158 雪の夜に
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ホレーショー! 今日がお前の命日だ!
2013/12/26(Thu) 01時頃
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……喰い裂かれることを望んでいるようだわ。
(*0) 2013/12/26(Thu) 01時半頃
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……? 何が?
[唐突に零された囁きの、意図は察せないまま。]
(*1) 2013/12/26(Thu) 01時半頃
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― 昨夜 ―
[ティモシーの雑貨屋を訪れた後のホレーショーは、 恐らくはその足で、墓地に出向いただろう。
墓前の祈りを妨げる事はないが、その後のどこかで、 旅人は船乗りに声をかける。]
[それは、ハナとはぐれてしまったために、 探すのを手伝ってほしい、と言ったものだった。]
(*2) 2013/12/26(Thu) 01時半頃
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居る。
[確信だった。 一夜に二人、それも一方は"己のものでない"襲撃。]
けど、あの男が騒ぐまでは、人狼なんていないみたいだった。 どう言う事だ……?
(*3) 2013/12/26(Thu) 02時頃
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[ハナの事はホレーショーにとっても、そう簡単には 放っておける事でもなかったに違いない。
やがて陽が落ち、人を探すにも難しくなった暗闇で、 狼は人知れず牙を剥いた。**]
(*4) 2013/12/26(Thu) 03時頃
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[実際、この人狼にとっては、 普通の狩りでもなく最低限の摂取でもない、 生きている範囲の最大限、という加減は、 初めての事であった。]
[とは言え、人間の生死の境はよくよく把握している。 壮健な船乗り、余程の不幸が重ならなければ 命を落とす事はない。]
(*5) 2013/12/26(Thu) 22時半頃
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(――陸の上でも、何があるか解ったもんじゃないからな。)
(*6) 2013/12/26(Thu) 22時半頃
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一人は、あなた? ……もう一人は、別の子の仕業?
(*7) 2013/12/26(Thu) 23時半頃
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よっぽど手の込んだ偽装じゃなけりゃ、そうなる。
[軽く肯定した。]
……二人目の方は、死体を見れてないんでな。 けど、医者に運び込まれた上で『喰われた』っつってるんだ、 ちょっとやそっとの見間違いじゃないだろう。
(*8) 2013/12/26(Thu) 23時半頃
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声も聞こえないのに、……不思議ね。
[こんな風に同胞に遭遇したら、 どうするものなのか、少し気にはなったが]
ということは、 ……あなたは殺さなかったのね。 襲った、相手を。
[どこか安堵のようなものが声音に混ざる]
(*9) 2013/12/27(Fri) 00時頃
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そうだな。
[向こうも、自分以外の人狼の存在に気付いて良い筈なのだが。 何らか理由があるのだろうと、想像を巡らす位しか出来ない。]
んー? あぁ。
……どうして? 安心でもした?
(*10) 2013/12/27(Fri) 00時半頃
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……そうね、 勝手だと思うけれど少し安心したわ。
[視界の中に、青年の姿を映しながら囁きを乗せて]
(*11) 2013/12/27(Fri) 01時頃
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死ななかったらまだ罪が軽いってか? だとしたら、そりゃちょっと解らねぇけどな。
[だとしたら、それはどこまでも人間くさい感情だと思う。 囁きの響きに、ふと気配のようなものを感じて、 一瞬背後を見遣る。]
結果は大差ないんじゃないか。
[船乗りを船から引き摺り下ろしたのだ。]
(*12) 2013/12/27(Fri) 01時頃
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そうね、 結果は変わらないかもしれない。 ……だとしても、
死んでしまうより、よかったと思うわ。
(*13) 2013/12/27(Fri) 01時頃
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……あんたがそれを言うか。
[苦笑らしき揺らぎがそこに乗る。]
(*14) 2013/12/27(Fri) 01時頃
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……やっぱり、可笑しいかしら。
(*15) 2013/12/27(Fri) 01時半頃
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――だって、生きる理由が欲しいんだろう?
(*16) 2013/12/27(Fri) 01時半頃
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……、そんな風に聞こえていたの。 そうね、わたしにはそれはないものだわ。
[それを求めるには、女の心は老いていた。 失われたものへの怒りも悲しみも、理由にはならない。 ただ朽ちていくことを無為に待つ身であるのなら]
だからきっと、 生きるのも死ぬのも、 おなじようなことね。
(*17) 2013/12/27(Fri) 01時半頃
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……それでも、死んでしまうよりは良い、か?
[蒸し返すように口にする。]
実際、あんたが生きてた事で助かった奴がここにいる訳だしな。
(*18) 2013/12/27(Fri) 01時半頃
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[既に人が集まっている、この状況を覆すのは難しい。]
[昨晩の船乗りなら時間も場所も選ぶ事が出来ていた。 小さな子供の行きそうな場所を、例えば、 隠れ鬼などに使いそうな物陰なんかも含めて見回って、 風除けのある暗がりでその背に狙いを定めた]
[ぴしゃりと霙まじりの雪を踏む足音に振り返っても、 既に逃げおおせることは許さない間合いに入っている。
血の色が弾ける中にあって、それとは似て非なるもの、 夜闇でも光る鮮紅の瞳を男は見ただろうか。
倒れ伏す船乗りから点々と、血の色が通りへ続いていた――]
(*19) 2013/12/27(Fri) 23時頃
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[一般論は他人事だ。 女の語る言葉は、常に自分自身を除外する。 自らがどこにも属さない者であると知っていた]
ありがとう。
[それは在ることを肯定してくれる言葉だ]
……優しいのね。
[かつて許される場所のあったことを、思い出す]
(*20) 2013/12/27(Fri) 23時頃
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……助けて、あげられないかしら。
(*21) 2013/12/27(Fri) 23時頃
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俺が優しかったら世の中の奴らは8割がた優しいけどな。
[根拠は割愛した。さして愉快な話でもない。]
考えちゃいるがこの状況大分ムリあるぜ……!
(*22) 2013/12/27(Fri) 23時頃
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私に、優しくしてくれたと思ったのだけど。 ……違ったかしら?
[と、戯れのような言葉を交わす時ではなかったが]
そうね……、 人目を集めすぎている。
(*23) 2013/12/27(Fri) 23時頃
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……その子を連れて、逃げられる?
(*24) 2013/12/28(Sat) 00時頃
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……つっても俺、何だかんだで 我が身が一番大事なタイプなんだが。
[銀鈴の声に対して、ぼやくような調子でいる。
衆目があるこの場所では、あからさまに人狼を庇えば 立場が悪くなるのは明白なのだった。 ヒューやセレストがそうするのは人間の勝手だが。]
(*25) 2013/12/28(Sat) 01時頃
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……いいえ、
無理を言ったのはわかっているわ。 ごめんなさいね。
(*26) 2013/12/28(Sat) 01時頃
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[ただ、 "助けるからな"と、 そう囁いた声は、あるいは届く前に掻き消えたのか。]
(*27) 2013/12/28(Sat) 01時頃
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