30 ─今夜、薔薇の木の下で。
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[冷たい水と、熱いスープを交互に啜ると寝不足で弱った胃に響くようだ。檸檬だけをキュッと絞り切って、持ち歩きが出来ないスープを飲む事にする。臓腑を温める根菜とミルクの混ざった素朴な塩味スープに、少しだけ心が緩む。
ベネットの姿が今、食堂に無い事も良かったのかもしれない。 ラルフの視線は、最初に見付けたロビン。 それから食堂を出て行こうとするフィル、最後にディーンと悶着を起こしたと言うサイラスを首を傾けて眺めた。]
(2) 2010/09/04(Sat) 00時頃
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ラルフは、ロビンに、トントンと自身の襟元を指で示して、ネクタイを結ぶジェスチャーだけを送ってみた。
2010/09/04(Sat) 00時頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/09/04(Sat) 00時頃
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[表情がくるりと変化したロビンに瞬きをする。 特に粘着する気は無かったはずなのだが、普段は規律正しい下級生の変化を見ていると何故か底意地の悪い気持ちが湧いてくる。ベネットに感じたものとも似ているかもしれない。
──嗜虐心。 相手によっては浮かび様も無い感情。あるいはラルフ自身に向けられるべき其れは、欲望の一種と言った方が正しいのだろうか。 ロビンに向ける微笑。僅かに持ち上がった口角に酷薄な何かが僅かに滲んでいた。]
(8) 2010/09/04(Sat) 00時半頃
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[欲望、だけれどもそれは規律心とも繋がっている。 自分自身を、あるいは他者をコントロールしたい。けれども、同時に、全てを手放してしまえば、さぞかし心地良くなれるのだろうとも。 ロビンからは視線を外した。]
──… トニーは、。 ずっと、ユーリィを探していたの? 午前中になら、中庭の薔薇園の方角で見たのだけどね。
[首を傾けながら、テーブルに肘を付いた。見付からないのならば、ディーンが言ったように同室のトニーと距離を置こうとしている事になるのだろうか。]
(17) 2010/09/04(Sat) 00時半頃
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ラルフは、トニーに、浮かんだその色を隠すように、骨張った手で口元に手を遣り──なんでもないよ。
2010/09/04(Sat) 00時半頃
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[言葉を更に重ねて「ね」と念押しする語尾をロビンに押し付けようとする前に、ロビンとハモり。途端に、何でも無く無い響きになった気がして、ラルフは口元を覆ったまま軽く喉を鳴らして笑った。]
──… 俺も、優等生の後輩の 服装が乱れてるのが、意外で面白かっただけだもの。
[ロビンのネクタイが有る位置を示す。トニーが無邪気に指摘したそれを、ラルフも何でも無い事のように言いながら、ユーリィの目撃の話に戻る。]
俺が見た時は、 薔薇園の周囲をクルクル回ってた ね……。 誰かを探しているのか、苛立っているのか、何だか。 胸がざわめくような光景では有った。
[まだ子どもっぽく見えるトニーと、色付き浮き足立ってみえたユーリィの悶着と言うのが想像出来ず、見たままの印象をトニーに伝えた。]
(33) 2010/09/04(Sat) 01時頃
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ラルフは、ルーカスに、肘を付いた低い姿勢のまま、斜めに見上げ──。
2010/09/04(Sat) 01時頃
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ルーカス?
[同級生を見上げるにぶい銀灰色から、他者に向けたし逆心の残滓が薄れる。そしてついでに、ラルフの手元は、スープと檸檬入りの炭酸水だけの貧しげな食卓である。]
(35) 2010/09/04(Sat) 01時頃
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食欲──が無いと言うより、 食べたくても胃が受け付けないみたいだ。 此処の所、上手く眠れない所為だと思うよ……。
[蒼白いラルフの顔は、同学年のルーカスも見慣れているだろう。話しながら、ずっとつきまとっている身体に由来する閉塞感が甦ったのか、何処か諦めに似た気怠い表情が混じって行く。]
君は元気なの、ルーカス。 あんまり見かけないけど──部屋に籠ってる?
