人狼議事


88 吸血鬼の城 殲滅篇

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【人】 学者 レオナルド

[ヘクターが「上」>>25と言うからには、相手をせねばならない吸血鬼は上の階にいるのだろう。
吸血鬼の後から階段に向かって一歩足を踏み出し、]


 ……っ ぐ ば ッ……!

[身体を二つ折りにして、口中から溢れ出した血を床にぶちまけた。
前のめりに倒れそうになるが、細剣を支えに何とか踏み止まる。
石の床に、血の塊が点々と飛び散った。]

(47) 2012/05/02(Wed) 09時頃

【人】 学者 レオナルド

[痛みがなくても、息の出来ない苦しさがなくなる訳ではない。
一頻り酷く咳き込んだあと、血で汚れた口元を手の甲で拭った。

おそらく、再度の加速もこれ以上の回復も、身体のほうがもつまい、と奇妙なほど冷静な心持ちで判断した。]

(48) 2012/05/02(Wed) 09時頃

【人】 学者 レオナルド

[背筋を伸ばし、おもむろに歩き出す。
何事もなかったかのように振舞うのは、僅かに残った矜持ゆえに。
振り向かず、穏やかな声で修道士たちに話しかけた。*]

 可能なら、あなたがただけでも脱出下さい。
 今、無理に戦わねばならない必要はない。 

(50) 2012/05/02(Wed) 09時半頃

学者 レオナルドは、メモを貼った。

2012/05/02(Wed) 09時半頃


【人】 学者 レオナルド

[騎士の目覚めを目の当たりにし、驚きに軽く目を見開いたが、当たり前のように吸血鬼に臣下の礼を取るのを見て、胸に暗い感情が湧き上がる。
ひび割れたレンズの奥、細められた眸が嫉妬に似たいろを湛えて強く輝く。]

(59) 2012/05/02(Wed) 11時半頃

【人】 学者 レオナルド

[と同時に、今の動きから冷徹に身体能力を測ることもしていた。
元々手練れの戦士ではあったが、先ほど大広間で戦った時よりも遥かに速く、そして力強い。

ヘクターに比べればまだ、人の目で追えるだけましなのだろうが……階上で待つ“子”も、同程度の能力を持っていると考えたほうが良い、と苦い事実を噛み締める。]

(60) 2012/05/02(Wed) 11時半頃

【人】 学者 レオナルド

[吸血鬼の王の言葉に答えることも口を挟むこともなく、階段まで一歩ずつ床を踏みしめて歩く。
今や吸血鬼の眷属となった騎士の傍らを、燠の如く静かに燃え立つ一瞥をくれて通り過ぎる。
ムパムピスとジェフリーの顔を見ることは敢えてしなかった。]

(67) 2012/05/02(Wed) 13時頃

【人】 学者 レオナルド

 ――その男は。
 竜牙兵を呼び出すことができます。
 ……気をつけて。

[そうふたりに告げると、ゆっくりと階段を上り始めた。*]

(68) 2012/05/02(Wed) 13時半頃

【人】 学者 レオナルド

[修道士の糾弾>>69に答える言葉はなかった。
まるで耳に入っていないかのように、省みることなく階段を上っていく。]

(75) 2012/05/02(Wed) 18時半頃

【独】 学者 レオナルド

[――最初にこの病に掛かったのはまだ少年の頃だった。
当時裕福だった商人の父は、病の床に就いた息子の為に惜しみなく財を投じ、高価な薬や教会の奇跡を買い求めた。
その甲斐あって少年は死の淵から救われ、本復したが、それが遠因となってやがて実家は没落した。

この体験は少年を薬学……錬金術の道に進ませた。
より多くの人々に使えるよう、もっと安価にもっと手軽に、魔法と同程度の効果をもたらす薬品は作れないだろうか。
そんな思いから彼は錬金術師の弟子となり、研究を始めた。

研究資金を得るために、医師の名目で領主に仕えることや、治療師として冒険に加わることもあった。
研究は遅れがちで、錬金術師としての名が上がることもなかったが、気にはしていなかった。
最初の志を持ち続けることのほうが、彼には大事だった。

そうして十数年ほど経った頃、
病は再発した。]

(-37) 2012/05/02(Wed) 19時半頃

【独】 学者 レオナルド

[何故一度全快したはずの病が……という疑念を感じなかった訳ではないが。
今度は、錬金術師としての研究の成果を余すところなく揮い、自分が調合した治療薬を投与した。
実験は成功した。
彼は快癒し、病の癒えた者として、また研究者として喜びに浸った。


