199 Halloween † rose
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―ハロウィーン前夜祭:喫茶店―
[>>0:208映画の話はよく分からない。 そもそもテレビはそこまで見ないし、映画館に出かける事はまずない。 それに、人間が無い知識を絞って作りだしたフィクションよりも、現実の世界の方がずっと奇妙で面白い。 創作の話をする人間の傍ら、人間の創作その物のような男は、ゆると、口角を吊りあげる。
食べ物の話は顔をしかめたが。]
(@0) 2014/10/20(Mon) 16時頃
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―ハロウィーン前夜祭:喫茶店。外にて―
[会ったばかりの得体の知れぬ男に何を言っているのだこいつは。 再び、前夜祭に沸いた街へ踏み出す途中、些か平和すぎているような異人に呆れた目線を注いで、]
………菓子はそんなに、好きじゃない。
[正しくは、菓子だけでは無いのだが。]
だが、まあ――、 …貰ってやらん事は、ない。
[>>0:217眉間にしわを寄せボソリ呟くと、久しぶりに異物を詰めた腹を押さえた。 別に、男を嫌っている訳ではない。文化が恐ろしいだけで。 その後は、まっすぐ帰宅。>>@0:46]
(@1) 2014/10/20(Mon) 16時半頃
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[祭りのせいか。住人以外の人間も多く出入りしている。 人の出入りが多いのは良いことだ。人間が数人死のうが夜逃げしようが、気付く物は少ない。 魔の連中の食事に紛れて、出て行くのも、アリだろう。
歳を取らぬ存在にしては、少々この街に長居し過ぎた。*]
(@2) 2014/10/20(Mon) 16時半頃
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―ハロウィン祭当日:朝―
[扉のプレートはCLOSEからOPENへ。 昨晩ずっと野晒しにされていた小さなカボチャは玄関から店内カウンターの上に招き入れられた物の、相変わらず顔は掘って貰えぬまま。
いつも通りの汚い店内。 ただ少し違うのは、鮮やかなカボチャと、その横。白い皿に載せられた、齧りかけの菓子>>0:126>>@0:32が一つ。 別に、誰かにやる気はない。捨ててしまうのは勿体無いし、見た目も香りもそんなに悪い訳じゃない。 食べるのが困難なだけで。
薬の香りに満ちた店に、甘い菓子の香りが混じった。**]
(@3) 2014/10/20(Mon) 16時半頃
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[薬屋が存在するのは、細い裏路地。住宅地の一角。 家々のハロウィン飾りは控えめであるものの、小さく煩いモンスター達が出発するのは大抵この辺りから。 真新しい魔女の帽子。雑な包帯。獣耳のカチューシャ。布と針金の薄い羽。 大通りの方面へ駆けて行くそれらを見送りながら、薬臭い煙を漂わせた。
薬屋に菓子を強請る子供は少ない。 が、手に提げた菓子屋の袋を目ざとく見つけられれば、今年はその限りではないようで。 指さしと共に「幽霊」だの「ゾンビ」だのの声が投げられれば、該当の子供の額に飴をぶつけるぐらいの事はしているだろう。]
(@6) 2014/10/20(Mon) 22時頃
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[店への来客も、ハロウィン当日はそれなりに。主に胃薬が多く出回っている。 食べ過ぎ飲み過ぎその他諸々。多めにストックされたそれらを普段通りの不親切で売りさばいて、足りなくなればまた補充。今日は、それなりに忙しい。]
…ぁ? ――ああ、そう言う、薬。 何処で聞いたか知らんが、まあ、
あるにはある。
[訪れたのは若い男。 別に珍しい事じゃない。ハロウィンに限らず、大きい祭の当日や前夜祭に、こういう客はそれなりに居る。 カウンター背後の戸棚から赤の小瓶を取り出すと、薬にしては多めの硬貨と引き換えに、会話の少ない商談は終わった。
材料さえ入手できれば、魔女の真似事ぐらいは出来る。 ハロウィンの夜に恋人とベッドでしっぽりする予定なのだろう。足取り軽い男の背を見送ると、]
…――フン。
[数割増しの不機嫌そうな顔をして、媚薬等の在庫を確認し始めた。 そろそろ本物の魔女から材料の調達をしなければ。]
(@7) 2014/10/20(Mon) 22時頃
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/* 媚薬配布する為だけに薬屋にしました
(-11) 2014/10/20(Mon) 22時頃
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/* 売れなくても、まあ、泣かない
(-12) 2014/10/20(Mon) 22時頃
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/* わたしは割と、見物人は赤発言見れないと言うのを、忘れがちである。
(-22) 2014/10/20(Mon) 23時頃
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[飴玉の在庫は残り少ない。追加購入する筈だった予定の菓子を、買って居ないのだ。 そもそも配る予定はリーだけだった筈(アケノシンは、来るなと言ったし店には来ないだろう。分からんが。)
なのだが――]
…まずいな。
[無くなりそうだ。 近所の子供なぞ最初から頭数に入って居なかったのだが、集られ囲まれれば渡さぬ訳にも行かず。 結果菓子の在庫は品薄。自宅に自分用菓子のストックなぞある筈も無く、このままでは悪戯待ったなしという状態。
仕事が終わってから来るとも言っていたし、こっそり買い足しをするか。 シーツを被った団体>>58が接近中とも知らず、今まさに出かけんと上着を手に取った頃]
「とりっくおあとりーと!!」
[残念。一足遅かった。>>66]
(@8) 2014/10/20(Mon) 23時半頃
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…アポ取ってから来い。
[なんで今来る。せめてあと一時間後だったらよかった物を。 シーツを被った馬鹿者を、かなり嫌そうな顔で出迎えた。]
(@9) 2014/10/20(Mon) 23時半頃
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…時間がおかしい。 予約の変更があるなら電話しろ。
[ちなみに、店に電話は無い。]
お前、オプションも連れて来やがったな。