(45) 2010/09/04(Sat) 01時半頃
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[そう言えば、薔薇園で見かけたユーリィに対してラルフが感じたのも、餌付けされた鳥が、鳥籠の周囲を跳ね回っているような息苦しさだった。単純に逢引だったから、と言う風には思えない何か。]
──… 男だらけの『白鳥の湖』なんてごめんだね。 そんな授業があったら笑う。 …ん、トニーは、まだ探すならプールと 図書室の奥をもう一度、見ると良いよ。 薔薇園は、俺かルーカスが見てこよう……。
[ラルフが一番回数ユーリィを目撃しているのは、図書室だったから。 実の所ラルフも薔薇園は避けて近寄らないままこの学年になったクチなのだが、トニーに行かせたいとは思えず。取りあえず、あの場所に近付かせない為にそんな約束をした。]
(47) 2010/09/04(Sat) 01時半頃
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……アイマスクか。 良いかもしれない。 後で借りに行っても良いかな、トニー。
[ディーンが今夜部屋に来る事もあって、出来れば今夜は普通に眠りたいと思うラルフは、トニーの申し出を素直に受けた。何時ものまま眠れずにディーンの気配を感じて夜闇の中過ごす事を想像すると、それはある種の祝祭のようでもあり、とても落ち着かない。ラルフは、ついていた肘を落とし、片腕で自身の肩をそっと抱く。
と、立ち上がるルーカス。 ラルフも、もし、薔薇園に行かないとしても、ランドリールームの本を回収して、セシルが居れば洗濯当番の続きを手伝い、何時もの通り、、図書館で自習するつもりでもあり**。]
(58) 2010/09/04(Sat) 02時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/09/04(Sat) 02時頃
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─ ランドリールーム ─
[送風機があるランドリールームに向かい、何時間か置きっぱなしにしてしまった図書館の本を回収する。誰も部屋には来なかったのか、水濡れはなく、その事に安堵した。]
置き忘れで、本を破損したり紛失したりしたら、 せっかく司書の先生に信頼を失ってしまう。 預かってる図書館のスペアキーを返さなきゃならない。 そんなの、不名誉だ……。
[背表紙を撫でながらそんな事を漏らすのは、堅苦しい性格でもあるのに、睡眠不足で注意力が欠けている事の自覚と焦り、それに、同じくスペアキーを貰っている者の顔が浮かんだ所為。 干して取込んだ洗濯物を回収時と同じように入れて配る籠がランドリールームないあたり、セシルは物干し場あたりにいるのだろうか。置きっぱなしにしていた本は、最後の10ページほどを残して読み終わっていたけれど、図書室に行く前に物干し場を確認しようとラルフは思う。]
(126) 2010/09/04(Sat) 13時頃
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─ 中庭/物干し ─
[廊下を歩きながら徐々にハッキリしてくるのが、自分が浮き足立っていると言う事実だった。 ユーリィは案外図書館にいるのでは考えたはずが、斜め後ろからモノクルに反射する小さな光の煌めきを見付けた時の記憶が甦える。嗚呼、自分はディーンの書き文字を何時から記憶していたのだろう等。]
あ、れ セシル?
[片手に本を抱えたまま、物干し場に辿り着き、その場所の様子にラルフは首を傾けた。大きなランドリーの籠二つ、取り込み掛けのまま放置されている。フィリップがすでに拾った後なので、飛んで行った洗濯物が幾つかあった事には気付かずに。]
中断があったならすぐ戻ってくるよね。 取りあえず、取り込めば良いか。
(127) 2010/09/04(Sat) 13時頃
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ラルフは、セシルは、当然、洗濯物を取り入れ終わっても戻ってくる事はなく。
2010/09/04(Sat) 13時頃
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─ 中庭 ─
[セシルは戻らないけれども。軽く息一つ吐いて、洗濯籠を持って戻ろうとした時、聴こえたのは木立を抜ける風のざわめき。何か背筋がぞくりと粟立つような気配が駆け抜けていったような気がして。 ラルフは薔薇園のある方角を振り返り、大きく銀灰色の瞳を見開いた。]
──… ッ!
