25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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……見なくとも触らずとも良いと仰られましたが 見るなとは、触るなとは仰っておりますまい?
何故……?何故笑いを求めますか? 眼が二つあり、鼻が一つあり、口が一つある 皮膚があり、眉がある…けれど笑う要素が何処にありますか?
……それでも、笑えと言うならば笑います 代償をと言うのならなんなりと。
[ふざけた声にはそう、紅を細めながらも 座る刷衛を真摯に見詰た]
(=29) 2010/08/03(Tue) 23時頃
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お前、結構屁理屈な花だな? あれもさぞかし扱いにくかったろう。
[またおどけたように、かつての旧知にそう同情するようにわざと言う。]
ああ、目と鼻と口がついている。 歯はむき出しで、毛穴はでかい。 目は落ち窪んでて、鼻はつぶれているさ。
[そして、くくくっと笑う。]
(=30) 2010/08/03(Tue) 23時頃
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[様々な考えの合間に思うことは多々あれど]
…何の騒ぎだ?
[鼓膜に強く響く音に、誰か理由ひとつ知らぬものかと。 笛の音であるということは、よく解るのだけど]
(*31) 2010/08/03(Tue) 23時頃
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まぁ、代償も冗談だ。 心持たぬものを抱いても虚しいだけだしな。
まぁ、安心してあれを思って剣を振るうといい。 ちゃんと見守ってやろう。
[喋っている間も、きっと顔を触る手には、少しだけ心地よさげ。]
(=31) 2010/08/03(Tue) 23時頃
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御存知ありませんか? チャールズも普段は温厚なれど 神学と言うなの論争の場では名うての論客 ……床では伽話の変わりに艶もない論戦に遊んだものです
[そう言って少し紅が遠くを見て それから現在へと焦点を合わせる]
刷衛殿はそれで刷衛殿です。 そしてその眼は刃脈を真摯に見つめ、 その歯は熱される釜の前でも怯まず結ばれ 熱から守るため身体は汗を毛穴から流し その花は上質な鉄を香りからも見極める。
右に倣えのモノばかりが良きもの等馬鹿げている 形なぞ様々だからこそこの世は面白いのです
[己が欠点をあげるような刷衛の笑いに そう返してから、心地よさげな刷衛から 指を離し戸口に向かう]
(=32) 2010/08/03(Tue) 23時半頃
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心がなければ楽しめぬ御仁ならば そればかりは、満たすことが出来ず申し訳ございません。
[ゆるりと戸口に向かいながら笑って]
……ありがとうございます ああ、そうだ……明日の宴までには 封鎖と根回しは終わるとのこと。 明日の宴には告発をおこないます。 お見守りよろしくお願いいたしますね。
(=33) 2010/08/03(Tue) 23時半頃
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なるほど、 じゃ、その屁理屈は、あれ仕込みか。
[そして、泣く笛の音は己にも響いたか。]
本当に、普通の花祭にはないものがここにはあるな。
[そして、また考え込みつつ…]
あの月瀬も紅い月を描いていた。 あと、月のつく名前もなんと多いことよ。
やはり、まんまるは早く捕らえて何かを吐かせるべきだな。
(=34) 2010/08/03(Tue) 23時半頃
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ああ、頑張れよ。
[戯れに誰かを抱くなどということは、 昔ならば喜んでいたか。
だけど、年齢を経れば、それも、また、心なければ、終わり虚しくなる。]
ああ、見守ろう。 くれぐれも、用心だけはしろ。
[そして、去りいく花を見送った。]
(=35) 2010/08/03(Tue) 23時半頃
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これもまた、おもしろき音色よ。
[返す言葉は気怠げに。]
宴席はまだ続いているようだけれど…今少しは身を休めたくてね。 [ひとときの淡い眠りだけでは消えぬ甘い余韻に、今は酔うばかり。]
(*32) 2010/08/03(Tue) 23時半頃
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ええ。12の時からの主ですから。 なにもかも、あの人の名残です。
……趣味の悪い豚狼なれど この趣向は悪くありませんね ……狩の舞場まで提供なさりますし
[月と獣の病の関連性を思い 刷衛の言葉に狂狂と赤を細めて]
豚狼への尋問はお任せいたします。 ……刷衛殿も御用心を
(=36) 2010/08/03(Tue) 23時半頃
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[聞こえた音、ふたつ]
この身宴に在らずして 知り得る事叶わぬが
[病の元は、いま此処に。 硬い蕾が人食い花に化けるまで、動けずに居る]
先刻の 夜光の音とはまた違う
食欲そそる音――…嗚呼、私の目覚めは
満月は、未だか**
(*33) 2010/08/03(Tue) 23時半頃
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あぁ、月が…満ちる、ね。
[くす、と微かに笑う音は、蕾が花咲く時を待つ。]
(*34) 2010/08/03(Tue) 23時半頃
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まぁ、こんな男を食おうとはあまり思わないだろう。 大丈夫だ。
それに俺は死ぬ気は全くないんでな。
[とそこまで言ってから…。ああ、と何かを思い出す。]
(=37) 2010/08/03(Tue) 23時半頃
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…まったく。
[慾深い花達だと思えど、己もまた変わらない。 喰らいたい。月が真円へと近づけば近づくほど
喰らいたくて堪らない]
