168 LOVEorDEATH2〜死者は愛を知りたいようです
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水商売 タバサは、メモを貼った。
2014/03/15(Sat) 12時頃
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[ひどく現実感のない状況に、溜息を吐く。ああ、珈琲が美味しい]
……携帯が使えないんじゃ、有給の申請も出来ないわね。 無断欠勤になっちゃうかな……でも、警察から連絡がいくのかな。 仕事の引継ぎとか、どうすればいいのかしら。最低限、明日の打ち合わせの資料を誰かに――……、
[そこまで呟いたところで、どうにもならないことに気がついた。だって死んでいるんだもの]
(79) 2014/03/15(Sat) 13時半頃
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……というか、どこの神様なの? どこぞの一神教? それとも八百万だか一千万だかの、日本の神様?
[田端と名乗った女の問いに重ねて、呟いて]
あ、私は白石真由美。 27歳、販社の営業やってます――やってました、かな?
[一度、首を傾げて]
特技は、飛び込み営業かな。新規顧客の獲得、得意なの。
(80) 2014/03/15(Sat) 13時半頃
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あれ。そういえば…えぇと田端さんだっけ? どっかで会ってない?確か…うん、懇親会か何かで。 多分ウチの関連じゃなかったっけかな。
[彼女の髪と、仕事をきいてピンときた>>77 はんぺんときいて、ちくわぶだめかな、といいかけて>>79]
つーか死んだ後ですら有給申請とか…。お姉さん達、冷静ね。
[軽くほうじ茶むせながら、田端や隣の黒髪の女性…白石に相槌一つ。女性の適応能力の高さはスバラシイ。 自分の名前は名乗りと会社員だという程度を口にする]
(81) 2014/03/15(Sat) 13時半頃
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冷静というか、驚くのを通り越したというか……。
[肩を竦めて]
なんなら、名刺交換でも? 生き返ったら、弊社の製品をどうぞよろしく――なんて。
[つまらない冗談を、溜息と一緒に吐き出した]
(82) 2014/03/15(Sat) 14時頃
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飛び込み営業ね。最近女の人は強いねぇ…
[ずずー。普通ならこういう合コンぽいシチュは好きだけど、 やっぱ死んでるのかなーとか仕事どうしようとか、 あとあの指輪拾われたら嫌だな、とか。 安いけど薄給にはそれなりの金額だったのだ。
他の面々の自己紹介を聞きつつぐるぐると色々頭を使って行き着いた答えは、やっぱりこれドッキリなんじゃないかということ。だけど*]
まぁ、とりあえずさ、終わった後に会社クビになってたら カミちゃんの会社就職させてね
(83) 2014/03/15(Sat) 14時頃
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おう、是非。ねぇ、カミちゃん俺の財布と名刺入れ出せないかなぁ。休憩時間だったもんで持ってないのよ。 白石さんだっけ。生き返ったらこちらこそよろしく。 什器類とかの発注業務俺じゃないけど。
[こういう場で思わず守備範囲を見定めるような目をしてしまう。 悪いクセだ。眼の色とかも相まってただのタラシと言われてもしょうがない。 だからこの青味の強い目は今も昔も嫌いなままだ*]
(84) 2014/03/15(Sat) 14時頃
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……えっ?
[ゆっくりと目を開ければ、目に飛び込んできたのは白い壁に白い天井。 まったく身に覚えのない場所だった。こんな場所に来た事も覚えもない]
(酔っぱらって変な所に行ってしまったのかしら……?)
[さらにはこんな場所で横になった覚えもない。いよいよ酒で何かをしでかしたかと頭に手を当てて身を起こす。 周囲に居る数人の人間、そちらは問題ではなかった。問題なのは中央の生き物?らしき何かが喋った内容>>5>>7の方]
(85) 2014/03/15(Sat) 15時頃
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[振り返り、その妙な生物の言葉>>51に、なぜか心をわしづかみにされたような怖気を感じる。
心筋梗塞。朝から妙に息が苦しくて。心臓を押しつぶされるような痛みと明滅する視界。]
…――ここから出せよ。
[低く言うが、その希望は思い切り蹴飛ばされただろう。 ――奥歯をぎり、と噛み締める。恋愛ゲーム?ふざけんなよ。
周りを見渡せば、皆自分より若いやつばかりのようで、存外にこの状況に適応できているように見えた。 どこにも持って行きようの無い苛立ちをどうすればいいかわからなくて、青いドアを思い切り殴りつけた。]
(86) 2014/03/15(Sat) 15時頃
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なに、それ。 死んだって……嘘でしょう……?
