202 月刊少女忍崎くん
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ススム! 今日がお前の命日だ!
2014/11/15(Sat) 02時頃
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──人楼高校、校庭手前──
[栗栖と別れて向かったのはお好み焼き屋とは丁度逆の方向で、あたりを見回しながらでも、残念ながら白銀を連れたススムとは行き会わずじまいだった。]
(栗栖にもかわいいところがあるんだな)
[なるほど、もし夢子が佐藤にあーんをするときが来たら、 照れるシーンはやはりいれなければならないだろう。
まじまじと見てしまって、栗栖には悪かったが、参考になったのも含めて忍崎の機嫌はよかった。 よもや、その当人に、よくわからない奴 などと 思われているとは思っていない。]
(7) 2014/11/15(Sat) 03時半頃
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[買ったものがまだ温かいうちに別れた場所へ戻ると、別れたその場所には鷹野はおらず、忍崎はその場であたりを見回すことになった。 長身は目印になるが、人を探すときにも有利だ。
すぐに隠れてしまう小柄な姿でも 探せばすぐに見つかった。]
た…
[──鷹野、と、そう声をかけようとして、 見えた真剣な横顔に、途中で声が消える。]
(8) 2014/11/15(Sat) 03時半頃
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[その奥にいる赤いフードをかぶった子どもの目線にあわせようとしてか、屈みこんだ姿勢で、シャッターが切られる。]
………
[数枚を撮った後、デジカメの小さな画面を確認した鷹野の表情が、自然な笑顔に変わる。満足がいくものが撮れたのだろう、とわかる顔だった。
狼と赤ずきんの二人に近づいた鷹野が、デジタル一眼レフの小さな画面を見せると、覗き込んだ少女の顔がぱっと明るいものに変わった。]
……
[それを、──ああ。 いいな。と思う。]
(9) 2014/11/15(Sat) 03時半頃
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[赤頭巾の少女が撮った写真をみたときのきらきらした表情に、 待っていてくれるだろう読者たちの姿が一瞬重なる。
あんなふうに自分も、読者たちにきらきらした表情をしてもらえる漫画を描けるようでありたい。とそう思えた。]
(10) 2014/11/15(Sat) 03時半頃
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[顔をあげた少女と何事かを話して、鷹野が子どもの手にあるカメラを受けとる。そのまま、再度ファインダー越しに少女とクラスメイトに向かい合う様子をそっと見守る。]
(鷹野は、写真に向かい合うときに、 あんな顔してたんだな)
[普段は、被写体としてカメラのレンズを見つめることが多くて、 表情までは見てとれなかった。]
(11) 2014/11/15(Sat) 03時半頃
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[カシャッとまたシャッター音が響く。 声はかけないまま、小さな撮影会の様子を 少し後ろから眺めていた。
少し、勿体無いことをしていたか、と思う。]
───。
[今まで、近くにあったのに目にすることができずにいた、 その真剣な横顔に、知らず、口許が緩む感覚があった*。]
(12) 2014/11/15(Sat) 03時半頃
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・ ・ ・
『うお。 ──おいおい! 小森! あれみろよ』
(13) 2014/11/15(Sat) 03時半頃
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[小森祭にクラスメイトの辰次から、そう声がかかったのは、丁度、校庭の見える渡り廊下を通りかかったときだ。黒鎧姿の辰次が窓の外を指差す。]
『今度はなに?』 『あれだよ、あれ!』
[腕を叩かれて、窓枠に連れられた小森は外を見た。]
『しかたないなあ』
[なんでも大げさなくらいに騒ぐ辰次のことだ。どうせそう大したものではないだろう。 そうは思いつつ、小森は示された先に目を凝らした。]
(14) 2014/11/15(Sat) 03時半頃
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『……』 『なっ?! 珍しいだろ!?』
[辰次が示したものが何かはすぐにわかった。190cmの長身は遠くからでもよく目立つ。]
『あいつ、あんな顔すんだなあ』
[つい、まじまじと見てしまった自分のその横で、はあー。と感心したように辰次が後ろ頭を掻いた。]
(15) 2014/11/15(Sat) 03時半頃
