162 絶望と後悔と懺悔と
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/* どなるどーーーーー!!
(-209) 2014/02/09(Sun) 23時頃
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……魔鏡? 変わったものを持っているのね。
[>>*251 古いけれど大切にされていただろう手鏡の、その仕組みがそう呼ばれることは知識にあった。 一歩前に近づく、ろうそくの炎が揺らめければ、壁に映る花模様もあえかに揺らいだ]
うん、……綺麗、 牡丹の花ね、冬にも咲く花。
――……あなたは何か、祈るの?
[問いかけて振り返る、 ゆらぐろうそくの灯りは、柔らかな色。 照らされた頬は、魔物ではない人のような色だった]
(*268) 2014/02/09(Sun) 23時頃
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お前達が携えて良いのは吸血鬼の誇りと勝利のみ。 未だ分を弁えぬ家畜達に思い知らせろ。
[儀礼用に携えていたサーベルを抜くと、一度天に掲げて ゆっくりと扉を指した]
(*269) 2014/02/09(Sun) 23時頃
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/* 109ビルってあったから、つい渋谷かと思って、 8公前とか書いたけど『波羅宿』でしたね……orz
ところで渋谷だったら、どういう字を当てるのでしょうか。
(-210) 2014/02/09(Sun) 23時頃
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[不意に動き出し、背後を突こうとする赤髪隻眼の吸血鬼に 先に気付くのは、周の背後を守る形で連携していたサミュエルだろう]
――――っ。
[サミュエルの注意を促す、短い叱咤に周が振り返る刹那。。 鬼は九節鞭を紙一重でかわし、鞭剣が伸びきったままの周に鋭い爪を振り下ろす]
(448) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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― 初陣の前 ―
…外、ですか。
[外の光を浴びなくなってもうどのくらいになるのかな。……五年?>>*263 日にちを数えるのはとっくにやめていた。
僕はにーさんやねーさん達より小さいままで、相変わらず長袖の服しか着なくて、 もう意味ありげな笑い顔が顔中に貼りついちゃったに違いないんだけど、 鏡を見なくなってやっぱり長いから実際のところはわかんない。
でも今は表情を消して頭を垂れている。 だってここは“始祖様”や“お姉様”の前]
(*270) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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行け。
[放った一言で控えていた吸血鬼達も一斉に動き出す。 玉座から動いた始祖が率いて向かうのは帝都の陸軍駐屯地。 火力に任せれば勝てると思い上がる家畜達に、 どれだけ戦力を集結させても無意味だと思い知らせる為だった*]
(*271) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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[東洋の雀金の衣服に手にしたもは二振りの小さな乾坤圏]
初陣って誰にとって喜ぶことなんだよ。
[サーベルが指す先、扉を見つめる。 5年ぶりに見る外の世界とはどんなものだろうか。 不思議と胸騒ぎがする。それが期待なのか不安なのか、 わからない]
ホリー。あんたは来るの?俺はあんたを守らないといけないから。
(*272) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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[少女の吸血鬼は男の参戦に気付いていないまま 二人の襲撃者から逃げる為路地裏へと駆け込んだ。
片手を切り落とされ、太腿を九節鞭の先端に抉られ、 長い髪は途中で断たれた憐れな姿。
紅の瞳に涙を湛えた外見は ともすると守ってあげたくなるような可憐さであるけれど]
────
[絢矢は、北組を制していた手を下ろすと 漆黒に宵闇色の刃紋の浮かぶを黒刀を構え 一歩目の踏み込みで、残る少女の片手を落とし、 次の一歩で左手を切り上げ、少女の喉を切り裂いた。]
トドメを──。
(449) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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――ッ!!
[懐に呑んだ匕首を逆手で引き抜き、赤髪隻眼の鬼の爪を間一髪弾いた。 匕首『夜刀』は金剛不壊。 鬼の爪すらものともせず、逆に打ち砕いてしまう。
そして、がら空きの背を見せた鬼に襲い掛かるはサミュエル]
(450) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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律儀な事ね。
けど、今日はいいわ。 久しぶりの外なのだもの、好きに愉しんでいらっしゃいよ。
[そして、自分も愛用の日本刀を右手に持つと。 余裕の表情を見せたのだった。]
第一、あたしの方が強いから。 たかが家畜相手の戦闘で、守ってもらう必要は無いわ。
(*273) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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私にとって。ホリーにとって。お前達にとって。全ての吸血鬼にとって。
[誰にとっての喜びか>>*272と耳に入った声に返した声は 当然と言ったもの]
お前達が吸血鬼としての力を示す事が出来る。 家畜達に吸血鬼の力を改めて思い知らせる事が出来る。 それが喜び以外の何だと言うのだ?
