人狼議事


315 【La Mettrie〜存在という機械が止まる時】

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【人】 廃品回収 マリオ

[年は近かったけれど、
 そう仲が良かったわけではない。
 嘘ですけどね、と言われた時>>0:128
 ミタシュを警戒したのは事実だ。
 危険な世界、いろんな人がいる中で
 警戒心を持つことは生きる技術だ。
 もう一度時間を巻き戻したとしても
 おれは同じ反応をしたと思う。

 だけど、ロイエお姉ちゃんと
 少ししか話せなかったように
 ミタシュとも話せないまま
 お別れになってしまうなら寂しいな、と──
 そんな、やるせない後悔も、
 おれの中に同時に存在していた。]**

(34) 2023/01/02(Mon) 23時頃

廃品回収 マリオは、メモを貼った。

2023/01/02(Mon) 23時頃


【独】 廃品回収 マリオ

/*
あうあぁマーゴお姉ちゃん飴ありがとう!
今回改行しまくってるのですぐにのどがかれる。

(-4) 2023/01/02(Mon) 23時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[フェルゼお兄ちゃんは、忠告をした>>52
 心配しなくても、何度も死んでは生き返るなんて
 やろうと思ったって、できやしない。

 だけど、訪れた人に安らぎを与えることが>>23
 フェルゼお兄ちゃんの意味だと言うならば
 その心と行いは、おれの中に受け継ごう。
 そうすれば、フェルゼお兄ちゃんが
 自分は存在しないと言ったって、
 おれにとっては、いることになる。
 例えフェルゼお兄ちゃんが、
 水を求める気持ちが見せた幻だとしても。

 儚い幻想みたいなフェルゼお兄ちゃんを撫でれば、
 フェルゼお兄ちゃんは、心を見せた。>>54
 おそらくは出会って初めて。]

(57) 2023/01/03(Tue) 13時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

[フェルゼお兄ちゃんは、
 おれが話しかけた時か、必要な時しか話をしない。
 おれが黙っている時に、無理に話させようともしない。
 ぽつ、ぽつ、と背中に後悔を落とせば
 フェルゼお兄ちゃんは返事をした。
 嘘から解き放つのも方法だと。>>55

 解き放つ、か。……うん。
 嘘って、本当のことよりも
 綺麗で、優しくて、気持ちいいけど、
 嘘がくれる安心って、一瞬だもんね。
 そのうちに現実とどんどん差が開いて、
 余計苦しくなっちゃう。
 苦しみから逃げるためについた嘘なのに。
 ミタシュも、苦しんでいたのかな……

[考えたところで、答えは出ない。
 何でも知ってるフェルゼお兄ちゃんにも
 ミタシュの心の奥底なんか、答えられない。
 だから、探す。唯一答えを知っているミタシュを。]

(58) 2023/01/03(Tue) 13時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

[背負われて歩くうちに、あるものを見つけた。
 もう一つの足跡だ。子供のものだと分かる。
 風が吹くたびに、上から砂が覆いかぶさっていく。
 そのうちに最初から何もなかったかのように
 すっかりかき消されてしまうだろう。
 あれがミタシュのものなのか
 そうではないのかは分からないけれど。
 エンジェルシイラと、フェルゼお兄ちゃんは
 足跡に沿うように進んでいく。

 やがて、ただでさえ昏い日は遠ざかる。
 沈んだのか、日が届かない場所に来たのか
 それさえも良く分からない。
 ぬるく沈んだ暗闇の中で
 フェルゼお兄ちゃんは立ち止まった。>>56
 おれはありがとう、と囁くと背中から降りた。

 そうして、フェルゼお兄ちゃんの示す先へと。
 けれど──]

(59) 2023/01/03(Tue) 13時半頃

【人】 廃品回収 マリオ


 ……居ないね。

[足跡は、その一歩を最後にプッツリと途切れていた。
 代わりに、薄明りを宿した蛍光虫が
 青白い線を描きながら、足跡の周りに集まっていた。
 足跡にしゃがみこむと、蛍光虫は
 一瞬驚いたように散って、また寄ってくる。
 指先で撫でれば、さらさらと砂が流れた。

 少し離れたところに、獣の足跡がある。
 狐にも、熊のものにも見えない。
 もっとも、世界がおかしくなってからは
 獣の姿もどんどん変化していったから
 おれには分からなくて当然だ。
 争った形跡は無いから、
 連れ去られたり、食べられてはいないと思う。]

