204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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もう少し、まともに 生きられたら
[ディーンの声は、そこで途切れる。 仮定の話をすることは、今を否定することに繋がりかねない。 今に後悔があるわけではない。 全てを彼に差し出したことには、後悔は微塵もないのだ。]
――……会いたい。
[言いたいことを見失い、ディーンは静かに>>244>>+39>>245声が伝わらない会話を聞く。 そもそも、言いたいことなど存在していたのだろうか。 疑問符はディーンの腹の内に静かに落ちる。]
(+41) 2014/11/23(Sun) 01時頃
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[かわいそうだと囁かれて、慰められたい。 憐れみの視線で射抜かれたい。 その為にはまず、彼に気付かれる必要がある。
ディーンは、失念していた。 物語の登場人物は何も、壇上にあるものだけではない。舞台の上と客席があって初めて舞台は成立する。そこにいる者全てが登場人物なのだ。 ――そして、展開に合わせて登場人物は変化していく。]
――……。
[彼が、こちらに来ればいい。 頭の中に兆した考えに、ディーンは重い息を吐いた。**]
(+42) 2014/11/23(Sun) 01時頃
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[>>+43彼のいうことは恐らく正しい。 しかしディーンは否定も肯定もせずに、ただ瞬きをする。]
……僕は、死ぬつもりで、山に来た。 ここなら、僕たちの一族がいずれ、通る。 シメオンは賢くて良い子だ。 だから、きっと、大丈夫だと思った。 ――僕のそばにいるよりは、その方が良い、と思った。
[>>+44あまりにも自分勝手な言い分であることは理解している。 ひとつひとつ噛み締めるように言葉を落としながら、ディーンは少しずつ目を伏せていく。そこに、>>267増える足音。 そちらを一度見てから、逃げるように視線をラルフに戻した。]
(+47) 2014/11/23(Sun) 10時半頃
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[>>+45会いたい、という言葉は、心境に上手く馴染まない。 感情を的確に表現する為の言葉を探して、やや長い沈黙が落ちる。]
――…………触れられたい。
[そう、これが一番近い。 首を傾げるラルフを見ながらゆっくりと瞬きをして、視線をペチカに遣る。何かの焦げるような匂い。 その手元に肉があったのは、見えていた。]
……触れられて、捌かれて――食べられたい。
(+48) 2014/11/23(Sun) 10時半頃
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……だから、誰かに触るのが 怖かった。 ――……僕は、大人になれなかった。
[ペンと紙を失っただけで、簡単に理性は瓦解した。 ずっと願っていた通りのもの――誰かに食べられるという幸福な死を与えられて、それでも今なお欲は尽きない。 その幸せを、何度でも欲しいと願ってしまう。
肉が焼け焦げる匂いが届き、ディーンは僅かに眉間の皺を深くした。**]
(+49) 2014/11/23(Sun) 10時半頃
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……でも、守らなければいけないと、思った。 だから、生きようと思った。けど…… 僕は、僕の欲望を、優先させた。
[>>+50同族の集う場所で、彼がどんな決断を下すのかを見守るまでは死ねない。 ディーンは確かにそう思っていた。 しかし、選んだ道はそれとは程遠く――守ることも出来ずに。 ディーンは自らの胸元を軽く擦る。
>>+51ラルフの唇が動いて、彼の名を呼ぶ。 ディーンは僅かに口角を持ち上げて、一瞬だけ笑みの形を作った。]
制御できることと、無くなることは……違う。 大人になる頃には慣れて、扱いが上手くなるだけだ。 いつまでも慣れずに、上手く扱えない大人も、いる。
(+53) 2014/11/23(Sun) 13時半頃
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僕は……我慢をすることだけが、正しいとは思えない。 確かに、食べてしまえば、命はそれで終わりだ。
でも、命以外のものは、残る。
[残るものが決して幸福だけとは限らない事を、今身を以て体感してはいる。 しかしそれでもディーンは、我慢することをただ享受することに肯定的にはなれない。]
