頃
|
|
理解?
[言葉の真意が測りきれず ただ首を傾いでぽつりと零す。]
私だって先輩の事は解らない事だらけです。 早いとか遅いとか
……何を気にしているんですか?
[言葉に怒気は一切無い。 単純に、相手の気持ち、真意を測ろうと 微笑して問いかけた。]
(501) 2014/07/14(Mon) 17時半頃
|
|
先輩、止めて下さい。
[ぴしゃりと言い放つ言葉はやや刺のあるもの。 今すぐにでもその思考は止めさせるべきだと そう思ったからこその言葉。]
私は自分のせいで先輩が 先輩自身を責めるような所は見たくないです それに、
[ん、とひと呼吸置いた。 これはとても難しくて誤解を生みそうだから。 一つ一つ、言葉を選ぶように]
私は人に見せていなかったんですよ 隠して居たんです、気づかなくて当然ですよ 顔の見えない場所じゃなくて 顔が見える所で罵られたら耐えられないですから
[へら、と誤魔化すように笑って]
(508) 2014/07/14(Mon) 18時頃
|
|
この話はもう辞めましょう?
[続ければ続けるほど 得るものはあるだろうけれど、 何か不味い所に触れてしまいそうで怖かった。]
歓迎会の前にお風呂に行きたいから。 先輩、また後で。
[やや冷たく突き放したように聞こえるかもしれないが。 今はそれくらい、距離をとる。 そんな不器用な方法しか浮かばなかった。]
(509) 2014/07/14(Mon) 18時頃
|
|
―― 共用浴室 ――
いっちょんわからん
[共用浴場にて呟いた言葉。 順番を待つ人も居なかったようで 浴室の鏡の前で裸になり、祖母を思う。]
ばぁちゃん 人との付き合いって難しかね わけくちゃわからんもん
[先輩は、すまなかった、と言った。 猫村さんは、ありがとう、と言った。 わからない。そのどちらも。 鏡に映る自分の貧相さにため息が漏れた。 それはきっと、見た目だけの問題じゃない。]
(530) 2014/07/14(Mon) 19時半頃
|
|
でもね
[それでも散りばめた星のようだった。 自分の周りに自分を見てくれる人が居る。 それは純粋に嬉しくて。]
夢んごたる
[そんな風に言う割に、表情は優れない。 天秤を揺らす幸せと責任は 何時も責任が時間を掛けて下がっていく。]
ただ逃げてただけばい
[立ち向かっていた、との評は正しくない。 向かい合わないからこそ、誰にも言わず ただ淡々と好きなものに縋り付いていただけだ。]
(531) 2014/07/14(Mon) 19時半頃
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|
ばぁちゃん
[浴室の中へ、中へ。 足はゆっくりと進む。 シャワーに左手を、水量調整を右手で行い]
人を傷つけるのは怖かよ 触れるのが怖か みんな笑顔になんてしきらんもん
[湯に変わるのを待って頭をのそりと前へ出せば]
帰りたかよ、ばぁちゃん
[湯水のように、流れる一時の*弱音*]
(533) 2014/07/14(Mon) 19時半頃
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