219 FESを強いられし非戦場
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青春だなぁ。 このまま何も知らず終われば良いものを。
[生徒を見送る俺の本音に変わりはない。 もうすぐ全ての次元、全ての世界の崩壊が始まる。 彼らはそれを黙って見ているだろうか。 少なくともそうですかと受け入れはしないだろう。
だからこそ何も知らない人工的に創り上げた この世界へ封じ込めた。
何も無い日常しか無いこの世界が一番最初に崩壊する。
彼らは自分たちの世界が崩壊する前に。 苦難に満ちた勝機の無い戦いに涙し、心砕かれる前に 日常の中で消え去る事が出来る筈。]
(*0) 2015/03/17(Tue) 07時頃
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[この世界を支えているのは彼らの秘めた能力。 彼らが何らかの不具合で目覚めれば、 それこそこの日常に不具合が生まれる。
そうなったらこの世界から排除し、 彼らの世界へ返さなければならない。]
そうならない様に頼むよ。
[それまでは付き合ってやるから、と溜息と共に漏れた呟きを 拾った者はいただろうか**]
(*1) 2015/03/17(Tue) 07時半頃
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……青春じゃないんだけど、おじさん……
[へろへろしながら、聞こえた念>>*0に悪態を返す。 人間離れした力を持とうとも、少年の精神は歳相応の人間そのもの。 エロは別腹である。]
[少年は手元の文庫本を開く。 一見は、図書室で借りた、どこにでも売っている人気推理小説シリーズのもの。 しかし、そこに浮かぶ真の言葉は、少年にしか読めないものだった。
あらゆる世界の時を遡り、数多の知を司る、『叡智の書』]
(*2) 2015/03/17(Tue) 12時頃
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―――あれ?
[叡智の書を捲りながら、少年は呟く]
………時空天気予報《ウェサ゛ー・リホ゜ート》―――結界が綻ぶ。
[時を司る“叡智の書”は、ある種の預言書としての機能も持ち得る。 その中の、一片の記述。 これ以上が上手く読めないのは、読んでいる本が叡智の書そのものではなく 文庫本を媒介にした劣化品だからである。]
………些細なエラーだね。 大丈夫、この程度で、揺らいだりなんてしないさ。
(*3) 2015/03/17(Tue) 12時半頃
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[はあ、とため息をついて]
ねえ、おじさん……。
[問うは、別の問題]
女の人に合うと、いつもどきどきして大変なんだけど どうすれば、良いのかな……?
[こっちもこっちで重要課題であった]
(*4) 2015/03/17(Tue) 12時半頃
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いやいや、青春だろ。少年よ。
[向こうは心底困っている様だが>>*2、これを青春と言わずして 何と言うべきか。 遥かなる力を持っていながら、悶々とした気持ちを持て余すなんて。]
貴重な時間だぞ、そう言うのは。
[走り去った時は多少は心配したが、この様子なら大丈夫だろう。 廊下を歩きながら答える口元が緩むのは仕方ない。]
(*5) 2015/03/17(Tue) 22時頃
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……どうした?
[だがからかいの口調が変わったのは、彼が不穏な声>>*3を 挙げたからだ。]
時空天気予報《ウェサ゛ー・リホ゜ート》
[彼の言葉を繰り返す。 あってはならない結界の綻び。 元の世界が助けを求める様に、覚醒を促すかも知れない。]
お前さんが言うなら、些細なエラーなんだろう。 だが些細なうちに芽は摘んでおく必要はあるだろうな。
[強固な堤も蟻の1つの穴から綻ぶ事もある。 返す声はここだけは真剣だった。 ここだけは、と言うのは、 次の質問ですぐに豪快な笑いを返す事になったからだ。]
(*6) 2015/03/17(Tue) 22時頃
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あははははははっ。おいおい少年。 若いなぁ。
[前のめりな悩み>>*4に盛大に噴き出した。 世界をどうにか出来る力もあるだろうに、大方フィリッパ先生の ナイスバディや可愛い先輩に右往左往する姿は、甘酸っぱいを 通り越して初心も良い所だ。]
お前さん位の男の子がフィリッパ先生の様な色気たっぷりの 大人の女性や、朏君の様なキュートな姿に翻弄されるのは 健全な証拠だ。
恥ずかしいのは判るが、照れてばかりだと相手もお前さんが 何で挙動不審なのか判らないから心配になるからなぁ。
[それで心配されるのが彼の良い所なんだろうと、1人納得し。]
(*7) 2015/03/17(Tue) 22時頃
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そう言うのは慣れだな。 ドキドキしなくなったら人生つまらんぞ。
[まるで役に立たないアドバイス。 呆れられても笑い飛ばすだけだ。]
こんな事が大事件になってしまう。 それがこの世界だ。 だから……楽しめ。エリちゃん♪
[日常の些細だが、当人にとっては大事件。 それを大事にしろと言ってはみたが、彼に通じたかどうか。]
(*8) 2015/03/17(Tue) 22時半頃
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慣れぇ……? 慣れるんですか、ね……。 えー……。
[またフィリッパの姿を妄想した。 少し服が捲れたような妄想で、止まった。 チラリズムで限界に到れる少年はまだまだ初心なのである]
む、無理ぃ……。
って! エリちゃんとかそんな呼び方やめてください!