……君への気持ちも、ずっと残る。
[誰の、とは言わなかった。]
(+54) 2014/11/23(Sun) 13時半頃
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…………珍しい、な。
[>>318昔馴染みが本気で怒るさまは、初めて見たはずだ。 緑色の瞳があのように暗くなるさまを見るのも、同様に。
ディーンの視線はラルフの表情からベネットへ流れ、最後にノックスに辿り着く。 自分を食べたニコラを、それでも大事に抱えている大人だ。]
(+55) 2014/11/23(Sun) 13時半頃
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……シメオンに、君たちのように育って欲しいと思った。 それに、ベネットは信用出来る。
[>>+56だから頼んだ、とディーンは大事な部分を言外に置く。 続くラルフの声に、ゆっくりと首を縦に動かした。]
なくならない。 だから、気を紛らわせる為の手段が、必要になる。 それで路銀を稼いで、放浪する。 よく出来た、悲しい仕組みだ。 誰かを……望むことも、許されない。
(+59) 2014/11/23(Sun) 14時頃
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――……それだけ、ベネットは君を愛していた。
[>>+58自分よりも長くベネットと過ごしていたラルフですら、初めて見た姿だという。ディーンは笑う代わりに小さく息を吐いた。]
(+60) 2014/11/23(Sun) 14時頃
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――……ああ。
[>>+61シメオンについて口にするラルフの言葉は正しい。 ディーンは静かに、肯定の相槌を返す。]
衝動は、感情によって突き動かされる。 感情は制御できない。 感情が暴走すれば、衝動も制御できなくなる。 誰かを思う気持ちは、我慢しきれない衝動に直結する。 大人も、例外じゃない。 ……個人差は、あるが。
[疑問への答えは、最後に、言葉が全て主観に基づくものであることを言い添えて、>>+62ディーンははにかむラルフの口元を見た。]
……素直な子供は、愛される。
(+63) 2014/11/23(Sun) 14時頃
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……僕は、僕の衝動しか知らない。 我慢の限度も、堪え方も、人それぞれだ。 ――……僕は、我慢が得意ではなかったが、 ベネットはきっと、我慢強い方だ。 だから、君なら……
[怒りを露わにしながらも、復讐を遂げるより先に>>319問いを投げ掛けるさまは、我慢強いと評して良いものだろう。 であれば同行者も、彼の我慢強さに倣うことが出来るはずだ。 そう考えて口にした可能性の話は、そもそも意味のないものだと終盤に至って気がついた。 ディーンは言葉を切り、小さく息を吐く。]
……知らないよりは、良い。 こんな形でも。
(+65) 2014/11/23(Sun) 14時半頃
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[>>+66ラルフの言葉は、まるで自分に言い聞かせているかのように、ディーンには聞こえた。 首を縦に振ることもできず、ただ聞き届けるだけだ。 彼らの関係はまさしく「思い合う家族」と言うに相応しいもののように思えていた。]
……思いは、届く。
[絶対、という保証は何処にもないが、ディーンはそう呟いた。 勿論、全てが無残に引き裂かれる悲劇の物語も存在している。 ただ、彼らに関しては悲劇ばかりでないと良いと、願っている。
昔馴染みの嘆く顔は、あまり見たいものではない。]
(+67) 2014/11/23(Sun) 20時半頃
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[>>339セックス、という彼に不釣り合いな言葉が聞こえて、ディーンは思わず驚いてニコラを見た。 藍鉄色の瞳は、無邪気な子供の顔の裏にあるものを見透かす。 >>344唇だけの囁きも、それに続く声も、自分に向けられたものとは全く違う。
その事実だけで、ぞくぞくと背筋が震えるような心地がした。]
――……ニコラ。僕の、ニコラ。
[囁く声は微かに熱を帯びていた。 真実を暴こうとする声も、唇も、瞳も、全てが愛おしい。]
(+69) 2014/11/23(Sun) 20時半頃
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――……ラルフ、君は……ノックスの、ことを?
