276 ─五月、薔薇の木の下で。
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そらなおさら心配だね。
[ 昼は暑くとも夜はまだ冷える。 特に庭でそのまま寝ちまうような奴だと知るからこそ。 いつも何か掘ってる、には違ぇねぇと笑う。 ]
ほら、俺嫌われてるかも? 土くせーし、きたねーし……
[ そこに何やら匂いにようやく気付いて。 ばばっと自分の腕や服に鼻先を押し付けたり── ]
(116) 2018/05/17(Thu) 23時頃
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ー寮ー
…んー…
[花の香りがする。 ベッドの上、ゆらゆらと浮上するのは意識。 窓の外にお月様、まあるく。 今は何時なのだろう。 いつから自分は眠っていたのだろう。 少なくとも今、隣のベッドには生徒会長の姿はない。 こちらに気を使って談話室かどこかでまた持ち帰り作業をやっているのかと首を捻ると喉元で微かに金属音が鳴った。 赤い革の由来をベネットはよく知らない。 ただ、入学したときに母につけられたものだ]
(117) 2018/05/17(Thu) 23時頃
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……わっ
[ソファに沈む姿>>61に、小さくない声をあげる。 口の中のものを慌てて飲み込む。 無意識に動かした右腕は、きっと自らの口を塞ごうとしたのだろう。 バランスを崩して、ソファを揺らす形となる]
(118) 2018/05/17(Thu) 23時頃
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[母と、”あの子”の運命を繋がなかったその色で縛られている皮肉。 理解できない。理解しえない。 赤い絲は親友だった少女たちの小指を繋がなかったというのに。
ずっと一緒だと約束を交わした彼女が、彼女の運命を連れてきたその時に女は望んだのだ。 自分の手を離した彼女を見返すことを。 真実など知らなかったが、それでも構わなかった。 神なんて不公平なものだと、女は知っていた。
だが、その望みも今となっては潰えようとしている。 十数年かけて育てた復讐の苗は、音楽の道を捨てようとしているのだから]
(119) 2018/05/17(Thu) 23時頃
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─いつかの休暇─
[ 初対面で名前を呼ばれるとは思わず>>0:416 さすがに瞠目した。 一方的に知られている──よもや生徒会長。 訝しげに片眉を上げた後、続いた言葉>>0:417に納得する。]
………確かに、僕が見てるからサボりづらいな。 手伝いをする気もないから奢りなんて気を遣わなくていい。
(120) 2018/05/17(Thu) 23時頃
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[ それだけ言うと、素っ気なく踵を返す。 数分後、 正しく正しい選択をした生徒会長>>0:418の元に、 シュトーレンの包みとコーヒーを携えた優等生が戻って来るのだが。]
仕事が好きなのは結構だが、 目の前に可愛い後輩が居る時は相手をすべきだ。
[ どちらにせよ、 側から見れば共犯だろう?と。
悠仁が叩けば音がする空箱ならば差し詰めイアンは金庫だ。 だから、これは信頼。 少しくらいの傲慢な物言いではきっと、この堅牢な生徒会長は崩れないであろう。]*
(121) 2018/05/17(Thu) 23時頃
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[はく、と欠伸を一つ咬み殺す。 フェルゼに不戦敗を詫びるためのチョコレートを引っ張り出したのはベッドのサイドボードの奥から。 睡眠欲が満たされたら腹が減る。
そうだ、パン───もとい、調理室へ行くんだった。 緩慢にベッドから降りると足元でペタリと音がする。 いつ靴を脱いだのだろう?
まあ、今はいいか。そんな気分]
(122) 2018/05/17(Thu) 23時頃
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えっ、ちょ、何もしかして俺汗臭い!?
[ いつも花の中に居るからか、嗅覚は少しばかり仕事をサボりぎみだ。 なんとなく薔薇の匂いはするが、誰かが窓を開けているのかもしれないし。 それより、汗臭くないかなんて気にするのも 腐ってもオトシゴロでありまして。 ]
あー、マークんとこ行く前にシャワーでも浴びたがいいか。
[ 立ち上がり、そろそろシャワー室にでも行くかと モリスには伝言と橋渡しの礼を伝えた。 動き出すならこちらに向かう足音と、きっと出会すだろうか。 ]*
(123) 2018/05/17(Thu) 23時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2018/05/17(Thu) 23時頃
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どうかな。
[この手で手折れたら。 欲望をぽつりと零す声が、他人に聞こえない音とは知らず。 無意識のうちに繋がった向こうに声を返していた。
誰かの喉に唇を。 それそのものは、あまりピンとこない。 けれど、薔薇に酔う思考回路は、感情の深いところの痛みを引きずり出す。 壊すのではないけれど。 奪うのではないけれど。]
うん、――なくは、ない。
(*15) 2018/05/17(Thu) 23時半頃
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ヒューは、メアリーヒルズの髪に挿された薔薇を思い出した
2018/05/17(Thu) 23時半頃
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/* カラカラカラン
空箱!!!!!!!! 俺、空箱!!!!!!!!!(カラカラ
ちげーねぇんだよなありがとうオスカー!!!!
(-75) 2018/05/17(Thu) 23時半頃
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/* そういえば俺は掘ってるし モリスは彫ってるな。
ってちょっと思った( ˘ω˘ )フフッ
(-76) 2018/05/17(Thu) 23時半頃
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/* あっ、もしかして本当に薔薇の木の精だったりするほう?
