162 絶望と後悔と懺悔と
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――……だども、 おでは、お前に会いたい……。
(130) 2014/02/15(Sat) 01時半頃
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こう、動いたら、赤のいろんな打ち合わせの邪魔になるのがな、と思うと、容易に動けないだな。
(-67) 2014/02/15(Sat) 01時半頃
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まぁ、周は、助けにいったら、がちょん、と殺されるっていう感じかな。 とりあえず、周のところにはまだ行かない。
(-69) 2014/02/15(Sat) 01時半頃
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>>87
[補給基地での戦況。 入ってくる報告によると、思ったよりも善戦しているらしい。 だが、それも金色が来る前の話だったと。
金色が来れば、また、旗色は悪い。
その補給基地にて人間が施した罠はその役割をどう果たすのだろう。 それはジャニスや安吾の知るところであろう。 ともかく、サミュエルは仕事として、やはり場の諜報活動を行うが、 今回は、それだけではない。
吸血鬼の討伐を積極的に行うよう命令されている]
(137) 2014/02/15(Sat) 01時半頃
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[その戦力は、 そう、聖水銀を施された者の戦力は、高い。
陽動も兼ねて、山吹色の髪を現しては、その九節鞭は雑魚の吸血鬼を着実に凪いでいく。
もし、吸血鬼側にも伝達係がいるのであれば、 その報告はいくだろう。
双鞭使いが現れていると。 そう、これまでは一本だった九節鞭が二本となっている。 だが、驚くべきことではない。
そもそもそれが、正しい姿なのだから]
(141) 2014/02/15(Sat) 02時頃
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>>139 [姿を見せれば、少数を殲滅し、また闇に紛れる。 夜は、サミュエルにとっては、動きやすい時間だ。 吸血鬼は闇など関係ないかもしれないが、それでも、下っ端の吸血鬼ほど、視力はそんなによくないこと、わかっている。
そして、繰り返しの中、 闇先で、火花が散り、人が呻く音が聞こえた。 それが、叫び声ではないのは、血の匂いとそういう風に仕留められていることがわかる。
だから、警戒を強め、建物の影……そう、ここは、貯水場の近くだ。速度を緩め、 おそらくは上級の吸血鬼が訪れるだろう場所佇んだ]
(143) 2014/02/15(Sat) 02時頃
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サミュエルは、目を凝らせば、細い存在を段々とその目に見止める。
2014/02/15(Sat) 02時頃
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[その影を見たとき、 動揺があきらかに走る。
いや、吸血鬼が細身なのはよくある話で、 ホリーだってそんな体格だ。
しかし、闇に進んでくるその気配は、なぜか、感じてしまう。 その気配。残っているはずもないのに、存在が放つ香り]
――……
[言葉は出ない。 ただ、給水場の近くまでその、存在がやってくるのを待つ。 気配を隠し・・・といってもしれは無理だろう。 もう、自分でも感じる、心臓の音。]
(150) 2014/02/15(Sat) 02時半頃
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>>163 [時間は止まってた。 それがマユミとはっきりわかる。 わかったら、動けなくなった。
ただ、じっと、 じっと彼女を見つめるしかできない。
そのち濡れた刃が視界に映ったとき、はっとしたけれど]
――……
[彼女からすれば、月明かりに山吹色の髪が輝き]
(166) 2014/02/15(Sat) 02時半頃
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[名前も呼ぶことができない。 ただ、信じられないような眸の色で、その白い貌を眺める。 月明かりにさらりゆれた髪の毛の細かな影。 その貌のかたち、首のかたち、肩のかたち。 びっくりするくらいに夢にみてる通りで…。
吸血鬼になったがゆえ、成長の少ない容貌、でも、まるで生きてないかのよう。
やがて、手を血塗れた刃に伸ばす。 その白い手を握れるだろうか。]
(172) 2014/02/15(Sat) 03時頃
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>>179>>180
[マユミの顔、月明かりが逆光でよく見えない。 相手からはよく見えるだろう。やはりそれは驚いたような表情だったけれど、マユミが眼差しを歪めたとき、その刀を持つ手を握り締めれば、
その手を外側からぐっと引き寄せる。刀はもったままかもしれないが、構わない]
むりだ……
[震えた声に、掠れた声を返す。 声変わりはした。だから、記憶よりもそれは低いだろう。