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『……あんたもみたことないんなら 確かに珍しいかもね』
[──見えたのは、忍崎だった。その向こうに、 子どもの写真を撮っているまどかの姿も見える。
どちらもこちらには気づいていないようで、 二人は各々ファインダーと、 それを覗く背中に視線を投げている。]
『だっろー? あれ鷹野気づいてねえのかな おーーーい』
[少し褒めるとすぐこうだ。ふふん。と勝ち誇り、 忍崎たちに手を振る辰次に、小森はじとりと半眼を向けた。]
(16) 2014/11/15(Sat) 03時半頃
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『やめといたら。』
[まどかに声をかけようとする辰次のマントを軽く引く。あ?と疑問系の声とともに窓に身を乗り出していた黒甲冑が後ろを振り返った。]
『あ? なんで? 鷹野にもおしえてやりたいじゃん?』
[せっかく珍しいんだし。と首を傾げる黒兜の向こうで、声に気づいたのか忍崎がいつもの真顔に戻ってこちらへ顔を向けるのが、小森からは見えてしまった。]
『…やめといたら?』
[面覆いをしていても、?マークを頭上に浮かべているのが見える辰次に目を眇めた。]
(17) 2014/11/15(Sat) 03時半頃
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[顔は見えないはずなのに、首の捻り方とポーズで、しっかり 「なんで?」と思っているのがよくわかる。]
『……』
[ちら、と辰次の後ろに見えている忍崎が、すっかりいつもの顔をしているのをもう一度だけ確認して、息をつく。]
(18) 2014/11/15(Sat) 03時半頃
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[あいつ確かに戻るのがはやすぎるわ。と、 内心で忍崎に言いながら]
『…今のは、見逃したのわかったら、 悔しすぎそうだから』
[余計なことはいわないでおいたら。と、小森 祭は、目撃したものの詳細を友人に伏せる道を*選んだ*。]
(19) 2014/11/15(Sat) 03時半頃
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[渡り廊下側からかかった辰次の声に、顔をそちらに向けていれば、その間に写真を撮り終えたらしい鷹野が駆け寄ってきた。]
いや。大丈夫。 今戻ったところだ。
[渡り廊下に投げていた視線を、 鷹野の方へと戻す。 待たせたか。という言葉に軽く首を横にふった。]
(23) 2014/11/15(Sat) 04時半頃
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[一度、ちらと見やれば黒鎧の辰次はといえば、どういう理由か、隣の小森だろう背丈の伸びた白甲冑姿に小突かれて引きずられていくようだった。]
ああ。色々撮っててくれたんだな
[頼んでいた写真の話に、鷹野の手元にある小さい画面を、たこやきに焼きそばのパックを潰さないようにやや背を丸めて上から覗き込む。]
助かる。 特に屋台の裏側は、必要なんだが 中々見当たらないからな…
[屋台の並びはきちんときれいに見えるようにとられていたし、切実な要望にもしっかりと応えてもらっていた。たこ焼きをかるく持ち直して、鷹野へと頷いた。]
(24) 2014/11/15(Sat) 04時半頃
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ジェームスは、マドカに、まず たこ焼きのパックをひとつ渡した。
2014/11/15(Sat) 04時半頃
ジェームスは、マドカに、ついでラムネの瓶を渡した。
2014/11/15(Sat) 04時半頃
ジェームスは、マドカに、やきそばと割り箸を渡した。
2014/11/15(Sat) 04時半頃
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いや。ちゃんと買えた。 さっき丁度たこやき屋の前で 栗栖にあってな
[なんなら冷めないうちがいいかと思って、先に渡した。と、 たこ焼きについては応えて、自分で渡したかったか?と首を傾げ]
……
[じ。と、そこで改めて鷹野の顔を見る。]
(25) 2014/11/15(Sat) 04時半頃
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[まじまじと見つめながら先ほどの事と、まどかが可哀相。 と、そう言われたことを改めて思い出す。]
………… 足りるか……?
[一応、礼は他にも用意するつもりではあるが、 これも十分でなかったら困る。と、 やや心配げに、鷹野の様子を伺った。]
(26) 2014/11/15(Sat) 04時半頃
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[遠慮などしていないだろうか。と、注視しながら、 やや赤くなってみえる鷹野の顔を見た。]
しかし、高野はうちに来ると、 結構なペースで ぶたまんなんかもつまむだろう?