(60) 2023/01/03(Tue) 13時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

[生きているのか、死んでいるのかすらも分からない。
 無事を祈るべきか、黙祷を捧げるべきか
 それすらも分からなくて、
 結局気持ちは宙ぶらりんのまま。だけど──

 目をつぶれば、蛍光虫も闇に沈んで
 感じるのは温もりだけだ。
 この暗闇の中でなら、もしも再び会えれば、
 ミタシュだと分かる気がした。
 目に映る姿が、どんな形に変化していても。]
 
 あったかいね。
 まるでミタシュの熱が残っているみたい。
 
 ありがとう、フェルゼお兄ちゃん。
 おかげで、ミタシュに会えたような気持ちだよ。
 

(61) 2023/01/03(Tue) 13時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

 ……そろそろ、戻ろうかな。
 ロイエお姉ちゃんにもお別れを言いたいし、
 マーゴお姉ちゃん達も
 心配しているかもしれないし……

[と、フェルゼお兄ちゃんに提案してみたけど
 どうだろうか。

 もしかしたら、獣の足跡を追えば
 ミタシュの足取りが掴めるのかもしれないけれど。
 暴くだけが、嘘から解き放つ方法じゃないや。
 ミタシュが偽らずに過ごせる場所を見つけたならば
 それだって解放だ。]

(62) 2023/01/03(Tue) 13時半頃

【人】 廃品回収 マリオ


 帰りまでフェルゼお兄ちゃんにおぶわれたら
 楽だけど、申し訳ないや。
 エンジェルシイラって、乗せてくれないの?
 ひとっとびで帰れそうだよね。

[さっきは聞けなかった疑問を口にした。
 一人じゃエンジェルシイラに乗ろうなんて
 思いもしなかったけど、
 フェルゼお兄ちゃんが一緒なら大丈夫な気がした。]**

(63) 2023/01/03(Tue) 13時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

>>69

 ……うん。
 忘れないよ。忘れられない。

[悔いは、幸せな思い出よりも心に残る。
 フェルゼお兄ちゃんも同じなんだろうか。
 一言、与えられなかったものについて、答えた。]

(80) 2023/01/03(Tue) 19時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

[エンジェルシイラの背中に乗ることを提案すると
 フェルゼお兄ちゃんは、あの生き物を
 思いもよらない呼び方をした。>>70

 彼女? ……女の子なの?
 おれ、エンジェルシイラは
 男だと思ってた。

[──あなたは男の子なんだから。
 姉さんの口癖が、耳に蘇る。]

(81) 2023/01/03(Tue) 19時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

「時々、あなたが羨ましくなる。
 男の子の方が、自由で、楽しくて、安全なのよ。
 女になんて、なるものじゃないわ」

[そう言いながらも、姉さんは
 あの日からどんどん綺麗になった。
 髪から爪先まで艶やかに手入れをして
 頬にはさっと紅を引いて
 あの、どこか物憂げな瞳で、
 男の人を見上げることを覚えた。
 おれ達の宿に泊まる客は男性客ばかりで、
 みんな姉さんが目当てだ。]

(82) 2023/01/03(Tue) 19時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

[だけど、おれはあいつらが
 姉さんを見る目が嫌いだった。
 好きでもないくせに、
 男を頼る姉さんも嫌だった。
 おれの不満そうな顔に気づくと
 姉さんはいつも「マリオ、外で遊んでらっしゃい」と
 追い払った。

 だから、おれは姉さんが
 あの客たちと何をしていたのか知らないと、
 そう、姉さんは思っていただろう。]

(83) 2023/01/03(Tue) 19時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

[気持ち悪い笑い声 荒い息遣い 獣のようなうめき
 あいつらは、明るい日の下では
 姉さんをちやほやするくせ
 誰も居なくなると、あれこれと命令した。]

「姉妹だったら良かったのにな」
「まとめて可愛がってやれたのに」
「ガキでも、すぐに大人になる」

[すべてが終わった後は、いつも男が先に出てくる。
 姉さんは平気な風を装っていたけれど
 男が出て行ったあとはいつも
 目が少しだけ腫れていた。]

(84) 2023/01/03(Tue) 20時頃

【人】 廃品回収 マリオ

「──マリオ」

[初めておれが客を呼び込みした日>>135
 姉さんは短く言い切った。
 呼ばれたのだと気づくのには、
 随分時間がかかった。
          自分の名前じゃなかったから。
 姉さんは手招きをして、自分の膝に座らせた。
 姉さんとお揃いの髪が撫でられる。
         お揃いに伸ばした髪を。]

「ずいぶん伸びたのね。そろそろ切りましょう」

 姉さんの方が長いのに?

