156 カイレミネ島の雪
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[>>91背中についてくる気配が転ばないように、気にして歩きながら。]
おう。 たくさん悪戯されてやろうじゃねぇか。
[返ってきた声に、くつりと笑い。程なくして、ジリヤの自宅に着けばランプを渡して去ろうとしたのを止められ、しばし待つ。
ひんやりとした空気に冷えた耳が、少し痛い。]
(100) 2013/12/17(Tue) 01時頃
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(あ、でも、図書館はどうしようか)
他に雪雫草取りに行くって人がいたら任せて、 わたしは別のことしようかな。
あ。 ここはそんなに寒くないから、ヒューさんの上着返すね。 それと、わたしはヒューさんの距離感すきだよ。
[にこっと笑って、コーヒーをもうひとくち。 気のせいだろうか、さっきより苦くなかった]
(101) 2013/12/17(Tue) 01時頃
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[>>92持って出てきた紙袋に首を傾げ。 中を見れば、毛糸の帽子が入っていて目を輝かせた。]
……頭? お、帽子か。ありがとな! っつーか、俺も冬服いくつか欲しかったんだ。 また昼間に店に寄るなー。
[嬉々として毛糸の帽子を深めにかぶり、紙袋をポケットに押し込む。 そうして、見上げてくるジリヤの顔をじっと見た。元々肌の色が白いのもあるが、顔色が悪く見えるのは薄暗がりのせいだけではないようで。]
お前もあったかくして寝ろよ。 少し冷えすぎだ。いくら生まれが寒いとこだろうと、体にはよくねぇからな。
そんじゃ、おやすみ。
[ぽふ、と冷え切った銀色の髪を軽く撫でて。ジリヤの家を後にした。]*
(102) 2013/12/17(Tue) 01時頃
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[>>98カフェの入り口、モニカから顔を覗き込まれることよりも、扉の目前で振り返られたことに驚いて、多分表情は取り繕わずに済んだ。見られた表情は「あっ」だっただろう。 モニカのぶつけた頭を撫でながら扉を潜った]
んー、コーヒーって香りは好きだけど、 まあミルクわりと好きなんだわ 牛乳の好き嫌いに男女は関係ねーだろ?
[笑う。実際は、自分にはブラックが濃すぎるだけだが]
そうだな、ジリヤやマユミは難しいかもな 行って帰ってくるだけで相当体力使うだろうし、 そういう意味ではトレイルも難しいかなー
[ぽつぽつ、モニカの言葉に考えながら言葉を返し、]
(103) 2013/12/17(Tue) 01時頃
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ん、やりたいことあるのか? まあまだ急いでないし、強制でもねーし じーさんばーさんが「わしらが行くんじゃー」とか言い出したり、 もっと雪が積もる頃に必要になってから取りに行くのも めんどいなー、くらいの気持ちだし モニカはやりたいことっやってていいぞ 俺、じゃあ先生に一回聞いてみようかな 靴に余裕があればブローリンとかにも声かけるかー
[上着が返されれば左腕で受け取って、]
(104) 2013/12/17(Tue) 01時頃
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…
[続いたモニカの言葉はあまりに不意を突かれて、少し泣きそうになるのだけど]
(105) 2013/12/17(Tue) 01時頃
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…あんがとな、嬉しいよ
[目を細めて心から笑う。 泣きそうになった心はカフェオレと一緒に飲み込んだ**]
(106) 2013/12/17(Tue) 01時頃
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/* Σ難しいのか、お呼ばれするものだと思ってた
(-45) 2013/12/17(Tue) 01時頃
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[毛糸の帽子は、思ったよりも喜んでもらえたようで]
…先生、子供みたい。
[目を輝かせる様子に、表情を綻ばせる]
はい。また、いつでも来てくださいね。 寒さ対策フェア開催中、なんです。
[撫でられた頭を、嬉しそうに擦りながら。帰路につくミナカタの姿を、見送った]
(107) 2013/12/17(Tue) 01時頃
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―翌日―
――――…うーん。
[そして無茶をした翌日、予想通り寝込む羽目になる。 慣れたことと言えば、それまでではある。 自業自得と言えば、まさにその通り。
それでも]
きれいだった、な。 …楽しかった、な。
[窓の外の雪景色を眺めつつ、寝台に横たわったまま。 まるで子供のように、肩を揺らした**]
(108) 2013/12/17(Tue) 01時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2013/12/17(Tue) 01時半頃
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2013/12/17(Tue) 01時半頃
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/* ジリヤめもに なかみごと てれた(じたじた
(-46) 2013/12/17(Tue) 01時半頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2013/12/17(Tue) 01時半頃
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ミナカタ先生、猿も診てくれるだろうか。
[動物病院までは結構な距離を車で行かなくてはならない。この雪の中車を走らせるのは危険だろうし、そもそも車も免許も持っていない。 ミナカタ先生には、クラゲに刺された時お世話になったきりだが、きっと、きっと診てくれるだろう。
出来るだけ雪を踏まないように大股で歩いていると、カフェの前を通った。 もしかしたらマユミがいるかもしれない。いなければ一杯だけコーヒーを飲んでいこうと、店の中に入った。**]
(109) 2013/12/17(Tue) 01時半頃
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/* ジリヤ>>0:90 >>53 もはや温めすぎて腐らせてしまいそうだ…**
(-47) 2013/12/17(Tue) 01時半頃
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/* ブロりんきた!!!!! わああああいあんがとおおおおおおお、急かして行動決めさせてしまったようで申し訳ない…**
(-48) 2013/12/17(Tue) 01時半頃
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― 翌朝・診療所前 ―
あー…ねみぃー……。
[でかい欠伸をしながら自宅から出て隣の診療所に向かおうとし。目に入ってきたその光景に口を開けたまま固まった。 診療所前にずらりと陳列された、雪だるま。 そしてそれを量産し続ける青年の姿。>>94]
(110) 2013/12/17(Tue) 01時半頃
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……おいコラ。何やってんだぁ?