[気づくと まとめて忍崎が蒸したうちの2こ、3こ、4こ── と、消えていることがある。
あのペースでいくと実はこれでは足りない──ということもあるのではないか。と、育ち盛りの男子高校生たちと女子高校生のために夕飯を作ることもある家主は思っていた。]
(30) 2014/11/15(Sat) 05時半頃
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ジェームスは、ちなみに料理スキルは一人暮らしの間にだいぶ上がっている。
2014/11/15(Sat) 05時半頃
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─人楼高校、写真部展示教室─
[やきそばにラムネにたこ焼きに、と、食べ盛りの男子高校生は買ったものを全て綺麗に胃に収め、ついでにたこやきをほうばっているカメラ目線の写真を撮影したのち、移動した先は写真部の展示教室だった。
受付の当番をしている生徒に軽く頭を下げて教室に入る。
鷹野の写真を見知っている写真部の生徒は、忍崎の顔に、 「あ。」と驚いた顔をしたが、背の高さゆえに驚かれることは昔からよくあることだったため、忍崎は特に気に留めることもなく写真の展示された壁の方へと視線を向けた。]
(49) 2014/11/15(Sat) 18時頃
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[展示教室はまばらに人が入っていた。 どことなく落ち着いた空間に行くと 自然、口数は少なくなる。]
…。
[壁とボードに張り出された写真を、 一枚一枚眺めていく。
人物をうつしたものや、動物や草花をとったものもある。
清楚な小ぶりのミニバラが大写しになった写真の前では、 これは氷見山先輩が得意そうだな……と、 いつも人物の背景に花を咲かせてもらっている ひとつ上の先輩の顔が浮かんだ。
動物好きでもあったはずだから、 猫や犬の写真も展示されているここは、 つれてくれば案外と喜んでもらえるかもしれない。]
(50) 2014/11/15(Sat) 18時頃
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[その写真達の中でも、風景写真の前で足を止める時間は長い。 もはや職業病ともいえる。背景に鷹野がアシスタントに入ってくれるようになっていくらか緩和したとはいえ、見ないで描くと、パースが惨憺たる有様を呈するので、いまだに資料写真は手放せない。]
────。
[学校近くを取ったと見える、「いいな」と思った風景写真の一枚を、じ。と睨むように見据えていると、背後からひそひそと 「……敵情視察?」「撮影者になにか恨みでも」と、声がした。 幸か不幸か、集中している忍崎の耳には届かない大きさだったけれども。]
(51) 2014/11/15(Sat) 18時頃
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…ん
[>>48 ──変わりに目に入ったのは、 キャプション上の名前だ。]
(52) 2014/11/15(Sat) 18時頃
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(…… ああ、)
[鷹野の名前を見てから、写真へと視線を戻す。
──ああ。 と、今度は資料としてではなく、 別の、もっと個人的な感慨から、 忍崎は、もう一度その風景を見直した。]
(53) 2014/11/15(Sat) 18時頃
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[坂の上、高台になった公園からは、 橋のかかった川と町並みが見えていた。
よしっ、と鷹野まどかが、ファインダーを覗いたその瞬間、
その切り取られた風景に、 さっと、人影が重なった。
シャッターを切る指を止める間もなく、 ごっっ と 一陣、風が過ぎ去る。]
(60) 2014/11/15(Sat) 21時半頃
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[フレームに映りこんだのは、横顔だった。
朝日へ向かって駆け出すひたむきな。
微かに息を切らしながらも、 前を見据えた真剣な眼差しで、
首裏に湿布を貼った男子の横顔だった。]
(62) 2014/11/15(Sat) 21時半頃
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[そう──ひたむきに、至極必死に、 そのとき、忍崎は集中していた。]
(ああくそ!! 鳥!! はやいな……!!)
[陸上で短距離の選手をやっていた手前、足に自信はある。あるが、カメラを構えながらの慣れない姿勢で大空を自由に舞う鳥を追うのは流石に骨が折れる。]
(*2) 2014/11/15(Sat) 21時半頃
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[一年前。鷹野の写真に写りこんだそのとき── 忍崎は、佐藤と夢子のばったり公園デートv回で、 ハトを描くための資料写真集めに必死だった。]
(くそっ!大空は自由すぎる!!!)
[だが結局── 大地から離れられないような身では、 くっ… と歯噛みして、青空に飛び立っていく翼を 黙って見上げることしか、できなかった───…]
(*3) 2014/11/15(Sat) 21時半頃
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[鳥の羽ばたきが頭上を登っていく。広い肩が上下して、 走っていた足が緩やかに止まる。]
……だめだったか……
[憂いを帯びた横顔が、朝の清涼な空気の中、青空を見上げた。 追っても捕まらない青い鳥を名残惜しむように朝日に目を眇め、 長身の青年は、緩く息を吐いた。]
(63) 2014/11/15(Sat) 21時半頃
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[風のごとく、フレーム内に飛び込んだ青年は、 そのまま暫く空を見上げていたが、 そのうちに、なにかを諦めたのだろう。
湿布の貼られた首後ろを押さえて、黒いジョギングウェアを来たその男は、視線を地上へと降ろした。 カメラを構えていた手も緩やかに体の横へと下ろす。]
───?