[見えたのは二つの人影。 くるくるとした巻き毛のシルエットで片方がセシルだと言う事はすぐに分かった。咄嗟に、近くの茂みに隠れてしまったのは何故だろう。洗濯物と言う障害物が無かったから、フィリップとセシルにもラルフの姿が見えた可能性はある。]
(134) 2010/09/04(Sat) 13時半頃
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─ 中庭/茂み ─
[なるべく存在しないものになろうとするかのよう、息を潜める。 セシルはフィリップに半ば抱えられるようにして寮へと戻って行く。セシルの瞳の変化にラルフが気付くほどの距離には居ないにも関わらず。 フィリップの肩に回されたセシルの腕のしどけなさ。巻き毛に隠された輪郭、薄く開かれたまま吐息を零すくちびる。]
… ぁ
[心臓の音が耳には五月蝿いほど響き、本を抱えている腕が震えた。 こんなセシルは見た事が無かった。フィリップはあのセシルの側に居て、何とも無いのだろうか。それとも。フィルはさておき、それなりの“交流”や“経験”がありそうなセシルが別の貌を持っていたとしても、おかしくは無いのかもしれない。 背筋を這う何かがとても気持ちが悪い。気持ち悪いのだけれど、濡れたようなくちびるから目が離せなかった。
ひどく動揺しながら洗濯籠をランドリールームに運んだものの、もし此処にセシルが来たらどんな顔をすれば良いのかと、畳む事はせず、逃げるように図書室へ向かう*。]
(135) 2010/09/04(Sat) 14時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/09/04(Sat) 14時頃
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[ラルフが返却すべく手にしているのは、円環的時間を感じさせるほど長い全7篇に及ぶ長編小説のうちの中一冊。ちょうど男爵の同性愛を主人公が目撃し衝撃を受けると言う巻でもあり、また終盤にも同性愛が違う形で出てくる小説なのだが、それはさておき。 この小説の特徴は、物語の語り手である主人公の名前が一度も登場しないこと。細微に書かれた人間模様の中で、主人公が亡霊か傍観者のようにラルフに感じられたことだった。]
俺は、ずっと……
脆弱でままならず 痛みと醜さだけを自覚させる肉体を離れ 活字の中に没入する意識として存在したかった。
亡霊のように、人の輪の外に在れば それで……嗚呼、 でも、本当は──。
[ランドリールームを出た後、人気の無い場所で最後の10ページを読み終えて、息を吐く。神学部への進学を一時期真剣に考えたのは、人と深く交わらず、社会的な価値を持った人間として生きて行くに最適な手段であると思えたからでもあり。]
(159) 2010/09/04(Sat) 16時頃
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[活字のような一次元の存在、美しい旋律。機械や人形のように成れないのなら、透き通る鉱物も無理なら、ただ、意思を持たず腐敗して消えて行く種の物質でも良い。
どうして肉体には痛みがあるのだろうか。存在の苦痛と孤独を紛らわす為に手をのばす安易な快楽。生殖器官は定期的に排出の必要性を訴えるが、“それ”を行う事は罪だ。また、生殖行為が不可能な相手に向かう接触要求も。
何も知らぬまま、消えてしまいたい。 嘘だ。本当は存在を認められたい。 この寂しさを、心の痛みを消し去りたい。その為に、誰かが神のごとく、ラルフ・アイヒベルガーと言う人間を救ってくれれば良いのにと、本当は願っている。
救済は、なぜだろう。 濡れた唇にくちびるが重なるイメージ。 欲しいのは、ラルフが。 最初、それセシルのくちびるだったけれど、ベネットの潤んだ眼差し、何故かディーンとベネットが口付ける場面になってしまう。(それは現実に起こりえる場面でもある)]
(162) 2010/09/04(Sat) 17時頃
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─ 廊下 ─
[ベネットに言った言葉が胸に刺さる。痛い。ラルフ自身、ベネットが見せた媚態よりも酷いものを晒してしまうのかもしれない。ベネットを否定したかった。彼を否定する為なら何でもしてしまいそうな自分も怖い。]
──… 嗚呼
[廊下を行こうとして、そのベネットの同室者の声が聞こえた。赤い髪が視界に入ったから間違いは無いはず。ドナルドは、中庭に居る誰かと離しているようだが、相手の声が耳に入る前に、ラルフはその廊下を避けた。 ベネットに彼がなついている風でなくとも、体格の良い強面の転校生は、セシルの同室者のヘクター同様、外見に圧迫感がある。中等部の時の、あの事件をラルフに思い出させる。]
