246 朱桜散華
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大丈夫、行って、ください。
[心配げに振り向く日向にそう言葉を向けて、坂を上る背を見送る。 置壱はどうしていたか。 日向と共に行くと言うなら引き止めはしない。 ただその前に、竹筒を彼に返そうとした]
(49) 2016/04/23(Sat) 16時半頃
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(かかさまが、あの樹を気味が悪いと言っていた、けど…)
[今なら母が感じていたことを理解出来るような気がした。 前触れ無く咲いた薄紅。 怪異を言わずして何と言おう]
[異変を聞きつけ丘へとやってくる者達の中には焦燥する志乃に疑問を抱く者も居るだろう。 最初に里長を見つけたのが志乃である話も、次第に広まっていくはずだ。 まさか、と疑われ始めるのも、恐らく時間の問題である**]
(50) 2016/04/23(Sat) 16時半頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2016/04/23(Sat) 16時半頃
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/* 自分で種蒔き蒔き。 いやぁ、ちょっと家追い出されようかと←
いやむしろ殺されかけてやり返す、が良い?
あっ、ひなたんは飴ありがとうね!
(-6) 2016/04/23(Sat) 16時半頃
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[近づいてきた己を見てか、志乃がびくりと身体を震わせるのが見えて立ち止まる。>>47 怖がらせた、と思ってそのまま志乃から距離を置きながら、彼女が腰を下ろすのを見守った。 竹筒を渡せば、意外そうな顔で礼を言われたが。]
……。
[言われなれない言葉に一、二度瞬きをしてから、それからぶんぶん首を横に振った。]
(51) 2016/04/23(Sat) 19時半頃
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[ 桜の花だよね、と問う日向の声に頷く。>>44
ためしにひらり空に舞うひと片を掴まえれば、春には見慣れたあの薄紅が、その手のうちにあった。]
…… ……。
[ 長が死んだ。>>45 手のひらの桜を見ていたときに聞こえてきた言葉に視線を下ろしたまま一度、二度と瞬く。 それから、ほうけたような顔をして日向と志乃の顔を交互に見つめただろうか。]
(52) 2016/04/23(Sat) 19時半頃
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[ 見に行ってくる、という日向の声に>>46 ついていこうと一歩を踏み出す。 そのままあとをついていこうとして、ふと気づいて志乃のほうを振り返るが>>49]
[ 竹筒を渡されれば、素直に受け取る。 ……心配じゃないと言えば、嘘になるけど。 それでも自分がそばにいるよりは他の人間が一緒にいたほうがいいだろう。 坂を上る日向について、桜の木の下へ。*]
(53) 2016/04/23(Sat) 19時半頃
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置壱は、日向坂を上る途中、大丈夫かとその背を見やった。
2016/04/23(Sat) 19時半頃
肥代取り 置壱は、メモを貼った。
2016/04/23(Sat) 19時半頃
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─ 桜の木の下 ─
[はら、はらり。 舞い落ちる桜の花弁は淡雪さながら、綺麗に見えるが。 それが落ちる先──もの言わぬ姿となった長と重なれば、美しさは違う感情の色に染まって見える]
…………胸、一突き、か。 でも、刃物って感じじゃねぇし……人間の仕業じゃねぇ、ってこと、か?
