208 【突発誰歓】ーClan de Sangー【R18薔薇】
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[掌は、口元にあてたまま。 吸いたいか、そこ問いかけに確かに首を横に振る。 浅く、息を吐き、その顔を見上げて。]
……血を、……口にする夢を見て、……それを、思い出して。 夢だけど、……夢じゃなくて、……
ここに、来る前のこと、……
[それが良い夢ではなかった事は、語らずとも分かってくれるだろう。 暫し、落ち着けるように呼吸を繰り返した後、そっと手を下ろした。]
(229) 2014/12/28(Sun) 20時半頃
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……多分、まだ、本調子じゃないんだと思います
[視線を上げて、苦笑してみせた。]
(230) 2014/12/28(Sun) 20時半頃
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[謝る言葉に、首を横に。 体調管理に関しては、完全に此方の落ち度だ。 下りた掌の下、微かに口元は笑みを形作って。]
……どうせ、夢を見たことも忘れます。 覚えていられるうちに誰かに話せて、……良かったのかも、しれない。
[それは、半ば諦めるような口調。 けれど付け加えた言葉に偽りはない。 もう少し学があれば、夢の日記でも書き記せたのだろうか。 そも、夢を覚えた朝が、何度あっただろう。
この部屋へと読んだ理由に、彼が腰掛けるピアノへと視線を向ける。 黒く、艶やかな局面に、自分の顔が歪んで写る。 自らの輪郭に、そっと指を沿わせて。]
………、
[途切れた言葉の続きを乞うても、良いのだろうか。 その様相に、それは躊躇われ、口を噤む。]
(238) 2014/12/28(Sun) 23時頃
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――……あの、
[戻っていい、その言葉に椅子を立ちかけるも、触れた掌が離れる前に唇を開く。 僅かの間、言葉を探して。]
その、……曲を、……聞かせて貰えない、か、……ですか?
どうせ戻っても、……俺、その、洗濯とかしなきゃだから。 ……仕事サボる、口実を、……とか、
[言葉を選びながら口にするうちに、だんだんと視線は自らの手元へと降りていくだろう。 我ながら、何を言っているのだとは思うけれど、一度言葉にしてしまった以上取り消しはできない。 それが、上位の者に対する、下位の人間からの言葉であっても。 指先は、自らのシャツの裾を弄ぶ。]
……迷惑なら、いいです。……ごめんなさい。 けど、……俺みたいなのに、聞かせたいって言ってくれたのに、……申し訳なくて。
[音楽に対する知識はからきしだ。 けれど、そんな風に自分を気にかけてくれたのならばと、微かに口元ははにかむように微かな弧を描く。]
(239) 2014/12/28(Sun) 23時頃
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/* いいえ俺の!俺のセルフ仕事なんです!
(-66) 2014/12/29(Mon) 00時頃
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[覚えていられない記憶の断片を、誰かに負わせることは、負担になるのではないだろうか。 そんなことをが過っていたものだから、良かったというその言葉に安堵した。
人一人分の重さを失った蓋に指先から力が加われば、く、と微か抵抗を与えながらも動くのだろう。 こういう風に開くのか、とは思えども、下手に触っては壊してしまいそうで、また蓋は閉じられる。 指を離せば、滑らかな表面にくっきりと指紋が残っていた。]
仕事っていっても、……俺の部屋の片付けだから、嫌ならやらなきゃいいんだろうけど。 ……何かしていないと、落ち着かないから。
……貴方のピアノを聞く、ということで。
[駄目でしょうかと苦く笑うも、演奏をするという返事に、その苦さも何処かへ遠のくのだろう。 言われるがままに椅子の端に寄れば、幅を取らないようにと掌を膝の上に置く。
その掌が蓋を開き、白と黒の鍵を晒すのを視線はじっと追う。 演奏が始まれば、それはその指先を。
そして、演奏する横顔を。]
(253) 2014/12/29(Mon) 00時半頃
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[指が鍵盤を叩くのに、微か、身体を揺らして。 そのうちに瞼を閉じれば、音に浸るように。
聞いたことのない、音楽だった。 このクラン内で、真面目に音楽に向き合った事など無いのだから、音楽自体に慣れないのも仕方がないのかもしれない。 けれど、やはり耳に慣れぬ旋律で。