「私はもう、女性だもの。
 だけどあなたは伸ばしていたらおかしいわ。
 ……私の小さなマリオ。姉さんを守ってね。
 あなたは勇敢で、強い、男の子なんだから」

(85) 2023/01/03(Tue) 20時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[あの日から、おれの髪は短いまま。
 髪を伸ばすことも、
 柔らかくて丸みのある体になることも
 姉さんは決して許さなかった。
 姉さんはおれを嘘で包んだまま、死んじゃった。
 おれも、守られているのは気づいていたから
 我儘は言えなかった。
 本当は、勇敢で力の強い男の人になるより
 姉さんと一緒に髪を結って、爪をきれいに塗って、
 頬に紅をさして、笑い合いたかった、なんて。]

(86) 2023/01/03(Tue) 20時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[──口笛の音>>71で、我に返った。
 フェルゼお兄ちゃんはそうやって
 エンジェルシイラを呼ぶらしい。

 拳よりも大きな眸が
 ぎょろっと動いて、おれを捉えた。
 思わず逃げ出したくなったけど
 フェルゼお兄ちゃんから
 離れないように言われていたから
 震える足で、その場所に踏ん張った。]

 尻尾……うん。
 分かったけど、捕まるところなんかあるかな?

[馬みたいに鞍や鐙をつけているわけでもない。
 だけど四つん這いになってえっちら登れば
 杞憂だと気づいた。]*

(87) 2023/01/03(Tue) 20時頃

廃品回収 マリオは、メモを貼った。

2023/01/03(Tue) 20時頃


【人】 廃品回収 マリオ


 ……機械だ……>>71

[もやもやとした闇の中では
 エンジェルシイラの体の仔細までは分からない。
 だけど、触れた感覚は冷たくて硬い。

 言われたとおりに出っ張りを掴むと
 フェルゼお兄ちゃんは、
 慣れた調子で跨った。]

(94) 2023/01/03(Tue) 21時頃

【人】 廃品回収 マリオ


 う、ん……わっ!

[エンジェルシイラは一瞬、体を低くすると
 反動をつけて地面を蹴る。

 お腹と声を置き去りに、
 おれ達は空へと飛び上がる。

 バサバサと羽ばたく音、
 風がピュウピュウ切れる音で
 フェルゼお兄ちゃんの声はもちろん
 自分の声だってかき消される。
 最初は風が染みて、
 まともに目を開けられなかったけれど
 慣れて来たころに、うっすらと世界を見下ろせた。]

(95) 2023/01/03(Tue) 21時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[毒の星雲がもうもうと渦巻いて>>72
 地上にまとわりついている。
 地の裂け目からは星の血が覗き
 膿んだ海に魚影は無く、
 代わりにエンジェルシイラの影が落とされた。

 ラメトリーの街だけが
 唯一、見覚えのある白い光を携えている。
 昔は見えた、夜にそそぐ銀月の光にも見えるけど
 もっと身近で同じ色を見た。]

(96) 2023/01/03(Tue) 21時頃

【人】 廃品回収 マリオ


 綺麗な水があれば、ラメトリーなら、
 みんな生きていけるのかなって、
 そう、思っていたんだけどな……

[終わり逝く世界を目に焼き付けながら
 溢した声は、風にさらされた。
 ラメトリーと同じ光を宿した
 フェルゼお兄ちゃんには
 聞えなかった、はずだ。

 エンジェルシイラなら聞き取れたのかもしれないけれど。
 まさか、フェルゼお兄ちゃんに彼女の言葉が分かるとは
 思ってもいなかった。]**

(97) 2023/01/03(Tue) 21時頃

【人】 廃品回収 マリオ

>>90

[ヨーランダ。ヨナ。
 口の中で呟いてから、大きな翼を見上げた。
 彼女が綺麗かどうかなんて
 おれには判断がつかない。
 あまりにもおれ達とはかけ離れすぎて。]

 ……もとは人間だったの?
 フェルゼお兄ちゃんは、
 その時から仲良しだった?