(-77) 2018/05/17(Thu) 23時半頃
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ベネットは、フェルゼが調理室にいないとは知らない。
2018/05/17(Thu) 23時半頃
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教えてくれてありがとうございます。
[至極真面目に頭を下げる。 大変ありがたい情報であった。>>114
床の栞は本に隠れて見えず、拾い上げることはない。
散歩がてら食堂方面に向かっていると、そのうち庭師っぽい先輩たちに会うかもしれない。*]
(124) 2018/05/17(Thu) 23時半頃
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ベネットは、メアリーヒルズと一緒にいるとも知らない。
2018/05/17(Thu) 23時半頃
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―談話室とタルト― [かなり数の減ったそれを一切れ手にしつつ 早速あーんしようとヒューを見たらもう食べていた 手づかみなら支障はない?ようだ]
あーー、うっま! チーズの奴うっまいな!
[そこに先客がソファに居るのも気づかず いつものトーンで話してしまったから >>118ヒューの声に釣られてびくっと肩を竦めた]
え、なに何か見えた?
(125) 2018/05/17(Thu) 23時半頃
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― 同級生のこと ―
[ピスティオのスケッチブックを盗み見た時のこと、(あるいは、見せてもらったのだったか)そこに多く描かれていた姿に、その表情に、気が付けば下唇を噛んでいた。
負感情に理由をつけたかったのかもしれない。 好意には、そうしたくないのに、不思議なものだ。
ロビンとだって、まだ知り合って二月も経たないというのに。 ―――あれは、一週間ほど前のことだったか。 ふと、彼に声をかけた。意味を知らない問いを。 「ピスティオと仲いーんだ?」なんて、軽い調子で。 その時はまだ、怪我なんて知らなかった*]
(126) 2018/05/17(Thu) 23時半頃
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/* やーだー!!!わたしもマークいじめたいー!!!駄々
(-78) 2018/05/17(Thu) 23時半頃
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/* 今ほど苗字をメアリーヒルズにして良かったと思ったことはない。 自分が主語のactでは出来ないのが悔しい……
飴くださったみんなありがとう!
(-79) 2018/05/17(Thu) 23時半頃
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/* 後輩たちの、この起こすぞ!って感じがやばいかわいい
(-80) 2018/05/17(Thu) 23時半頃
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ああ、それはパンには大敵だ。
[>>116土で汚れた身体の男を、好き好んで調理のそばには置かないだろう。 嫌われてるかも、にはマークがピスティオを指した時よりは現実味を感じた。]
汗くさいよりは、薔薇くさいけど。 シャワーは浴びるに越したことないね。
[しきりに花を動かして自身の体臭を気にするヴェルツに、肯定とも否定ともつかない回答を。 彼が出るなら、こちらの任務も完了だ。 食堂を出ようと、同時に席を立つ。]
(127) 2018/05/17(Thu) 23時半頃
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[ どうにも、身体が重かった。 ───この、 "疼き"に似たものを、 教会というちぃさな世界で少年期を過ごしたというのに、 否、 "過ごしたから" か、 よぅく、知っていた。
( ──── 私のkevin、) ( "美しい子" )
草臥れた本の想定が、 ぐしゃり、 と、]
(128) 2018/05/17(Thu) 23時半頃
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/* >>126 ヒューがかわいい(おいしいおいしい)
(-81) 2018/05/17(Thu) 23時半頃
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なくはない? ───なくはない、か。
[ ふわり、ふわり。 落ちる声を繰り返すのは、花弁が舞うよう。 ]
キミの中の、欲望はなに? 渦巻いている感情は、なに?
その種芽吹かせて 美しい《花》を咲かせてよ。
ねぇ、モリス。
(*16) 2018/05/17(Thu) 23時半頃
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[ その清い手で触れ、 その清い指先で咲かせ、 その清い心で濡らし、 その清い唇で吸い上げ、 ]
(*17) 2018/05/17(Thu) 23時半頃
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[ 主よ、 罪とは 何なのでしょうか。]
[ 主よ、 罰とは ……───── ]
(*18) 2018/05/17(Thu) 23時半頃
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[ 開いた窓を、通り過ぎ、
月の光と、薔薇の香りと、 小夜啼鳥の囁きを、 私語やかな風が届ける。 ]
──── 其れが罪であるのなら、
(129) 2018/05/17(Thu) 23時半頃
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[ 感染すのだって、吝かではない。 ]
(-82) 2018/05/17(Thu) 23時半頃
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ー廊下ー
[廊下を進む、ペタペタという気の抜けた音。 部屋に戻ったら足を洗おうとは決めたが、靴がないのもこれはこれでなかなか楽しい。 普段は靴底に遮られて知りえない床板の軋む感触も、一部タイルが埋め込まれた床のひんやりとして滑らかな感触も、素足だからこそわかるというもの。 調理室に向かう道中、時折満月へと視線をやるたびにどこか花の香が際立つように思えた。 今自分が探しているのは、小麦の匂いなのだけれど花の香りもまあ悪くはない]
…?
[進んでいくうちに見つけたもの>>114。 魚の一片は誰の落とし物か。 手には取らず、しゃがんで、その色をじっと見降ろすだけ]
(130) 2018/05/17(Thu) 23時半頃
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[ 随分"聞き覚え"のある小夜啼鳥だ。 開け放たれた窓の、 真ん丸の白を茶色で射抜き、 薄い唇は 緩やかな弧を、 ─── 実に、自然に描いていた。]
(131) 2018/05/17(Thu) 23時半頃
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/* あぶない(ひろうところだった)
よし、改変
(-83) 2018/05/17(Thu) 23時半頃
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やあ、ロビン。 残ってたのか。
[食堂を出てすぐに、真面目な後輩に出会う。 オスカーと似たような性質を感じているこの後輩とは、頼まれて鍵飾りを作ったくらいで、あまり多く言葉を交わしたことはない。 真面目な生徒は世話を焼く必要がなくてきっかけがない、というのも、理由の一つだが。]
(132) 2018/05/17(Thu) 23時半頃
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