[シーツの背後には更にシーツ。 布の内側で笑うお粗末な幽霊>>76に舌打ちを隠そうともせず、奥から甘い包みを引っ張り出して来た。
手渡したのは薬の紙。 中身はきちんと飴玉であるものの、案の定人数分は無い。]
…仲良く分けろ。
[分けられるような菓子で無いのは重々承知の、意地悪な大人である。]
(@12) 2014/10/20(Mon) 23時半頃
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…普通、分裂はせん。 魂が一つのモンが、そう易々と増えたりは―― いや、元々が複数の集合体なら、途中で分かれるのは…
[>>86何やら顎に手を当てて、ブチブチ言っている。が、これは割と普段通り。 気味が悪いのは平常運転。]
(@14) 2014/10/21(Tue) 00時半頃
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[なんだ。怒らんのか。>>89>>90 菓子がこれ以上無いのは本当だったが、若干意地悪も混ぜて居たと言うのに。
散って行くシーツの集団を親玉の後ろに見送れば、少々胸が痛んだか。 本当に、少々。数ミリぐらい。
礼の言葉に鼻を鳴らして、顔は変わらぬ不機嫌のまま。]
…いや、外出は、今はいい。 それより、
(@15) 2014/10/21(Tue) 00時半頃
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――おい、ガキ。 腹痛の薬と、風邪薬と、傷薬。どれがいい。
[どれも孤児院には必需品だろう。 薬は高価だ。彼等に購入が難しい事も、困って居るのも知っている。それでも値下げをするつもりはないのだが。]
好きなもん持ってけ。 砂糖は入って無いがな。
[煙草を取り出火を灯すと、別の苦い飴の話を。]
(@16) 2014/10/21(Tue) 00時半頃
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…俺は、そこまで頭いい訳じゃないさ。
[>>98薬の扱い以外はからっきしで、どちらかと言えば分からない事の方が多い。 自分より目の前の人間の方が、多くの物事を知っているだろう。
日付、年数、昨日の天気、人の顔、日々の雑談の内容。気付けばその全てが抜け落ちて行く。 別段それを悲しいと思った事は無いが、ふと気付いた時に空白があるのは、少々気分が悪い。
それは頭が良い悪いと言う話ではないのだが、きっと、この世の事を多く知っていると言う意味では、自分は頭が悪い方なんだろう。]
(@18) 2014/10/21(Tue) 01時頃
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………雪が降るのはまだ先だ。
[要らんのならさっさと帰れと、店の奥に引っ込みかけた。 謝罪も、全然謝罪になっていない。>>99
ガラじゃないのは自分でも分かっているが、こうも腹の立つ反応をされると撤回したくなってくる。 棚から調合済みの風邪薬を取り出し、数は14セット程。]
(@19) 2014/10/21(Tue) 01時頃
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キリシマは、結構奮発した。>>@19 本当に吹雪が来るかもしれない。
2014/10/21(Tue) 01時頃
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…お世辞はいらんからさっさと帰れ。 仮装してる奴にちょろちょろされると、 またガキが寄って来る。
[>>101薬を押しつけシッシッと迷惑そうに追い払うものの、手伝いの申し出は特に断らなかった。]
(@20) 2014/10/21(Tue) 01時頃
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[シーツの集団が去った後も、店は変わらずオープンのまま。 ごっそり減った風邪薬の補充をしているだろう。**]
(@21) 2014/10/21(Tue) 01時頃
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/* 何か俺めっちゃいい人なきがする。(悪い人ロールしてても最終的にほだされて優しくなることが多い)
(-38) 2014/10/21(Tue) 01時頃
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―薬屋―
[店番の途中、ヒト以外が近付く気配>>149>>154がしたもののそれは一瞬の事。 そうせ、迷い込んだ者が街の探索でもしているのだろうと、特に気にも留めぬまま。
そうしてふと思い出す、アケノシンとの菓子の約束。 彼が何処に宿泊しているのかも、いつまでの滞在なのかも知らない。 だがハロウィンの祭が目的であるなら、当日の夜に慌てて帰ってしまう事はないだろう。 明日の朝、駅やバス停かどこかで待ち伏せて―― いや、律義にそんな事しなくとも、すっぽかしてしまえばいい。特に特別な約束や契約でも、菓子が欲しい訳でも、無し。 どうせ相手は旅人で、人間なのだから。]
(@31) 2014/10/21(Tue) 23時半頃
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[ダンスパーティーがあるとの噂も聞いたが、華やかな場所は嫌いだ。 人混みも好きじゃない。 だが、香りは好きだった。
生きた人間の体臭と言うのだろうか。 夜の別種族の者は、きっと食欲をそそられる種の香に違いない。 だが自分は食欲など持たず、感じるのはもっと別の、はるか昔人であった頃の記憶のような。 新陳代謝等忘れてしまった身体には、そんな物香りもしないのだけれど。
ヒトの記憶の欠片の様な気がして、齧りかけのハロウィン菓子>>0:126>>@3を一口頬張った。]
…――甘い、 気がする。
[案の定、全ては晴れぬ霧の向こう。**]
(@32) 2014/10/21(Tue) 23時半頃
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/* ソロール任せると全部シリアスに走るマン参上!とう!
(-70) 2014/10/21(Tue) 23時半頃
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/* というか、仕事から帰宅してそのまま寝てましたよね… アケノシンと遊びたかった…
(-71) 2014/10/21(Tue) 23時半頃
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キリシマは、ここまで読んだ。
2014/10/22(Wed) 00時頃
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