162 絶望と後悔と懺悔と
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/* !!! リッキィ早く来るんだ周君が燃えてしまう */
(-18) 2014/02/22(Sat) 20時頃
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[過ぎるのはかつての血の海 砕けてひかる氷。
拒めば拒む程、尚悪い結果が待っているのは 解りきっている事だ。
このままここで終われたら、 とても穏やかな事なのかも知れないけど、 それでは駄目なんだとも思っている]
(*0) 2014/02/22(Sat) 20時頃
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は――、ふ
[意識はぼんやりとしたままだ。
誰とも見分けのつかない紅に溺れながら 誘惑に逆らって、きわめて事務的に事を為そうと。 口を開けた牙。弱く噛みついた。 自ら地に縫いとめる両手が自制の証]
ん。ぐ……けほっ
(14) 2014/02/22(Sat) 20時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/22(Sat) 20時頃
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[霞む視線の先に、咆哮の行き場を失くした獣の、 乾いた血で赤黒く染まった姿が見えたように思う。
切り落とされた始祖の腕から小さな体を守ろうとした、 憔悴して、無力の底に今にも消えていこうとする。]
血統の違う声は届かないと知って]
……ひとりでは――
[独りでは、いかないで欲しいと願う。 それでは寂しいと思ったから。 行く先に誰かが待つのだろうか。]
(*1) 2014/02/22(Sat) 20時半頃
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……ああ、行こうか。
[サミュエルの手に背を押され、獣は歩き出す。
誘う声が本当に友のものなのか、 或いは、後悔が生み出した幻に過ぎないのか、もう分からない。
けれど、どちらでも構わないと思った。
斃すべき敵は既に無く。 疲れ果て、ただ安らぎだけが欲しかったから]
(+25) 2014/02/22(Sat) 20時半頃
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[鬼は果て、呪縛は潰えた。
黄金の鬼に運命を歪められても、 彼らは此処まで来れたのだから。
その命尽きるときまで、彼らは彼らのまま、 歩き続けることができる筈だ。
――そう信じて、獣は小さく笑った]
(+26) 2014/02/22(Sat) 20時半頃
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[皮膚に冷たい牙の立つ感触。 痛みはまだ感じない。
吸われているのかもわからないほど 触れる力は弱い。]
せめて、傷が閉じるくらいちゃんと──…。
[逸る気持ちが手に籠もる。 吸血鬼特有の発達した犬歯が深く入るように 明之進の頭をぐっと引き寄せた。]
(15) 2014/02/22(Sat) 20時半頃
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[ひとりでは――
そんな声が聞こえた気がして 一度だけ、生き残った仲間達を振り返り、目を細める] じゃあな。 ……お前らは、負けんじゃねえぞ。
[獣の面に浮かぶ色は果たして*]
(+27) 2014/02/22(Sat) 21時頃
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[始祖の血を啜れば ホリーの血を吸った真弓のように 瞬時に傷を塞ぐことも可能かもしれない。]
誰か、始祖の躰をここに…… リッキィ──
[もう笑んではいない顔がリカルダを見て ジャニスの先にある始祖の骸を眼で指し示す。]
(16) 2014/02/22(Sat) 21時頃
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/* >>16 それな(真顔) うっかり捕まった時にやりたかったよね。 でもその前に噛まれたり刺されたりしたよね。 (多分顎の辺りに牙が掠った傷があるといい。)
始祖さん灰化して! ← */
(-19) 2014/02/22(Sat) 21時頃
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/* リ「周にーさん追いかけたい」・∀・「ですよねー」
・∀・「ケーキ食べたい。身体に悪そうな色のでもいいから」リ「あとちょっぴり頑張ってよ!!」
(-20) 2014/02/22(Sat) 21時頃
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[頭を押さえる手によって半ば無理に掛かる牙が、 薄い皮膚に刺さって血を流させる。>>15 舌にのる味は思った通りで、ただ、 上手く飲み込んで行けない。]
――う、んんっ……ゲホッ……
ぁや、もう、良……大丈夫。だから
[息苦しさを厭う。喉を反らして呼吸を求めた]
(17) 2014/02/22(Sat) 21時頃
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― 重ねの常磐 ―
[主の躯を浚う零瑠の腕が在った。
どれ程紅に身を染めても、抱き、誰の手の届かぬ場所に退く。]
……
[浮雲に隠れた月を探して、幼子は屋敷を抜け出した。さ迷い歩き、熱に魘された結果、記憶と言葉を失い孤児院に引き渡された。]
(18) 2014/02/22(Sat) 21時半頃
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[ニンゲンでもなく吸血鬼でもない何者かの叫び声は聞こえなくなってる。 僕を守ろうとするその姿を近くに感じた気がして、そっちの方へと手を伸ばす。
始祖吸血鬼は死んだよ。なら、もう、さまよう必要なんてないんだから、]
帰って、いいんだよ……。家族のところに。
[僕は、きっと、――同じところには帰れないけれど。 それが寂しくて、僕の声は震えた]
(*2) 2014/02/22(Sat) 21時半頃