閉じた瞼に、一瞬だけ、昨日彼が語った“夢”の断片が映った気がした。
再び瞼を開いたのは、終わりと告げるその声に。 此方を向く顔が笑んでいるのに気付けば、はにかむように笑み返したか。 演奏の終わりに、拍手を向けるという知識は、無い。 代わりのように、ゆっくりと頭を下げれば、椅子を立つ。]
……ありがとうございました。
あの、音楽のこと、俺知らない、けど。 ……嫌いじゃ、なかった、です。
[そこまで告げて、もう一度、頭を下げる。]
(254) 2014/12/29(Mon) 00時半頃
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……また、聞かせてください。 仕事サボって、聞きにきます。
[扉の方へと歩み寄りながら、その一言は付け加えるように。 迷惑でなければ、と添えれば、また照れたように笑うだろう。
引き止められなければ、そのまま部屋を抜け、自室へと戻っただろう。]
(255) 2014/12/29(Mon) 00時半頃
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/* おおおおお俺はなんてものをふみつぶして
(-69) 2014/12/29(Mon) 00時半頃
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[娯楽室を抜けて後。 真っ直ぐに部屋へと辿り着き、寝台の上で散らばった包帯の残骸を拾い集めていく。
当分弾くことはないという、その言葉に寂しさを覚えたのは事実だった。 きっとその間に、あの旋律も忘れてしまうのだろうから。 そしてその事を、寂しいと思った事すらも、同様に。
何時まで、何処まで、何を覚えていられるのか。 拾い上げた、包帯とは違う布を丁寧に折りたためば、書き置きと同じ引き出しへと入れた。 決して整頓されていない引き出しだった。 入っているのは、書き置きや布だけではない。 例えばチョウスケが折ったのであろう紙細工や、上位の者に書いてもらったのであろう、クラン内での文字の一覧表なども入れられている。
かつての自分が、失くさないようにと思って仕舞いこんできたもの。 けれど、今の自分にとっては、それらがどのような経緯でこの引き出しに入れられたのか、殆ど思い出せなくなっている。]
(260) 2014/12/29(Mon) 02時頃
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[そのうちに、自分という存在も曖昧になってしまうのではないだろうか。 何もかも忘れて、ただ、傷だけを抱えて生きる存在となって。]
………、
[引き出しを閉めれば、残りの包帯を拾い集めていく。 ふと、細い瘡蓋の残る指先に気付けば、眉を寄せた。]
やっぱり、……この傷は、癒えるんだな……
[血が止まった事からも、予想はできていたのだが。]
(263) 2014/12/29(Mon) 02時頃
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[赤黒く染みの残るシーツを剥ぎ、汚したシャツと共に裏庭へ。 昨日干したシーツは回収されたか、紐も既に結わえられていなかった。
洗い桶に水を貯め、汚れたシーツを踏み洗う。 こびり付いた赤色は、落とすのに時間がかかりそうだった。
いっそシーツに染みをつけるように、この身体に新しく傷を刻んでいけば、痛みとともに記憶していられるようになるのだろうか。 残る傷と、新たに増える傷とはきっと性質が違う。 だから、癒える前に新たな傷を刻んでいけば―――]
難しい、……だろうなぁ……
[そう呟けば、そんな“もしも”の想像を打ち切る。
痛みが嫌だと、苦痛は嫌だと。 あんな惨めな思いはもうしたくない、あんな過去なんて忘れてしまいたい。 人並みの幸せを、得たい。
寝台の上、まだ新しい傷が残る身体で主に願ったのは、他ならぬ自分なのだ。**]
(265) 2014/12/29(Mon) 02時頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2014/12/29(Mon) 02時頃
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2014/12/29(Mon) 02時頃
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/* 「すぐ忘れる」のは美味しいけど、「すぐ忘れる」で長くきてるから今更どう変更していくかの路線切り替えしそびれてヒィヒィしているのが今です。
ヒューは「誰が好きなんだ」って聞かれたら「俺に好きになられた人が迷惑だ」って言うタイプな気がしている。