[と、首をめぐらせた先、 踏み台の上で少女が、 一眼レフをもって立ち尽くしていた。]
(69) 2014/11/15(Sat) 21時半頃
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[踏み台にのって漸く首を曲げずに話せるくらいの、 小柄な背丈にはややも大きく見えるカメラが目に止まる。]
……それ
[視線をカメラに固定したままで、 男の手がもちあがった。 無愛想な声と共に、指が、カメラの目をさす。]
(70) 2014/11/15(Sat) 21時半頃
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………
[ゆっくりとそちらに歩み寄ると、寧ろ慌てた様子で 少女の方から駆け寄ってきた。 町を取っていた。という謝罪の言葉と同時に、 持っていたカメラがずいっと差し出される。]
…
[一回り以上は大きな手が、小柄な一年用のジャージを羽織った少女からデジタル一眼レフカメラを受け取る。]
(74) 2014/11/15(Sat) 22時頃
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[ひっくり返すと、小窓に先ほど彼女がとったと思しき画面が映し出されていた。
撮れていたのは、走りこんできた自分の横顔と、 空の向こうに豆粒のような黒点になった鳥の姿。]
───…
[その後ろには、朝日に照らされる町並みと 川の表面が、キラキラと映っていた。 手前の顔にピントが合わされてはいるが、 町と川幅の広さが、よくわかる。]
(75) 2014/11/15(Sat) 22時頃
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[──もし、この公園で写真を撮っていたなら、 鳩などの鳥が映っているかもしれない──]
(*4) 2014/11/15(Sat) 22時頃
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[そう思って見せてもらった写真は、 思い描いたものとは少し違っていたが、 ある意味では、想像以上だった。
手前にある顔にピントが合ってしまっているものの、 高台から撮られた風景は、 爽やかな朝の空気がよく捉えられていて、 陽に照らされる家並みの陰影も、きらめく川も、 手前に佐藤と夢子を並べるのに最適な構図のように思われた。]
(*5) 2014/11/15(Sat) 22時頃
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ジェームスは、マドカの写真を暫く黙って見つめ
2014/11/15(Sat) 22時頃
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これ、
[たっぷりの間を挟んで、顔が上がる。 無愛想な顔が、正面からそこにいるカメラの持ち主を見止めた。]
もらってもいいか。
[軽く、渡されたカメラを持ち上げる。 低い声が緊張した面持ちへとむけられた。]
(76) 2014/11/15(Sat) 22時頃
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写真の方だ。
(81) 2014/11/15(Sat) 22時頃
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[一息に生じた誤解を否定して、怯えた様子を見やる。]
…焼き増しでいいから。
[よく言えば落ち着いた、淡々とした声が話を続けた。 渡されたカメラを差し出す。]
……
[じ。と私服の上に羽織られたジャージを見て、 す……と一眼レフを返して空いた手が、 まどかの頭あたりで水平に動き高さを測っていった。]
(82) 2014/11/15(Sat) 22時頃
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[見やる視線はジャージの上に置かれている。 145pの高さを測り終えて、 ジョギングウェア姿の忍崎は頷いた。]
人楼高校の、鷹野だろう?
[── 美術の選択で一緒の。と、 添えて頭のつむじをみて、 うん。と改めて確認したように、 長身の同学年生は、少女の名前を口にした。]
(83) 2014/11/15(Sat) 22時頃
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[カメラを返した少女が叫ぶ。]
……身長?
[──と、ジャージで覚えていたのだが、 カメラを使うのだとは知らなかった。
見下ろしたままでいれば、ほとんどはじめて、 小さい鷹野の顔を、正面から見ることになった。]
(92) 2014/11/15(Sat) 22時半頃
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[美術の授業で、写真を模写していたな。ぐらいの認識はあったものの、顔をはっきりと見た記憶はない。
だから認識は、ジャージ姿とよく見えるつむじと、 作品の下に貼られた「鷹野まどか」という名前だった。]
(意外と目がでかいな)
[上から見るとあまり見えない部分をまじまじと見返しながら、 たどたどしい名前に、ああ。と声を返した。
──どうやら、相手からも認識はされていたらしい。]
(93) 2014/11/15(Sat) 22時半頃
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[焼き増しするから!>>91と、意気込む様子に、 ありがたい。と、礼を添える。]
わかった。 教室にいけばいいか?
[人楼高校の選択授業は数クラス合同だ。 鷹野は何組だっただろうか。そんなことを思いながら、 また今度。とそういうのに頷いた。]
(94) 2014/11/15(Sat) 22時半頃
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──ああ。じゃあ、また学校で。
[それが、初めて鷹野と交わした会話だった*。]
(95) 2014/11/15(Sat) 22時半頃
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─ 人楼高校、写真部展示室 ─
[展示室に飾られた通学路の急坂は、 初めて鷹野と話した公園にも続く道だ。
ああ。そういえば、そんなこともあったな。と、 ふと、初めて話したときのことが思い出された。
あのときは徹夜明けで、 ネームが終わっていざ下書きを。と 思えば鳩の丁度いい資料がなく、 鳥を追いかけ、上を見上げながら走る──という不自然な苦しい姿勢での行動を強いられていたのだった。
おかげで軽く首を痛め、 暫く湿布が手放せない生活だった。]
(133) 2014/11/16(Sun) 00時半頃
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ジェームスは、──は。と、そこで何かに気づいたように動きを止めた。
2014/11/16(Sun) 00時半頃
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[昇る坂道を移した写真の前、 サァァ…… と 光のように理解が降りた。]
( そ う か ……!)