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[父を忘れ、母を忘れ、妹を忘れ、 家族を忘れ、帰るべき場所を忘れ。
知らず『父殺し』の罪を背負う。
そして、今も――また。
零雨は 止まない。**]
(19) 2014/02/22(Sat) 21時半頃
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− 昔語り − [遥か昔。 鬼と人の時の流れは違う。
それでも初めて己の存在を意識した頃は まだ他の鬼の膝ほどの背丈の子供だった。
だがその頃からその子鬼は始祖であった。
周囲の鬼達が傅かれ育つ中、家畜に興味を持った事もあった。
だが家畜に声を掛けても、 壊れているのか引き攣った笑いと怯えた喉ではまともに 会話を重ねる事も出来なかった。
奇声を上げて襲いかかって来る家畜もいた。 容易く退けたけれど、その時に気付く。
死の間際に、憎悪の中でしか、 家畜はこちらに言葉を向けないのだと]
(20) 2014/02/22(Sat) 21時半頃
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/* 強制観客席の座り心地は――…お察し下さい。
待っていたら主の心臓貫かれてたとか。 いや、その決断をしたのは主自身だけどね。
|ョ''ω''〃)
(-21) 2014/02/22(Sat) 21時半頃
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[この悲鳴や断末魔、号泣がこちらに向けられた言葉。
異口同音に零れるそれしか、聴く事が出来ない事に 気付いたのはいつの事か。
それなら少しでも変わった悲鳴を聴いてみたい。 苦しむ声を聴いていたい。
それを愉しみとするようになったのが、いつの事か。 昔過ぎて覚えていない。
鬼も畏れるだけで、ホリー以外はまともな会話にも ならなかった]
(21) 2014/02/22(Sat) 21時半頃
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[だから おそらく この5年が 何より 愉しかったのだ]
(*3) 2014/02/22(Sat) 21時半頃
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/* 主ぃ、おとうさま!
(-22) 2014/02/22(Sat) 21時半頃
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[多くの命と心の犠牲を愉しんで来た鬼は落ちた。
口元に浮かぶ笑みが、己の死すら愉しんだ以外に 何かあったのか、それはもう誰も知らない**]
(22) 2014/02/22(Sat) 22時頃
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/* お兄ちゃん行ってしまったwww
なら、
(-23) 2014/02/22(Sat) 22時頃
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……、う、うん。
[僕は絢矢に名前を呼ばれて、顔をあげる。ちょっとの間ぼんやりしてたところ。>>16
血が必要そうだから、亡骸の一部だけでも持っていけば……でもそれだと足りないかも。 そう思えるくらいの深さを僕は明にーさんの傷に見てた]
(23) 2014/02/22(Sat) 22時頃
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[ただ、もし。 冷たくなった己の骸を抱く零瑠を知る事が出来れば]
珍しい奴だ。 だが、悪くない。
[その腕の中。温もりに微かに微笑みを見せただろうか**]
(*4) 2014/02/22(Sat) 22時頃
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[僕は始祖吸血鬼の亡骸に近付く。 そして手を伸ばすより早く、別の二本の腕が亡骸を運び去ってこうとした。>>18]
零にーさん……。 ―――待って、っ!
[分かってる。待てと言われて待つようなことはないって。 僕は絢矢と明にーさんの方を振り返る。ふたりとも心配で離れてられる余裕なんて、ない]
ごめん……、――…あ、でも、腕ならまだその辺に転がってるかも。
(24) 2014/02/22(Sat) 22時頃
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/* 始祖様まじ最終的つんでれ始祖様 つんでれ、だよ、な、だよね(そわそわ
(-24) 2014/02/22(Sat) 22時頃
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[苦しげな声と咳に、我に返って力を抜いた。]
ごめ、ん ……ほんとに、大丈夫?
[覗き込む。 朝日が射してルビーのように鮮やかに輝く紅に 生気は戻って来ていただろうか。
今にも絶えそうだった呼吸が 少しでも穏やかなものに変われば、 絢矢は小さく吐息を漏らす。
険しかった眼差しも安堵に弛み──]
(25) 2014/02/22(Sat) 22時半頃
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[突如、絢矢の腕は支える力を失って 血溜りに、明之進の上半身が落ちる。]
ッ、 ────…?
(26) 2014/02/22(Sat) 22時半頃
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[瞬間──]
────────ッッ!!
[声にならない叫びに喉を引き攣らせ 躰をくの字に折って蹲る。]
あ゛、
[引き裂かれ、骨の覗いた手首を抱え 額を血溜りに押し付けて、 肩を、背を、小刻みに痙攣させた。]
(27) 2014/02/22(Sat) 22時半頃
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[痛い。 痛い。 痛い。痛い。痛い痛い痛い痛い痛い痛い───]
(28) 2014/02/22(Sat) 22時半頃
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