(-70) 2014/12/29(Mon) 02時頃
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/* じぇれみーの褒美を拾えないのが悔しい。
(-73) 2014/12/29(Mon) 03時頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2014/12/29(Mon) 13時半頃
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[洗い終えたシーツを洗濯紐にかける。 風にざわめく木々の歯に、裏庭から空を仰ぐ。
シーツに残った赤は、完全には落ち切らなかった。 ここにある洗剤では駄目なのだろう、そのうちに“業者”がやってくる。 本当は、この作業も不要なものだとわかっていた。 わかっていたけれど、
洗い桶を小脇に、抱え部屋へと戻る道を行く。 常通りに、道具とを全て、片付けて。]
………
[暫く、自分の掌を見下ろしていたが、立ち上がる。
そういえば、彼がこの時間、何処でどう過ごしているのか。 それすらも、自分は記憶していない。
書置きに残された、あの4の数字を探す足は、早足に。*]
(289) 2014/12/29(Mon) 17時頃
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/* あっそれそこで完結させるのね
(-81) 2014/12/29(Mon) 18時半頃
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[思い付く限りの場所は、回ったと思った。 ならば残るはここだろう、割り当てられた個室に彼がいた記憶はあまりない。 いつだって、図書館に行けば彼はいたから。
僅かに乱れた息を正しながら、緩く握った掌を扉へ打ち付ける。 一度、二度、音を高く鳴らす。]
……クアトロ、……いるか……?
[名を、呼ぶ。*]
(328) 2014/12/29(Mon) 23時半頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2014/12/29(Mon) 23時半頃
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……良かった。 ここ、お前の部屋だよな?
[出てきた姿に安堵の息。 体調が悪いのか、其処に素直に頷けないというのはある。 けれど、いま重要なのは其処ではない。 遠く響いた鐘の音すらも、置き去りに。]
……お前、後で、……時間、あるなら 俺が覚えてるうちに、俺の夢を書き留めて、おいてもらえないか、 ……俺より、字、書けるだろ
俺だと、文字思い出してるうちに忘れちまう、から、……
[【4】の数字を見上げながら、そこまで一気に口にして。]
(348) 2014/12/30(Tue) 01時頃
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……何か、作業中だったか?
[一息の間の後、そう問いかける。 部屋に満ちる匂いは、図書室の古い紙の匂いとは違うもの。 嗅ぎ慣れない、“知らぬもの”の匂い。]
(349) 2014/12/30(Tue) 01時頃
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[来たことが無い、彼がそういうのならば初めて足を踏み入れる場所なのだろう。 彼の身体越しに見る、やはり見慣れぬ部屋の中。 置かれた道具の数々を、どう使うのかもわからない。 部屋の散らかり具合は気にならないので、素直にそう告げたか。]
……お前の空いてる時でいいけど、……今でいいなら、今がいい。 ……薬、飲むより先に、……また、忘れる前に。
[忘れる事は怖い。けれど、思い出すのも、怖く。 だからといって、逃げてばかりはいられないのだろう。 自分が忘れたとしても、物語の一文として読むことができれば。 そして何より、【4】の彼が記録し、記憶してくれるならば。]
……重荷なら、捨ててくれていいから。 けど、俺だと、持っていられない。
[眉を寄せ、視線を下ろし口にするのは、“お願い”の其れ。]
(354) 2014/12/30(Tue) 02時頃
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……いんすぴ、れーしょん、
[拙く言葉を繰り返し、その顔を見上げる。 知らぬ響きでは無い、けれど知らぬ言葉のまま。
瞳を細め、細い記憶の糸を手繰る。 すっかり遠のいた記憶、けれど彼の中にはまだあるのだろう。 目を伏せ、首を横に振る。 常ならば、そこでやり取りは終わっただろうが。]
……教えて、貰えるか?