[>>+70彼が食べられる間際のことは見ていた。 こぼれる溜息と彼の言葉から推測して、ディーンは問い掛ける。
自分の衝動が他の同族とは異なる、ねじ曲がったものだということはよく分かっている。 ラルフがノックスの耳を食べた。 ということは、彼に少なからず情があったということなのだろうと推測出来る。]
(+71) 2014/11/23(Sun) 21時頃
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……そうか。 好意があるから、食べたくなる ……だけ、とは限らない、のか?
[自分とニコラの間はとてもシンプルだった。 欲しいと思う側と、求められたいと思う側の意思の合致、感情の一致、それだけだ。
ディーンは同族の特殊性を詳しくは知らない。 ラルフの抱く欲望の質も、自分を獣と称したフィリップのことも、知らない事は沢山ある。]
(+73) 2014/11/23(Sun) 21時半頃
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/* おうふ 頑張れ フィリップもノックスも 頑張れ 中の人は とてもねむい
(-110) 2014/11/23(Sun) 21時半頃
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……先祖がえり?
[聞き慣れない言葉に、ディーンは>>+74首を傾げるラルフを見遣る。 衝動にも多少の個人差があるのは知っている。 自分のように、食べられたいと願う個体がそう多くないことも。 しかし、それだけだ。]
――……。
[本当はこれから、様々なことを知っていくはずだった子供が今、自分と同じ場所にいる。 その事実に、ディーンは僅かに目を伏せる。 しかし。>>376名を呼ぶ声に、びくんと肩が震えた。]
(+75) 2014/11/23(Sun) 21時半頃
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[ディーンはニコラの傍に歩み寄る。 薄曇りの空の色をした瞳を正面から覗き込む。 >>374同行者を惑わせる言葉を吐いた口元は笑っている。 しかし、灰色の瞳は違う感情を表している。
――何故、彼の同行者たちは気付かないのだろう。 彼が願っていることは、そう多くないのに。]
ニコラ。 僕は、ここにいる。 ……君と、ずっと一緒にいる。
[彼の同行者たちが気付かない以上、ニコラの空白を埋められる者は他にはいない。しかし、この姿が彼に見えることは無い。 音程は平坦な、しかし僅かに震えるディーンの声はニコラには届かない。]
(+76) 2014/11/23(Sun) 21時半頃
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[>>+77先祖がえり。 その内容だけを耳に留めて、ディーンの意識はニコラへと向かった。
聞こえない、見えないと分かっていても、意識をそこから逸らすことは出来ない。 >>386大きな音を聞きつけて問い掛けるベネットの方を見て、密かに溜息を吐く。 彼の声は、ニコラに届く。]
――…………ベネット。
(+78) 2014/11/23(Sun) 22時頃
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/* 過保護 多いな!!www
(-113) 2014/11/23(Sun) 22時頃
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/* いや ディーンさんも 基本的には 過保護だけど ただ なんかこう 望むようにしてあげられてないと思って 遠慮してる だけで
実際 シメオンが食べようとしてきてくれたら きっと 断り切れなかった
(-115) 2014/11/23(Sun) 22時頃
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[>>397寂しがっている、とディーンにはすぐに分かった。 しかし、いくら手を伸ばしても彼には届かない。 >>399鍋を踏む様子はまさに>>386癇癪と呼ぶに相応しい動作だ。
もし、自分が傍にいないことが、彼にそうさせているなら ――それは何と嬉しくて、悲しい事だろう。]
――……ニコラ。
[ディーンはニコラの腕にそっと触れる。 指を滑らせてなぞり、ニコラの指先に自分の指先を絡めた。 もし衝動が無かったとしたら。 食べられることを望むことが無かったとしたら。]
…………君が好きだ、ニコラ。僕は、ずっと君の傍にいたい。
[衝動などなくとも、願いは変わらない。]
(+80) 2014/11/23(Sun) 22時半頃