[よく考えればわかることだった。 出会いのときにヒントはあったのだから。]
(ああ……そうだったのか……)
[かわいそうだ。と栗栖が言った訳も、小柄な体格が良い。と言ったら何故かゆすられた理由にも、全て納得がいった気がした。]
(134) 2014/11/16(Sun) 00時半頃
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ジェームスは、── よし。と、心ひそかにひとつのことを決めた。
2014/11/16(Sun) 00時半頃
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─人楼高校、写真部展示教室─
[後ろから掛かる声に、ん。と背後を振りかえる。>>136 たどたどしかった呼びかけは、今では随分耳慣れたと思う。]
ああ。わかった。
[その場で頷いてから小さく首を振る。 気にしないでいい。と下がる眉に手をふった。鷹野も四六時中大男と一緒では息も詰まるだろう。整理についていって何ができるわけでもない。]
(148) 2014/11/16(Sun) 01時頃
|
|
[とまれ、一時別行動の提案に頷いて、 念押しに、少し表情を和めた。初めて話したときの、怯えていた顔を先ほど少し、思い出したせいかもしれない。]
わかった。何か手伝いが欲しかったら そっちからもメールしてくれ。
[荷物運びなんかの用事があれば、 手伝うこともできる。 強い念おしに、もう一度頷く。]
(149) 2014/11/16(Sun) 01時頃
|
|
[じゃあ行ってくるね!という鷹野に 軽く手を振って背を見送る。]
じゃあ、あとでまた。
[口にした台詞は、公園で出会ったときのものと、 少しばかり似たものになった*。]
(150) 2014/11/16(Sun) 01時頃
|
|
/*
クリスマス 26回 残0pt注目 ←←←←← ライジ 21回 残156pt注目
(-13) 2014/11/16(Sun) 01時半頃
|
|
──人楼高校、校内──
[鷹野と分かれて写真部展示室を出て後。 忍崎はパンフレットを凝視しながら校内をひとりで歩いていた。
校庭は先ほど大まかには見回り終わり、 回っていないのは校内のイベントが主にである。]
(……とりあえず文芸部にもよって…… 新聞部の方も見ていくか)
[パンフとにらめっこをしながら、 回るルートを確認する。]
(163) 2014/11/16(Sun) 15時頃
|
|
[ホラー映画上映会の様子からして、(実際は、気絶までするほどこわがる氷見山のお手柄のようなものだったが)おばけ屋敷に鷹野を連れて行っても問題はないだろうが、怖い。とは言っていたし、ひとりで回るのもなしではない。》
(できれば、誰か捕まえたいが)
[怖がるヒロイン役とそれを安心させる ヒーロー役が欲しいところだった。
──既に、花園と氷見山がある意味その形式に嵌っているとは知らず、思案する。
展示物の方はたしか新聞部も、笠原から聞いたところによれば、二階渡り廊下でバックナンバーの展示や人気記事投票をやっていたはずだった>>1:35。]
(164) 2014/11/16(Sun) 15時頃
|
|
[展示教室近辺を歩きながら、窓の外をみると校庭が見えた。 屋台の下に、トラックがすこしだけ顔を覗かせていた。]
───。
[新聞部に文芸部に、陸上。 思い返して少し歩く速度を緩めた。
そのみっつが繋がる線を、 自分は知っている。]
(165) 2014/11/16(Sun) 15時頃
|
|
──回想、忍崎の自宅──
[忍崎が初めてその冊子のことを知ったのは、 氷見山と二人で作業をこなしているときのことだった。]
? 寄稿者がたりないんですか?
[あちこちの部活で助っ人をしている氷見山は、顔が広い。かつ、どことなくものを頼みやすい空気が漂っているためだろう。 時折文系部から悩み事が持ち込まれることがあるようだった。]
(*7) 2014/11/16(Sun) 15時頃
|
|
[文化祭の定期発行日>>+10がくるというのに、 どうやら完成見込みの作品が少ないらしい。
「どうにかならないかな…!」と文芸部部長の悩みを聞いて、 どうにかならないかな。と、当時二年の氷見山から、 原稿作業中に話を聞いたのが最初だった。]
……そうですね……
形式にこだわらないなら、 穴埋めくらいは手伝えますけど
[小説。というよりはキャラクタに喋らせる台本形式に近くなるが、それでもよければ手伝いましょうか。と、氷見山の手伝いもあり、 〆切りより大分手前で完成した原稿を整えながら提案をしたのも やはり、ほぼ一年程前のことになる。]
(*8) 2014/11/16(Sun) 15時頃
|
|
[なお、そのときに「江入 ひみこ」のP.Nで (名前は氷見山と相談して決めた) 寄稿した読みきりの作品は、当時から月刊マーマレード連載中の 「恋バナっ!」の雰囲気とよく似た内容であり、 そこから笠原が目ざとく忍崎の正体をかぎつけ、 笑顔で取材にやってくることにもなったりしたのだが、 それはまた別の話である。]
(*9) 2014/11/16(Sun) 15時頃
|
|
[──ともあれ、そんな氷見山を介した縁で、 忍崎は文芸部と繋がりを持つようになり、 不定期発行される『珠玉』の入手も随分と楽になった。
そして四月になり、新入生が入ってからは 文芸部にヘルプを頼まれることはなくなっていた。]
へえ。文芸部にいい新入が入ったんですね?