[伝承と状況の一致。 違うと思いたくとも、目に映るそれ等は起きている事を淡々と伝えてくる]
……もし、伝承の通りだ、ってぇんなら。
[際限なく血を求めるという、『依り代』となった者をどうにかしないとならない。 とはいえ、それが誰なのか、など、皆目見当もつかない状況で]
……どーすりゃいいんだよ。
[は、と落ちるのは苛立ち混じりのため息ひとつ]
(54) 2016/04/23(Sat) 20時半頃
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[ともあれ、このままではいられない。 残った主だった者と今後を相談せねばならぬだろうし、長の亡骸もこのままにはできない。 そう、気持ちを切り替えた事で、ようやく周囲に意識が向いた]
……お志乃の、言った通り、だった。 てぇか、見て、気分いいもんじゃねぇぞ。
[やって来た者たちに向ける声は固い。 長の屍を見ようとするなら押し止めはするものの、丘の上の開けた空間、完全にそれを阻む事は難しかろう。*]
(55) 2016/04/23(Sat) 20時半頃
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喧嘩屋 辰次は、メモを貼った。
2016/04/23(Sat) 20時半頃
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[日向は余程志乃が心配だったのか、里の人に後を頼んで行ったらしい。 置壱もこちらを気にしていたようだが、竹筒を返した後は日向を追って坂道を上っていく]
……大丈夫、少し、休めば…
[日向の代わりに残ってくれた人にも同じように言葉をかけて。 呼吸が落ち着いてくると志乃は岩から腰を浮かせた]
いえ…一人でも、戻れます。 …ほら、呼ばれてますよ。
[残ってくれた人が他の者に呼ばれていることを理由に傍から離そうとする。 志乃の蒼白な顔を見てその人は食い下がろうとしたが、再度促すと呼ばれた方へと向かって行った。 それを見送った後、志乃は人の流れに逆らい丘から離れて行く]
(56) 2016/04/23(Sat) 20時半頃
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―― 桜の木の下 ――
[ はらり、はらりと舞い散る花弁を見上げれば、 それは淡雪を思わせる儚げで美しい桜の花。>>54]
…
[ 坂を上り終わった先にあったのは、咲かずの桜と呼ばれていたはずの桜が美しい花を咲かせる光景と、散った桜の花弁に埋もれる物言わぬ長の姿だった。
坂が終わる少し手前で、日向に並行する位置から手前のほうへ歩を進める。 長の姿が見えたならば、無言で日向とのあいだに立つだろうか。 その死体が、彼女の目に入らないように。
とはいえ完全に隠し切れるものではないから、彼女自身が見ようと思えばその姿を見ることは容易だろう*]
(57) 2016/04/23(Sat) 21時頃
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─ 川沿い ─
[最初は家へと向いていた足はいつしか川沿いの道を歩む。 無意識だったらしく、我に返ったのは川縁に立つ竿を目にしてのことだった]
……すけさん……
[消え入りそうな声で呟く。 こんな時でもいつもと変わらないように見える丁助。 知らずに居るのか、知って尚この姿勢なのか。 後姿からは判別出来ない]
(58) 2016/04/23(Sat) 21時頃
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…すけさん、
桜のこと……聞いた?
[これまで避けていたのに、気付けば声をかけていた。 どんな反応をされるだろうと、胸の内に不安が膨らんでいく*]
(59) 2016/04/23(Sat) 21時頃
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琴弾き 志乃は、メモを貼った。
2016/04/23(Sat) 21時頃
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/* えーと。 7→5→3→2or1 2 3 4 エピ になっかな? 初回がどこに行くか読めねぇなぁ……特に襲撃の方。
(-7) 2016/04/23(Sat) 21時頃
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志乃……か。
[水面から視線を外さず背中の声に応える。 振り返って答える顔も声色は”以前のまま”で、まるで二人の間には何も無かったかのよう。]
桜?何も聞いてねぇな。 咲かぬの桜が満開にでもなったか?
[嘘はついてはいない、何も聞いてはいないのだから。]
(60) 2016/04/23(Sat) 21時半頃
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(嗚呼、やっぱり綺麗だな)
[視線の先、志乃の顔をじっと見つめる。 少し陰が差しているように思えるのは丁助を袖にした後ろめたさからか、それとも丁助自身のバツの悪さ故か。 だけどそれによって彼女の美しさが損なわれることはないように見えた。
───想う。
あの桜の樹の下で琴を奏でる志乃の姿を。 きっとそれは綺麗に違いないと。]
(61) 2016/04/23(Sat) 22時頃
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/* はっ……!! 文章力のなさに絶望している暇があったら 私はログを書きなさい!!