(*35) 2010/08/04(Wed) 00時頃
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[イアンが部屋を出てしまってから、その言葉は届いただろう。]
明之進という花だが、 俺の友人の花でな……。
こんなところにいるはずがないんだが、なぜかいる。
そして、俺を主と呼んでいる。 肝心の主には連絡がつかん。 不思議でならん。
口外して、その明がきちがい花呼ばわりされるのはたまらないので、このことは誰にもいうな。
知っているのは、白鳥と本郷のみだ。
[何かその件でもわかれば教えてほしいと告げた。]
(=38) 2010/08/04(Wed) 00時頃
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勿体無いことを
[小さく笑って零すのはそんな言葉]
ええ、刷衛殿はこれからも素晴らしき業を 振るっていかなければなりません。 研者が血に溺れてはいけません。 ですから死地には赴くことなきよう。
[廊下を歩きながら答え、 もう一つ届いた話には、ふむりと思考する]
花が主を違えて呼ぶですか…… あの儚い花がなんらかの策略でそうするとも思えませんね…
わかりました。なお気にかけながらも 何方にも申し上げません。 本郷殿と白鳥…鵠ですかね…は知ってると…
(=39) 2010/08/04(Wed) 00時頃
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[眠っているとは知らず]
高嶺が鵠と華月を摘もうとしているらしい。 さて、これをどう見るか。
高嶺はもう少し、慎重に剪定をする男に見えたがな。
(=40) 2010/08/04(Wed) 07時頃
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―――…んぁ?
[聞こえた通信機器をとうした声 意味もわからず返した声は眠そうな声だった]
(=41) 2010/08/04(Wed) 07時半頃
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寝ぼけてやがる。 それとも色事の最中か?
[くくくと笑いつつ…。]
(=42) 2010/08/04(Wed) 08時頃
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――……かんぴょーまき
[敷布にまるまるロビンに添い寝中と 言いたかったらしい。 うとうと眠る青年は聞こえた笑いに答えた]
(=43) 2010/08/04(Wed) 08時頃
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かんっぜんに寝ぼけてるな。 かんぴょう巻もってこいってか?
[そして、かんっぜんに勘違いした。 大広間の食事の中にかんぴょう巻があるかどうか探している。]
(=44) 2010/08/04(Wed) 08時頃
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えーっと、かんぴょう巻あったけど、切れてないな。 まぁ、あとでもってってやっから、端っこから咥えて食ってくれよな。
[声は多少エロくなった。たかがおっさんだった。]
(=45) 2010/08/04(Wed) 08時頃
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[違う][違うのだが]
……………はら、へったぁ…………
[宴で酒しか口にしなかった青年は 若い食欲には勝てず 夢うつつにそう反応した]
(=46) 2010/08/04(Wed) 08時頃
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……うん、そーする、あり、がと おもて、ざ、しき、ロビンにも……… [えろい含みにも気づかぬまま、 ぼんやり頷いて笑みながら礼を溢して] [まだみぬ干瓢巻きを夢にみつつ、 また眠りは深くなり次にかえるは寝息ばかり] [半分以上寝てる青年にくわえさせたら *寝ながら食べそうだ*]
(=47) 2010/08/04(Wed) 08時頃
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表座敷な。 他も見繕ってもってきてやらぁ。
[と一応言ってるけど、食べながらだった。 片や寝ながら、片や食いながら。
だけど、それでも仕事はちゃんとやるつもりである。**]
(=48) 2010/08/04(Wed) 08時半頃
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[そして散った花のあとに咲くのは 生あるものを惑わせからめとる、毒の花]
我こそ 巷に流れる噂の花
月夜に、艶やかに咲き誇る――私の名はイビセラ。
愚かな駒鳥は、もう要らぬ**
(*36) 2010/08/04(Wed) 09時頃
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[月の光に当てられて、思いは胸を焦がすのみ。]
あぁ…このまま穢れず美しいまま、永遠にわたしの中に納めてしまいたいのに、 この子が穢れに染まりきり、艶やかに色を変えるさまにも心惹かれてしまう。
[喰らってしまえば、永遠にそのままを留めて置けるけれど…]
(*37) 2010/08/04(Wed) 11時頃
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永遠など……生有るものには訪れぬ
[宵待月冴える夜 薄い笑み零し、聞こえた音を拾うは 泡沫に消え行く名も無き花でなく]
死と生が、我等が力 そうでしょう
(*38) 2010/08/04(Wed) 11時頃
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満月の前夜の小望月――…子持月 ……臨月は訪れた
明日はお目見え出来ようか この声届く貴方方に**
(*39) 2010/08/04(Wed) 11時頃
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満ちては欠け、また満る、空に輝く月が如くに、 せいを喰らいて死出へ導き、新たなせいを蒔く我らなれど… [複雑な胸の内は、焦がれる痛み。]
花ひらくを、楽しみに待っているよ。
(*40) 2010/08/04(Wed) 11時半頃
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