["早乙女スピカ"。
その名前を知ったのは、氷見山との作業中、各部活に入った(漫画的な意味で)注目できる新人の話を聞いていた中でのことだ。]
(*10) 2014/11/16(Sun) 15時頃
|
|
[ぱら。と作品を読むと、そこには誰にも読みやすいように配慮された童話がつづられていた>>+8。
情感豊かに息づく世界の中で、 登場人物たちは、 生き生きとした表情をみせる。
不可思議の中にも切なさと温かみが同居した 星を集めるこどもたちの話。]
(*11) 2014/11/16(Sun) 15時頃
|
|
[スピカの名前に似合う作品を読み終え氷見山へと顔を向ける。 走りきった後のような、爽快感のあるいい読後感だった。]
どんな子なんですか?
[こんなに爽やかで素敵な話をかける人物なら、漫画のネタになるかもしれない。──そう思い正体を聞いてしまったのが、正解だったのか間違いだったのかは、今でも、よくわからない*。]
(*12) 2014/11/16(Sun) 15時頃
|
|
/*
マユミ−ススム間を埋める経緯的には、 だいたいこんなところかと思うんだがどうだろうな。
知ってるということは了解とれてるからいいんだが、 状況だけ先にあって、経緯は相談なしで決めてしまっているので、 ちょっと怖いチキンハート。
(-19) 2014/11/16(Sun) 15時半頃
|
|
/*
しかし今回はひとりごとをめっっっっっちゃ使っていないな ペア村だとわりとこうなりがちなのはあるんだが。
つーぎーはススムとの回想に潜りつつ、 スピカ=白銀 に気づいた上での、 挙動不審の補間をするターンか。
そのあとに、リアルタイムで会話にも行きたいんだが。
(-20) 2014/11/16(Sun) 15時半頃
|
|
…………
(166) 2014/11/16(Sun) 15時半頃
|
ジェームスは、遠い目で窓の外に広がる青い空を見た。
2014/11/16(Sun) 15時半頃
|
(いや、だって まさか
あの話の作者が あんなだとは思わないだろう……!)
(*13) 2014/11/16(Sun) 15時半頃
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[氷見山から"早乙女スピカ"の正体を聞く少し前に、 ススムから"新聞部の新入部員"のストーカー 基い 強烈な取材については話を聞いていた。
聞いていてしまった。
それゆえ、激しく衝撃を受け、「ェ"っ」 と、 濁った声で驚いてしまいはしたが、作品に罪はない。
作品に罪はない。連載を持つ際に編集部から、
「やはり先入観をもたれないように、 男だとはバレないようなP.Nで──」
と言われたことが妙にはっきりと思い出されてはしまったが、 作品がすばらしかったことに代わりはない。]
(*14) 2014/11/16(Sun) 15時半頃
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[よって、衝撃の事実が発覚したのちも、 早乙女スピカの童話が載った、 その『珠玉』は、幸か不幸かその後>>+7 ススムに見つかるまで、 忍崎の家にある本棚の一角に収まっていたのだ──]
(*15) 2014/11/16(Sun) 15時半頃
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ジェームス 47回 残1111pt注目
きせずしてぞろ目だったので貼っていく。 あとマドカの表発言数おおすぎないかこれまどか栗栖からも飴もらってただろうに忍崎よりptがへっている
(-21) 2014/11/16(Sun) 15時半頃
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あと7517pt
流石に赤は使い切らないだろうので、 積極的に赤を使っていく所存。
(-22) 2014/11/16(Sun) 15時半頃
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──回想:ススムと『珠玉』──
[曇天のため、部活が中止になったその日。 家に寄ったススムが「これいいな」と、持ち出してきたのが、 "早乙女スピカ"の童話が載った『珠玉』だった。]
ん"ッ あ いや……いい……話だな
[>>+9 一度目を通した話を丁寧に読み聞かせてくれたススムに返せたのは喉で詰まらせた声だった。]
(*16) 2014/11/16(Sun) 17時頃
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[確かにいい話であることに異はない。 なかった。──なかったのだが、 どこか晴れやかな顔をしているススムの顔に 白銀に振り回されて胃を抑えるススムの姿が重なる。]
(……黙っておこう……)
[やはりちらつく編集部曰くの、「先入観」という言葉に、 忍崎はそっとススムに"早乙女スピカ"の正体が、 彼を追い回している少女、白銀 真弓であることについて、 硬く硬く、口を閉じる決意をした。]
(*17) 2014/11/16(Sun) 17時頃
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[白銀も寄稿の際に本名を使わないあたり、作品を読んで欲しい気持ちはあっても、自分が作者だと吹聴する気はないのかもしれない。
ススムが直に白銀に対して早乙女スピカの作品についての良さを熱弁するような事がなければ、白銀本人がいきなり、自分が、早乙女スピカだと言うようなこともないだろう。
忍崎自身が唐突に、「実は自分は星野しのぶで……」と 自分語りをはじめないように、 きっかけなしで白銀から話す可能性はほぼ無いように思えた。
氷見山から聞いてしまう可能性については、 後日、ススムと氷見山が揃った場で、 見つかりたくない作家心理について言及し>>+11、 ソフトに釘をさしておいた。
そちらの効果の程はわからないが、その後、 ススムが早乙女スピカの正体に気づいてしまった様子はない。
忍崎なりのススムの胃防衛作戦は、 なんとか上手く行っているように思えていた。
ひとまず、──*今のところは*。]
(*18) 2014/11/16(Sun) 17時頃
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あ。 まずい。
氷見山のススムが読者だとは知らないぜ に 若干抵触したかもしれない。
す ま な い 都合悪いところは スルースルーで お願いします。
珠玉読んでるのは知ってるけどスピカ作品読んでるとはしらないとかでぬけられないか だめか だめかもしれん。 だめだったらすまない…!