[震える声が掠れているのが自分でもわかる。だって自分はそんな死ぬような目にあった覚えはない。 あの日だって目いっぱいお酒を飲んだが、それで倒れたりしなかったし、帰りだって――]
あ――
[身体に感じた衝撃。そこで記憶はなくなっていた。 まさかと思いたかった。 だが変な生き物?が突然出したテレビ>>58に映っていたセンセーショナルなニュースの傍らに、ひっそりと付け加えられた一文。そこに書かれていた内容が自信の予感を確信に変えた]
"――線、人身事故により全線にて運転見合わせ"
[――ああ。 自分と言うものは、死んでも小さく扱われるらしい]
(87) 2014/03/15(Sat) 15時頃
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――……社の白石と申します。宜しくお願いいたします。
[改めてと、名刺を差し出して]
担当の方に取り次いでいただくだけでも助かりますし。
[目線には素知らぬ素振りで、営業モードの笑顔を返す。 色目だのなんだの気にしていたら、営業なんてやっていられない。 愛想と度胸とちょっとばかりの図々しさが、営業職の三種の神器である]
(88) 2014/03/15(Sat) 15時頃
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/* しまった>>64拾えてなかった!
(-7) 2014/03/15(Sat) 15時頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2014/03/15(Sat) 15時半頃
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……、?
[響いた打撃音に、少しびくりとして。そちらへ、視線を向ける。 幾らか歳のいった――といっても三十そこそこだろうが――男が、青いドアを殴っていた。 確か、そう。開けられたらゲーム終了とか、神様を自称する怪生物が言っていた(>>34)]
……ひとまず、珈琲でも飲んで、落ち着いては。 彼の淹れた珈琲は、なかなか悪くないです。
[男に、そう声をかける]
大きい音たてたら、若い子もいますから、怖がらせちゃいますよ。
[まあ、平静でいられないのは、判るけれども]
(89) 2014/03/15(Sat) 15時半頃
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[列車事故の死者は故意による殺人でもない限り、名前が出る事もない。 少しの間列車の運行に支障が出て――遺体は塵屑のように清掃されて、それで終わりなのだ。 翌日まで影響が出る>>64のは、終電が近かったからだろうか]
……そっか。 死んじゃったのか、私。
[とすればここは死後の世界なのだろうか。 それにしては、石積みをするような川の畔も周囲を見渡せる青空と雲も見当たらない。 現実なんてこんなものなのだろう。そんな馬鹿馬鹿しい考えをする自分にため息が出た]
(90) 2014/03/15(Sat) 15時半頃
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[ドアを殴り、そのまま無力感にへたり込みそうになっていると、後ろから声をかけられた。>>89 振り向けば、さっきあの変な生き物と話していた女性のうちの一人だった。 怖がらせちゃいますよ、という言葉に、少し我に返る]
…わりぃ。
[少し笑顔を作ってみようとしたが、恐らくは苦笑いにしかならなかっただろう。気づけばコーヒーのいい香りがあたりには満ちていた。]
んじゃ、俺も貰っていいか?
[そういってコーヒーを飲もうとテーブルへ向かう。 流れるニュースの中で、自分の会社が写ったとき一瞬胸が締め付けられたけども。]
(91) 2014/03/15(Sat) 15時半頃
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[素直に聞いてくれたので、助かった。 ちょっとガラの悪そうな見た目だから、逆上されたらどうしようと、少し心配だったけど]
どうぞどうぞ。 ……といっても、私が淹れたわけじゃないですけど。
砂糖とミルクは要りますか?
[甲斐田の用意したポット(>>39)を、男のほうに]
(92) 2014/03/15(Sat) 16時頃
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――!