そして、バランスを崩すだろうマユミの身体を抱きとめる。 片方の手はマユミの後頭部に回って、その髪に指を押し付け、その頭を肩口に押し付けた]
(183) 2014/02/15(Sat) 03時頃
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むりだべ……。
[刀をもった手を開放すると、その細い身体、背中に手を回す。 それは、どうしようもなく、力強く。 そう、幻じゃないことを確かめるように…]
(184) 2014/02/15(Sat) 03時頃
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すきなんだがら……**
(186) 2014/02/15(Sat) 03時頃
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>>196>>197>>198
[しばらくはそのまま声は発しない。 離れることもできない。
マユミの手には血濡れの刃があることを知っている。 それでも、駄目だった。 離すことができない。
ただ、もう、頭が真っ白になっているのがわかってて、 一番適した表現があるなら、上せている。 閉じていた目を開けると、こちらを見上げてくる眼差しが、明らかに熱をもって、 願っていた笑みなどそこにはないのだけれど、
きっとこちらも見つめる眸は、曇天の雲のような灰色。 笑みではなく、寄るのは眉で。]
(212) 2014/02/15(Sat) 14時頃
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――……マユミ
[やっと絞り出した声は、やはり掠れて]
おでは……。 お前が
好きだっだんだ…。
[それは、5年前、空気に乗らない声で呟いたことと同じ]
すまながっだ……。
[謝罪は、マユミをあの時助けられなかったこと]
ありがどうだ……。
[そして、助けてもらったことへ対して]
(213) 2014/02/15(Sat) 14時頃
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――……そして、今でも、 好きなんだ……。
[溢れてくるものは止められない。 忘れようとするのではなく、押し込めようとした想いは、
それでも、姿を見てしまえば、もうとめどめもなく。
その刃が己を引き裂いても、もう構わないと思うくらいに**]
(214) 2014/02/15(Sat) 14時頃
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/*
マユミの前では骨抜きの駄目な子でした。 蹴り飛ばして他にいってもいいんだよ。
というか一度会えたから、もう、贅沢はいわない。
(-94) 2014/02/15(Sat) 14時頃
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/* ドス持ってる子は色ボケ中です。 自覚はある。
ただ、周周辺は赤がどういうつもりなのかよくわからなくて、 どう触ったらいいのか。
(-95) 2014/02/15(Sat) 14時半頃
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>>234>>235 [でも、返事は、やっぱりいつもの夢の同じだ。 わかっている。
それが、この話の結末だってこと。
幸せなことなんて、 訪れない。 いつだって、そうだ。
一番なってほしくない風に、物事は進んでいく。
最初の家族が壊れたときも、 仲間と呼べるグループから取り残されたときも、 だから、必死に、あの孤児院で、 自分は家族を護ろうとしていた。 幼い子の面倒をみて、 周やリーは助けようとして、
でも、その時目覚めてしまった気持ち]
(245) 2014/02/15(Sat) 21時半頃
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[その白い指が赤くなるのに、 それでも、頑張って、一緒についてこようとした一ヶ月年上の女の子]
(246) 2014/02/15(Sat) 21時半頃
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>>236>>237 [マユミの言葉に、腕の力を強める。 その先に出てくる拒絶の言葉もわかっている。 リーも、マユミも、もう、自分を必要としていない。
否、もう、要らないのだ]
――……あのお願いは、お前にされなぐでも、 やらなぐちゃならないごどだ。
[その事柄だけには否定を]
おでは、幸せにはならなぐでいいんだ。 気にするな。
[知っている。 おかえり、なんて言葉は、もう…]
(247) 2014/02/15(Sat) 21時半頃
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[ マユミのスカーフにくるんだ小瓶。 この一回で化物などにはならないだろう。
でも、もし、この戦場で生き残ったとしても、 きっとまた、新たな小瓶を飲む日が来る。
それが、もう、使命なのだ]
[ただ、声は、どうしても、涙色がのってるから、 今度は、離れればその顔を見られると思えば、目をそらし、 でも、手の力が緩められずに]
(249) 2014/02/15(Sat) 21時半頃