(-23) 2014/11/16(Sun) 17時頃
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──人楼高校、廊下──
[ふ。と遠い目をして窓の外を仰ぐ。 昼をすぎてもなお、 本日は実にいい天気である。]
…
[ほぼ無表情で外を見ている長身に なにやってんだあいつ…と そういう目が向けられていたことには、 残念ながら、気づかないままだった。]
(171) 2014/11/16(Sun) 21時半頃
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──お化け屋敷前──
[それから。新聞部の記事投票の張り出された廊下を通り、 実行委員会の腕章をした笠原に、 「文化祭の突発企画の方おかげで結構盛り上がってるよー」と 笑われながら、氷見山の記事に投票が集まっている話を聞き、 今年のお好み焼き屋には男女の二人連れが多いだとか、 校庭で手をつないでいるカップルがいただとか、 その手の話に「詳しく」と真顔で割り込んで、噂話をしている男子生徒を思い切りびびられたりしながら校内を回り、
ぐるりと校舎内を歩いている間に、 190cmの長身はお化け屋敷前にまで戻ってきた。]
(172) 2014/11/16(Sun) 21時半頃
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──お化け屋敷前──
[結局のところ、そう丁度良く もうひとりは捕まらず、 視察だけでもと受付で1名の入場を頼んだ。
受付役のときに回ってきたのが 友達同士かカップルか、 ともかく複数人での入場希望する者が 多かったのかもしれない。
受付の女子生徒は少し怪訝な顔をしたが、 1名のみでの入場を拒むルールもなく、 暗幕の下がった入り口から、 無事に案内される運びになった。]
(178) 2014/11/16(Sun) 22時頃
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──お化け屋敷──
[入り口をくぐり入った先は、流石に暗い。 薄ら寒いBGMの中、ぶつからないように、 顔の前に軽く手をかざして歩く。
長身を考えられていない場合があるせいで、 幾度も額を ゴッ とぶつける事故に会い 結果としてついた癖だった。]
(……。 …… よく見えないな)
[当たり前だ。]
(179) 2014/11/16(Sun) 22時半頃
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[2-1の出し物は、お化け屋敷である。
明るい中堂々とお化けが光の下を歩いてどうするというのか。 ススムに内心が聞こえていれば、そうつっこみを入れてくれたかもしれないが、残念なことに声には出されなかった。]
……
[よって、つっこみは不在のまま、 暗闇に目を凝らす。
──と、眉間に皺が寄り思い切り前方を 睨んでいるような顔になる。]
(183) 2014/11/16(Sun) 22時半頃
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ジェームスは、暗幕の向こうでおどかそうとしている生徒が、「ひっ!?」と竦んだのに気づいていない。
2014/11/16(Sun) 23時頃
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/* >>+36
おい囲碁将棋部。
ボドゲ部兼任になってないか大丈夫か
(-25) 2014/11/16(Sun) 23時頃
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──お化け屋敷内──
[明るい場所で普通にしていればまだしも、 引き結んだ口に、吊りあがった眉尻、 眉間に皺を刻んだ上に、一点凝視が重なり 一見するだに「ガンをつけている」としか 解釈のしようもない面構えだった。]
……、
[正面から見るほど、 眼力が強すぎて怖い。]
(*19) 2014/11/16(Sun) 23時半頃
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(…… この柳は本物か? よくできてるな。
暗い中の影は、今覚えておかないと…)
[考えているのは、作画のことなのだが、 そんなことは外部に伝わるはずもなく、 脅かす側が客の目つきに逆にびびらされるという図が、 一部でのみ発生していた。]
(*20) 2014/11/16(Sun) 23時半頃
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[前方からは『なんかお経が聞こえる!?』>>+40と、客から悲鳴が上がったりもしているが、忍崎付近であがる悲鳴は暗幕の向こうから聞こえている気配があった。]
(なかなかおばけ役が出てこないな。
いつ来るか──と、構えさせて、 一気に、という演出か?)