脳みそとろけてるからなぁ。 誤字が多いのは本当申し訳ない。 何度推敲しても何故か誤字脱字がなくせない。
(-8) 2016/04/23(Sat) 22時頃
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/* 亀くんは囁きなのかな? 最初から犯人COしてる村は、なんだか久々ちゃん。
(-9) 2016/04/23(Sat) 22時頃
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―桜の木のそば―
[ 置壱がついてきてくれたことは、有り難くもあった。 死、という現実を、受け入れることは 易くはない。
辰次からかけられた声に>>55 逡巡するも、見ることを選ぼうと。
そう思った折、置壱が視界を遮って>>57]
……私は見ない方がいい、か。
ならこの目で確かめる代わりに 確証を頂戴。
―――里長は、本当に……死んでるん、だね……
[ 肯定を求める。]
(62) 2016/04/23(Sat) 22時頃
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[返る声>>60は以前と何ら変わりなく聞こえた。 向けられた表情も、以前の、”あの日”よりも前と同じで]
…………
[どうしてか、酷く安堵した]
(63) 2016/04/23(Sat) 22時頃
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うん…… 咲いた の。
凄く 凄く、 綺麗に。
[問いに頷きながら、そ、と歩を進めて丁助の近くに腰を下ろす]
─── でも、 その下で
長が ……死んでたの…
[言葉から実際に目にしたと言うのは伝わるか。 顔を俯け、瞳を伏す。 目尻から、ひとひら、ふたひら、雫が零れ落ちた]
(64) 2016/04/23(Sat) 22時頃
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/* どうせなら喰われたいけど、処刑されるのもおいしい。
そして自キャラをどこまで追い詰めるかで悩んでいるなぅ(
(-10) 2016/04/23(Sat) 22時頃
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─ 桜の木の下 ─
[亡骸と日向の間に立ちはだかるように動く置壱の様子>>57に、ほんの僅か、目を細める。 こんな風に気を使える所が、気性の激しい部分もあるが根は真っ直ぐなのだと伺わせて。 そんな所もまた、構いたくなる由縁の一つ]
……ああ。
[確証を求める日向>>62に返すのは、短い言葉を伴う首肯]
胸を一突き……ただ、見た感じじゃ、刃物の傷じゃない。 なんかこう……先の尖った、鋭いもんで貫いた……って、感じ、だ。
それが何か……は、さっぱりわかんねぇ、けど。
[そこまで伝えて、それから。 は、と大きく息を吐く]
(65) 2016/04/23(Sat) 22時頃
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……に、しても。 どうすりゃいいんだよ、これ……。
桜が咲いた事の意味は、わかる、し。 こうなったら、どうすりゃいいか、ってのは、伝えられてる、けど。
[それをどう成せばいいか、わからない事への困惑。 らしからぬ惑いを帯びた声には、それが確り、滲み出ていた。*]
(66) 2016/04/23(Sat) 22時頃
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そう……。
[ 辰次の説明に>>65、事実を得、小さく頷き。 死を悼むように、目を伏せた。 瞼の裏側に、幾つかの追想を。]
長は、どうして……死んだんだろう。 胸を、一突きか。 誰かに殺されたのなら、それは [ 巫女の、伝承。]
巫女の幽霊が長を殺したなんて、思えない。 手を下したのは、人間なんじゃあ、ないのかな。
御伽噺みたいな状況に陥れて ……私たちを、嘲ってるんだ。
[ "依り代"についての知識まではなかったけれど、 この不可思議な状況を、"不可思議"という言葉だけで、片付けたくない本音が小さな炎のように燻る。]
(67) 2016/04/23(Sat) 22時半頃
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……どうすればいいか、って……?
[ 伝えられている。その言葉を耳に止めれば>>66 それを促すように、辰次に視線を向けるが けど。と、止まった言葉には、訝しげな色。]
言えない? もしかしたら、これ以上被害が出るかもしれない。
―――それでも、言えない?
