312 【突発R18】グロリアさん家の無礼講
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[騒々しくも静かな出立 主の外出に準備を怠ってはいなかったが、かくも激しくなる雨天のために朝より忙しく駆け回っていた。
空1面を塗り尽くした灰色は、大粒の雨を降らせて主の道を遮るかのように飛沫を傘にぶつけている。 濡れるのを防ぐために開いた1本の傘のこうべは、前へと垂れてその踊る水の道から車へと濡らさぬ主を渡す道を開けていく。]
行ってらっしゃいませ主様……
[見送りは決まって門の隔ての屋根の下、広げた傘をしまって角度の決められたお辞儀を他の使用人達と共に向けてはそのお車の駆動音と赤いランプが遠く離れて確かめられなくなるまでのお見届け。]
………。
[1つの役目を終えたロイエは顔をあげ、今度は先程開いたのとは別の…使い回しの傘を代わりにさして館へと向きを変える。
ふと、見上げた空からは淀んだ空気が館に流れていくような気がした。]
(47) 2022/06/27(Mon) 21時頃
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あ……………
[館に帰る途上でスカートの裾を少し濡らしてしまった。
しかし乾かす暇もなく次の役目をロイエは帯びている。
宴のための配膳準備、無礼講でお出しするお料理を急いで会場に持っていかねばならない
ロイエは足早に館へと戻ると、配膳台を会場に運ぶ一人に加わった**]
(48) 2022/06/27(Mon) 21時頃
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めっちゃ人が来る。 いいよいいよー。、
(-6) 2022/06/27(Mon) 21時頃
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─会場─
んふふ、そう? 私そない人気がある方じゃないけどね。 医者なんて不吉な時にしか来ないから。
[>>46それなのに色々と彼は褒めてくれるものだから 嬉しいわぁ、とほんのり顔を赤らめて笑う。]
んー。
[軽く首を捻り少し考えるようにしてから 手をちょい、とこちらにおいでおいでをすると 彼の耳元でそっと呟いた。]
(49) 2022/06/27(Mon) 21時頃
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姉妹 ロイエは、メモを貼った。
2022/06/27(Mon) 21時頃
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言葉にするん、うち恥ずかしいわぁ。 ……そこは汲み取ってくれはります?ね。
[>>46囁きの後に顔を離して にこにこと笑って最後は誤魔化した。]*
(50) 2022/06/27(Mon) 21時頃
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師範棋士 千早は、メモを貼った。
2022/06/27(Mon) 21時頃
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ー回想ー
多趣味ねえ…まあ、色々かじったけれど、嗜み程度。 好きでやってるものはほとんどないわ。 つまんないものよ。
[確かに普通は趣味というより遊びの範疇の事柄。 仕事という大層なものでもない。 好きでやっていることが趣味なら、使用人にきつめに当たる事の方がよほど趣味らしい。]
仕事が趣味…でも、好きでやってるんでしょう? 多少羨ましく感じなくも…いえ、でもダメ。面倒そうだもの。
[報酬の高い仕事というものは面倒なものだ。 そのくらいはさすがにわかる。]
(51) 2022/06/27(Mon) 21時半頃
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――玄関――
いってらっしゃい、伯父様、伯母様。 母様にもよろしくね。
[ロイエが>>47翳した傘をくぐり自動車へ乗り込む館の主とその妻と。動き始めた車をにこやかに見送ればその後に数台の車列が連なった。最初の一台が正門を抜け姿を消すまでを見送って、私は傍らを振り仰いだ。]
ねえ、グロリア姉様。 日暮れまで待ってなきゃ、だめ? だってこんなに降ってるんだもの。 日暮れがいつかなんて、わかりゃしないわよ。
[問いかけには嫣然とした微笑みが返ってきた。 私より1歳年上の従姉、グロリア。 質問に否を返す声は優しくとも、その中には明確な意志があった。ぷぅ、と軽く頬を膨らませるけれど、仕方ない。 伯父様伯母様が紫陽館を離れたいま、ここの主は彼女なのだ。]
(52) 2022/06/27(Mon) 21時半頃
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…それともつまらないのは私の方かしら。
……あ。今のは内緒よ。父様にも使用人にも。 漏らしたら承知しませんから。
[ふと漏れた言葉を慌てて繕って、口元を細めた]
……まあ、こんなところでも面白い事もあるにはあるし。 そうね、ジェームスさんも長居するなら、そのうちご一緒することがあるかもしれないけれど。
ま、その時はその時ということで。
[彼が無礼講の時までこの屋敷にいたなら、その様子は見てみたいものだ、と思った。相手が誰であっても。*]
(53) 2022/06/27(Mon) 21時半頃
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はぁーい。
[軽く拗ねたような声音。だからといって、本当に気分を下げちゃった訳じゃない。それくらいはグロリアだってお見通しだろう。]
でも、それまでの間お話してくるくらいはいいんでしょう? コリーンとか、館の皆とかと。
[くすくす、楽しそうに表情を変えて尋ねなおす。 今度の問いには後押しするような肯定の笑み。 じゃあ行ってくるね、と軽く背伸びして、グロリアの頬に口づけた。*]
(54) 2022/06/27(Mon) 21時半頃