[なるほど、緊張感を高める演出か。 上手いな。などと納得しながら、 暗闇の中をずいずいと進んでいく。]
(*21) 2014/11/17(Mon) 00時頃
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[もとより作り物を怖いと思う感覚は 忍崎にはいまいち薄かった。]
(雰囲気づくりはかなり上手いが、 まあさほど怖くはないな)
[これならば、「〆切りの前倒し」「自分の好みを押し付けてくる編集」「ネタ切れ」「完成原稿の上に墨汁の海」「スランプ」「全没」 「ぎりぎりでの郵送ミス発覚」──etc.の方がよほど]
(*22) 2014/11/17(Mon) 00時頃
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…………
[と 考えて、キリキリと痛む胃を抑えた。恐ろしい。 おそろしいすぎる。どれも背筋が凍る。]
(*23) 2014/11/17(Mon) 00時頃
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…………
[自分の思考にダメージを受けて、 緊張感は先ほどよりも高まった。 (漫画家としての)恐怖を覚えたせいで、 心臓が普段よりも脈拍数を増やす。]
────。
[微かに乱れた呼吸を整え先に進むと 前方に「いかにも」な井戸が見えた。]
(*24) 2014/11/17(Mon) 00時頃
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[── 微かにボウッと見えた光は、 人魂か何かの表現なのだろうか。]
…
[一呼吸ののち、口を引き結び、常より緊張の面持ちで 暗がりにある井戸に差し掛かった。]
(*25) 2014/11/17(Mon) 00時半頃
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[井戸手前まで来ると、女声の歌が流れだした。 歌詞に、何がだ。と思うもつかの間、 井戸の暗がりから、 人の手がずずず……と現れた。]
…!
[目を瞠り、ぎょっとして僅かに身を引く。 感情を乗せた声音は迫力たっぷりであり、 実に、実に、真に迫って聞こえた。]
(*26) 2014/11/17(Mon) 01時頃
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[のだが]
(*27) 2014/11/17(Mon) 01時頃
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[──ガシッ!!っと力強い動作で、 地面についていた手を掴む。]
…井戸に…
落ちてしまったのか…!
[銀髪のヅラに女装に完全に誤魔化され、相手がススムだとは 「 全く 」気づかないまま、固まった井戸幽霊の顔を、 忍崎は、さきほどよりも険しい顔で見止めた。]
(*28) 2014/11/17(Mon) 01時頃
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──おばけ屋敷──
[──井戸幽霊の手を掴んだそのとき、 丁度、忍崎の脳内ではきっと来る〜という音楽に乗って]
(とある壊れた井戸で、 夜に恋人と待ち合わせをしていたが 指定の井戸以外にも 壊れた井戸があることに気づかず、 きっと来る、と冷えた夜の間も 長く待ち続ける間に、 足を滑らせて水の中に落ちてしまい、 水死してしまったが、 それでも尚、いまでもきっと、と 恋人を待ち続ける哀れながらも 一途な幽霊なんだな──)
[泣ける。という思考が走っていたが、 当然、内心の全てが伝わるわけもない。]
(*32) 2014/11/17(Mon) 01時頃
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そうだな きっと来る。
(*33) 2014/11/17(Mon) 01時頃
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[── 追いかけられる前に機先を制し、 語り始められた身の上話に、
コク……と、謎の頷きを見せて、 そっと手を離し、励ますように肩を叩いた。]
そうか……
書生は娘衆の中では人気があったが しかし清貧のさなかに暮らしていた。
彼此の富裕の差を気にはしていたが、 あなたの真っ直ぐな想いは、 肌寒くなってきた秋風の中でも 温かく胸に灯る陽のようだと ずっとともにいることを望んでいた。
(*34) 2014/11/17(Mon) 01時半頃
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花に玉となった水の雫に映る あなたの顔をみたいと、 文をおくったはよかったが、 井戸に寄ってた書生がみたのは、 ぐらりと落ちる娘の袖の花と 暗い井戸のそこから響く水の音だった…
書生はこれはもしや ついには引き離されたかと ひどく胸が苦しくなった。
あなたは知らないことだが、 或る雨の日に、父君の使いが、 もう娘には近づくなと、 書生に言っていたんだ……
(*35) 2014/11/17(Mon) 01時半頃
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あなたを待つあいだ、 井戸に腰をかけるのが好きだったのは 男のほうだった。
書生は涙を零した。 水の底へと 暖かな雫をぱたぱたと。
(*36) 2014/11/17(Mon) 01時半頃
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その心は涙の雫に溶け、 一筋に井戸の底へとはしる。
彼のこころは今でも あなたと一緒だ──
(*37) 2014/11/17(Mon) 01時半頃
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[そう言って、もう一度コクリ……と頷く。 と、忍崎? と明らかにススムの声に、 … ああ…。と安堵の息を吐いた。]
… 成仏したか……
[良かった。と、忍崎は、友人に微かな微笑みをかけた。 これで、彼女も自分も、前に進めると*いうことだ*]
(*38) 2014/11/17(Mon) 02時頃
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つっこみが皆無だったので灰でつっこむが
な ん だ こ れ
(-36) 2014/11/17(Mon) 02時頃
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いや 謎のフリをした自覚はあり、 >>+47からのススム天才だと思うんだが
な ん だ こ れ
[wwwwwwwwwwww田田田←井戸wwwwwww]
(-39) 2014/11/17(Mon) 02時頃
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