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サミュエルは、一雫、溢れるのを見られないように。
2014/02/15(Sat) 21時半頃
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[なにをしたらいいのかな。 それを言ってくれているのは、リーな気もした。
誰かのために死ねばいい。
リーの言うことはいつも正しい。 あいつは人を見る目があるから。 この、自分の立場も作ってくれた。
そうだな。あいつから見放された時点で、 もう、生きていること、意味のないクズかもしれない]
(-107) 2014/02/15(Sat) 22時頃
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[そう考えると、 やっぱり、あの時、周を命にかえても助けるべきだった]
(-108) 2014/02/15(Sat) 22時頃
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>>256
――……うん、ありがどうな。
[慰めだろう言葉に、ただ、そう呟く。 知っている。みんなのお姉さんだ。 優しくて可愛くて、ちょっと気の強い、みんなのお姉さん。
もちろん、この弟を傷つけないように、しているんだって]
ひとつだけ? ああ、でも、駄目なんだな……。
[駄目だと言われれば、もう追求はしない。 そして、やはり去っていくことを告げる言葉も返事をせずにきいた。
ただ、それからマユミからも寄り添うような仕草が見えれば、またきゅっと抱きしめる。 そう、自分はただのお姉さん、だなんて思ってないのだから]
(261) 2014/02/15(Sat) 22時半頃
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>>257 [マユミから外した視線。そこに見えるのは地獄なのに、 滲んでいたから、ここが戦場であることを少しだけ忘れようとした。 その気持ちに追従をかけるように、
ふと、まるで、告白のような言葉に、 同時に諌めるような言葉に、
視線を落とした時、 口唇に触れたマユミの口唇は、冷たくても優しく思えて、 その時は、優しさに甘えて、顔を押し付けたけれど。
胸を押され、目を開けると、もう、これで離さなければならないこと。 項垂れて、手の力を緩める。
両手を落として、きっとそのあとは、去っていく足音を聴くのだ 幸せの足音が*]
(262) 2014/02/15(Sat) 22時半頃
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周のところは間に合わないだよなぁ。
(-114) 2014/02/15(Sat) 23時頃
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>>272
[頬にあるマユミが流しただろう涙と、自身が流しただろう涙。 どちらも拭うことなく、マユミが去ったあとも、しばらくはそこに立ち尽くしていたけれど。
やはり言葉なく、踵を変える。
通信機を弄れば、情報が落ちてきた。]
――……周が生きてる?
[顔をあげる。 それが事実か否かもわからないが、確かめるためにも向かわないわけにはいかないだろう]
(280) 2014/02/15(Sat) 23時頃
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サミュエルは、周のところに向かうつもりだが、その途中で誰かに会うかもしれない。
2014/02/15(Sat) 23時頃
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/*
リーにフラれたので、 周んどごいくか。 死に水とる気しがしねぇが。
(-117) 2014/02/15(Sat) 23時半頃
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[向かう先が、まっすぐと、周が発見されたという場所。 だが、期待はしていなかった。 一度、拉致された身だ。]
――……そんでも…… 生きてでぐれだら………。
[背中にある長ドスは、 持ち主を見ることができるだろうか]
(289) 2014/02/15(Sat) 23時半頃
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― きんいろと零留と周の見えてきた場所 ―
[走れば、段々と吸血鬼も兵士も増えてくる。 それでも、襲いかかってくるものがいれば、九節鞭は容赦なく、その首を凪いだ。 ともかく、集まる場所、沸き起こるような空気の流れ。 その気迫、慟哭、その色は、何度も見る、周の存在]
――……ッ
[同時に、いやでもわかる。 そこにいるあの金色の、始祖の存在。
闘技の色は濃く、暗闇の中、もう、探さずともわかる。]
(302) 2014/02/15(Sat) 23時半頃
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サミュエルは、でも、見えただけで、その距離、とても参戦はできないだろう。
2014/02/16(Sun) 00時頃
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