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[>>403ニコラの前に、ベネットの同行者が立ち塞がる。 ディーンはその隻眼をじっと見つめた。 彼もまたラルフのいう先祖がえりであったとは知る由もなく。]
――……もう、終わらせて やってくれ。
[ディーンの呟きは、ニコラの死を願うものだった。 今、生者の世界に彼を救う者は誰もいない。 今、死者の世界に自分を救ってくれる者は誰もいない。
欲に溺れた選択を間違っていたとは今も思わない。 だが、それでニコラが苦しむならば――。]
(+82) 2014/11/23(Sun) 23時頃
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[ディーンは、絡めた指先を強く握る。 彼が死んだとして、同じように欠片が残るとは限らない。 会うことすら叶わないかもしれない。
それでも、生者の世界が彼を傷つけ、苦しめ、孤独にさせるなら、 そこから逃がしてやりたいと、ディーンは願う。]
――――……ニコラ。
[声が届かないことがもどかしい。]
(+83) 2014/11/23(Sun) 23時頃
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[彼に惹かれた理由は明白だ。 彼に愛された理由も明白だ。 ただ、お互いしかいなかった。 歪んだもの同士だからこそ、その形がぴったりと触れあった。 他の誰にも触れられない歪みに、触れられた。
>>411ニコラの言葉はそのまま、ディーンの言葉でもある。 口を噤み続けたディーンの内にある、汚い感情の一つだ。 だからこそ、吐き出さずにおれない苦しさも、痛いほど分かる。 この胸に刺さった棘を抜けるのはニコラだけだ。 ニコラにとっても、それは同じであるに違いない。]
――……愛している、ニコラ。 僕の唯一。僕の太陽。僕の、かみさま。
[ニコラの横に屈みこんで、柔い色をした金の髪を撫でる。 ほんのひとかけらでも届けばいいと願いながら、卵を握る手に自分の掌を重ねた。]
(+85) 2014/11/23(Sun) 23時頃
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[>>430ニコラの言葉はまさに、ディーンの望んだことそのままだ。 腸を引きずり出されて、食べられたい。全部を支配されて、誰かのものになりたい。自分の血肉を美味しいと褒めてもらいたい。腕の中に包まれて、他の全てから目を塞がれて。 ――全部を、差し出したい。 想像するだけで幸せに満ち溢れたそれを、叶えてくれたのはニコラだった。気付いてくれたのは、ニコラだった。
しかし今、彼が望む幸せをあげることが出来ない。 あちら側に残るのは、ただ腐るのを待つ眼球だけだ。]
――……君が苦しいのは、僕も苦しい。 僕は……
[それが自分の欲望を叶えることを優先した代償だと、ディーンは今更気付く。彼を今孤独の淵に追いやっているのは、自分だ。]
(+91) 2014/11/24(Mon) 01時頃
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――――……ニコラ。
[ディーンは絡めていた指を解き、ニコラの首に触れる。 もしこの感触が伝わるなら、彼の首を絞めてあげたい。 それで彼の苦しみが終わるなら、手を下すのは自分でありたい。 そうして息絶えた亡骸を食べて、腹に収めて。
そこまでを想像して、ディーンはようやく、食べたいと願う同族本来の欲望を理解した。]
(+92) 2014/11/24(Mon) 01時頃
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[もし、彼がともに生きたいと願ったなら、それに従うことも出来ただろう。 しかし>>455そう、自分達は人とは呼べないものだ。 好きになれば手遅れで、堪える手段を失えば、どうしようもない欲に飲まれる。ニコラは、それを許してくれた。]
ニコラ……僕が君を、食べれば良かったのか?
[苦しみに耐えることなら慣れている。 誰かが自分のことで苦しむことには、いつまでも慣れない。 或いは正しい欲望で以て彼を食べることが出来たなら、彼の苦しみが生まれることはなかったのではないか。 仮定を想像し、身勝手な自責の念を深くしながら、ディーンはニコラの傍を離れない。 たとえ、彼の苦しみが去るように祈ることしか出来なくても。**]
(+93) 2014/11/24(Mon) 01時頃
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/* ベネットが 優しい顔をして 的確に 抉りにいってるように 見える
(-134) 2014/11/24(Mon) 01時半頃
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