[躊躇いがちに、そう尋ねた。]
(355) 2014/12/30(Tue) 02時頃
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……悪い、……有難う [寝台に開けられたスペースに、腰を下ろす。 こんな場所で普段眠れているのだろうか、そんなことがふと気になった。
膝の上で緩く組む指。 視線は両手指の境を辿っていたが、頬に触れる指にその刺青へと。 阿呆、と、その口調にふと口元が緩む。]
……わかった。 交換、な。
[その後告げられた提案に頷けば、唇を開く。]
(364) 2014/12/30(Tue) 03時頃
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[かつて、その本を読んだ時、似たような話もあるものだと思った。 だから、きっとありふれた事だったのだろう、下働きの者を酷く扱う事も。
物語と異なる点は、幾つもある。
例えば子供は奉公にでたのではなく、物心ついた時から既にその地位にあったこと。 追い出されたのではなく、酷く傷を負った夜、支え合うように“友人”と二人、月夜に駆け出したこと。 月夜の荒野で地を潤したのは、その一人の血液だということ。 抜け出した一人は、今も尚生き延びているということ。
酷く飢え、渇いた身体にその血液はよく沁みた。 美味だと、その時確かに思ったのだ。]
(*87) 2014/12/30(Tue) 03時頃
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その後に、主と会って、吸血鬼という存在を知った。 ……それで、その衝動が抑えられないならと思って、薬を飲んで、きて。
[けれど、自分が本当に怖かったのは、血を口にすることではなく、生き延びる為に友すらも利用する自分の浅ましさなのではないか。
掌で、顔を覆う。 不思議なもので、言葉にするとそれらは連鎖的に途切れずに連なっていく。 そこで一度、言葉を切る。]
(*88) 2014/12/30(Tue) 03時頃
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……なぁ、俺らって、……血、飲まなくても生きていけるのか?
[それは、純粋な疑問。]
(365) 2014/12/30(Tue) 03時頃
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/* 大分拾えてなくて申し訳ない限り……(眠い
(-100) 2014/12/30(Tue) 03時半頃
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[皺の多いシーツは、長く交換されていない証のように見えた。 言ってくれれば、下手であっても取り替えただろうに。 それを申し出なかったのか、単純にそれを必要としていないからか。
広げられたスケッチブックに軽く視線を向け、クアトロの準備が済んだことを確認すれば、口を開く。 怖がる必要はないとその瞳が言うならば、自分も恐れず語ろう、と。]
(368) 2014/12/30(Tue) 04時頃
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[語る表情には、笑み一つない。 彷徨う視線の先は、自らの言葉を追う。 恐怖よりも、嫌悪の勝る記憶。 けれど、その嫌悪を恐るならば、それすらも“怖い”夢となるのだろうか。
指越しの視線は、ペンの手の止まる方を見る。 伸ばされた指を拒むことなく、抱き寄せられるままに身体を預けた。]
……本当は、もっと沢山、覚えていないといけないんだと、思う。 けど、……もう、あいつの顔も、思い出せない。
[年の頃も、性別すらも、 恐怖ばかりが勝ってしまい、それ以上を覚えていられない。]
(*92) 2014/12/30(Tue) 04時頃
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今話せるのは、ここまで。 ……今晩も、薬、抜けそうなら、抜いてみるから。
朝になってまた何か思い出したら、書いて貰えるか?
[最後にそう付け加えれば、微かに笑う。]
[自らの記憶に向き合おう、自らを記録していこう。 そう思った切欠は、何だったか。
例えば、覚えていられない愛の言葉だとか。 例えば、温かな食事の味の良さだとか。 例えば、書き留められない旋律だとか。
きっと、そんな些細の事の積み重ね。]
(*93) 2014/12/30(Tue) 04時頃
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[自分の疑問に応えるように、告げられた言葉の先が紡がれなければ、それ以上の詮索はしなかっただろう。 かつての一度を除いた吸血の記憶を、都合良く忘れている可能性だって、十分にあるのだ。
傷の痛みを、忘れてきたように。
軽く体重を預けたまま、次はそちらの手番とでも言いたげに、その顔を見上げる。]
(369) 2014/12/30(Tue) 04時頃
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