(163) 2010/09/04(Sat) 17時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/09/04(Sat) 17時半頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/09/04(Sat) 21時頃
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─ 図書館 ─
[ドナルドを避けて迂回。ラルフは、図書館に辿りつく。 中等部時代の頃を思い返していた所為だろうか、途中廊下で響いて来たプールの二人の中等部生の声が眩しいものに感じられた。 事件が有った年のラルフは、保健室にばかり通っていた。それでも単位を落とす事は無かったけれど、あんな風に友人と快活に笑って過ごした記憶が少ない。]
何が心の琴線に── 否、欲望に触れたんだろうな。
[銀灰の瞳は、今は過去に対してすぐに感情を映す事はない。 図書館の扉を開く。ドーム型の天井の室内、何時もの席にディーンの姿をすぐに見付けた。ユーリィは、指定席に居ない。手元の本とカードを手慣れた様子で返却処理して、ラルフもディーンの近くの窓際の席に座ろうとして、]
──… 荷物、持って来てるんだ、ディーン。
[家出の荷物を見付けた。]
(187) 2010/09/04(Sat) 21時頃
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[机の上のノートは見慣れたディーンの文字。この空間と自主学習は日常で、ディーンが部屋に来ると言うのは非日常だ。渋い表情をした所為で眉間に皺が寄る様子に、淡い笑みを浮かべて頷いた。]
俺が遅かったのは、今日は、 セシルの洗濯当番の手伝いの続き…を、
──…ッ
[洗濯を畳む作業は、途中で放り出して来たのだった。物干し場で見たセシルの様子を思い出して甦るのは様々な動揺。思わず頬が熱くなり、口元を手で覆って視線を逸らしてしまった。]
なんでもな、い。 に、荷物、一緒に運ぶよ?
(197) 2010/09/04(Sat) 22時頃
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[落とした視線の先には、書き掛けで止まったノート。自分の字よりも均整の取れたディーンの文字の方が好きだ、と日常の続きの断片を想い。 けれども「何でもない」と言った言葉を否定されて、ドキリとする。伏せかけた睫毛を動かし、眉を下げてディーンを見た。]
… あ
[前髪をかき分けて触れられる指先。ペンだこのザラリとした感触に肌が粟立つ。頬はますます熱くなり、けれども熱が無いのだと主張しなくてはと、咄嗟にディーンの手首に腕を伸ばす。泳いだ視線はディーンの唇に。]
熱は ないんだ、よ。 大丈夫…… ──その ただ… セシルが、
[ふるふると首を横に振ると、濃藍の髪がサラサラと揺れた。 また紫水晶の瞳へと向けなおすラルフの目元はきっと紅く染まっている。]
(201) 2010/09/04(Sat) 22時半頃
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ラルフは、ディーンに、見間違いかもしれないから、と咄嗟に嘘を付け足した。
2010/09/04(Sat) 22時半頃
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[頬に添えられた所で止まるディーンの手のひら。 相手の手首に当てたラルフの手のひらがジンと痺れて、掴みきれずディーンの鎖骨の下あたりに落ちる。胸を押すような、ただ手を添えただけのような中途半端な位置。]
セシルは、フィルが運んでたみたいだった から … う ん 災難、 は… 薔薇園の方角 だから。
──…ッ
[災難でも仕方が無いはず。 それよりも、頬に触れられている所為でうつむく事が出来ない事に困惑してしまう。何とか話を続けようと、くちびるを薄く開いたまま、助けを求めるようにじっとディーンを見詰めた。震える息が零れた。]
(209) 2010/09/04(Sat) 23時頃
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[ラルフはセシル達の口づけの現場を見た訳では無い。あくまで別人のようだったのはセシルであって、フィリップは平常心で運んでいたかもしれないのだ。 けれど、それ以上の話の続きは──ラルフには出来ない。]
… ふ あ [唇に親指が触れたと思った瞬間、ディーンの顔がすぐ側にある。 ぞくりと背中を駆け抜けて行く痺れ。揺れる瞳を咄嗟に閉じる事も出来ず、くちびるの温度を触れる吐息の感触で知る。 刹那の間に、睫毛が触れそうな距離で瞬きを何度しただろう。崩れない貌で、からかわれているのだ、と分かる──のだけれど。]
ディーン。