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うれしい
(-7) 2022/06/27(Mon) 21時半頃
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─ 回想 ─
[好きでやっている、そう言われても男は首を縦には振らなかった。 得意ではある、そして仕事をしているときは確かな充足感もある。しかし、それが好きなのかと聞かれれば、きっとそれは違う。 他にないから、それだけにすぎない。]
好きでやってるわけではないです。
[何で飯を食うかというときに、これが一番だった。 男にとっては苦痛ではない飯の種だった。]
向き不向きがありますから。 確かに面倒ではありますし。
[誰も彼もがやれる仕事ではない、それは男にとって数少ない自尊心を保ってくれる事実でもあった。]
(55) 2022/06/27(Mon) 22時頃
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[つまらないのは私の方か。 それは男が自分に思うことと同じだった。 だからと言ってそこにシンパシーを感じるほど単純ではなかったが。]
まだ出会っていないだけでしょう。
[少なくても彼女にはやらされたことをこなすだけの器用さがある。それが好きになれないとしても、いつか何か好きになれることに出会右こともあるだろう。彼女の生まれはその機会を与えてくれる環境にある。]
口の固さには自信がありますよ。
[職業柄それは間違いのないことだった。 そんな冗談ともつかない返しを口にして、だけどコリーンの意味ありげな言葉には、やはり意味がわからずに首を傾げるのだった。*]
(56) 2022/06/27(Mon) 22時頃
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銀行屋 ザーゴは、メモを貼った。
2022/06/27(Mon) 22時頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2022/06/27(Mon) 22時頃
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ー回想ー
[ロイエがこの館で使用人として仕えることになってから今日で2年となる。しかしとりわけ特別な役目があるわけでもなく上級使用人から指示を受けてあちらこちらと人の足りないところに応援いくだけの見習いと同じような立場でいるのは彼女の性格に主張がないからかもしれない。
無口で言われたことしか出来ない木偶の坊。無表情で感情を見せない彼女は同じ立場の者にさえ笑うことをしない
そんなものだから、彼女は前回の無礼講の際でも人に関われず、もっぱら後片付けなどに勤しむようにした。
今回もロイエにとってはさほど日常と変わらない、料理をお出しし、終われば待機する。 役目を仰せつかるまで、会場の隅にでも]
(57) 2022/06/27(Mon) 22時頃
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─会場─
「…これは、大変失礼いたしました。」
囁かれた言葉に、こちらもそれ以上に深く追及する事はしなかった。 なるほど、彼女も正しく、催しの招待客であった。 ならば、こちらからあれやこれやと手を回すのは、興ざめであろう。 ――何より、この奥ゆかしい女性が、どんな感情を胸の奥に隠しているのか、興味をそそる。
(58) 2022/06/27(Mon) 22時頃
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両手を打ち鳴らして、手近な使用人を呼ぶ。 二、三言囁いて、使用人がどこかへ向かって行く。
「僭越ながら、一つ送り物をさせてくださいませ。
当紫陽花館の特産チェリーワインにございます。 葡萄より甘く、飲みごこち軽やかで、何よりその鮮やかな薄桃色は、男女の仲を取り持つと言われております。 ――もちろん、気の合う女性同士でもよいでしょう。」
(59) 2022/06/27(Mon) 22時頃
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程なく届けられたのは、薄桃色の液体が注がれたワイングラスが二つ。 埃の入らぬよう、ハンカチを被せられて。
「どう楽しむかは、千早様のお好きなように。 一人で飲み干してしまうも、誰かに二つとも渡してしまうも、それもまた一興ですので。」
そこまで一息に言い切って、一礼と共に後ずさる。 彼女に呼び止められなければ、くるりと向きを変えて歩き去るつもりだ。*
(60) 2022/06/27(Mon) 22時頃
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銀行屋 ザーゴは、メモを貼った。
2022/06/27(Mon) 22時頃
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――玄関・見送りの後――>>48 [従姉に伝えた言葉とはうらはらに、私はしばらく玄関近くに残っていた。というのも、少し意外な姿が>>48目に留まったから。 彼女―ロイエの歩みを眺めつつ、距離を見計らって声をかけた。]
ロイエ。あなたも居残りなの? 去年は――
[思い返してみるものの、彼女の姿が屋敷にあったか定かじゃなかった。別荘へ向かう使用人の車列の中なんて覚えているはずもない。 あいまいに言葉尻を濁して切り替えた。]
ん−、ん。私の目には見えないところに居たんだね。 それは、そうと。一つ頼めるかな?
[彼女が給仕担当なことくらいは把握していた。 束の間考えて、一つ指示をすることにした。 まだ「始まる前」なのだから、命令だって当然のように]
(61) 2022/06/27(Mon) 22時頃
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今晩のディナーの時に、 ロイエにシャンパンを注いで欲しいの。 でも、グラスは2つ持ってきて。
他の事は頼まないわ。そうしてくれる?