それが絶望に変わるのは、三度目の発病を迎えた数年後。
治療に根本的な誤りがあったのか。自分の理論が間違っていたのか。
疑念と焦燥にかられ、高名な司教や魔術師の門を叩き、答えを求めて縋った。

魔道師は、呪いが原因ではなく魔法痕跡もなく、病以外の異常もない以上、治癒魔法をかけるほか何もできない、と告げた。
僧侶はそれを神の定めた運命だと諭した。


やり場のない怒りとともに、また治療薬を作り、飲み干し、癒えた後も原因を探り続け――
そして遂に彼は結論を得る。]

(-38) 2012/05/02(Wed) 19時半頃

【独】 学者 レオナルド

[――生き物は皆、生命の設計図とも言うべきものを持っている。
そこには、生き物がどのような形をしているのか、何を糧とし、どう生きるのかが記されている。
彼の設計図には、何か大きな傷があって、その所為で身体に病巣を生み出してしまう。
だから、設計図を正常に書き替えない限り、何度病巣を取り除こうと、また発病する。


そして、四度目の発病。
彼は決意した。
錬金術でも魔法でも病の宿命を打ち消せぬのなら、
神が与え給うた運命だと言うのなら、
存在をもっと強固な定義で上書きすればよい。

それが、彼の選んだ道。]

(-39) 2012/05/02(Wed) 19時半頃

【独】 学者 レオナルド

[回数を重ねるごとに、発病の間隔が加速度的に短くなっていっていること、それに付随して病の進行速度も速くなっていることを考えると、いずれは治療も意味を成さなくなるだろう。]

(-40) 2012/05/02(Wed) 20時頃

学者 レオナルドは、メモを貼った。

2012/05/02(Wed) 20時頃


【人】 学者 レオナルド

―大階段―
[吸血鬼の後ろから大分遅れて宴会場に足を踏み入れた。
二度目に訪れたそこは、アヴァロン伯が姿を現した時とは異なり、調度は倒れて散らばり、床にも焼け焦げた跡が残るという酷い有様だった。

立っていたのはドナルドだけだった。
彼は愛用のクロスボウを所持しておらず、怪我をしたのか、血染めの布を腕に巻いていた。
そして何より、]

(88) 2012/05/02(Wed) 21時頃

学者 レオナルドは、メモを貼った。

2012/05/02(Wed) 21時半頃


【人】 学者 レオナルド

[その身に纏う気配が。
ヘクターの言葉を聞くまでもなく、彼がヘクターの“子”であり、設定された自分の対戦相手なのだ。

去りゆく吸血鬼の王を目で追うようなことはしなかった。
黙して距離を保ったまま、ドナルドを凝視する。
瞳にあるのは、怒りや憎しみといった敵意や、絶望でもなく、羨望や嫉妬に似た闇(くら)いいろ。
それが、笑んだような穏やかな面に、静かに音もなく燃えてある。]

(95) 2012/05/02(Wed) 21時半頃

学者 レオナルドは、メモを貼った。

2012/05/02(Wed) 22時頃


【人】 学者 レオナルド

 そうですね。

[薄く笑った。
左手に握った細剣の切っ先をドナルドに向け、それを盾にするように身体を斜めに傾ける。
試験管を握った右手は隠したままだ。]

 でも少し違います。
 ……ドナルドさん、私はあなたが羨ましい。
 あなたに与えられたぶんの血があれば、きっともっと有効に使えるでしょうに……!

[ひびの入ったレンズがギラリと光る。] 

(102) 2012/05/02(Wed) 22時頃

【人】 学者 レオナルド

[能力差は歴然とある。
唯一のアドバンテージは、自分は彼の戦い方と武器を知っているが、彼はこちらの隠し玉を知らない、ということだ。]

(104) 2012/05/02(Wed) 22時頃

【人】 学者 レオナルド

 それでは、ドナルドさん。
 しばらくお付き合い願います。そんなに時間は取らせませんよ。

[そう言うと、試験管の賦活剤を一息に飲み干した。]

(105) 2012/05/02(Wed) 22時頃

【人】 学者 レオナルド

[間髪入れず、レイピアに気を取られたらしきドナルドに試験管を投げつける。
無論、これは牽制に過ぎない。
賦活剤が全身を活性化させるのを感じながら、素早く右手をポーチに突っ込む。]