[そんなことも、聞いただろうか。]

(98) 2023/01/03(Tue) 21時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[空を飛んでいる間は>>91
 フェルゼお兄ちゃんと話す余裕はとてもなかった。
 だから、無言で帰ってくる。

 やがて、地上に降り立った時
 おれはエンジェルシイラの背中をそっと撫でて
「ありがとう、ヨナ」とお礼を言った。]*

(99) 2023/01/03(Tue) 21時頃

【人】 廃品回収 マリオ

──泉のそば──>>93

[ヨナの背中から降りると
髪からパラパラと砂が落ちた。
ずいぶん土埃にまみれたから
髪はほつれてごわごわだし
色だって黄色くくすんでいるだろうな。

帽子は、風で飛ばないように
お腹に挟み込んでいた。
帽子の中にしまっていた風花は
崩れることなくおさまっていたから
少しホッとした。
ロイエお姉ちゃんへのお土産、
潰れちゃったら悲しいもん。

地面についても、まだ体が慣れていなくて
ふわふわと浮いてるみたいだ。
湿った水の香りだけしか感じないけど
フェルゼお兄ちゃんは違うらしい。>>93

(111) 2023/01/03(Tue) 22時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

あの人って……誰?

[まさか、マーゴお姉ちゃん達だろうか。
不安になってきょろきょろと見渡せば
腕を広げるマーゴ姉ちゃんと目が合った。]

マーゴお姉ちゃん!

[胸の中に突進して抱きつく。
頭を寄せれば、トクトクと刻む鼓動が気持ちいい。]

フェルゼお兄ちゃんと、
ミタシュを探しに行ったんだ。
だけど、居なかった……

[顔を埋めたまま伝えれば
声は、寂しい音がした。]

(112) 2023/01/03(Tue) 22時半頃

【人】 廃品回収 マリオ

[しばらく命の音を聞いていたけれど
ふと、誰かの気配を感じて>>109体を離した。
隠れているのか、誰も見つからなかったけど。

中庭にはラルフお兄ちゃんも居た。
あの怖い人の姿は無い。]

ジャーディン……さんは?

[フェルゼお兄ちゃんの言った
「あの人」>>93は、
ジャーディンさんのことなんだろうか、と
ぼんやり考えた。]*

(113) 2023/01/03(Tue) 22時半頃

廃品回収 マリオは、メモを貼った。

2023/01/03(Tue) 22時半頃


【人】 廃品回収 マリオ


マーゴお姉ちゃん、食べ物作ったの?
道理でいい匂いがすると思った!

[あの謎葉っぱで作ったのなら
どんな料理になったのかは気になる。
そしてふと、マーゴお姉ちゃんが
ごく当たり前にジャーディンさんを
仲間のように呼んでいることに気づいて──
怖くないの、と問いかける前に
本人が姿を見せた。>>117
フェルゼお兄ちゃんと話している。
>>120向けられた言葉は、
フェルゼお兄ちゃんだけじゃなくて
みんなへの言葉に聞こえた。

言ってることが、よく、分かんないや。]

(125) 2023/01/04(Wed) 00時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[追って質問をする前に
マーゴお姉ちゃんがしゃがみこんだ。]

マーゴお姉ちゃん! どうしたの?
よくあることって……お顔が真っ青だよ。

[おれは両手に水を汲むと
マーゴお姉ちゃんの口元に差し出した。
ぱたぱたと、雫が落ちる。
飲めるかな。少しでも楽になるといいんだけど。]

(127) 2023/01/04(Wed) 00時頃

【人】 廃品回収 マリオ

[その間にも、あんなにも怖いと思っていた
ジャーディンさんが、
ラルフお兄ちゃんやフェルゼお兄ちゃんに
何かをお願い? していて──
ああ、何が起こっているのか、分からないや。]

(129) 2023/01/04(Wed) 00時頃

【人】 廃品回収 マリオ


あっ

[ジャーディンの背中には、何も言葉をかけられなくて。
結局、別れの言葉も言えなかった。
ジャーディンさんにも。マーゴお姉ちゃんにも。
また。]

(132) 2023/01/04(Wed) 00時頃

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