[咎めるように名を囁いて。気が付くとラルフからディーンにくちびるを重ねていた。ディーンの胸に触れていた指は、無意識にシャツを掴んで縋る。]
(218) 2010/09/04(Sat) 23時半頃
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[ぴたりと重なったくちびるの隙間から当たり前のように舌が滑り込み、口腔をかき乱される。舌を吸われる感触に、唾液に濡れた粘膜が擦れる感触に、ラルフの背は何度も震えた。]
あ、ぁ
[頭の芯が痺れたようで、どうやって息をしているのかも分からない。 くちびるが触れ合う漠然とした心地良さ以上の事は、今までのラルフには想像も出来なかったのだから。頬に当たるガラスの異質さで知るのは、くちづけてもまだ距離をゼロにするにはほど遠いと言う事実。 もっと、欲しい──と、ただ夢中で、ディーンの舌を追いかけ。 息継ぎの合間に問われた言葉に、胸を刺される。]
誘って なんか… そんな──
[首を横に振って否定しようとしても、くちびるは開き、ねだるように紅い舌を突き出したまま。通い慣れた図書館で、自分はディーンに何をしてしまったのだろう。罪悪感に揺れながら、良いのかと問われて否定出来ない自分に、眼球の粘膜が潤むのを感じた。]
(229) 2010/09/05(Sun) 00時半頃
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[泣いていないと返す前に、滲んだ涙がディーンの指を濡らしていた。中指にペンだこがある事は、ディーンの筆跡と同じ以前から知っていて、それを皮膚で感じているのだと言う事を、もう一度実感する。 優しく背を撫でられると、相手の所為だと言い張る事も出来ず。その腕にすっぽり身を預けてしまいたい衝動に駆られてしまう。]
そんな…… そ の
[浅く喘ぐように途切れる言葉。 くちびるが重なり、舌を吸われると「欲しい」と言う言葉が喉の奥で引き攣れるような心地がした。何をどうやって、何処まで──そんな事は分からない。欲しい気持ちが膨らむほどに、溺れてしまいそうで。けれども、それを口にしなければ、重ねられているくちびるも、身体も、簡単に離れていってしまいそうで。]
──や、
[眉根を寄せながら、ディーンの首に腕を絡めた。]
(239) 2010/09/05(Sun) 01時頃
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[腕を絡めると、紙飛行機を飛ばした夜は、あれほど距離が感じられたディーンの金糸の髪にも簡単に触れる事になった。自分が仕出かしてしまった事が恐ろしい、と思うのだけど、昨日の自分にはもう戻れない。]
……や。
[他人の物のように響くラルフ自身の声。 穏やかに続けられるディーンの言葉に、ラルフはだだをこねているようで恥ずかしくていたたまれなくなってくる。髪をなぞるディーンの指先が耳朶に指先が触れると、羞恥は更につのり、ふると身を捻り視線を紫水晶から逸らし、徐々に絡めた腕を離して行く。]
ごめん──なさい。
[自分の身体を抱いて支えるようにして、ジリと一歩後ろにさがった。 目尻を紅く染めたままのラルフは、ディーンに完全に横顔を向け(窓の方を向いているがプールでの出来事になどまるで気付かない)。 ──唇を噛む。]
(262) 2010/09/05(Sun) 02時頃
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──でも、
[欲しい、と言う言葉は喉を塞いだまま。テーブルの縁に縋るようにして何とか自分で立って、ようやく絞り出した言葉は、]
識りたい。
その、 ディーンの事を。
[何が欲しいかも分からないのなら。まずは。 そう、口に出してからぎゅっとラルフは目を閉じた。]
(263) 2010/09/05(Sun) 02時頃
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──…ッ
[零れた言葉は一見すると殊勝に感じられるかもしれない。 識りたいと言う言葉が口を付いて出るのは、ただ漠然と欲しいよりも貪欲だと想った。欲しいもの正体が明らかになるほど、望みは強くなって行くのだから。]
(268) 2010/09/05(Sun) 02時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/09/05(Sun) 02時半頃
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[返って来た言葉に、くすんだ銀灰の瞳を大きく見開いて振り返る。 熱の籠った視線で見詰め返す。捧げられた言葉の意味を理解するのに数秒かかる。その間は静止している。]
……ディーン ありがと、う。