[ それは暗に、言って欲しい、と―― 否、もはや無表情な日向は、辰次に迫るように繰り返す。*]
(68) 2016/04/23(Sat) 22時半頃
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━━前日夜━━
[朱に染まった床に母親を寝かせて、何事もなかったかのように母の食事を食べる。
赤濡れた服は少し固まり、黒紫色の染みになりつつある頃、父が帰り何も知らないまま居間へと向かう。
背から忍び、父が悲鳴をあげて母に駆け寄り抱き上げたところで僕は刀をあげて父の肩より斬り下ろす。]
━━ザシュッ
[父は母に重なるようにして動かなくなり、僕だけの空間となった。
ゆっくりと父の背中に頭を載せて、冷えていく父の体温を感じてその日は眠る。]
(69) 2016/04/23(Sat) 22時半頃
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[人が手を下したのだと、日向は言う。>>67 己も、伝承に深く触れる前であればそう思ったかもしれない……などとふと、考えたのは刹那の事]
…………。
[繰り返し投げられる問い>>68に、幾度目か、苛立ち紛れに頭を掻いて]
……咲かずの桜は、封じの桜。 贄の血得し時、封は解ける。
桜咲かすは、巫女の『依り代』。 人の身に在りて人ならざるもの。 戻る叶わぬ、魔の眷属。
桜の下に紅散りて、朱桜開く事あらば。 『依り代』滅して、穢れを祓え。
[口にしたのは、先も紡いだ伝承の一端]
(70) 2016/04/23(Sat) 22時半頃
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……長が……宮司が死んで、桜が咲いた。 それをやったのが、巫女の『依り代』なら。
これ以上、血が流れる前に、そいつを見つけて……殺すしか、ねぇ。
[低い声でそこまで言って、また、大きく息を吐いて]
家に伝わってる伝承じゃ、そう言われてた。 ここらは、後で親父……語り部から、皆に伝えられるだろうけどさ。
その『依り代』とやら、どーやって探しゃいいんだよ……聞いて名乗り上げるとか、考えらんねぇし。
[何かしら探す術もあるのかもしれないが、少なくとも自分の手にはそれはないから。 声音には少なからぬ苛立ちの響き。*]
(71) 2016/04/23(Sat) 22時半頃
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そうか、死んだか。
[あれは宮司のおっさんだったのかと今更に認識する。 思えばそういえば確かにそうだったような気がしてくる。]
桜……綺麗だろうな。
[丁助は志乃の涙から目を背け川に視線を戻すと、水面には桜の花びらが浮かび流れている。 ちらりと視界の端に映る彼女の俯いた仕草に心の臓が強く脈を打つのを覚えれば、思わずその華奢な肩を抱きそうになったが、決してそうはしなかった。]
ちょいと、見てくるわ。
[立ち上がり、恐らく騒ぎになっているであろう丘の方を見やる。 きっと辰次あたりが張り切ってるだろうかと思えば気が重くなるのを感じる。 一度だけ竿に目をやればどうやら魚が掛かった様子だが、竿を手にすることもなく、志乃にもそれ以上言葉もなく丘へと向かって歩き出した。]
(72) 2016/04/23(Sat) 22時半頃
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[ 辰次が、伝承であろう言葉を紡ぐことに、 僅か目を見開いた。 力仕事の似合う辰次が、物々しい伝承を音に乗せる。 彼の家系であれば不思議ではないことだ。
読み物なんてらしくない、なんて思ったあの時に 彼はそういった知識を得ていたのだろうか。]
つまり、村の誰かが、その依り代になっている?
[ この村に余所者と言える人物はいない。 ほぼ全員が顔見知りの、この村で。]
聞いて答えないのなら……
[ 自分でもその言葉が出てくることに驚きながら けれど淡々と紡いでいた ]
疑わしきを拷問でもすれば、いいのかなぁ?
(73) 2016/04/23(Sat) 23時頃
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