[ずかずかと近づいて、その背後に立つ。 逃げられなければ、右の拳を、ぐりぐりとトレイルの頭にねじ込もうとした。]**
(111) 2013/12/17(Tue) 01時半頃
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/* わーい猿だろうがなんだろうが診ますよヾ(*´∀`*)ノ ぶろりんとも話したいお年頃。 しかしトレイルやりおる…こんにゃろう……。
(-49) 2013/12/17(Tue) 02時頃
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ふふーん。
[26に加えて16個完成した、初めてにしては中々だとご満悦で更に次を転がしていれば 低い声が背後から、聞こえた>>111]
あっ、せんせちょ、やめ、痛い痛い!!
[振り返ろうとしたその時にぐりぐりとねじ込まれた拳に悲鳴をあげる**]
(112) 2013/12/17(Tue) 02時頃
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−図書室− [本を読む手を一瞬止め、顔をあげる。 窓から見える景色は、たちまち白銀に塗り替えられていく。]
『ご飯を美味しく食べられない子は、どうなっちゃうの?』
[ふいに脳裏に浮かんだのは、今朝の夢。 少女の問いに対して、祖母は少し困ったように微笑んだ。]
『マユミ、それはとても大変なことだ。 そして、そうなってしまった子をどうすればいいのかは、おばあちゃんもわからないんだよ。』
[祖母にわからないことがあるなんてと、当時はとても驚いた。同時にとても不安になった。]
『…でも私、何もできないのは嫌だわ。』
[雪が見たいと言った幼い自分。 見られないと知って落ち込んでいた自分。]
“じゃあ大人になったら俺と一緒に見に行こうよ、雪!二人なら大丈夫、それに一人じゃ寂しいでしょ?”
(113) 2013/12/17(Tue) 08時頃
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[そう言って慰めてくれた少年。 ……家族を亡くして、とても悲しそうな少年。
涙をこらえながらうつむく孫の頭を、祖母は優しく撫でた。]
『とても、とても難しいことだけれど。 その子のために、ほんの少しでも何かできるとしたら。 それはきっと、その子のことを本当に想ってあげられる人だけだよ。
ねえマユミ。マユミだったら、その子になにをしてあげたい?』
『…私だったら』
思い出すのは絵本のワンシーン。 舞い散る雪の華と、手と手を取り合い、幸せそうに微笑む少年と少女。
『……雪を、見せてあげたいわ。 そして、幸せそうに笑ってほしいの。』
[それは幼い少女の、小さな決意。]
(114) 2013/12/17(Tue) 08時半頃
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― カフェ ―
そ、そうだね。 男女も年も関係ないよね。
(次来るときはミルク入り頼もう)
[>>103 ヒューの言葉に、トレイルやマユミも身体が弱いのだろうか、といぶかしむ]
ふたりとも、しょっちゅう元気にケンカしてるけどなあ。 あ! ううん、ちょっと図書館行ってくるだけなので、 急いでないなら合流できるんじゃないかな。
ヒューさんちに行けばいい?
[時間や場所の希望があれば、それを聞いてメモった]
(115) 2013/12/17(Tue) 11時半頃
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[>>106 虚を衝かれた表情の後、笑うヒューの頭を、 さっきのお返しとばかりぽんぽんと撫でていると、 扉のベルが鳴り、店内に新たな客が入ってくるのがわかる>>109]
わあ、ブローリンさん……と、シー君だ。 ! かわいい!