[僅かに眉根が揺れるのは、逆に自分が識られると言う事への戸惑い。足を踏み出すと言う事は、ラルフが今まで避けてきた自身とも出会うのではと言う恐怖。 けれども、じわりと広がる感情──喜びは大きくて。柔らかなものが解けほころぶような、普段のラルフがおおよそ浮かべない無防備な笑みをディーンに向けた。
はにかむような表情で、ディーンの荷物を運ぶ。 プールの二人と遭遇する事があったならば、寧ろ、楽しそうだね、と笑ったラルフの晴れやかな表情が、下級生達には違和感を与えたかもしれない。]
(278) 2010/09/05(Sun) 03時頃
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─ ラルフの部屋 ─
[寝台の位置以外ほとんど構造が同じ寮部屋。 上段が空いている事を再度説明しながら、不在のラルフの同室者──遠方に家が有る田舎っぽい地味な少年は、眠りが深くて、灯りがついていても起きなかった事を話す。]
──…… 俺が眠ったディーンを起こしてしまわないか それが心配なんだ。 勿論、眠る努力はしてみるけれど。
[ディーンの洗濯物を部屋前から回収してくる役を引き受けたのは、ラルフ。部屋には人の気配がしたけれど、サイラスと話す理由はなくすぐに離れた。ラルフはユーリィがどうなっていたかは知らない。 部屋に戻って、洗濯物に移った青薔薇の残滓が仄かに香っている事に違和感をおぼえる。違和感と言うより、不可解な身体のざわめきと言うのだろうか。薄い媚薬の効果は、日があるうちはまだそれほど出ていないのかもしれない。]
食堂か何処かで会ったら、 ルーカスに薔薇園にユーリィが居たか聞かなきゃ**。
(281) 2010/09/05(Sun) 03時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/09/05(Sun) 03時半頃
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/* そう言えば、役職どうなってるんだろう。 さっぱりわからないぞ。 流石に、風花妖精っぽい所の初回占いは避けたいのだけど。
占い師=ラルフ 人狼=セシル、ドナルド? 降霊者=ベネット? 風花妖精=フィリップ? 王子様=ディーン?
残:村人、聖痕者、追従者、片想い、鱗魚人。 なんとなくサイラスが役職弾かれてそうな気がしつつ。
(-72) 2010/09/05(Sun) 14時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/09/05(Sun) 18時半頃
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/* ラルフ=占い師 ドナルド=人狼 セシル=風花妖精 ベネット=降霊者
ディーン=王子様or聖痕者 ロビン=鱗魚人or人狼 フィリップ=聖痕者or人狼
トニー=追従者or片思い? サイラス=何か弾かれのような気がする? ルーカス=?
情報ページ読み返した。 セシルを占ってはイケないね。
(-87) 2010/09/05(Sun) 18時半頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/09/05(Sun) 18時半頃
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>>296>>332
[──夕闇が迫る刻、窓の外の景色を眺めるとも無く眺めると、昼間の出来事が思い出される。
ラルフは、ディーンと二人、ドーム型の天井のクラシカルな図書館を出て、揺れる水面が刹那の宝石のようにキラキラと光るプールの側を横切った。それはまだ太陽が世界を支配する時刻の話。騒ぎながら寮へ駆け戻って行く中等部の少年達。は、プールの塩素と日向の匂いがする。
ラルフが、彼等の学年の時はどちらも、ラルフは明るいとは言えない時間を過ごした。トニーと同じ一年の時は、寮生活に馴染めず、母親が一時入院した事もあって不安定だった。そしてロビンと同じ学年の時は、あの『事件』があったのだが。 今なら──ラルフと言う人間を変質させてしまった事件、そしてそれに繋がる事象を呪う事無く、心の底から「楽しそうだ」と思う事が出来た。]
トニーがロビンを好きなのかい?>>332 …ん、今は俺も元気だよ。
[屈託の無い言葉へのなにげない返答。ディーンがラルフに対して、何かしらの罪悪感に胸を痛めた事>>296は知らないまま。]
(407) 2010/09/05(Sun) 21時頃
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─ ラルフの部屋>>298 ─
[部屋にディーンが居た時は、ラルフにとっての睡眠不足による疲労が感じられるサイクルが訪れておらず、まだ日が沈みきらぬ刻だった。]
部屋を借りに来たのに、 床で寝るなんて有り得ないよ。 それなら、ディーンは俺のベット使って?