[己が吸血鬼である誇りを世に広げる機会だと言うのに。 何を聞くのだと一笑した*]
(*274) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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[マントの下、腰から下げるのは刀身の短い日本刀。 懐剣は鍔のないせいで柄握る手まで血に濡れてしまうからと、 新しい武器を求めたのはいつの頃だったか。
初陣と聞いて、声援と鼓舞に背を伸ばし表情をこわばらせる。
いつか来る日が来ただけのこと。]
―――御意。
[言葉と態度が示すのは従順。 ゆるゆると微笑み浮かべて頭を垂れる。 灰みの僅かに残る紅は、何を顕すか、知られる前に帽子をり、余計な事を言うなと視線で理依を咎める。]
(*275) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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/* 波羅宿の鬼さんは、ドナルドとカリュクスかな。 なむなむ(-人-)
(-211) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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[隣には誰がいただろうか。
仲間が少女の心臓へ 決定的な一打を叩き込む音を聞きながら、 絢矢は既に、周とサミュエルの背後に迫る吸血鬼へと 漆黒の二刀を構え駆け出している。
距離は──、まだ遠い。
間に合わないと知るや、 帯から抜き出したくないを一本、 隻眼の吸血鬼の残った瞳へと投擲した。]
(451) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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− 初陣の時 −
[吸血鬼に強襲されたのは帝都内で、 最新の軍備が整えられていると言う陸軍の駐屯地。
火力さえあれば吸血鬼さえ押し切る事が出来る。 そんな思い上がりを潰す様に鬼は舞い降りて。
孤児院の時とは全く違う。
初陣と言う名の殺戮が始まった]
(452) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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アヤワスカは、投げたくないが狙った的を貫くのを見た。
2014/02/09(Sun) 23時半頃
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/* なんか武器被りは不可避だなー やっぱこう見た目と名前と使い方で差異をば
(-212) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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― 陸軍駐屯地 ―
[トルドヴィンに続いて舞い降りる。 孤児院の時は殆ど戦闘らしい戦闘をしなかったからか。
出撃前は守らないと行けないとまで言われてしまった。 なら、する事は簡単だ。 彼女の力を存分に示すまで。]
(453) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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大好きなんだ。不思議だね。 俺は大嫌いなのに、ホリーには大好きな人とかさ。
誰より強くなってもあの人は俺のこと大好きにはなってくれないのにね。
[好かれたいとかではなくてただ不思議だっただけ>>*259 確かに殺す理由はない]
(*276) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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/* うん、ずんだ大福うめえ(深夜に何食ってんだ) */
(-213) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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―回想・リカルダについて―
もちろん……夜でも、良いよ。一緒に寝る?
[眠りたいのに眠れない事があるのだと、察する。>>*260 自分が傍にいる事で、少しでも安らげるなら。 手を握り、頭を撫でる事が許されるなら。 形見の手鏡の事も、そうした晩に彼女へと教えた。]
――うん。
[リカルダが手を伸ばす時、どこかこわごわと尋ねる。 だからいつも、笑みを浮かべて許し、両掌を差し出す。 そうして、]
痛くは、ない? 痛くないなら……大丈夫だよ。
リッキィは大丈夫。
[尋ね返すのだ。*]
(*277) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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[「おとうさん」という言葉に憧れたこともあった。 だけどもうそれも昔の話。 記憶のかけらがまた一つはがれて落ちる。
「おとうさん」と呼んで笑う弟の記憶。 その時、一瞬だけ複雑そうな目でホリーを見たのだった]
(*278) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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さぁ。私を楽しませろ。
[家畜達は全力だろう。 配下の吸血鬼達も無様な姿は見せられぬと 全力で狩りを始める。
視線はそんな必死な配下では無く、初陣の眷属達に向けられた]
行け。そして滅ぼせ。
[短く命ずると、サーベルを腰に携えたまま気儘に 軍人達の命を刈り取って行く。
金の吸血鬼率いる強襲は、すぐに守護部隊にも伝わるだろう]
(454) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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― 回想 ―
――そんなもんでしょ。
誰からも愛される人も居なければ、誰からも愛されない人も居ない。 それぞれ好みも違うんだからそれで良いんじゃない?
[そう言ってから、彼の言葉を思い返し。]
ま、君がお父様の事を嫌ってるうちは向こうだって好きにならないでしょ。
(*279) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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―回想・真弓について―
うん。 ――お母さんの、形見だったんだ。
[壁に近付く真弓によく見えるように、角度を変える。>>*268 何か祈るのかと尋ねられて、こくりと頷いた。]
……家族が皆、無事で、ありますようにって。
祈ってる。
[揺れる火には温度があった。 滑らかな頬を優しく照らしている。]
そう言えば、牡丹は、紙で折れるのかな……?
[彼女の部屋に散らされる千代紙を思い出す。 もし作れるのなら見てみたい、と願った。*]
(*280) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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[律儀な返答を最後まで聞いてから、零瑠は扉に向かう。 一度足を止め]
――柊。
[5年前の誕生日から変えた名で明之進を呼ぶ。]
(*281) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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[編み上げの革靴が交差した縞模様の中心を蹴る。
周は──サミュエルは──。 九節鞭の先端は──吸血鬼の心臓へと──?]
(455) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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―波羅宿― [絢矢の投擲したくない>>451に残った片目を奪われ、悶絶する鬼の首を九節鞭がいとも容易く刈り取った] ――ったく、肝が冷えたぜ。
[油断をしていたわけではないが、不意を突かれるところだった。 やはり実戦は計画通りにはいかない]
向こうも終わったみたいだな。
[投擲された絢矢の得物を、赤髪無眼の首から引き抜き、北側組の方へと歩き出した]
(456) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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……長物、 置いてきてしまったわね。
[刃がなければ戦えないわけではないから、 そのまま命に従うことにする。
フードのついた白いマントは、 毛皮に縁取られてふわりとたなびいて、 そのまま離れるかと思えば、一度振り返った]
……リカ、
[多分彼女を案じていたのに、 案じる言葉がどんなものだったか。 ――剥離したままの感情が、戻らない*]
(*282) 2014/02/09(Sun) 23時半頃
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/* 因みに「柊」ではなく牡丹の「紋」様 という表現を踏まえまして、 牡丹が何処の家紋かと言いますと、……
という、ご落胤に関するふわっとした種明かしを しておきますね。
流石に菊桐葵には手を出せなかった */
(-214) 2014/02/10(Mon) 00時頃
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