[詳細は告げないから、不可解な指示に聞こえたかも。 けれど伝わればそれで構わない、とばかりに。 言い終えるとロイエの表情をしばし見て、そして立ち去ることにした。*]
(62) 2022/06/27(Mon) 22時頃
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─会場─
ええよ。 知らんで来てたら大変やもん。
[>>58恭しく対応してくれる彼は使用人らしい人柄だけど 彼も彼なりにこの夜を楽しむのだろう。 使用人らしく礼儀正しい……かは その時にならないと分からないだろう。]
使用人同士でも上下があるんやねぇ…… 当たり前かもやけど。
ふふ、なるほどやねぇ。 本当に色々と用意されてるんだ。
[>>59用意されたワイングラスは 丁寧にハンカチが掛けられて、中身はチェリーのワインだと言う。 葡萄ばかり飲んで来たから 少し珍しいものを見るように]
(63) 2022/06/27(Mon) 22時頃
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おおきに。 ……あぁ。そうね、ありがとう、でした。
月明かりの下で会えたなら その時はよろしゅう、お願いしますね?
[>>60忙しいであろう男を引き止めない. まだ時間ではないようだし、使用人であれば 普通の仕事もあるだろうから。 二つのグラスを持つと なんだかちょっと滑稽に見えて笑ってしまう。]
(64) 2022/06/27(Mon) 22時頃
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一人寂しく飲むのは ちょっと嫌やわぁ……?
[くすりと笑いつつも 自分から誰かを探しに行くことはしなかった.
多分、持ちながら歩いてしまうと 私はそのまま零してしまう自信があったから。 運動神経は、ややダメな方だ。
壁の花ではないけれど ソファに座った女は 暫し付き合ってくれる誰かを待っていただろう]*
(65) 2022/06/27(Mon) 22時半頃
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/*男二人だと引き篭もれないから男を増やして欲しい
(-8) 2022/06/27(Mon) 22時半頃
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師範棋士 千早は、メモを貼った。
2022/06/27(Mon) 22時半頃
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――少し後・館内>>28―― [日暮れまでにはまだしばらくの時間があった。 自室で衣装を見比べてみたり、 パーティ会場の準備はどうかなと覗いてみたり、 あるいは誰かの居室を訪れることもあったろうか。 そんな中で、ふと見かけたもう一人の従姉の姿。]
コリーン。 こんにちは。まだ雨は続くかしら。 晴れてくれるといいのだけど。
[窓越しに見やった外の様子は雨脚も弱まり、西の方からうっすらと陽が差してきているようでもあった。言葉通りになれば良いのだけど、と思いつつ、私より少し背の高い従姉をを見つめる。]
でも、きっと晴れるわね。 だってコリーンの歩き方、なんだか楽しそうだったもの。
(66) 2022/06/27(Mon) 22時半頃
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アイリスは、「私も、そう見えてたら良いんだけど」と、コリーンへ近づいて言い添えた。*
2022/06/27(Mon) 22時半頃
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/* ヤリチン枠はセレスト君頑張って
(-9) 2022/06/27(Mon) 22時半頃
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ー回想ー
好きでやっているわけではないの?少し意外ね。 …いえ、失礼。
[好きと得意は違う、そう言いたいのだろうか。 そう口数が多いというわけでもない男の意図を読み解くのは少し難しかったけれど]
出会っていないというのは、夢中になれることにかしら? そうであってほしいものね。
[人生に充実があるなら、何も使用人をいびったりして気を紛らわすような無為なことをすることもないだろう。 そんなことに今後出会えるのかどうか。それはわからないが、とりあえず]
(67) 2022/06/27(Mon) 22時半頃
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――パーティ会場にて――>>65 [ちょっと覗いてみた先、 今年の――というか、今年も――というか。 中庭に設営されたパーティ会場>>10。 小さな頃はきゃあきゃあ言って走り回った場所だ。追いかけっこしたり、隠れんぼしたり。グロリアとコリーンとで順番争いした二人乗りのブランコも、ひっそりと片隅にあったはず。 その中に、珍らかな衣装の女性が>>65ひとり。]
……あら、チハヤ先生。 母がいつもお世話になっています。 [私の母――メアリーは、この館へ出戻ったあとしばらくして体調を崩し、遠く離れた静養所で暮らしていた。心配した伯父が手配してくれた対処の中に、彼女による診察があったと私は聞き及んでいた。]
でも、たしか今日は伯父様も伯母様も……あら?
[自分の言葉に小さく閃く事柄があった。 グロリア姉様はしばしば、この無礼講にゲストを招くことがある。彼女もきっと、今年のゲストなのだろう、と。]
(68) 2022/06/27(Mon) 22時半頃
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そう!口は硬いのね。良いことですわ。とても。 …それなら…ええ、きっと。楽しめると思いますわ。
…そろそろ行きますわね。ジェームスさん。
それでは、また。
[彼から他に何もないようなら、一礼してその場を立ち去るつもりで*挨拶した*]
(69) 2022/06/27(Mon) 22時半頃
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