[ため息をついた後に響き渡った打撃音>>86。 そちらに目を向ければ、青いドアを殴って項垂れる男の姿が見える。 自分より一回り年上だろうか、しかし見た目は不良のそれだ]
(な、何かしら……)
[物に当たり散らすような状態に見えるそれをなだめる一人の女性>>89。 自分がどうすればいいか迷っているうちにすっぱりと物事を解決した彼女に、少しばかり羨望の目線を向けてしまう事は避けられなかった]
あの人も。ああ言う人の方が好きだったのかな……
[どうしてもネガティブな思考に捉われてしまう。 鬱陶しいな、と自分でも思った]
(93) 2014/03/15(Sat) 16時頃
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ご丁寧に。今名刺切らしてるんで… ──……会社の影木です。
【お決まりの言上でエアー名刺交換。 死んでもこれとはしみついた社会人マナーとは恐ろしい。 で、その後ほうじ茶を飲み干そうとして大きな音>>86 文字通り茶を吹き出した。勿論ちゃんと横向いて。 彼が落ち着きを取り戻した頃、むせたまm]
げほん。ちょ、驚かせないでくださいな。 とりあえずさ、自称カミ様がああ言ってるんだし? 今は休憩と思ってみたらどうですか。
帰れないと言ってる訳じゃないんだし。
(94) 2014/03/15(Sat) 16時頃
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ああ、ブラックでいい。ありがとな。
[丁寧にこちらにコーヒーポットを渡してくれる女性の気遣いがありがたい。>>92 ポットからカップにコーヒーを注いで口に含むと、鼻の奥を香ばしい匂いがくすぐる。]
缶じゃないコーヒー飲んだの、久々だわ。
[一人ごちると、また現実感がどこかにいってしまいそうだった。
ハナは大丈夫だろうか。泣いたり…するよな、そりゃ。 4年前はまだしも、もう6歳だ。親の死の意味も分かるだろう。 そうやっていると、美味しいコーヒーなのになぜか表情は険しくなってしまったかもしれない。]
(95) 2014/03/15(Sat) 16時頃
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>>62
ありがとう。 …ホントに何でもできるんだ。
[新しく出てきたものと入れ替えるようにダッフルコートをその場所に置く。 しかし何故血がついていたのだろうか。]
(……もしかして、未練…?)
[事故物件に残る血痕や、呪いで浮かび上がるシミのように、何か、意味があって血痕が残ってしまったのかと。 そんな、オカルトじみたことを考えてしまう。]
(でも、確かに…)
[自分に赤い血が通っていることに、驚きもして。>>0:99]
(何かを感じ――――)
(96) 2014/03/15(Sat) 16時頃
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[――――ドッ! >>86]
[真墨が振り返れば、それは大柄な男扉を殴りつけた音だった。 見れば、茶髪にピアス、服装も想像通りのガラの悪そうなもので。 真墨の、苦手なタイプだった。]
……カミサマさん、暴力とかってアリなの? ボクは、自慢じゃないけど力は弱いし。 欲しいものを暴力で奪い取るとか、アリなのかな?
[そう、どこで聞いてるか分からない出目獅子へと呟いた。]
(97) 2014/03/15(Sat) 16時頃
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[ドアをぶっ叩いた男性が妙に険しい顔をしている。 そりゃそうだ。社会人が急に「ドッキリです」で連れて来られるのは迷惑千万だ。生活かかっているんだから]
お仕事とかですか。まぁ本当に死んだとかなら、生き返ったら机がない可能性大きいですしね。
[別の女性の呟き>>93がちょっと聞こえたり、自分が浮気されたことが未練な訳なので、 流石に子供とかには思い至らず、集められたのは皆自分とにたような理由なのかと思っていた]
(98) 2014/03/15(Sat) 16時頃
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[まるで全くの闇の中から、光の中に放り出されたかのように、目覚めは何の前触れもなく、突然だった。 あたしはパチリと開いた視界の中、目に痛いくらいの白を見つけて、不思議に思う。 そこは、黒でなくてはならないはずで、そして身体中痛くなければならないはずで。 そこまで考えて、今度はその思考を疑問に思った。
何故、あたしはそう思い込んだのだろう?
けれど、その疑問点を掘り下げる前に、目の前で繰り広げられる景色に、あぁこれは、夢なんだ、と納得した。 夢ならまぁ、しょうがない。 けれどそれもだんだんに、違和感へと形を変える。 何時もの夢なら、知っている人が出てくることが多いのに。]
(99) 2014/03/15(Sat) 16時半頃
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[何か、ヘンだ。
そう思いつつも、何だかそれ以上考えては行けない気がして、無意識の内に、思考を停止させる。 早く、早く、覚めて。
しかしその“夢"は。 あり得ない事ばかりのはずなのに、 あってはならないはずなのに、 声も、温度も、匂いも、余りにも…
極めつけが、テレビが無感動に伝える、ニュース(>>58)だった。 反射的に、あたしの右手があたし自身の口元を、ぎゅうと抑える。 その手の感触が、皮肉にも更にリアルを意識させるのだった。]
(100) 2014/03/15(Sat) 17時頃
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[ニュースキャスターの後ろの景色が、指名手配の似顔絵が、嫌でも事実をつきつける。 信じられない、信じたくない、いやそれよりも、]
とう…さん…
[呟いた声が、耳に届いてどっと、抑えられない感情が溢れ出す。 父さん、分かってたんだ。 通り魔が、いずれ猫じゃ我慢できなくて、人間に手を…出すってこと。 なのに、あたしは…
カタカタと震え出した肩を、あたしはぎゅっと抱きしめた。 ラブゲーム? 生き返れる? そんなもの。どう信じろっていうの。]
(101) 2014/03/15(Sat) 17時頃
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[きっとあたしは、どうしようもなくふてぶてしい態度で、じっと黙って神様を名乗る奴を睨みつけていただろう。 自己紹介の番が回ってくれば、ぶっきらぼうに語る。]
本田美千代、17歳。 ○○高校二年生。 以上。
[あたしの頭では、状況を、感情を整理するのに暫く時間がいりそうだった。**]
(102) 2014/03/15(Sat) 17時頃
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/* 今回の子達って未練が強くてネガティブな子多いなあ。
オスクリが割り切りすぎでしたねハイ
(-8) 2014/03/15(Sat) 17時半頃
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[先ほど扉を開けようとしていた男性が次は扉を叩く。 それを宥める女性、周囲がだんだんとあいさつをしていくのに合わせて自分も口を開いた。]
倉田 莉乃です。 ...遊園地で手品師として働いてます……あぁ、えっと、過去形の方が正しいかな?