[>>22 ジリヤお手製の小さなマフラーを巻いた小猿はどこか誇らしげに見える]
昨日見たときは、おっきいの巻いてたよね、似合うよシー君。 ブローリンさんもお揃いなんだね。
[>>97 ブローリンが身につけた、よく似た色合いのセーターとマフラーを見て、 ペアルックだとはしゃぐ。
それから、先ほどヒューと交わした雪雫草の話などをして、 しばしの団欒**]
(116) 2013/12/17(Tue) 11時半頃
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/* ヨラ襲撃描写は赤でやるのがきれいかなと思うので(せっかく赤持ちがいるんだし)譲るよという意思表示をしておこうか 齟齬ったらもったいねーしな。うん
よし黙狼COするか…
(-50) 2013/12/17(Tue) 13時頃
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痛くしてんだよ! ったく。 これどうすんだよ。
[>>112トレイルの悲鳴に右拳を収め、今度はぺしんとはたく。 どうしろというのだ、この雪だるま。ざっと40個ほどあるか。 呆れた顔で頭をかこうとして毛糸の帽子に触れ、そのまま手を下ろした。]
よくもまあ、次から次へと。 ろくでもねぇ悪戯ばっか思い付きやがって。
[トレイルの横を通り抜け、さっさと診療所の入り口を開ける。中に入ろうとして振り返り。]
おい。入らねえのか?
[開けた入り口に立ち、それが目当てじゃないのかと首を傾げた。]**
(117) 2013/12/17(Tue) 13時頃
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ん、あー、図書館ならそろそろ開いてるんじゃね? じゃあその間に先生とかに、俺、声掛けてみるよ
ウチの軽トラ出してもいいが、雪道走らせるのは得策じゃねーし やっぱ徒歩になるな、結構な距離だぞ、体力ある奴じゃねーと
このカフェに合流でいいかな、ゆっくり行っておいで
[簡単に時間を決めていれば、不意にモニカに撫でられ動きを止める。我に返れば10歳近くも年下の少女に何させてんだ、と朱を刷く頬をぐしぐしと擦って]
そ ういうのは、あれだ、あんますんな… 嬉しいっちゃ嬉しいんだけど、慣れないから、びびる
[俯いていればモニカの声に、ブローリンの来店を知る。 ちょうど話をしようと思ってたんだ、と席に招くだろう**]
(118) 2013/12/17(Tue) 13時頃
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[どこか、自分ではない深層心理が少女のかたちで震える] [──さみしくて、さみしくて堪らないと]
(119) 2013/12/17(Tue) 13時頃
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[──ここへ来たのは先に“仲間”が居たからよ] [あたしには分かるの、ねえ、この島にいるんでしょう?] [あたしの聲は誰にも届かず“仲間”の聲さえ聴こえない]
[永劫の孤独に彷徨うあたしは引き寄せられるようにこの島へ]
[あなたが誰かを眠りに誘えばあたしはあなたの居場所が分かるわ] [ねえ、はやく、はやくあたしに気付かせて] [この苦しい程のさみしさをせめて和らげるあなたの存在を] [この腕の中へ幾つもの眠れる道連れを] [とこしえの冬を、雪を、誰も逃げない凍れる世界を]
[さみしさを知らないこの男を生贄にして、あたしは舞い、呼ぶ] [抱きしめさせて、そうしてこの腕の中で眠って]
(120) 2013/12/17(Tue) 13時頃
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[姿形も、声さえないその少女を、もし、可視化出来るなら] [遠い昔>>53にさみしい人間の少女が男に渡した、少し不恰好な指人形に、きっと似ている**]
(121) 2013/12/17(Tue) 13時頃
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―回想―
挿絵の男の子が幸せそうだったから。 きっと彼も、雪を見れば、笑ってくれる!
[それは子供らしい単純な思い付き。 浅はかとさえいえる、思考の飛躍。 それでも自分は、年を重ね成長した今も、その夢を追いかけ続けている。]
『じゃあ大人になったら俺と一緒に見に行こうよ』
[かつて彼はそう言ってくれた。とても嬉しかった。]
(…でも、大人になるまでずっと悲しそうな顔をしていたらどうしよう。) (…大人になっても、約束、覚えてくれていないかもしれない。)
[そんな不安は、彼女に停滞を許さなかった。]
(私だって、できることをしないと!)
(122) 2013/12/17(Tue) 15時頃
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[地図の読み方を学んだ。 緯度・経度を学んで、この島がどこに位置するのかを学んだ。 雪の発生する条件を学んだ。 気温の読み方を学んだ。 島の温度を測り、平均気温を算出した。
そして識った。
――この島の気候では、決して雪を見ることはできないと。
悔しかった。 意地になって、学べば学ぶほど、知識は彼女に現実を突き付けてくる。 出てきた答えは、完全な手詰まり。]
(それでも、私は)
(………諦められなかった)**
(123) 2013/12/17(Tue) 15時半頃
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