(108) 2012/05/02(Wed) 22時頃

【人】 学者 レオナルド

[酸の壜を掴み取り、銀のレイピアを盾に距離を詰める。
それは一級の戦士と変わらぬ速度、
今飲み干した賦活剤が与えた能力上昇の効果。]

(113) 2012/05/02(Wed) 22時半頃

【人】 学者 レオナルド

[飲み残しの賦活剤が、幸運にも思わぬ副次効果を上げたのを見て取る。
が、それを喜ぶほどの余裕はない。
予測していた通りのギリギリ対処できるかできないかの素早さで、ドナルドが迫る。
鞭のように撓る鋼糸が、細剣に巻き付いて絡んだ。

が、それもまた狙いの一つに過ぎない。
酸の壜を、右手で腕を狙って投げつける。]

(121) 2012/05/02(Wed) 22時半頃

レオナルドは、ドナルドに話の続きを促した。

2012/05/02(Wed) 22時半頃


【人】 学者 レオナルド

[レイピアを構えたのは、攻撃しようとしてではなく、銀製のそれを盾とするためと、相手にそれで攻撃すると思わせておとりとするため。

相手が戦士で、自分の攻撃手段を知らぬのを前提とした策だった。]

(125) 2012/05/02(Wed) 22時半頃

レオナルドは、ドナルドに話の続きを促した。

2012/05/02(Wed) 22時半頃


レオナルドは、ジェフに話の続きを促した。

2012/05/02(Wed) 22時半頃


【人】 学者 レオナルド

[こうなれば、鋼糸を使う彼は剣を取り上げようと、剣に絡めた糸を手繰り寄せるであろうことも予想していた。

――ここまでは、全てが事前の計画どおり、想定内。
むしろここからが、本番。

腕を払われた瞬間、右腕に恐ろしいほどの衝撃が来た。
そのダメージを逃がすため、自分から細剣を手放し、後ろへ飛んだ。]

(136) 2012/05/02(Wed) 23時頃

【人】 学者 レオナルド

[右腕の袖とともに皮膚が裂けていたが、腱は傷ついていないようだ。
ドナルドが酸のダメージで動きが鈍ることを祈りつつ、左手指に最後の火炎弾を挟む。]

(137) 2012/05/02(Wed) 23時頃

【人】 学者 レオナルド

[床に飛び散った酸が白煙を上げるのを前に、錬金術師は薄く笑む。
乾いた血のこびり付いた口元が、まるで不釣合いな穏やかな微笑。]

 若くて健康なあなたには分からないかも知れませんね。
 自分がもうじき確実に死ぬと分かって生きねばならない人間の気持ちは。

(142) 2012/05/02(Wed) 23時頃

【人】 学者 レオナルド

[前触れもなくいきなり石床を蹴って、前進する。
死角の左側を狙うと見せて、直前で右へ飛び、

火打ちの指輪を打ち鳴らし、
点火した火炎弾を手に彼のふところに飛び込んだ。]

(146) 2012/05/02(Wed) 23時半頃

【人】 学者 レオナルド

[火炎弾を彼の足元で爆発させるために、
可能な限り彼の身体近く、前傾してすり抜けようとする、
が。]

 !!!

[予想よりも速く反応したドナルドの右手が握った火炎弾に伸びる。]

(150) 2012/05/02(Wed) 23時半頃

【人】 学者 レオナルド

[手首が万力のような力で捻り上げられる。
骨が軋む感覚を覚えるが、痛みを感じない以上、苦痛で放棄させることはできない。]

 ……離すと思うんですか?

[ドナルドを振り返り、苦く笑う。]

 だが、これで終わりのよ 

(155) 2012/05/03(Thu) 00時頃

【人】 学者 レオナルド

[レオナルドの身体から急速に力が抜け、ドナルドに持たれかかるように倒れる。
力を失った指先から、火炎弾が零れた。]

(156) 2012/05/03(Thu) 00時頃

【人】 学者 レオナルド

[薄く笑んだ唇から鮮血が溢れて、錬金術師の胸元を染める。

賦活剤の効果時間が切れた今、
衰え切った彼の身体はその負担に耐え切れなかった。]

(158) 2012/05/03(Thu) 00時頃

【人】 学者 レオナルド

 あ なた の 血 を

[最期の言葉は声にならなかった。]

(163) 2012/05/03(Thu) 00時頃

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