[へらりと笑ってみるが、その顔を見れば彼女もまた自分の死にいまいち実感がないと分かるだろうか。 困ったように普段の癖で仮面に触れようとするが、仮面がないことに気づき。 先ほどカミ様と名乗った生き物に声をかけた]
ねぇ、仕事道具って出してもらえるの? 仮面も欲しいな。
[毎日練習しないと鈍っちゃうからね、と言って。 ぶっきらぼうな女子高生>>102に、にこりと笑いかけ]
(…暴力? 随分物騒だね)
[暴力はありかと問う>>97男性に、きょとりと目を瞬かせるのだった**]
(103) 2014/03/15(Sat) 18時頃
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[気がつけば自己紹介が始まっていて、自分はまだ名乗っていなかった。 周囲の自己紹介が収まったところで、自身も口を開く]
須藤愛莉。 □■社で受付、やってました。 ……どうぞよろしくお願いします。
[受付をしていて身についた、と言うより染みついてしまった営業スマイルでそう答える。 企業の規模はかなり大きいものなので、名前ぐらいは誰もが聞いた事があってもおかしくなかった。 ただそれが友人たちの合コンのだしにされることはあれど、自分の役に立った例は一つたりともなかったが]
(104) 2014/03/15(Sat) 18時頃
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[起き上がって胡座をかいた姿勢のまま、落ち着かなげに体を少し揺する。見知らぬ人に近距離で囲まれたこの状況は、康太にとっては決して居心地の良いものではなかった。
時間の経過がどの程度かは分からないが、恐らく自分が死んだの自体はほぼ間違いない。 仮にあの直後に助けが来たとしても、手当が間に合うような状態では無かった筈(だって頭も割れてたしお腹の中身も出てた)だ。
「死んだ記憶」がある以上、そこはシビアに捉えるしかない、訳、だが。]
『あ。槇村。あれ?死んだの?お前』
[ぐるぐる巡る思考を、聞き覚えのある声に遮られた。>>71 はっとしてそちらを見ると、バイト先で世話になっている社員の姿がそこにはあった。]
! 影木さ…
[この訳の分からない状況で知り合いが居るのは心強い。応えようとした声に安堵が滲むも、直ぐに表情は凍り付いた。]
(105) 2014/03/15(Sat) 18時頃
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…え…影木さん、死んじゃったんですか…?
[そんな。自分の口から出た言葉に酷くショックを受けた。 彼は、イケメンで、親切で、外国人めいた整った顔立ちなのに意外とジジむさい食の好みで、とても良い人だったのに。
しかし、影木の口から続いた言葉は康太を更に打ちのめす。 先輩社員の視線の先にいて、皆に珈琲を淹れてくれているのは紛れもなくお気に入りの店のパティシエその人だった。]
そんな…ケーキ屋さんの人まで…
[見知った人が二人も亡くなってしまった。なんて事だろう。 風見鶏のケーキは、コンビニでお菓子を買うのを我慢してでもつぎ込む位に美味しい、大切な癒しだったのに。
ああもうダメだ、世界は貴重な人材を二人も失ったのだ。 哀しくなって思わず目尻にじわり、と涙が滲む。]
影木さん…ケーキ屋さん…、…ぅ。
[いけない。彼らの前で泣くなんて。亡くなってしまった本人達の方がずっと辛いのだから。 そう思い、気付かれまいと伸ばした袖で目元をぐいと拭う。]
(106) 2014/03/15(Sat) 18時頃
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