14 Digital Devil Spin-Off
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同行二人の道連れが、てめぇになるとは不本意だが…
共に逝こうぜ、冥府までよォ。
[男は、倒れること無くそのまま逝った。 守りたい大切なものを、その身を貞して庇ったままで。
成すべき者が往くためのその礎になれるなら、それが本懐にして本望だと。]
(+0) 2010/06/07(Mon) 00時半頃
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[沈黙に沈んでいたまどろみのような意識が、 新たな気配に僅かばかり浮上する。 気配は、あの壊れた地上で感じたものの中の一つ]
――……、誰か、来たか。
[多分、一人。 また誰かと誰かがぶつかったのか。 それとも。
詮索をする様子もなく、彼女の意識はまた目を閉じた]
(+1) 2010/06/07(Mon) 00時半頃
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士官 ワレンチナは、そう呟くとそのまままたゆるゆると意識の海を漂い*始める*
2010/06/07(Mon) 00時半頃
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─ アマラ界 ─
[其処は、川の手前とでも言うべき場所なのだろうか。 澄み渡るように静かな、静かな世界。
遠い遠い嘆きが、胸の奥に痛んだ。]
(+2) 2010/06/07(Mon) 20時半頃
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― アマラの世界 ―
[やって来たのがジュンならば、解る気がした。 置いてきてしまった彼はどうしているだろうか。 結局、彼の過去も深く知る事はないまま]
――そもそも。 今回の事がなければ、出会っていなかったのに、な。
[そう思えば、これすらも大いなる意思によって繋がれた縁で。 それが何故だかとても、皮肉に思えた]
(+3) 2010/06/07(Mon) 21時頃
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[控えめな漣のような、女の気配。 その姿を認めて、軽く会釈を。]
…なんにせよ、お前さんは己の信念を真摯に貫いた。
立派だったと、思うぜ。
(+4) 2010/06/07(Mon) 21時頃
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[声が聞こえて、そこで初めて合致した]
――アラカワ? 貴方がこっちに来たのか……少し、以外だった。
[この人も何かとぶつかったのだろうか。 地上での事を知らずに、問うた。 彼の言葉にはゆるゆると首を振って]
……そう、かな。 私の死が無駄でなかったならば、少しは報われる。
[今は大分落ち着いていて、 その言葉も素直に受け止める事ができた]
ありがとう。
(+5) 2010/06/07(Mon) 21時頃
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ま、油断してたらこのザマさ。情けねぇ。
[からりと笑う様子は、生前のまま。]
お前さんの蒔いた種も、いつか芽吹く。 それを大事に育てられるかは、其処に触れていった奴等次第だろうけどな。
なんにせよ、覚悟ってのはなかなか出来ないもんだ。 つい、楽な方、責任を取らずに済む方へと流れてしまいたくならぁ。
戦ってるのがお前さんとあの娘さんだと聞いて流石に驚いたさ?
[素直に礼を言う姿は、彼女が見せた顔の中で一番美しいと思えた。]
(+6) 2010/06/07(Mon) 21時頃
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油断、か。 アラカワほどの人がやられるなんて。 ――相当の事だったのだろうな。
[明之進とニジカワと手合わせをしていた姿を思い出す。 あんな時間も今ではただただ懐かしかった]
種を蒔くには、私の言葉は少な過ぎたのかもしれない。 でも――何かを感じてくれる人がいたなら、 私も覚悟を決めた甲斐があったと思う。
[自分自身酷い覚悟の決め方をしたし、 対する少女の覚悟を煽るような事をした自覚はある]
私も、シノノメには驚いた。 彼女の説く世界は私は好きではない。 けれど、彼女に対して幾らか敬するところはある。
(+7) 2010/06/07(Mon) 21時半頃
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そうさな。
…それでもさ、貫きたい大切なもんを見つけられずに、日々暮らして死んでいく奴等も多いから。
見つけて、成せずとも託せただけで、十分恵まれてるのかもしれないな。
[死闘の相手への経緯へは、ゆっくりと頷く。]
誰も彼も、選んだものを貫いた事を、後悔せずに居られたら良い。
(+8) 2010/06/07(Mon) 21時半頃
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そうなのかもしれないな。 例えばもし、10年前に。 世界の崩壊と共に死んでいたなら。
――きっと、こう思う事もなかったのだろう。
[世界が滅びなかったならば、 もっと長く生きて何かを為したかもしれないけれど]
後悔は、ない。 心残りはあるけど、な。
[だから、今も消えずにこうして待っているのだろう。 世界の再生を見届けるのではなく。 残してきてしまった彼を待つために]
(+9) 2010/06/07(Mon) 21時半頃
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心残り、か…。
[頷く。己の胸のうちにも覚えはあるから。]
守りたかった奴も、背中を押してやりたかった奴も、案外たくさん居るなぁ…。
泣かれちまうってのは、あれだな。かわいそうで切ないが、少しくすぐったくもあるもんさな。 そんなに思われてたとは、本望っていうかさ。
(+10) 2010/06/07(Mon) 22時頃
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アラカワは、やはり大人だ。
[守りたいだとか、背中を押したいだとか。 そんな事を思う余裕は彼女にはなかったからか。 何処か、年の功のようなものを感じて少し笑んだ]
泣かれたか。
[恐らくゾーイ辺りではないかと推測する]
泣くほど人を想えるのは、幸せな事だ。 だから、泣かれる方も幸せなら。 それはとても、良い事だと思う。
[泣いている間はそれが幸せな事だと 自覚していない事の方が多いけれど]
(+11) 2010/06/07(Mon) 22時頃
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いや、無駄に歳食ってるだけさ。 歳の割りにゃ落ち着きもねぇし…。
[小さく肩を竦めて見せて。]
沢山泣いても、涙拭いてまたあるきだせればいいと…思ってる。
(+12) 2010/06/07(Mon) 22時頃
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年をとっても大人気のない者もいる。
[それに比べれば良い大人だお思うが?とくすりと笑って]
そうだな。 古い日本の歌謡曲にもある。
「涙の数だけ強くなれる」と。
[アスファルトに咲く花のように、と続くその歌は。 父が好んで部屋でかけていた曲の一つ]
(+13) 2010/06/07(Mon) 22時頃
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― アマラの世界 ―
――……。
[何か、予感がする。 しかし、視線は何処へ向けても同じ。 否、今はアラカワの気配のみ]
誰の理が、今度は落ちてくる事か。
[彼女は、まだシノノメ以外の資格者達の理を知らない]
(+14) 2010/06/08(Tue) 02時頃
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