[これでもちゃんとオトコノコです。 可愛いよりかっこいい、が良いのです]
(*9) 2015/03/18(Wed) 00時頃
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慣れるまでが楽しいんだ。 階段を見上げたら、そこに憧れの先生のスカートがとか。 ビキニよりスクール水着の方が白い肌に映えて美しいとか。
[とてもあらゆる次元、あらゆる世界の能力者を巻き込んだ 人物たちの会話とは思えないと言われても仕方ない。 何を想像したのか、無理と再び力尽きそうな少年に 次々と妄想を吹き込んでいく。]
エリちゃんはエリちゃんだろ。 朏君がそう呼んでたぞ。 歳上のお姉さんからそう呼ばれるのは嫌か?
[また論点がずれた。]
(*10) 2015/03/18(Wed) 00時頃
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エリちゃん。何で俺達、これこの世界に呼んだのだろうな。
[少年から俺の目の前の様子は判らないだろう。 だが思わず問い掛けずにはいられなかった。 セシル先生をコレ呼ばわりしてしまった事にも気付かないが。]
まぁこんな個性溢れる人間も必要だよな。
[きっとそうだと納得していた。]
(*11) 2015/03/18(Wed) 00時半頃
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ああ〜〜〜〜〜 もう、もういいですっ!
[ゴドウィン>>*10の状況もかなり刺激的なようだった。 さすがに年齢が年齢だけに、スクール水着の同級生よりはビキニの年上の方に思考が行くが。
吹き込まれる妄想がどんどん膨らんでいく。 イメージに引き摺られ、叡智の書に浮かぶ文字も次第に官能小説のようなフレーズが増えてきていたが、幸いにして少年は気付かなかった。 叡智の書は、あらゆる世界、あらゆる時代の書物を再現し映し出す。 きっとこの官能小説も、どこかの世界の、どこかの時代で書かれたものだ]
い、いや、嫌っていうか! 恥ずかしいし! もう、呼ばないでくださいってば!
[満更ではないが、死ぬ程恥ずかしい。 難しいお年頃なのです]
(*12) 2015/03/18(Wed) 00時半頃
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「ເພື່ອຊ່ວຍໃຫ້ໂລກໄດ້」
(*13) 2015/03/18(Wed) 00時半頃
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[悲鳴を断つ行為>>47 行為そのものは少年には見えていないが 「たすけて」「たすけて」と本に浮かぶ文字が消える。 単純だが的確な行動。
だが、本の記述は―――
『たすけて』『たすけて』『ぜったい、たすけてくれる』
途切れる事は、無い。]
あとちょっと、ちょっとだけ、保ってくれれば良いんだけど……。
[呟きは、次の言葉>>*11で消える]
これ………? 個性溢れる人……?
[個性、と聞いて最初に顔の可愛さと巨乳が浮かんだ。絶対違う]
(*14) 2015/03/18(Wed) 00時半頃
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[妄想を吹き込んでからかっていた口調が急に変わる。 ペンキで塗り込めても、なかなか消えない文字。
恐らくまた何処かの壁、 いや、あらゆる箇所に浮かんで来るだろう。]
綻びから、干渉して来ている。
[それが何処の世界か、どの次元かまでは判らないが。]
女性の胸や唇や尻や太腿に目をやってる場合じゃないぞ。
[少年の手の中の書物が官能小説に変わっているとは知らず、 忠告の声は少しだけ硬い。]
(*15) 2015/03/18(Wed) 00時半頃
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………うん。 めんどくさい聲。
[綴られる音>>*15に目を細める。 叡智の力を制限している今は意味を理解は出来ないが 本気になればその言語すらも操る事が出来る。 それが、智を司る少年の本質でもあった。 物理の勉強に躓く事も無いのだ]
わ、わかった、気をつけるって!
(*16) 2015/03/18(Wed) 00時半頃
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おい、エリちゃん。
[呼び掛ける声は何処までも明るいもの。 だが内容は。]
校長が綻んだ。
[笑い声に隠れた暗い意味。]
帰ってもらうしかないな。
(*17) 2015/03/18(Wed) 23時頃
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エリちゃんじゃないですってば!
[女性陣から離れ、今は書家の間に一人。 ぷうと頬を膨らませるも、その緊張感には気付いていて]
………そう、ですか。 しょうがないか……。
別に、校長先生程度の軛なんて 無くたって、どうにでもなる
[ぐ、と唇を噛み締める。 油断は良くないが、計画ももう最終段階。
あと少し、この空間を保たせさえすれば
――――終焉の鐘が鳴るのだから]
(*18) 2015/03/18(Wed) 23時頃
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そう。しょうがない。 1人の綻びから一気に崩れる。 仕方ない事だ。
[緊張感が伝わったのだろう。 自分に言い聞かせる様な少年の声に重ねる。]
エリちゃん。 校長、消える前に何かしら口にしていた。 判るか?
[あの呪文に呼応したモノが現れたら堪らない。 解読を少年に任せて。]
影響を受けた者がいそうなら……早目に処置した方がいいぞ。
[念には念を入れて。 少年には辛い決断をさせる可能性も含めて、 先に告げておいた。]
(*19) 2015/03/18(Wed) 23時半頃
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