[ディーンが眠ってから自分が勝手に上段を借りればいいと、そんな風に。 そもそも眠れる自信は無いのだけど、その事を咎めず甘やかすような言葉がディーンから注がれ。口当たりの良いアルコールに酔ってしまうのを、おそれるようラルフは小さく首を竦めたのだった。
夕闇が空を染める頃から、青薔薇の香りが各部屋に届けられた頃から、世界はまた違う色に変わりゆく。そして──青ざめた月の青薔薇の刻には*。]
(409) 2010/09/05(Sun) 21時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/09/05(Sun) 22時半頃
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─ ラルフの部屋 ─
[シーツを敷くのを手伝った方が良いだろうかと、暫くの間、ラルフは部屋でディーンを待っていた。身体がフワフワとして何処か落ち着かないのは、待っている相手の事を考えている為か、それとも洗濯物から漂う淡い青薔薇の香りが部屋に広がってしまった所為か。]
…ん。 シーツは後で良いかな。 床で寝てもらうわけにも行かないけど、 敷くのに何時間も掛かる訳じゃ無し。
[誰も居ない部屋で口元を手で覆う。 まだ読み終わっていない宗教哲学の本(一応は最後まで読むつもりである)や、一緒に借りている『君主論』、返却した小説の続きの巻、勉強のノートがラルフの机に積まれているけれど、それらを視界に入れると、図書館での出来事を思い出して落ち着かない。]
(448) 2010/09/05(Sun) 23時頃
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[紙片を捲ろうとすると、その指先に、手のひらに。 それから、くちびるに熱が広がり──蜜を含んだようなとろりとした酩酊をもたらす。ディーンの触れた頬に手のひらの感触が残っているようで。あの時、部屋に響いていた水音がいやらしく甦り耳朶を舐めるようで。]
──…… どう しよう。 身体、 あつ ……
[集まりはじめる熱は、絡まる茨か蔦かツル植物のように、ラルフの手足を絡めとる。 絡まる茨、じわりと毒を孕んで甘く突き刺す棘。それらは何故か、窓の向こうのあの薔薇園の闇にある“何か”。おぞましいものだとずっとラルフが必死で避けてきたものと、あの堪え難い変質をもたらした『事件』と、繋がっているような心地がする。]
嗚呼、そうだ。 口づけて触れ合う気持ちの良さ だけじゃなくて。 あの、音が ……酷くいけない事に思えて。
[──たまらなかった。 ディーンにからかうように佳いのかと聞かれたあの時、自分はどんな顔をしていたのだろう。いたたまれなくて。けれどもそれが。]
(449) 2010/09/05(Sun) 23時頃
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[ラルフは、ふるふると首を横に振る。息を零す。 それが自分の望みであり、幸福なのだろうか。そんな──事がまさか。]
──…… 水、浴びてから食堂に行こうか。 頭だけじゃなく、全部*。
(450) 2010/09/05(Sun) 23時頃
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掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/09/05(Sun) 23時頃
掃除夫 ラルフは、メモを貼った。
2010/09/06(Mon) 00時頃
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─ シャワールーム ─
[シャワールームに入ると湯気に混じり噎せ返るような薔薇の香りが漂ってくる。けほと軽く咳き込み、眉を顰めた。 先客のうち、1人が少し(一方的に)不得手に思っているドナルドである事を知り、ルーカス達とは少し距離を置いた場所を選ぶ。]
──… は
[水流の冷たさが、ラルフの身に絡まった茨を解いてくれればと、天井を見上げながら、目蓋を閉じるけれど。]
(469) 2010/09/06(Mon) 00時頃
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ラルフは、ドナルドが気になって、チラリと上がってタオルで赤毛を拭いてる様子をじっと見詰めてしまう。
2010/09/06(Mon) 00時頃
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[ドナルドを注視してしまった瞬間にルーカスに声を掛けられてギクリとした。 どうやら二人は帰省の話をしているらしい。シャワーの水流に身を預け、石鹸類を手に取るでもなく片目を閉じて、ルーカスに軽く手を振り。]
…や あ。 誰か、薔薇園の薔薇を此処で煮込んだのかな?
[水を浴びても周囲から消えない香りに、ルーカスが言った「石鹸の銘柄が変わった?」と別の感想を口にする。自身の手の甲を当てて、スンと鼻を鳴らすのは、香りがもたらすものが気持ちが悪かったから。 ラルフの視線はすぐにまたドナルドに引き戻される。]
(478) 2010/09/06(Mon) 00時半頃
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